2008年10月の日記

■…2008年10月 1日 (Wed)…….akegataのtawagoto
自覚せよと。

うれしいっすよやっぱね、気にいってもらえると。
ちゅーかわかってきた
しまったそうかおれはヒーローじゃなきゃいけないのか
ヒーローじゃかっこわるいけどkeep the faithするんだぜと
まんなかにいろよと
こころの
kocorono mannaka ni

たかがネットを通じたこみゅにけーしょんではあるけど
そこには音楽があるシ

シ、って。
ていうか最近、外国の子たちが、
名前とか文章に、シとかツとかミとかつけるのはやってない?
コピペしてひっぱってるのか
意味わかってるんだろうかというよりもすでに意味ですらない
日本語の乱れとかいう気もおこらない状況

ふぇいすのまんなかにいろよと
いられれば

にんげんにすかれようがきらわれようが

で、林檎電話は音質が派手になりすぎるので
イコライザーがついていることに今日気付いた。
イコライザーに、「フラット」というのがあって、
ということは、デフォルトの状態ですでにフラットじゃないってこと
だよな
100HzあたりのローカットとM字型donshariになってるかんじなんだよね
イコライザオフの状態で

フラットにしてみるとまた違和感
しょせん、派手な音にして聞いてねという設計らしい

16Gに人生で大事にしてきた音楽が
平気で収まってしまいそうで
すこしへこみました

(笑)

さてまた進んでいる話がひとつふたつふえていたり
よろしく
かみさん
あーめん

寝ゆ。

No(149)

■…2008年10月 3日 (Fri)…….虚栄心とかナシでさ
iBandBattleっていうのの初回にエントリーすることになってんですが、
こちら
予定されている10月1日になってもバトルが掲載されないよ。
テキトーだなあ。
あるいは永遠に始まらんのかも。
いいけどねなんか適当に某サイト経由で3ドルで応募しただけのやつだし。

Yさんに電話していろいろ話す。
うまく伝わったかはともかく。
職場でもいつも英語下手だなーと思う。
実務上問題がなければいいっちゃいいんだけど。

なにかっちゅーと、
ドラマーさんを探しているのだが、
昨年夏に、ドラマーさんを探していたときに会った人と、
またでくわした。
かなりいわくつきのただものではない方だ。
電話で話した。
セッションは結局しない方向になったが、
すごく面白い人なので、いろいろ話した。
これもまたおもしろいめぐり合わせだったと思う。
詳細は書かない。
でも、話していたことの中で、
ふと思った。

まだ自分の虚栄心のためにプレイしてやしないかと。
いや、そりゃね、インディーズ志向まっしぐらだし、
方向性があれだし、
人としても方向性があれだし、
虚栄心とはそれほど縁を持たないようにしてるつもりだけど、
だっからというか逆にそういう虚栄心もよりいっそう人一倍あるわけで、

ひとつ、クリスチャン世界に足を踏み込んだ理由の中にさ、
もう自分のためにプレイするのはやめーぴ、というのがあったわけさ。
自分のやってることが、認められるとかられないとか、
そういうのはもうやんぴにしようと、

んで、そういうふうにしてたつもりなんだけど、
アルバムがこのたび完成して、
それをあーしてこーして、
あとドラマーさん見つけてあーしなきゃこーしなきゃ、
とかここんとこ思ってるうちに、

認められたいとか、
あーしなきゃこーしなきゃ、
という意識があったかもしれない。
そんな年齢でもないくせに(笑)

のでかえりみるよい機会になったぴ。

そうじゃないんだぴ。

「別に認められなくたっていいよ」
「そんなことより」
(こういうことをしたげたい)

なんのためにどういうプレイをするのか考える機会になりましたありがとう。

いつまでにこうしなきゃ、
とか、
いつまでにこうならなきゃ、
とかは、
たぶん、
違う。

あーしなきゃこーしなきゃ、
とか、
やらなきゃ、
という意識でやっても
神さんはよろこんでくれんのぴ。

肩の力を抜きましょう。
なるようになっとりゃいいんぴ。
「まじめになっちゃだめだ」
適当に、
てきとうにやらんと、
神さんの出番がなくなっちゃうんだぴ。

いや、でも、僕の場合、肩の力を抜いても、ハードワークするんだけどね(苦笑)

No(150)

■…2008年10月 4日 (Sat)…….もっともっと楽な方へ。
いまさらなんだけど
バンドの7割くらいは自己満足で出来てるんだと思う。
バンドの実体ってなんだろう。

たとえば、その昔であれば、その昔でアメリカとかイギリスとかよーろっぱとか。
であれば、
酔った客相手に毎晩とか週末毎とかに酒場で演奏とか一般的だったかもしれない。
その場合、その毎晩酒場で演奏してるのがバンドの「実体」。

でもさ、
あこがれてたあの大物バンドとかこの大物バンドとか、
ビデオクリップとかテレビとかジャケットとか雑誌とかで
見るけれど、
あれだって結局バーチャルなわけで。

「ライヴバンド」であれなんであれ、
ロックバンドであれなんであれ、
本当に「ライヴ:生身」で広げられるものなんて
限られてるわけで、
それがネットの時代の前であっても、
メディアとかどちらにせよバーチャルだったわけだ。

リソースは少ないと思うわけよ。
今の時代。
に限らずかもしれんけど。

僕がいつも引用する、
エディ・ヴァン・ヘイレンの口癖みたいな教訓、
「自分の下着の中でできないことはやらない」
って哲学。

少ないリソースをいかに最大限に利用するのか。
ていうかライヴって何か。

多くの場合、
バンドマンが思ってる「バンドの実体」
のかなりの部分が自己満足かもしれないってこと。
かなりの部分が、
リハスタの中であったり、
仲間とつるんだりであったり、
リスナー、お客さんにとっては、
関係のないどうでもいい部分であるような気がするわけ。

んで、ライヴ、
というものの社会的構造というか現状。
少なくとも日本では、
酒場で飲んでいて生バンドが演奏してて、
それを見る、とか、
ライヴハウスにふらっと入る、とか、
ありえないわけで。
そういう素敵でオープンコミュニケーションなモデルは少なくとも
日本では無いことになる。

そうすると結局ライヴは社会構造というか社会作用で考えることに
なるわけ。
そうすると結局本数はある程度絞られてくる。

ライヴハウスでライヴをがんがんやって、
なんていうのは結局ある程度までは
バンドマンの自己満足かもしれない。

それよりも。
働くこと。
なにを働くべきなのか。

もし毎日とか毎週なり演奏できる場所があるとすれば、
そこが演奏すべき場所であり、
やるべき仕事だ。

で、今、どんな働きをすべきなのか。
僕は。
あるいは自分の持っているバンドというリソース/ツールを使って。

なんのためにどんな仕事をすべきなのか。

ああわかったよやるよ。

バンドという実体に縛られず。
バンドが形になってきた頃からはじめっから言ってたけど、
もともとこのIMARi ToNESという奇妙な名前のバンドは、
自分のソロプロジェクトから始まっているものであって、
バンドとしての実体は必ずしも形を定める必要はないと
最初っから言ってきた。

レコーディングはまた別だけれど、
レコーディング当面終わっちゃったし。

少ないリソースを有効活用するには、
形にとらわれていてはだめだし、
バンドという形のとらえかたも考え直す必要がある
時代とともに、みたいな。
そんでそのためには、
わがIMARi ToNESの、
自分を中心としたこのコンパクトな仕様は、
結構便利かもしれない。

「自分の下着の中でできること」
「バンドとしての実体なんてうそ」
「ライヴの実体と現状」
「今音楽を使ってできること、やるべき仕事」

いいよいちいち書かなくても実はブレインストーミングっちゅーか
頭の中で整理はとっくに終わってる。

あたってみるよ。

今ねえ、時間ないんだよ。

リソースとか、
家族とか、
バンドとか、
仲間とか、
ちゃーちとか、

自分のためもあるけど
今ちゃーちのためにバンドをやりたい
気持ちがすごく強い

熱くなれるのはいいことだ。

どっちにいくべきか
ためしてみよう。

「もっともっと楽な方へ」考えよう。
よりイージーに、快適に。

りっばーいばる!!

No(153)

■…2008年10月 4日 (Sat)…….長期猫ブーム
家庭内での会話が語尾が全部「にゃん」になってるんですが
いけませんでしょうか。

近年結構世間は猫ブームだと思うんですが、
うちの飼い猫が語尾に「にゃん」がつくようになったのは、
あれはたしか2001年の初頭あたりでした。

それから、もう7年以上、8年近く、たっているわけだから、
ずいぶん長い猫ブーム。
馬鹿っぽくてもそれだけ続ければたいしたものだ、
とだれか言ってくれ。
そこまでこんなあほっぽいことを貫いてるやついるか。
いるかもな。

(参考。この曲の間奏部分で聞こえる。録音は2001年。)
こちら

例の「なんぎな奥さん」全巻ひさしぶりにそろえて読んでみたら泣けちゃった。
あんなんで泣くのもどうかと思うけれど、
泣けるから仕方ないんだよ。

いいじゃん、家庭内会話がぜんぶ「にゃん」でもさ。
そのうち年齢を考えたくもなるけど、
ケンカするよりはさ、
馬鹿のほうがいいよ。

明日はひさしぶりにやることのない休日!

No(154)

■…2008年10月 6日 (Mon)…….土日日記run
振り向くと、
いけるもんなら、
はらっちと一緒にアメリカに演奏しにいきたい。
よ、やっぱ。

と思うくらい。

バンドって家族だとしたら、
なかなかそう誰でも家族になれるってもんじゃない。
そう何度も恋ができるわけじゃないのとほんのちょっとだけ同じ。

家族になれるような人っているんだろうか。
僕の心がオープンになってないだけだろうか。

今日は、
クリスチャンでドラマーいないっすかねーと聞いたら
ちゃーちのMさんに、そこに行ってきたらといわれたところの
そう思っていたら二日後に、
萩原ゆたかさんのコンサートで偶然となりの席に
その教会の音楽ディレクターの方(よこさま)が座っていてお知り合いになれたとろこの、
噂に聞く、
新宿シャローム教会に行ってきました。
全年齢層の第二礼拝ってのと、ユースの第三礼拝ってのにいってきました。

ちゃーちに対してこういう言い方は正確ではないけれど、
良い体験でした。
わがV.I.C.と比べると、V.I.C.は外国人と帰国子女が多いので、
どうしてもどっか特殊なケースなので、
日本の教会の、自由なワーシップの姿の先端を見た気がしますたぶん。

ああいう熱い若者たちが熱く自由にワーシップして神さんを賛美し
自由に語り合ったりするのかと思うと、
こんな場所に、10代とか子供の頃からいたかったよなと
今更ながら思ったりもしました。
そしたらたぶんもうちょっとまともな人間になれたかも(笑泣)

ミクタムさんのコンサートでもそうだったけど、
日本語のワーシップソングというのが結構、新鮮なんですが、
第二礼拝もよかったけど、やっぱ若い第三礼拝のワーシップソングの方が、
しっくりきて楽しくシャウトできました(笑)

一応、ドラマーさんにも声をかけてきました。
若くてすがすがしいドラマーさんの方に。
あと、ドラマー探しにきたのに、
なぜかヘヴィメタルゥなヴォーカリストをみつけてしまいました。
Stryperのコピバンで歌ってもらおうかな(笑)

ゲストのカリスマ伝道士さん(カリスマな人なのか、カリスマ派の人なのか、わからん、紛らわしくて面白いのう)の話も聞けて、へえー、と思いました。
いろいろ日本の「シーン」における神さんの働きを見聞きできてよかったです。

そしてシャロームさんのいろんな話に混じって聞かせてもらって、
あーやっぱ、ちゃーちって家族であり家ちゅーかホームだなあと思って、
なんとなく、そんなことを、いろいろと思っておりました。

メンバー募集はしております。
ちょっとだけ反応はあるけれど、
いろいろと連絡がスムーズにいかなかったり
そういうことは起こる。

どうなる。
どうするのがいい。

そんなわけで、
V.I.C.は今日は、キャリフォーニァからのゲスト牧師夫婦のお話で、
マリッジセミナーだったので、
うちらも夫婦で参加したかったとこですが、
一人で遅れて新宿から戻っていきました。
すると、ちゃーちの部屋ちゅーかスタジオの外で、
J氏がいて、ちょうど彼が僕を話し相手に必要としていたらしく、
ちょうどこうして必要なタイミングで僕がその場に送られたことに、
うーむ、ちゃんととりはかられっておるのやなーと、
シャロームで聞いたジョークじゃないけど、
「あ、神さまっているのかも」と思いました(笑)

そのままお客さんたちとお話。
Cさんといろいろお話できて、
さいきんよく、英語で言葉につまるので、
今日はそのときはスムーズにしゃべれてちょっとだけ自信回復しました。
しょせん英語どうこうよりもよけいに人見知りに原因があるような。

その後、Yさんのレゲエバンド、最近恒例。
かなり固まってきました。
まあ皆優秀なプレイヤーだしね。
スタジオで標準的なレスポールを借りたら、
鏡を見たら、こんなレスポール似合わないやつ初めてみました(泣)

長い一日でしたが、
価値ある日曜に感謝。

ああそうだ、
土曜日の日記。

ネット仕事を少しだけ進めて、
予定がない土曜日といいつつも、
よく見ると予定があり、
先日、Gammaray BurstのSさんに紹介してもらった
OGREさんの企画ライヴを見にいってきました。
途中だけど。

高円寺High
こちら
なんなんだこのハコは。
すごいかっこいい。というかゴージャス。
(ビールも良いものを出している笑)
なんというか、映画とかドラマの中に出てくるライヴハウスみたい。
設備もいいし、結構広いし、ステージ高いし。
そんで、ヘヴィな音楽の企画でしたが、
これまた絵に描いたようなかっこいいバンドさんたちが出てました。
キャリアに裏打ちされた本物のロックな連中ばかり。
おおこんなシーンがまだ、というか、あったのか。
そんな理想的なライヴイベントを見れて、ちょっとゴキゲンでした。
後ろから二番目のバンドさんとかもそうだったけど、
古いタイプのブギーで、すごく個性的な音で演奏しきっていたり、
するのを見て、
ライヴにおける音作り、音圧であるとか、伝えること、そして個性とメッセージを思うと、やっぱギター弾きとして、自分のヘッドは持っていくべきだよなーと、
海を渡るときも、重くて大変だけど、と思ってどよーんとなりました。

OGREさんは演奏素晴らしくレベル高かったんですが、
その意味では、ギターの音にちょっとだけ不満がありました。
でも本調子でなかったらしいので、また見たらきっと全然違うだろうと思います。

すんげーいいライヴを見れたので感謝。

さすがに疲れた。
今日も長い一日だったし。
価値ある週末だったけれど。

なので、
返信しなきゃいけないメール、
今日会った人に出さなきゃいけないメール、
などなど、ありますが、
明日ってことで。

おやちゅみー、ばたん。

No(155)

■…2008年10月12日 (Sun)…….3人のcandidates
秋の夜長にブッチャーズ。
林檎電話に音楽を突っ込んでみたが、
やはりこういうのがあると音楽との接し方が変わるんだね。
CDのライブラリのかなりの部分が、小さなデバイスの中に納まってしまい、
またそれを、指先ひとつでいれかわりたちかわり呼び出せるとなると、
今まで、面倒だとか時間がなくてとかいって聞かなかったものも、
聞いてしまったりする。
昔聞いていたものも、再び聞こうかという気になって、
また、ライブラリを整理したり、また新しいものを収集しようという気にすらさせる。
ううむ。

昨日、今日とで、
3人のドラマーさんとセッションをした。
僕の認識の中では、
幸か不幸か、セッションをして音を出した瞬間に、
「これだ」というような決定的な事態はおこらなかった。

だが、だからといって、だめだったわけではない。
はらっちや、まんぞうさんと、最初に音を出したときも、
たとえば神がかり的な、たとえば、天から光が指すとか(笑)
そういうことがあったわけじゃあない。

でも、一緒にやっていくうちに、
最高のプレイヤーでありミュージシャンであることがわかっていったんだ。
だったと、思う。

事実、その3人の中に、なかなか面白い人物がいたかというと、
たぶん、いたような気がする。

でも、そういえば、なにか、これでいいのかなという、瞬間は、
音を出している中であったような気がする。

3人のうち、ちなみに2人は、横浜在住だ。

また横浜ローカル体制を維持できるのだろうか。

できるのだとしたら、それはちょっといい。

さてどうなるだろうか。
まだ決定したわけではない。

知らないうちに始まっているのが、
いちばんいいんだろう。

最近の世間の情勢。
僕は、1999年頃。
まだ大学にいた頃、
なにやら本を読んだり、考えたり、して、
これから人類は、お金というモンスター、
グローバル経済というモンスターと、
戦っていかなくてはいけないんだと思っていた。

そしたら、なんてことはない。
お金という制御不能なモンスターに、
逆に教えられてやんの。

その意味では、
なぜかわからないけれど、
僕は、へんに不安は感じていません。
わからないけどね。

さて、明日は。
また寝てないし。
体力もつかな。

こみゅにけーしょん。
そんで、
照れたりごまかしたり逃げたりせずに、
自分が向き合うべきものに、
いまだっからこそちゃーんと向き合うこと。
日々いっしょうけんめい、おいのりして、
生きましょう。

新しい器が与えられたんだったら、
そこで存分に。
遠慮しない。
毎日さけべ。
自分はこうしたいんだって。

No(156)

■…2008年10月13日 (Mon)…….Where we came from
オレたちは地獄から来たぜ!
とかヘヴィメタルに言えないところが悩み(笑)

————————————

僕らが来たところ。
Neworld。

そこでは、どんな不可能も可能になる。
そこでは、人の心は、どんな偏見からも自由。
そこでは、人の体は、どんな束縛からも自由。
そこにあるのは、すべてを信じる気持ちだけ。

Neworld。
そこでは、人の心は、地上のどんな概念にもとらわれず、
神様に直接、あいさつすることができる。

Neworld。
そこでは、愛だけがルール。

Neworld。
そこでは、奇跡は毎日起こる。

Neworld。
そこでは、愛はひとつだけ。

人々の純粋な祈りや願いだけが、
街を未来を作っていく。

人々の精神が、すべてから自由になったとき、
きっとひとつのものを信じている。

それがNeworld。
僕等の来たところ。

君も遊びにきてみないかい。

No(157)

■…2008年10月13日 (Mon)…….信じたいモノ・コト
+/-{plus/minus}の良さを説明するときに、
結構説明に困る。

前にも書いたが、派手なバンドじゃない。
USインディの伝説とか、オルタネイティヴとか、シューゲイザーの流れとか、
そういうキーワードでいまいち説明ができない。

何が凄くて、何が魅力なのか、いまいち説明ができない。
わかりやすい特徴があるわけではない。

インディースピリットと言ってしまっていいのか。
つまりは、
その、目には見えない新しい地平を、
信じる気持ち、が、
誰よりも強いから、
僕は彼らのことが好きなんだ、
ということになる。

媚びることも、卑屈になることもなく、
新しい精神の地平を目指して、
鳴らされたすがすがしいロック。
(bloodthirsty butchersを好きなのも、たぶん同じ理由)

あんなに、不純物を含まない、
清らかで希望のようなロックを、
他に見たことがない。

というわけで、
10月26日。
前身バンドVersusまでひっさげての、
+/-{plus/minus}の東京公演、
誰か一緒にいきませんか。

No(158)

■…2008年10月13日 (Mon)…….NWの告白
僕が初めて自分の意志で、
自分の意識で、
神さんの存在に触れたのが、
15歳のときだった。

人生の大事故を通じて、
新しい世界のヴィジョンを見せられたのが、
18のときだった。

僕はそれをNeworldと名づけた。
パクリの元ネタは大好きなロックギタリストだ。

それに身を捧げると決めて、
自分の芸術の行くべき先を求めて10年旅した。
その中で、また神さんに出会った。
神さんは僕にジーザス兄さんを紹介してくれた。
僕はジーザスに、やあ、って言った。

Neworldは人の精神が、すべてのものから自由になる場所。
夢や希望、神さん、そして奇跡を信じる気持ち。
神さんと直接、対話ができるその場所が、
神さんとジーザスが望む、
Victory In Christをもたらす場所だと知った。

Neworldは新しい世界。
まだ住む人も少ない。
土地はいっぱいある。
地価も安い。
僕らの新しいフロンティア。
みんな、移住してきなよ。

僕は自分のギターと、ちっぽけな体で、
広大な海から、せいいっぱい汲んできて、
その新しい世界のことを、
みんなに伝えたいと思ったんだ。

No(159)

■…2008年10月13日 (Mon)…….よそ行きの告白
ロックンロールを信じる気持ちが、
神様を信じることにつながっていったことは、
それほど不思議なことではありませんでした。

10代の僕にとって、
ロックは哲学であり信念でありまた信仰でした。

初めて作曲を始めた10代の頃から、
そして100曲以上の曲を作った高校生の頃から、
アイディアは常に神様が与えてくれるものであることは、
とても自然で疑いようのない事実でした。

そして演奏するときは、たとえ目の前の人々に受け入れられなかったとしても、
どこかで見ていてくれるロックの神様のところへ、
きっと届いているはずだと思い、
その神様のために演奏していました。
ただ、その神様が、いったい誰であるのかは、まだあまり気にしていませんでした。

18歳の頃。
神様は予想外の人生の大事故を通じて、
僕に、ロックの、そして人類が向かう、
新しい世界のヴィジョンを見せてくれました。
それをきっかけに、僕は図らずも、芸術に身を捧げる道を
選ぶことになったのでした。
僕は自分の音楽に、自分にそのきっかけとなってくれた、その頃から連れ添った、妻の名前をつけました。

それから10年あまり。
自分なりのロックを信じながら、
あてのない旅を続けてきました。

なぜ、音楽を続けているのだろう。
自分自身、こう問いかけることもあった中、
あるとき、音楽への信念と神への信仰をひとつに重ね表現する人々の
存在を知りました。

僕はこれが自分の求めていたロックのあるべき姿であると感じ、
キリスト教の信仰に興味を持ちました。

そして僕は、自分自身がずっと信じてきた、
ロックンロールの神様が、
その方、ジーザスであったことが、
すぐにわかりました。

新約聖書に出てくる、
ジーザスの姿は、紛れも無く、
世界最初のロッカーの姿です。

ジーザスこそが、
僕ら人間に、ロックンロールを鳴らす自由を
与えてくれたのだとわかりました。

僕が18の時に見た、
新しいロックの、人間の精神の地平。
なにものにも縛られないその精神の状態の中にこそ、
キリストの勝利をもたらすカギがあるのだと今は信じています。

僕は自分の音楽を、ジーザスと天の神様にあずけ、すべて任せることにしました。
音楽を通じて、神様が僕に働きかけてくれたことが、皆さんにも伝わり、共有できることを、ジーザスの名によって祈ります。

ナカミネタカヒロ / IMARi ToNES

No(160)

■…2008年10月13日 (Mon)…….信仰告白、僕の。
僕のジーザス。
そう言っちゃっていいんだと、教わった。

ジョン・レノンを、聞く前は、
ジョン・レノンは、有名人だと思っていた。
ジョン・レノンを聞いた後、
ジョン・レノンは、誰よりも身近な人であり、
それは僕のジョン・レノンになった。

ジーザスは、僕が自分で見つけた、
自分の神様なんだ。
僕のジーザス。

そうジーザスは、
僕の神様なんだ。

No(161)

■…2008年10月13日 (Mon)…….日曜のにっき
というわけで日曜の日記。
いや最近いよいよ信仰っぽい文章になっちゃっててすまないね。

いろいろと体がやっぱしきつく、
赤坂に行こうと思っていたがやっぱしやめる。
ゆっくりいこうぜ、エンジョイして。
楽しく一歩ずつ進まなきゃ意味がナイ。

ちゃーち。
そいえばちょっと前までは2時からスタジオを取っていたのだが、
みんなガイジンタイムなので遅れてくるので、
じゃあ意味ないじゃんつって、3時から取ることにして、
そしたらみんな4時に来たりしてねとか
ジョークを言っていたんだけど
変更から一月近く、か、
やっぱしそうなってやがる(笑)
いや、そうなると思ってたけどね(笑)

うちのハニーちゃんも今日は同伴。
ちょっとぶりだったのでよかったかも。
わたくしゃドラムを演奏。
ブラシみたいので叩いたのでそーっとやらずにすんだので
ちょっと楽しかった。

ちゃーちさーびすの後、メキシカン。
そのまえにR氏と一緒に桜木町まで歩く。
食事の後、ラップトップでデモを作成しようとして、
あれこれやってやっと音が出るようになったところで
その直後にノートPCの電池が切れる。

すごく楽しかった。

桜木町の駅前でストリート演奏するアーティスト3組を見守る。
勉強になる。

昨年は毎朝ここに通勤してたんだが、
こうしてくると面白い。

R氏に紹介してもらえるかもしれないドラマーさんが、
どうやらNGなセンだったようなので、
これは、昨日セッションした、とある方と一緒に、
「横浜ローカル」やれ、ということなのだろうか。

今度は、いちばん大事なものから、
いちばん伝えたいものから、
マトをはずさない。
決して。絶対に。
いちばん伝えたい、そこへ行ってみせる。

そのための環境を神さんが与えてくれたと信じる。

ところで、今日のこのイベント、
クリスチャン系のワーシップミュージックのイベントなんだけど、
こちら
うわ、
チケット売り切れとるなあ・・・・。
だめかな。

No(162)

■…2008年10月18日 (Sat)…….猫バイブル猫メタル
うちのハニーちゃんが、
ねこねこ言うので、
また、絶賛進行中の猫系ヘヴィメタルコピーバンドCHATRYPER(チャトラいぱー)のこともあり、
調べてみると、
聖書には、いろんな動物が出てくるが、
猫は一度も出てこないという由々しき事態が判明した。
が、
同時にこんなものも見つけてしまった。

こちら

素晴らしすぎる。

ポッドキャストで紹介せずにはいられないからメールしてみよっと。

うちの猫嫁はいくつもの猫ブログを見て毎日笑いころげている人なので、
このサイトもいたく気に入ってしまったらしい。

ニャーメン。

No(165)

■…2008年10月18日 (Sat)…….Xs On Your Eyes
入手してきた+/-{plus/minus}の新しいの、Xs On Your Eysを聞いてみてるんだけど、
のっけからもう鳥肌、以下略。
今年は豊作でいっぱいいいレコードに出会ったけどやっぱこれは!

美しい!!!!!!!!!!

Tone 2008年10月18日 03:12
you’ll catch your deathってこれDVDのメニュー画面で流れてたトラックだね。そのときはまだヴォーカルのってなかったと思うけど。
わかる人がいたら飲み友達になってください。

No(166)

■…2008年10月18日 (Sat)…….リハと正式
本日のリハーサルの後、
ドクターManzoの後任のドラマーを正式にバンドの一員として迎え入れました。
正式決定。
たぶん。
なにをもって正式なのかはよくわからんけど。

演奏やドラマーとしての力量は現時点でまだManzoさんよりも劣るかもしれない。
だが。
たぶんそれ以上に、可能性を感じさせる大事な要素が、
たぶん、・・・・・・あるんだな、これが。

少なくとも、これから短期間のうちに、
Manzoさんのときの演奏のレベルに追いつき、
そして、それを超えなければいけないのだ。

彼の名は。
「なんて呼べばいいかな」
って聞いたら、
「ジェイク」って返ってきた。
理由は問うまい。

というわけで、
今日から
Tone / Hassy / Jake
です。

Jakeはコーラスができます。ハモれます。
待ってた。(涙)

リハ後、いろいろ会議。

始まります。

さて、あのシカゴの話どうなるだろうか。
11/2どうしようか。
かの地にいけるだろうか。

まずは、追いかけます。
それを、懸命に。
ソリッドでタイトでハードでクラシックな、
そいつを。

3秒だけ祈ってリハを始めた今日でした。
働くよ?

まずはフォトセッション。

No(167)

■…2008年10月20日 (Mon)…….どにちの日記。
たぶん土日の日記。

土曜日は、昼間に某サイトを軽くチェックし。
以外とこんなもんかこりゃただの電話帳だな結局肝心な自分で情報は調べないといけないんだな
と思い、
その後渋谷で、Stryperコピーバンドの練習。

メタルファンの皆がラウドパークに行ってる中、いやいや、はやはや。
でも自分にとっては、たかが社会人コピバン、ではありますが、
なかなかに有意義です。
見た目やコンセプトのこともあり、ひょっとしたこのバンド、評判になるかもね。

とりあえずマイケル・スウィートの人間ばなれしたヴォーカルラインをなぞるだけでどんだけ訓練になってることか。
上手く歌おうなんてはなっから思ってません。無理だし。

しかし、新しく宿題になってた曲では、
最後の最後でなんというのか「点が3つついたC」という、それまでの人生で出したことのないスーパー高音が出てきまして、出るわけない、という感じですが、
練習の中で、勢いでやってみたら2,3秒だけ出ました(笑)
林檎電話に録音も残ってます。

ぶっこわれシンガーで、1ミリだって上手くはないですが、
これで一応、人生の中で出たもっとも低い音ともっとも高い音をつなげば、
声域4オクターブ、と主張することもできるわけです(笑)
なのでひとまず、声の出ない歌の下手な人間でも、人間というのは音域としては4オクターブは出る構造になっているということが判明した、と、それだけです。

次回の練習では新宿S教会でスカウトしてきたスーパーシンガーさんが合流してくれるかもしれません。
そしたらもっと良い演奏になるかもね。

とにもかくにも、
前日のITS (imari tones)のリハと同様に、ハードでタイトで黒光りするそいつを目指してリハに打ち込んだのでした。
うん、こうでなくちゃ。
最初声あまり出なかったけど、後半になるにつれて出てくるようになったのでした。

そしてイベントの話もありがたいことになんとか拾ってくれる方が見つかり、
進んだのでした。素晴らしい。ありがとう。

そしてあれやこれやの件も同様に進みます。ありがとう。

休日にはよくあることですがえらい長い睡眠をとってしまい、作業が進まないままちゃーちへ。
Hassy&Jakeも呼びまして、mさんとフォトセッションの相談です。

場所ロケーションやアイディアを何件か。
1件ロケーション、電話、断られる。
2件目、お願いしましたが、さきほどやっぱしだめになった旨のメール。仕方ないね。
実際に港の見える丘公園まで散歩してしまったりする。でもなんか横浜市もいろいろ面倒らしい。
職場から緊急の電話が来る。声が歪みまくってて英語聞き取れんで苦労。英語力ないなと痛感。また勉強しなきゃ。でもあんなファズかかりまくってて軍の無線かよと思ったけど。
皆でごはん食べてたら偶然にも、いつも会うときは偶然のような気がするが元近所のHさんがとおりかかる。はっしーはもちろんだが、Yさんちのパーティーで話してたはずのmさんをお互いに顔をrecognizeしてないのが面白かった。話の内容は全部覚えてるのに。

ということで、その件も進みます。
協力してくれる方々に感謝。皆に感謝。
よいバンド写真が撮れるといいな。

職場からの電話をさばきつつ帰宅、
Yさんとスカイプで駅前留学。
英語わからん。
わからんのでテレパシーで会話してる(笑)
ほんともっと訓練しないと。
テレパシー・・・・じゃなくて英語を。

さて今週寝る時間ってあるんだろうか。

No(168)

■…2008年10月20日 (Mon)…….作りかけケーキのイベント告知
突然ですがライヴやります。
結構緊急なので、絶対見に来て、とはいいません。
が、結構楽しいイベントになる予感はしてる。

うちのバンドは、ドラマー交替があって間もないので、
たぶん演奏は、作りかけのケーキみたいな演奏になるでしょう。
まあ作りかけでも甘いもんは甘いとは思う。
生クリームなめに来ませんか。

DJイベントにバンドがふたつです。

“Cocktail Vol.4”
11月2日(Sun)
Open18:00(予定)
場所:新宿ACID
こちら
DJ: Ryoji
演奏:IMARi ToNES, 音信+
Fee: 1ドリンク込み\2,000

バンドの出番の時間は未定です。
決まり次第。
3連休の中日か・・・・。

No(169)

■…2008年10月21日 (Tue)…….気付いて志摩っ夕
職場でいつも、
英語力がないーと思っているが、
みんななにいってんだかわかんねーぜ、
と思ってるが、

気付いてしまった。
気付かなくてもいいほんとのことに。

別に人の話なんか聞かなくたって大丈夫ってことに(笑)

少なくとも半分くらいは聞かなくても問題ないってことに。
おそらく実際のところは8割くらい聞いてなくても世の中回るってことに。

なんていいかげんなんだ。
でもみんな、そういういいかげんを知って大人になってるのかい。
いっぽ大人にちかづいた。

ここ数ヶ月か1年か、ハニーちゃんがたまにDef Leppardをかけることがあります。
僕自身は、今までそんな夢中になって聞いたことはないし、
今もそんなに夢中になったりはしてないですが、
聞こえてくるたび思う。
このバンドすげえ。
Oasisどこじゃねえ国民的ロックバンドって感じ。
これを否定するやつあロックを否定してることだなあ。

ロックってのはね、
聖書にもとづいて、
自由と平等と博愛を鳴らすものなんだって、

去年知り合った坊さん(笑)が言ってた。。
坊さんなのに(笑)

あらためて。
ロックってすげえ。

No(170)

■…2008年10月23日 (Thu)…….早起きして書類、林檎電話で閲覧
いや忙しくて、というか早起きして仕事終わったらすぐ寝てしまったりして2,3日。
ほんとは昨日すぐにアップしたかったんだけど。

火曜日の朝。
はっしーとジェイクが来て、
ちゃーちの人は助け呼んだんだけどやっぱ無理だったので、
そんで早朝、シカゴに電話。

そしたら日付間違えてるって。明日かけてくれって(笑)
せっかく早朝にはっしーとジェイク来てくれたのに。
いや、絶対「日本時間で」火曜の朝って言ったと思うよ(笑)
まあ逆にちゃーちの人を助けに呼ばなくてよかった。
しょうがないのでその日はいろいろ熱心に早朝会議し、
それはそれでよかったんだけど、

そんで次の朝、また早朝に起きて電話ですよ。
Windows Messengerでスカイプみたくテレビ電話。
ただ音声はなぜかそのまま受話器にぎったままで。
料金かかるからヘッドセット使ってくれよ。

といった感じで、良い感じで進んだんですが、
会話してる限りでは条件もよかったし、
「狭い門より入れ」滅びへつづく道は広く天国への道は狭い。
はたしてこのPathwayはその狭い道になりうるのか、どうか。

No(171)

■…2008年10月25日 (Sat)…….Xs On Your Eyes れびゅー
ライヴを見る前に書いておきたかった。
+/-{plus/minus}の新作、Xs On Your Eyesのレビューだ。
彼らはもう日本に来ていることだろう。
僕が見るのは 日曜のライヴだが、今夜すでに渋谷でVersusをヘッドライナーとしたブッチャーズとのソロ合戦みたいなギグが行われる。

待ちわびたplus/minusの新作。
褒めるべきかけなすべきか、期待どおりだ、いや期待はずれだ、つまらない平凡な出来だ、いや期待を遥かに超越している、どれも正しい。なんと評価していいかわからない。
滑稽を承知で言うが僕はある程度いろんなジャンルの音楽をそれなりに深く理解しているつもりだ、そして彼らのことも。だがそれでもこの新作の意義と全貌をひととおり理解するまでに少し時間がかかった。正直僕の理解を少し超えていた(ううむ悔しいな)。そしてplus/minusはやはり今でもこのロックという芸術表現のいちばん先頭にいるようだ。彼らはまた新しいサウンドの形態を発明してしまった。

今回のサウンドは秋の哀愁も漂うし、ライナーにも結婚とか子供とか書いてある。多くの人はひょっとしてもう終わりかなと思うかもしれない。だがもしこれが始まりなのだとしたらどうだろう。これが、ほんの、本当の始まりに過ぎないとしたら。

親しみやすさを狙ったようでいて、一見インディポップファン向けにどこかウケを狙ったようでいて、実はものすごく難しい。このサウンドをいったいどれだけの人が理解するのか、ぶっちゃけ少し不安でもある。少しはバランスを取るのかと思いきや、やっぱり彼等はあっさりとメーターを振り切ってしまった。

ジャケットであるとか事前の情報から、ある程度の方向性は予測できた。
そしてその予測は正しかった。
だが、なんだこのスケールの大きさは。この清らかな幸福感は。またも新しい音像は。
そして、なぜにこうも強く清らかに、信じることができるのだ。ロックという芸術を。最近僕はクリスチャンに(たぶん)なって、CCMと呼ばれるジャンルの音楽をちらほら聞いているせいもあり、plus/minusのプラス記号がどうも十字架に見えてしまう。
ジーザスが彼らのこの新作を見たら、きっとこう言われることだろう「あなたの信じる心(faith)が、奇跡を起こした」それくらい、インディーズの伝説でもある彼らの、ロック、音楽に対する信じる強さは、並のCCMバンドの比ではない。

ひょっとすると一聴して地味に感じるかもしれない、このアルバムには、ぱっと聞いてすぐにリスナーの耳を掴むような、キャッチーで決め手になるようないわゆるヒット性の曲がない。インディーズでヒット性の曲を求める必要はもちろん無いが、それでもたとえば前作には、One Day You’ll Be ThereとかSteal The BlueprintsとかSummer Dress 2とか、一聴してキャッチーな曲がいくつかあったのだ。前々作にもMegalomaniacやShe’s Got Your Eyesがあった。このアルバムにはそういうわかりやすい即効性の必殺曲が無い。

だが方向性としては1stのすがすがしい決意とドリーミィさ、2ndのユニークな方向性と先進、3rdの独自ルーツと成熟性、それらをまとめあげた上で新たにどまんなかの「ロックが信じるべきもの」を提示してきた。予想されていた方向性でありまたこれは集大成であると同時に新たな plus/minusの新生の呈示である。前作から較べると重々しくまた清廉としたアートワークが示すとおり、ここで示されているのは彼らのロックのいちばんまんなかの核にある決意であり信念だ。本作が示すのは純度の高い精神性なのだ。つまり、本道はここにあるということだ。
その核にある信念を呈示したという意味で、今作のサウンドは今までに比べ生々しく武骨でありまた骨太だ。本質が高純度で示されている。

だがその本質の純度の凄まじいことよ。すんなりキャッチーな序盤もいいのだが、特に中盤の充実ぶりはどうだ。ジャブの後にいいストレートをもらったように効くSubdued、タイトルからして1stのQueen Of Detroitを想起させるがそれ以上に凄まじいサウンドのQueen of Nothing、前作のOne Day You’ll Be Thereで楽しかった左右ギターの試みをより生かして意味わからん神々しさを放つHalos、2ndのMegalomaniacばりにまたやってくれちゃった(Patrick Ramosか?)哀愁の名曲Unsung、力強い展開が炸裂するThe Hours You Keep、この中盤で非常にお腹がいっぱいになる。ちなみにYou’ll Catch Your Deathは昨年発売された彼等のプロモ集DVDのメニュー画面で流れていた曲だ(まだヴォーカルは乗っていなかったが)。あと個人的だが両親の病気の問題がありFlight Data Recorderに少し泣けてしまった。

小さなポイントとしては今作は今までとくらべ普通の4拍子の曲が以外と多い。よりストレートだということだ。そして今まで5拍子の曲が主体だったが今作わりと7拍子の曲が目立つのも、あるいは隠れたポイントなのか。7という数字にも意味がある。

そして本格志向の骨太である本作は高級だ。間違いなく高級品だ。だから聴くオーディオシステムも高級なものを使ったほうが本作の凄みが理解されると思う。無骨なサウンドに風雅を添えるホーンの使い方もポイントだろう。

彼等はそしてロックは人間はどこへ行こうとしてるのか、これ以上どこまで連れてってくれてしまうのか、そして信じるってことはどういうことなのか、考えさせるアルバムだ。行く先はそれぞれ考えよう。彼等の、僕等のロックに限界は無い。

実績もないくせに鼻っ柱の強い音楽家の一人としては、このレベルで素直にすがすがしく、うーん負けたな、と思える作品に出会えるのは幸せだ。やっぱり世界最先端はこいつらだ。日曜日、嫉妬しながらライヴを見守ろう。
(24.Oct 2008)

No(172)

■…2008年10月26日 (Sun)…….リハとフォトとジャム
1日合計6時間スタジオで過ごしました。
そんな長いことでもないけど。

ITSリハ。
ジェイク加入後まだ?回目のリハですが、良い感じになっていく兆しを感じています。
昨日のこととかいろいろと勉強になったこととかもあり(わけのわからないこと書いてるけど)
すごく自分としてはクリアでなかった部分がクリアになってきて、
やっと少しプレイヤーとして大人になってきたなと思うわけです。
まだまだで主。
ところで11/2(日)は新宿ACIDで試運転ライヴですよ。

ちゃーちのMさんにお願いしてフォトセッション。
場所の選定から先週か二転三転しつつ、なんとか決めてやってみた。
すごく良い出来。
Mさんほんっとありがとう。
こちら
こんな感じ。
ただ、クリスチャンらしさはいっこもない(汗)

その後、Mさんとバンドと一緒に、なぜか、
フォトセッションアフターセッション。
なかなかでした。
僕はひっさしぶりにレクチをぶちならしてみた。

そんな一日。

神さんあんたは僕にあとまだ何曲つくらせて、
何曲録音制作させるつもりですか。

さて今日はすっごく楽しみな+/-のライヴを見てきま㋜。

追記。
なんかsmさんも写真とっとるなこの日。
またシンクロってるねちっちゃいところが。
「だがオレの担当ぢゃない」
わからんけど、まあ。

No(173)

■…2008年10月27日 (Mon)…….The Best “Okay” Band Ever
渋谷nest。

どっちかというとおしゃれロックな客層は、
オシャレ餓鬼で満ちていた。

言葉が悪いよ今日はご容赦。

でもたぶんそれは錯覚で、そのオシャレ餓鬼のうちの1/3くらいは、
すごく熱いロックファンだったんだろうと思う。思いたい。
あの熱い声援から考えて。

でも終了後に話してたらやっぱり2/3はオシャレ餓鬼な気がした。
やつらはみんなやせている。
やつらはみんな餓鬼だ。
哀れな連中だ。

子供向けパンクの会場となにも変わりゃしない。
ただ着てる服の傾向が逆ってだけ。

メタル系イベントにはマッチョで刺青なメタル馬鹿が。
子供向けパンクの会場にはパンクな弱虫のお子様が。
シャレオ系ロックやインディポップのイベントには満たされないオシャレ餓鬼が。
それからV・・・・以下自主規制。
言葉が悪いです今日は。

(で、自分のオーディエンスは、どんな人達?)

個人的には上記の人達の中では
馬鹿を隠さないぶんだけメタル馬鹿の人達がいくぶん好感が持てたりする。
マイミクにメタル関係の人が多いから言うんじゃないけれど(汗)

どちらにしても皆社会学的な行動様式ゆえに音楽を見、聞いているだけだ。
誰も実際に音楽なんて、わかっちゃいないし聞いちゃあいない。
なんて。
頼むから間違ってると言ってくれ。
少なくともその1/3くらいの割合は。

言葉が悪かったけれど、
+/-{plus/minus}のライヴ、東京公演、を見に行った。

悪いんだけれど共演の日本人バンドさんたちはそれほど良いと思わなかった。
yomoyaさんだったか、は、面白かったけど勉強になったけど底が知れていた。
書くなよそんなこと。あー無理、意識飛んでんだよ今。

moolsは大好きなブッチャーズとも頻繁にからんでいるし、
マイスペで聞いてもなかなかだったから期待していたけれど、
実際おもしろかったけれど。
まったくもって圏外だった。

伝説のバンドVersusを見ることができた。
USインディーズVersusの伝説であるVersus、ぶっちゃけ僕は知らないしレコードも聴いたことないのだが、
90年代に彼らのファンだった人達。

そのうちどれだけの人達が、こうして奇跡的な初来日をした彼らを見ることができたというのか。
それを思うと幸福だ。

plus/minusのように衝撃的ではなかった。
が、やっぱしよかった。
yomoyaさんやmoolsさんも良い演奏だったのに、なぜ感じ方がこうも違うのか。
なぜだろう。

1年半前、できすぎなくらいに劇的に、+/-{plus/minus}と出会った。
オースティン、テキサス。2007年3月。
そのライヴ会場にはおそらく日本人は僕の他にはいなかっただろう。
必死になって日本人探したけど。
東洋人にテキトウに声かけたら、そーりー、あいむふろむ、まれーしあ、とか言われたし。

「2年ぶりだね」と皆言ってたが、
その意味では僕だけ1年半ぶりだ。
ちょっと得意だった。

大好きなbloodthirsty butchersと関係の深いバンドということで、
予備知識こそあったが、
あのときオースティンで見た数多くのバンドの中で、最も、というか唯一、衝撃を受けたのには理由がちゃんとあったことが今日も確認できた。

Versusで出てきたときからそうだったのだ。
James Baluyutの、ギターの出音が素晴らしすぎるのだ。
ギタープレイヤーにとって、やはりそこがまず、やっぱりあったのだ。

Jazzmasterに、Fender Twin Reverbという、HR/HM系のルーツを持つギター弾きにとっては、あまり関係のないセッティングだが、
ほんとに彼の、出音は、美しすぎるのだ。
他のバンドが、同じギターとアンプを使っているのに、圧倒的に、こうも違う。
Patrick RamosのSGの音も同様にかなり凄い。Jamesほどではないけれど。
そしてChris Deanerの圧倒的なドラムス。
それらが一緒になったときのサウンドは、もう、もう、もう。

そして、なぜ、僕が、20過ぎてから、もっとも衝撃を受けて、もっとも好きになったバンドの来日公演が、
このような、キャパ200程度の、小さな会場で行われていて、
実際、先日の武道館に行くよりもわくわくして、そのときよりもはるかに大きな感動を得て帰るのか。

もっと言うと、僕が夢のバンドだと思っていた大好きだったあのバンドのあのフォームは、
なぜにすぐに世間につぶされてしまいいなくなってしまったのか。
僕が日本一だと思っているあの作曲家/シンガーさんの作品は、なぜこんな限定された知名度の評価しかないのか。
僕が今年もっとも評価されるべきであると思っているロック作品は、アジアではともかくなぜUSではそれほどぱっとしない売り上げしかないのか。

そう僕が20過ぎて、ひょっとしたら人生でもっとも惚れたかもしれないこの+/-{plus/minus}というバンドは、なんでよりにもよってインディーズ人生まっしぐらな人達なのか。

ロックの未来はこうも険しいのか。

ロックの未来はここまでなのか。

終演後、PatrickやChrisにも声をかけ、そしてJames Baluyutとぼちぼちお話をすることができた。ちゃんとミュージシャン扱いして話してくれた(汗)
たぶんsxswの話をしたからだろう。
いいやオフィシャルにはプレイしてないんだ、って言ったけどさ(汗)
(でも6番街路上で集めた30ドルはミュージシャンとしちゃある種の勲章だぜ?・笑)
会話の中で僕は思わず聞いた。
「おまえらは地球上で最高のバンドだよ。君も自分でそう思わないか?」
彼はこう言ったね。
“No, we are just a okay band”みたいなことを確か。

Okay bandって、オーケー・バンド、って。(優・良・可・不可で、可って感じ?)

どんなオーケー・バンドが、オレをこんなに泣かせるっていうんだよ!!!!!!

2月だったか3月だったかに、Burt Bacharachの、おそらくは最後の来日公演を見たときも、涙が出まくってしょうがなかったけど。(会場あちこちで泣いてた)
今日は、何度かこらえたけれど、2度目のアンコールでMegalomaniacを演奏したときに、
本当にボロボロに号泣してしまった。
他のコンサートでも泣いたことはあったけど、こんなに鼻水ぐしゃぐしゃになるくらい号泣させられたのは初めてだ。

こんなバンドが、オーケー・バンドであってたまるものか(笑)
いや、マジで。

彼らは、初めて見たときよりは、ほんのちょっとだけ演奏にミストーンがあった、
が、そんなのは気にならなかったけれど、
ある意味Jamesのこの発言が、この日最大のミストーンだった僕にとっては(笑)

でも謙遜って感じじゃなかった。
彼は本気でそう言っているんだろう。
僕らはただのオーケー・バンド。

たとえばある意味では、あるいは彼の中では、
plus/minusよりもBon Joviの方が凄いバンドなんだろうし、
それはそれで本当なんだろう。
+/-が、高度な変拍子を多用するとか、カッティングエッジだとか関係ない。
ロックであるとか、音楽は、それくらい、そういうものなんだろう。
彼は決してロックを甘くみてなく、ロックの偉大さをちゃんとわかってる。
そう思うと、いろいろと考えることがあった。

もっと言うと、
僕がいっちゃん少年時代から大好きなバンドVan Halenで、
いっちゃん何が大好きでいっちゃん特別な曲はって言われたら、
その曲は実はもっとも売れなかった時期の、しかもボツになった曲だった。
どういうことだよ、と。

そしてその曲は、僕にとっては、ほんとにすべての音が感動的で泣いてしまうくらいなのだけれど、
結構、聞く人によっては、別に平凡な曲じゃん、で終わってしまう、
それも知っている。

だからそれくらい、終演後の、James Baluyutの、
「僕らはただのオーケー・バンドだよ」
は衝撃的だった。

でも、ロックはそれくらい大きなものなんだろう。
ロックはそれくらい大きいものだってことだ。
そんで、そのことを、今更でなく僕ははるか以前から知っているはずだ。
これはそれくらい神聖で重大なことだって思い知れ。自分。

自分のfaithは自分で追えよ。

今日から+/-{plus/minus}のことを、
the best okay band on earth
って呼んでやる。

セットリストは。

Tired Eyes
Snowblind(はやくも泣きそう)
Unsung(好きな曲だ)
The hours you keep(また泣きそう)
Marina(ライヴだと映える!)
You’ve just got it all(意外!)
One day you’ll be there(オースティンの衝撃を思い出す!)(またも泣きそう)
Subdued(パトリックのヴォーカル良い)
Steal The Blueprints(盛り上がりまくり)
Leap Year(セットによってはImportant thing is to loveかどっちかだった模様)

アンコール1
Scarecrow(ライヴでやれると思っていなかったため、開いた口が塞がらない。凄すぎ。)
Trapped Under Ice Floors(盛り上がりまくり)

アンコール2
Megalomaniac(耐え切れず号泣)

彼らはサポートベースを毎回連れてくるが、
今回はDylanという人物だった模様。
やたらと声援を集めて人気だった(笑)

終演後、Jamesと話すことができて、
彼が演奏中に、パック酒の100円鬼殺しを飲んでいて、
まずいとか言ってたので、
それは本物のSakeじゃないぜ、とか言うことができた。
そしたら彼は、ちゃんと「ジューヨンダイってのをこの前のんで、それは今まででベストだった」と言った。
良かったよちゃんと本物の日本酒も飲んだことあって。

随分と英語を褒められて、
congulatulations、今まで会った中でいちばん英語の上手い日本人の一人だよとか言われたが、
知らん。仕事のときはいつもカタコトのひどい英語だ。
職場でもちゃーちでも僕がそこにいる中でいっちゃん英語下手だ。
しょせん気持ちの問題か。

そんで、そうこう話したので音源も抜け目無く渡してしまった。
「ニューヨークに来るときは連絡してくれ」
って。
知らんよ。ほんとかよ。そんなこと言ってるとほんとに行くぞ(笑)

そんで、帰ろうとしたらブッチャーズの吉村さんが子連れでいるのを見つけてしまい、
思わず情熱的に声をかけてしまった反射的に。
すっごい気安く(汗)すいません。
次のまだですか、って言ったら、春以降には、だって。
お子さんずいぶん大きく、なりましたね。

ステージは。
すごい熱量だった。
彼らは、センスのよさでスマートにロックの未来を切り開いているわけじゃあ、ない。
すごい熱量と、すごい情熱で、すんごい格闘しながら、必死で切り開こうと戦っているのだ。
どう見ても戦士、騎士以外のなにものでもなかった。

その熱量こそが、今日のステージでいちばん、感じたものであり、
いっちゃんの収穫であり学んだことだった。

先日も言ったけど、
身長185センチでブロンドの白人じゃないロックの明日が、ここにある。

ドラムのChris Deanerはとんでもないドラマーだ。
情熱的なドンキホーテだ。騎士だ。
あの熱量は、はらっちを思い起こさせる。

どれをとっても、
他のどのバンドよりも、格段に、by far、段違い平行棒に、
凄いライヴだった。
生涯のベストのひとつだろうなあきっと。

Patrickは弦を二度も切っていた。
でもすぐに張り替えていた。

欲をいえばQueen Of Nothingが聞きたかった。
あとはねー、Jamesがキーボードに回ることが多かったので、
もっと彼のギターが聞きたかったかな。

アンコール1曲目のScarecrowにはぶっとんだ。
この曲は、リズムがやたら複雑で、
ハードディスクの編集で構築したものとばかり思っていたからだ。
生演奏できるとは思ってなかった。
それを、目の前で展開された日には、
ほんと開いた口が塞がらなかった。
こんな高度をさくっとやってのけるバンドのどこが、
平凡なオーケイ・バンドだっていうんだ、
よく言うぜ!!

そして彼らが今回の新しいアルバムのキー・ソングを、
比較的ノーマルな4拍子でもってきているのは、
ライヴでの盛り上がりを配慮したのだろうと、
なんとなく思った。

5拍子とか7拍子しか演奏しないと思っているかもしれないけど、
やつらはシンプルなエイトビートも半端じゃあない。

きっとこれ以上書いても伝わらないので了。

写真は強奪したセットリスト、Jamesの足元から。
と、
林檎電話のぴんぼけ写真with James。
(mixiのみ)

誰がなんと言おうと
お前らは今、地球上でいちばん先頭にいる!!!!!!

そう、今でも、少しは、いるけれど、
IMARi ToNESを、ベストだって言ってくれる人、ほんの少しは。
そういう人達に、君らベストだ、って言われたら、なんて言おうか。
そうだ僕らはベストだ、って応えるべきか。

「知らないよそんなこと。気にしたこともないよ。神さんに聞いてくれ。」

だよね、やっぱ。

あとはplus/minusのみなさんは皆さんたばこ吸われてました。
わからんけどNYって唯一、禁煙が進んでなさそー。

No(174)

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