先日、YouTubeにちょっとしたストーリーのビデオをアップしました。
“Why I play music with my wife”というタイトルで、
MarieがどのようにしてImari Tonesにベーシストとして加入することになったのか、その経緯を語っています。
内容が至極パーソナルなものだったので、気恥ずかしかったのもあります。
しかし、英語ならこういうこともさくっと言えるのに対して、日本語という言語は感情的なニュアンスというものが多過ぎるため、同じ内容を日本語で言うと不自然になってしまうという事実があります。(少なくとも語り口がかなり変わってしまう)
ゆえに、Marieと一緒にカタコトの英語でムービーを作りました。
このバンド、伊万里音色(Imari Tones)、その音楽が生まれた経緯というのは、凄く個人的なものです。
そこから、自分たちが見つけたパーソナルな愛情を歌っていたところから、いつしか自然と、神と人間の関係というのか、イエス・キリストに対するパーソナルな愛情を歌うものへと変わっていきました。
キリスト教的には、ジーザスっていうのは”personal savior”、個人的な関係によってそれぞれに結ばれている救い主、ということになっているので、これは自然な流れだったと思います。
ヒストリーのページとか、長々と書いていますので、見ていただければ、そういう歴史とか経緯もちゃんと書いてあると思いますが、時々こうやって言ってみるのもいいかなと思います。
YouTubeのコメントとか見ても、比較的新しいファンの方とか、「そもそも二人が夫婦だということを知らなかった」みたいなコメントも付いてますし。
日本語にするとちょっと気恥ずかしいんですが、ムービーの内容を日本語にしたものを掲載しておきます。
Why I play music with my wife 日本語訳
Tone: 君がこのバンドに加入したのが、2018年だから、3年前のことですね。
Marie: そうですね。
T: でもその前から、君はずっと、バンドを支えてくれてましたね。
M: それは、このバンドが私のバンドだからですね。私は演奏をする人ではなかったけど、でもこのバンドは最初から私のものでした。このバンドは何と言う名前ですか?
T: Imari Tonesですね。
M: で、私の名前はImari。なので、明らかに私のバンドですね。
T: バンドの方が君の本名で呼ばれていて、君はニックネームのMarieで呼ばれているんだよね。
M: それでしっくり来ています。
T: 僕たちが初めて会った頃のことを覚えていますか?
M: もちろん覚えています。
T: 僕らはまだ高校生でした。
M: 同じ高校で、私の方がふたつ下でしたね。
T: で、どういうわけか、僕たちは付き合い始めました。最初のデートのことは覚えていますか?
M: 覚えてます。確か11月でしたね。
T: それが基本的には、Imari Tonesが生まれた瞬間だったわけですね。その日、僕は家に帰ってすぐに、曲を書きました。ピアノの曲で、「I」っていう曲です。「I」は伊万里のIなんだけど、知ってましたか?
M: もちろん知ってます。
T: 僕はその曲を君のために書いたわけですね。
M: そう言ってましたね。
T: じゃあ、ちょっとその曲を聞いてみましょうか。
(聴く)
M: じゃあ、それがImari Tonesの最初の曲だったわけですか?
T: そう言うことも出来ますね。でも、僕は10代の頃を通じて、とてもたくさんの曲を書きましたね。
M: 当時はミュージシャンになりたいと思っていたんですか?
T: 思ってなかったですね。10代の頃の夢は法律家でした。検事が目標でしたね。でも、高校生活最後の年に君と出会って、人生計画がすべて崩れました。
M: 崩してしまってすみません。
T: 気にしなくても大丈夫です。それは神の手による介入だったと思う。人生の中で、実際に神様の手の導きを感じたのは、あれば初めてでした。
M: 私のことを愛していたから、このバンドをImari Tonesと名付けたんですね?
T: そうですね。もちろん今でも愛しています。僕は18歳で、君は16歳で、まだ高校生だったけれど、その当時にすでに僕は君にプロポーズをしましたね。で、イエスの返事をくれたんだっけ?
M: そうだね。でも、実際に結婚するまでには、10年待つ必要がありましたね。それは、他にたくさんやることがあったから。
T: 音楽を作るとか、そういうことですね。
M: すべての曲は、私のために書いたっていうことですか?
T: 全部の曲がそうってわけじゃないけど、ほとんどそう言っていいですね。特に、初期の曲はそうです。
M: すごく個人的な音楽です。
T: その通りです。Imari Tonesの音楽は最初から、個人的な愛情についてのものでした。
M: 今でも愛について歌っているんですか?
T: そうですね。個人的な音楽であることは変わらないけれど、テーマがちょっと大きくなっています。僕らの音楽は、最初は個人的な愛についてだった。僕と君の関係。けれども、今では神の愛について歌っていますね。僕たちと、イエス・キリストの関係ですね。
M: いいですね。
T: おかしいと思われるかもしれないけれど、同じなんですよ。同じ音楽なんだけど、ちょっとだけテーマが大きくなっている。
M: それらのことが全部、私との出会いがきっかけで起きたと。
T: そう思いますね。だから、このバンドは最初から君のものなわけですね。でも、君が実際に演奏が出来るとは思っていませんでした。
M: 私も思ってなかったです。
T: 最初にベースを買ってあげたときのこと覚えてますか?
M: 可愛らしいヤマハのベースでしたね。
T: でも、ずっと弾いてなくて、ちゃんと弾き始めたのはもっと後だった。
M: 私は演奏する側ではなくて、聴く側の人間だったから。
T: でも、友達と一緒にStryperのコピーバンドをやりましたね。実際にベースを弾いたのは、あれが最初でしょうかね。
M: そうだと思います。
T: で、その後に、サイドプロジェクトの「Atsuki Ryo with Jesus Mode」をやりましたね。そこでベースを弾いたら、ウケてましたね。
M: シンプルなベースしか弾いてなかったけれど、皆さんウケてましたね。
T: で、2018年に、長年のメンバーであった、ドラマーのJakeと、ベーシストのHassyが脱退しました。それは友好的な別れであったけれど、その時に、何人かの友人たちが、君がベースを弾いたらいいんじゃないかって言ったんだよね。
M: でも、自分にやれるとは思わなかった。
T: 僕も思っていませんでした。なぜならImari Tonesの曲はかなり難しいので。でも、試してみたら、うまくいったので、とても驚きました。
M: 私も驚きました。
T: もともと君のために曲を書いている感じだったのに、その君がバンドメンバーになって、なんだか不思議な感じです。
M: でも私には、メンバーになる資格がありますね。なぜならこのバンドの名前はImariだから。
T: 確かに君のバンドですね。
M: 長年かかってやっとメンバーになりました。
T: 何が良いかというと、同じビジョンを共有していることですね。
M: キリスト教の信仰も共有してますね。
T: クリスチャンバンドという方向性が出しやすくなりましたね。
M: そう思います。
T: これは個人的な事柄ですが、僕たちには子供はいません。でも付き合いだした当初は、僕は子供が欲しかったんです。それは、ちゃんとした仕事に就いて、普通の人生を望んでいたからです。でも、君はそれに同意しなかった。
M: その通りです。子供はいらないと言ったのは私の方でしたね。個人的なことなので、その理由は省略しますけれど。
T: でも、作り出してきた音楽が、僕らの子供のようなものですね。とてもたくさん作ってきました。
M: これからももっとたくさんの人に、聞いてもらえたら嬉しいです。
T: そうですね。Nabeshimaアルバムのリリースが待ちきれません。これまでで最高のアルバムになったと思います。
M: 応援ありがとうございます。
T: 皆さんに神様の祝福がありますように。