2009年11月の日記

■…2009年11月 2日 (Tue)…….週末の日記
とりあえず日々の記録。
すいませんね、とりあえずいつも、
あまり人に見てもらうことは考えて書いていないので。
自分の記録です。

土曜日は例のごとくバンドのリハ。
自分のバンド伊万里音色です。

こちら

新曲13曲のリハーサルも、ひととおり完了し、
あとは、レコーディングのプランを立てるだけになります。

いよいよだ。

というわけで語るべきことはあまりありません。

新しいレコーディングが、これから、3ヶ月で完了させるつもりで、いるけれど。
これができたら、ここからまた、ライヴ演奏できる曲がたくさんあるなあ。
定番のセットリストに、どれだけ入るだろう。
Testimony、Preciousは、既に入っているし、
A Girl In The Mirror、One On One、God Kids、The Wandering Savior、Love Is To Do Something No One Dares To Doあたりはだいたいに入ってくるだろう。
それからFaith Riderも。

クリスチャンのワーシップ風ということでいえば、
Oriental WorshipやI Want A Revivalもやるかもしれない。

練習を兼ねた、歌デモですが、
さきほどミックスが終わりました。
調子のよくない日に、ぱぱっと録ってしまったトラックも多く、
ていうか二晩で終わらせて、調子の良かった晩のテイクはPCのトラブルで7割がた使えなくなってしまったから、調子の悪いトラックが多いんだけれど、

とりあえずこれでいいや。デモだし。

本番のレコーディングに備えて、プラグインエフェクトのチェックもできたし。

週末に半年ぶりにお会いできるであろうKさんをはじめ、
親しい人達に渡そうかと思います。
ダメだししてもらおうかと(笑)

少なくとも、万が一、レコーディング完成する前に死んでも、これで遺書はできたと(笑)

日曜、
は、ちゃーちへ。

今日はドラムをたたきました。
ちょっと手数の多いスタイルに挑戦しました。
なれないスタイルにリズムがばたばたしたけれど、Rくんはほめてくれたぞ(笑)

12月12日にうちの教会主催でやるところの、
桜木町コンサートの計画も、具体的に立て始めています。

さて、なんか、忙しくなるなあ。

音楽とかバンドなんかそもそもやるつもりなんかなかった、っていつも言ってますし、
今でもやっているという感じはあまりしません。

すごく難しい時代ですし、
ロックンロールという芸術にオトシマエをつけることが、
そんなに簡単なことではないことは最初からわかっていたことです。

道、という意味での、
道を作り上げるしか方法が無いことも、最初からわかっていた。
それがどれだけ大変なことかも、わかっていたはず。

結果も何も考えず、嬉々として向かうだけです。

そういうもんだよね、誰でも、人間やるってのはさ。

でも、こうやって、東洋の日本に生まれて、
ゆっくり歳をとっていくことができて、
ちょっと面白いというか、
なかなか、よかったと思う。

書きたいネタはいくつかあるんだけれど、
また後日。

No(444)

■…2009年11月 2日 (Tue)…….sutoraipa-コピ
いろいろ作業してたのに並行して、
RebornとMore Than A Manコピー終了。
もちろんチャトライパー準備のため。

今回、チャトライパーは、猫バンドのコンセプトにあわせるため、
猫好きバンドマンのKさん夫妻に手伝ってもらうことになってます。

Rebornは一瞬、ダウンチューニングかと思いましたが、
とりあえず、指一本で押さえるいわゆるダブルトーンで対応すればいいかなと。

More Than A Manはメロディなぞるだけで泣けるなあ。

ハモりも多いし見せ場はたくさんあるね。

でも、今回、半音下げチューニングが嫌なので、
(ギターの調整がめんどい。あと、いちいち使い分けるのが)
スタンダードチューニングで演奏する予定なんだけれど、

その時点で、ヴォーカルのいくつかの音は、最初っから出すのをあきらめることになる。
(半音上がるので)

たとえば、In God Trustのいちばん最後の、三点?Cの音は、C#になるので、
ただでさえ出ないところ、この音域だと、
まるで山に登るときの最後の100メートルがそれまでの5000メートルよりも困難なように、
半音上がるだけでもう倍くらいの難易度だから、
もう絶対出るわけない、ということになる。
(もっともこの曲のこの音は、マイケル・スウィート本人もライヴでは歌ってないと思うけど)
(下手に出そうとするとノド痛めるよ)

まあでも、それをどう対応するか、というのもひとつ挑戦。

さて、ここから、嫁さんに覚えさせるのが一苦労です。

今月というか先月のBurrn!誌に、Stryperの新作のディスクレビュー、
88点という高得点が付いていたけれど、
(まあ今時B誌の点数なんてあまり皆、あてにしてないと思うけど)
(それに、後ろの方だったけどね、レビューが掲載された位置も)
どうかな、どうかな。

No(445)

■…2009年11月 4日 (Thu)…….Album of the year?
最近またLiving Colourを聞いている。

勢いあまって今年出ていた新譜(Stryperと同じく、再結成後二枚目)も聞いてしまった。

僕は実はLiving Colourが大好きだ。

何年か前に、
米持師匠をはじめ、何人かの人から、
imari tonesは、Living Colourに似ているんじゃないか、といわれたことがあった。

確かに、imari tonesの、昔の曲に、Synchronicityという曲があって、
それが、Living Colourの最大のヒット曲、Cult Of Personalityのリフに、そっくりだった。

もちろん、Living Colourを知ったのは、その曲を作ったずっと後だったわけだけれど、

型にはまらないギターリフを作りたい、とか、そういうところ、含めて、
あと、欧米の白人じゃない(WhitesnakeでもMotley Crueでもないという意味で)ヘヴィメタル、ハードロックをやろうとしている、とか、そういうポイントも含めて。

Living ColourのギタリストであるVernon Reidは、
Eddie Van Halenを正しく消化というのか、
エディに負けず劣らず、形にはまることなく、クリエイティヴなリフと曲の構成を作ることができる人だ。

よく、Faith No MoreとかPrimus(懐かしい)あたりと一緒くたにされたり、
肌が黒いせいか、一般のHR/HMファンからは普通にスルーされるけれど、
in my opinion、個人的にはLiving Colourは80年代のHR/HMバンド、ロックグループの中でも最重要のひとつだ。

わかりにくいたとえだけれど、個人的にはWingerよりも三段くらい上だ。
ないしはThe Stone Rosesのファーストより、同じ頃に出たLiving Colourのファーストの方が5倍くらい上だ。

いつも言っているけれど、
ExtremeとLiving Colourは立ち位置がちょっと似ていて、
要するに、Bon Joviほどポップでもなかったし、Metallicaほどヘヴィでもなかったし、レッチリほどわかりやすくファンクでもなかった。(ていうかもし肌が黒くなかったら?)
でも、本当の意味でボーダーのない本道のミクスチャーロックをやっていた。

と、思うのね。わからんけど。

で、思うのは、Vernon Reidのギタースタイルを見習わなければ、
見習う、ていうのは、おかしいけれど、
Vernon Reidのプレイスタイルって、本来僕が理想としているものに、すごく近いのね。

どのくらい近いかというと、
Living Colourのファーストを聞かせたときに、
うちのバンドの長年ドラマーをつとめてくれたはらっちが、
「このギター、Toneちゃんじゃん」
って言ったくらいに近いのね。

どうも、G-1、Above Da World関係の人達と、ここ数年、付き合っていたため、
ギターのテクニックは向上したけれど(ありがたいことだけどね)、
ギターに対する接し方というのか、アプローチが、型どおりになりすぎた。
(いや、もちろん、要所では、自分らしく、弾いてたと思うけどさ)

Vernon Reidのプレイで僕が好きなのが、
想像力が豊かなところ。

なんというのか、僕の好きなヘヴィメタルギターというのか、
Eddie Van Halenに関してもそうなんだけれど、
ギターという楽器を、型どおりに上手く弾くぞ、というのではなくて、

ルールとかメソッドなんて知らないけど、
このおもちゃでおもいっきり遊んでやるぞ、というパッション。
ギターを楽器として弾くんじゃなくて、ハートに直接プラグインしたようなギタリストが、好きなのよね。

僕も、本来、そういうスタイルのギタリストだったはずだ。
ミストーンがいくらあってもいい。
ピッキングの粒なんかそろってなくてもいい。
ひっかきまわすぐらいでちょうどいい、
落書きをする子供のごとく、
スケールもコードもなく、おもいっきりインプロヴァイズして、
ノイズを鳴らそうじゃないか、
それが本来の姿じゃないか、
と、思う。

Living Colourを聞きながら、本来目指すべきスタイルと、反省している。

そのインプロヴァイズと衝動とルーツと音楽性のバランスを見極めることができたら、
ジミヘンみたいなところに行けるんじゃないかと夢想する。

Living Colourの全盛期のライヴ音源もいくつか手元にある。
彼らのライヴは、なんというのか、
全力で突っ走っているけれど、

曲構成や、曲想が複雑なために、
普通のバンドとくらべると、
表現は悪いけれど、
曲に引っ張られているようなところがある。

自らの才能との格闘というのか、
複雑なテーマの曲たちを、演奏するので精一杯というか、
自らのテーマとの格闘で手一杯なところがある。

もちろん、それでも彼らの強靭なリズムとテクニックは、
その負荷に耐えてはいるし、
それらを立派に演奏しこなしているだけでもとんでもなく素晴らしいのだけれども、

ある意味、現代の地球人にとっては、
まだ、これらの曲を、ライヴ演奏する、というのは、
早過ぎるのかもしれない。
あと2,3本くらい手が余計に生えてきたりしない限りは。

そういったいっぱいいっぱいな様子も、
伊万里音色にちょっと共通するところがあるようで、
ちょっと興味深い思いを抱く。

なにはともあれ、
彼らの今年の新譜、
“The Chair In The Doorway”
(どういうタイトルなんだ)
が、素晴らしい。

僕の想像を、ちょこっとずつ超えているところなんかも、
去年の+/-{plus/minus}の、Xs On Your Eyesと同じく、とても素晴らしい。

このままいくと、私的アルバムオブザイヤーは、
このLiving Colourが持っていきそうだ。

今年は、他に、何きいたっけ。
どうかな。

動画、ちょっとVan Halenっぽさが出ていて、好きな曲のひとつであるところの、
Desparete People。

こちら

No(446)

■…2009年11月 4日 (Thu)…….Jesus Inside
これよくない?

こちら

いいよね、こういうTシャツとか
日本まで届けてくれないかな?
後で見てみよう。

今日は寒くて、
いろいろ家で作業は進んだけれど、

いよいよ始まる録音作業に必要な、
ちょっとした物品を買いに、渋谷まで繰り出した。

いきなり寒くなって、
突然いっきに冬の気分になった。

一年ぶりに着るジャケットの匂いと、
寒いせいか、妙に静けさが支配する街の情景に、

過去のいろんな冬の記憶がばばっとよみがえってきてしまって、
なんとなく暖かい感傷につつまれた不思議な一日だった。

なんでこんなに静寂なんだろう。
なんでこんなに静かな気分なのか。

死ぬんじゃないか、そろそろ(笑)

死んだら、形だけ残しておいた、”God Rocks”のデモ、
それらの発表だけ、お願いします、後の人(笑)

ああ、いよいよ、ここまできた。
I’m almost there.

鏡を見て、自分の顔は、以前より成長してた。

No(447)

■…2009年11月 4日 (Thu)…….12月12日準備
12月12日(土)に行う桜木町駅前コンサートの準備が動き出しました。
うちの教会主宰です。

なんか当初、ゆるい感じでやればいいかなと思っていたけれど、
いろいろバンドさん、シンガーさん、呼んじゃったし、結構大変そう。
豪華ゲスト、呼んでます、たくさん、発表はまた後日。

やっとタイムテーブルを組んだけれど、
ちゃーちのMさんにアドバイスもらったりして学ぶことがあった。

自分は頭からっぽだけれど、周囲にいろいろ言ってくれる人がいれば大丈夫だ。

ていうかなんでいつのまにか僕が運営みたいなことやるはめになってるんだろう、
と思ったけど、
まあ皆にServeする、尽くすのがJesus Wayだっていうしね、
気分よくServeできれば。

のんびりやだけれど、
やれるだけやってみるよー。

参加バンドの皆様にもそろそろ詳細を順次連絡いたします。

自分のバンドとしても、
どれだけフレンドリーで愛な演奏ができるか修行してみよう。
日本語の親しみやすい曲を選んで。
(ていうかああいう環境でシャウトとかできないし。)

ずばり、幸せ育て、報せ来る、Only One Wish、Big World、Son Of Godだな。補欠で、美しいものを観よう、かな。

1月31日のAbove Da World企画も、準備しないとねー。

No(448)

■…2009年11月 5日 (Fri)…….アンプリファイヤ
昨晩はリハスタで、そこに置いてある5150-2を試していた。

録音作業に使えないかと思って、試したわけです。

もともとEddie Van Halenの大ファンで、プレイスタイルもそのまんま影響受けまくりであるから、もうデフォルトで、良い事は前提の上で。

もちろん以前にも試したことはあったけれど、今の自分にとってどう聞こえるか、という事で。

結果は、いいに決まってるんだけれど、
例えば、いつもデモを作る時のアンプシュミレーターのプラグインも、5150を模したものを使ってるしね。
だから、もちろん、及第点というか、これを使ってレコーディングする事は十分に可能だろう。

僕がEVHのアンプを意識的に避けてきたのは、あまりにそのままになってしまうから、という理由と、それから…

そういう事もあるかもしれないが、今こうして5150-2を鳴らしてみて、自分としては所有したいとは思わなかった。

もうちょい繊細さが欲しいからだろうか。所詮マーシャルの匂いを欲してしまうのだろうか。

アンプというのは本当に難しいもので、少なくとも僕にとっては、好みがひねくれているので。

高いもの、定番のものが自分にとって良いとは限らないし、用途によっても違ってくるし、完璧というのは本当にあり得ない。

リハスタにあるもの、ライヴで使ったもの、それなりには試したはずだけれど自分として良いと思ったものは全然無い。
自分のニーズを満たしてくれるものが無い。
ライヴ用途だったら全然良いんだけれど、レコーディングでの使用や、自分の音、という事になるとまた違ってくる。

ライヴだったらナチュラルな歪みと音圧があればそれだけでいい。
例えばあめりかさんに行った時に使ったPeaveyのValvekingの50Wのコンボはすごく良かったしね。
でもレコーディングだとまた別。

アンプは本当に難しい。高価なのもあるし。
だからといって完璧なものはないし。

その点ではこじんまりとまとまってくれる足下のペダルの方がお手軽で使い勝手もいいという点もある。求められる基準の違いだろう。信じられないアンプを使うんなら、ダイオードの歪みであっても信じられるペダルを使う方がずっといい。少なくともそれで音楽的表現はできる。

800、900、2000、JVM、Vintage Modern、Triamp、レクチ、Diezel、5150、5150-2、5150-3、Vox、Soldano、Krank、Engle、Egnator、米持師匠のとこのBogner、などなど、それなりに試したとは思うんだけれどどうにも駄目だ。

しいて言えば普通のFenderのツインリヴァーブをもうちょいヘヴィにシフトしてもらえれば理想に近くなる気がするんだけれど(笑)

そういう意味では誰も使って無いであろう(契約の関係でJonas Brothersが使ってるっぽい・笑)最安値エピさんアンプを入手したのはやっぱり正解だったのだろう。あれは面白いアンプだったし、購買意欲が湧いた。

ただ今回、そのエピさんアンプを録音作業に使うには色々と条件が難しい。
どちらにせよまだ色々試さなくてはならない。

この話には、
僕の場合、
実はどのアンプを使うにせよサウンドのキャラクターを決定づけるのはCranetortoisの真空管ブースターだというオチがある。
どれを使ってもあれさえあれば自分のキャラクターは出せる。

だから、
このままいくと、選択肢は、

ブースターとの相性の面で
最も使い易いJCM2000を使うか、

なんにせよ悪いはずがない5150-2を使うか、

なんとか方法を見つけてエピさんアンプを使うか、

このみっつになる。

JCM2000には、暴れ馬を乗りこなす快感はまったく無いが、品の良さは評価している。

5150-2は、そのまんまの音になるが、今の僕にとっては逃げの選択かもしれない。

エピさんアンプは、どのギターを使いどのブースターと組み合わせるかをもう少し検証する必要がある。

さて。

詳しい人いたら、教えてください。
欲しいのは、
言葉で説明出来ないけど、
鈴の音のような繊細で透明なハイと、ハードでナチュラルなオーヴァードライヴと、伝統的なキャラクターと、モダンな音の深みとパワーを兼ね備えたようなアンプ。ゲインは程々にあればいいです。

こうして書くと、
普通に2000でいいかという気もしてきた。

どうだろうね。
 
Posted from MixiDock mini

No(449)

■…2009年11月 6日 (Sat)…….ネットラジオアップされました
10月に萩原ゆたかさんとおしゃべりしたネットラジオが、
アップされました。

こちら

いい感じでおしゃべりしてます。
われながら上出来
曲も素敵。

聞いてみてくださいー。

ついに登録者数が1000名になったポッドキャストもぜひー。
こちら

そろそろまたポッドキャストも更新します。
ひさびさに嫁さんに聖書読んでもらおうと思ってます。

No(450)

■…2009年11月 7日 (Sun)…….鶏足
こちら

Best New Bandに、
Chickenfoot、
って、
オイ!!

絶対、ジョークのネタにしたかっただけだろ!!(笑)

今日は、デイジョブの後、夜は、VICバンドの練習でございました。
今回私はベースを弾きますのよ。

Deliriousいいなあ。

曲はかなりシンプルなのに、本当に素晴らしい。

こちら

No(451)

■…2009年11月 8日 (Mon)…….Stringsメモ更新
Stringsメモ

エレクトリックギター弦、
今までに試したやつメモ。
ものすごく主観に基づいた、自分のためのメモ。

いくつか追加したので、
更新しておきます。

D’Addario
XL Nickel Wound
定番中の定番。標準中の標準。
たぶんいちばんどまんなか標準の音。
すごく優秀。
適度にタイト、適度にブライト、表現力もいい、
絶対に間違いない弦。
簡易包装のエコ・パッケージも点数高い。

Ernie Ball
Super Slinky Nickel Wound
ダダリオと並ぶ定番。
ダダリオよりは特徴があると思っている。
華やかなハイと、ロックの伝統といった感じのキャラクターを持つ質感が売りではないかと思う。
いちばんロックらしい音がするという感じ。
きらびやかに倍音が出てくれるので、そういう表現が得意な人には完璧?というイメージ。
派手なロックが好きな人はたいてい好きなんじゃないかと。
テンションは弱め?弾きやすい感じ。

Ernie Ball
RPS-9 Slinky Nickel Wound
普通のSlinkyのプレーン弦(1-3弦)を、ボールエンド部分をワウンドして補強しただけで、基本的には音のトーンは普通のSlinkyと変わらない、とのことなんだけれど、
実際に鳴らしてみると、結構違う。
ブリッジとの接触の仕方が違うからか、振動がストレートに伝わっている気がする。
普通のSlinkyは、ハイとか倍音が暴れがちな感じだけれど、このRPSはもっと、整った印象で、ストレートにパワーが増している感じ。よりメタル向きな感じがする。
もともとのErnie Ballのキャラクターに加え、より優秀にパワーを増しましたという優等生っぷり。
プレーン弦をちょっと補強しただけで、こんなに変わるものなのか。
あまり知られていないけれど、なにげに最強の弦のひとつかもしれない。
フロイドローズの場合でも、ワウンド部分を残してカットすれば十分恩恵は得られるという印象だった。というかむしろブリッジ部分の接触効率がよくなさそうなフロイドローズにこそ必要な弦かも。
欠点は、あまり売ってないこと。

Everly
B52
Alloy-52を使って、鉄の成分が多い配合になってるらしく、アウトプットの出力が大きいといううたい文句の弦。
感触は、ダダリオにちょっと似ていて、とても標準的。くせのない弾き心地。
パッケージもダダリオと似たようなエコパック。作ってる工場とか同じかもね。
生音の感じも標準的。
テンションは若干きつめ?
錆びにくさは普通くらい?
音は、確かに、密度が濃いというのか、アウトプットが高めな感じがした。
パワーのあるピックアップと組み合わせれば、すごく密度の濃いディストーションサウンドが得られるはず。
ghsのBoomersとちょっと近いけどこっちのがきめこまかい感じ。Boomersはもうちっと芯とパワーのある感じ。
欠点としては、コードの音の分離具合とか、ぐしゃっとなってしまう感じがした。
Van Halenのファーストみたいな音は出しやすいかもしれない。
アルペジオとかの表情はつけづらい感じ。
でも周波数バランスも標準的な感じだし、
方向性が合えばかなり良いと思う。
密度が濃いけど標準的、っていうのが正しいかな。

DR
Hi-Beam
手作り弦のブランドであるDR。イメージとしては、ジャズとかファンクなベーシストが使用しているイメージがある。ギターだと、ダイムバック・ダレルが使っていたというのが有名らしい。
このHI-BEAMは、DRのラインナップの中でも、ロック、メタルにより合うように、高音が出る仕様になっているらしい。
弦の質感は、手作りっぽい、あたたかな感じだった。
逆にいえば野暮ったい質感かもしれない。
質の高さは伝わってきた。
しかし、音の方は、周波数バランス的に、ちょっと無理してる感じがした。
無理してハイを強調しましたという感じで、やっぱり、ジャズとかファンクとかの方が合うブランドなんじゃないかと感じた。
芯はあるんだけれど、無理にドンシャリになっているというか、自分のスタイル的には欲しい音ではなかった。

DR
Tight Fit
Hi-Beamがちょっとドンシャリに過ぎてバランスの悪い感じだったのでDRの標準タイプであるTight Fitを試してみた。
意外とハイが強い、というか、倍音が充実している。全音域にわたってフル稼働で鳴っている感じ。かなりギラギラしている。このギラギラパンチを使いこなすには場合によっては難しいかもしれない。
歪ませたときの音色もギラギラというか、ざらざら感が強い気がする。この点でも少しクセが強いといえる。
キャラクターとしては手作りっぽいあたたかい音色だけれど、太くてなおかつレンジが妙に広くてクセは強い。レンジが広すぎるというのか。扱いづらい。
単音で弾いてみると、パンチのあるウォームな音で抜けてくれるため、音が細くならない、なるほどジャズ等で重宝されそうな感じがする。
全音域にわたって主張の強いこのドンシャリ的な音をどう使いこなすか、このギラギラパンチなキャラクターを気に入るかどうかで評価が分かれると思う。
自分にはやっぱりちょっと合わないかなー。
しかし音の密度は非常に高く、パワー感も相当にあり、高品質な弦であることに間違いはない。
比較的錆びには強そうな印象を持った。

ghs
Boomers
Power StringsとかDynamite Alloyとか言ってるだけあって、
また、メタルギタリストに人気と書いてあっただけあって、
確かにすげーパワー。
エグい倍音とサスティン。
良い弦だと思う。質感も高級で強そうな感じ。
前述したように、EverlyのB-52と比べて、磁気的な密度ではなく、弦そのもののパワーがある感じ。
欠点はパワーがありすぎるところか。コードの分離具合のニュアンスとか。
あとは張ってからチューニング安定するまでが若干長かった。
でも一度安定してしまえば安定度は高かった。
テンションはきつめの印象。
錆びやすさは、普通かな。
メタル用高級弦だと思った。
フロイドローズとの相性も良さそうだ。

Dean Markley
Signature Series
クリアで細い音という印象。
パワーはあまり無い感じ。
メタルよりは、ポップな音楽に合いそうな印象。
テンションはゆるめ。ベンドはしやすい。
クリアで細め、固い音、タイト、だけれど、
独特の質感がある。味はある。独特の粘り気がある。
この質感と、方向性が合えば、愛用する人もいるかもしれない。
クランチとかクリーントーンだと合うかも。
パワーがないので、僕のスタイルには不向きかなと思ったけれど、
アンサンブルの中だと、抜ける音、はっきり伝わる音になっていて、
ライヴなどで使うと結果的に結構成功している。
あなどれない。
かなり錆びにくい印象。

Dean Markley
Blue Steel
元祖クライオジェニック弦だそうで。
生音で鳴らすと、あんまり鳴らないんだけれど、
アンプを通すと、すごく良い周波数バランスで鳴ってくれる。
バランスの良い倍音。
どちらかというとメタル向きではないかと思う。
きめこまかく、整った音。無駄の無い音というか。
ストレートな感じ。
適度にヘヴィで、正統派メタルの感じ。
アルペジオを弾いても音の分離が良く、
表現のコントロールがすごくしやすい印象を受けた。
生々しいメタルな質感も好み。
テンションは弱め?
わりと錆びやすい気がする。
寿命は短い気がする。

Dean Marlkey
Vintage
昔のDean Marlkeyの復刻版。
これは良いです。
手作りっぽい、ウォームかつパンチのある音。
ダダリオやアーニーボール以上に、エレクトリックギター本来の正しい音という感じがします。
バランスのとれた倍音、パンチがあって単音やソロもすごく抜けてきます。
オールドスクールなロックには抜群だと思う。
そして80年代メタルの正しい音かもしれない。
テンションゆるめ、ベンドしやすく、プレイヤビリティはすごく良い。
一度使ってみてほしい、とすすめたくなるほど良い感じ。
もう僕の中の正しい音の基準はコレで、って感じ。
結構錆びにくいという感じ。
ただ、あまり売っているのを見かけない。

S.I.T.
Power Wound nickel
Stay In Tune、チューニング狂いません、といううたい文句の弦。
すごく高級な弦だと思う。質感が、すごい良い。
パッケージから出して弦に触れた瞬間に、わー、これは良い弦だ、とわかるメタルの質感。
音の方は、低音が強いと思う。すごく芯のあるいい音。
僕としては、ちょっと低音が強すぎて、好みじゃない部分もあるけれど、
良い音であることに間違いない。
ヘヴィな音楽には絶対合うと思うし、パンチのある音だ。
しっかりした芯のある低音が欲しい、なんてときには、完璧だと思う。
なぜだか、僕が一度使ってみたときは、その他大勢の弦と、オクターブピッチが違うらしく、オクターブピッチが合わなかった。
Stay In Tuneになる前に、そもそもチューニングがあってくれなかったので、果たして本当にチューニングが狂わないのかは、よくわからなかった。
この弦だけのために、いちいちオクターブピッチ変えるのが面倒なので、ちょっとやめとこうかなと思ってしまったが、強いインパクトを受けた弦だった。
テンションはややきつめの印象?

Jim Dunlop
Nickel Plated Steel
おなじみの大手アクセサリーメーカーからの、
最近出たらしい、後だしジャンケンのような弦。
定番各社の良いとこどりをしたような、ずるい弦だという印象を持った。
アーニーのきらびやかさと、ダダリオのしっかりしたミッドと、SITのパンチのある低音と、Dean Markleyのプレイヤビリティを全部兼ね備えたような完璧に便利な弦。
なんというか、分離がよく、すごくモダンな音がする弦だと思う。
2000年代以降というのか、いまどきな音を目指すのであれば、良い選択だと思う。
ただ、なんとなく、作られた音がしてしまう感じはした。
そして、バンドのメンバーからは、音はいいけど、パワーやインパクトに欠けるという指摘があった。
でもずるいくらい良い弦だと思った。
テンションはゆるめだったと思う。
これもかなり錆びにくい印象。

Elixir
Nanoweb
コーテッド弦は基本的に試さないつもりでいたんだけれど、
友人にすすめられ、食わず嫌いはいけないと思いチェックしてみた。
すごくいいという話と、ハイが出なくてダメとか、両方のうわさを聞いていたけれど、
このNanowebというのは、コーティングを薄くして普通の弦に近いフィーリングを持つらしい。
実際使ってみると、まずアンプを通さない時点で、鳴りは控えめな感じだった。
アンプを通してみると、なかなか悪くない。
コーティング弦はハイが出ないという話を聞いていたけれど、十分に出ている。
かなりパワー感もあり、どちらかというとドンシャリ気味な音であるという印象を受けた。
ただ、やはり、普通の弦とはちょっと違うキャラクターがあるようだ。
ハイは、確かにドンシャリ気味に出ているんだけれど、ちょっと不自然なキャラクターに感じて、僕としては違和感があった。
このコーティング弦の独特のキャラクターに違和感を感じないのであれば、メリットがデメリットを上回るのではないだろうか。
そしてこれも話には聞いていたが、演奏を終えると、ピッキングした部分のコーティングがはげて、ささくれのようになっていた。剥げ落ちたコーティングのかすが塵のようにボディに付着するのもちょっと気持ちが悪い。
テンションは、普通か、普通よりちょい強めくらいの印象を持った。
やはり錆びにはとても強いようだ。
長持ちする弦だと聞いていたので、張った翌日にリハーサルで使用し、その3日後に二度目のリハーサルで使ったら、2回も切れた。Elixirだから切れにくい、というわけでは無いらしい。
なんにせよ切れるんだったら僕にとってはメリットはあまりない。

ROTOSOUND
Pure Nickels
けっこう老舗のイギリス製の弦だそうですが。
結構パワフルで、しかしどちらかというと古くさいクラシックな音に聞こえました。
ギラギラ&クラシックという感じかな。
ギラギラで結構暴れる感じ。生々しい系かな。
なんかハイもロウもすごくしっかりと、全帯域全開、という感じで鳴っているような印象だった。
クリアなハイのキャラクターは、Dean MarkleyのSignature Seriesに似てるけど、それをもっとバランスよくした感じ。Ernie BallとDean Markley Signatureの中間みたいな。
ものすごく品質は良いかもしれない。
これも昔ながらのロックの正しい音、という感じなので、好みにハマれば最強の弦になる実力十分。
欠点はクラシックなキャラクターがちょっと野暮ったいところかな。
錆びにくさは普通くらいという印象。

Curt Mangan
いかにも謹厳実直といった宣伝文句、パッケージもとても地味。ブルーズ系ギタリストに人気とpopには書いてあったが。
質感は非常に良い。S.I.T.と同じくらい良いメタルの感触。
なんというか、非常にコシのある弦。いい感じの弾力がある。
弾き心地からして、なんだか太く、重い感じ。
ワウンド弦のボールエンド部分とか、いかにも手巻きしました、という感じで、カットしてフロイドローズに使うのがちょっと不安な気がした。試してないけど。
テンションは若干きつめだと思う。
生音だと、あまりハイの出ない、地味で実直な音。
アンプを通した音は、使用したアンプの関係で、ちょっと比較できなかったが、やはり地味で実直な印象だったと思う。
堅実な倍音が乗っていて、バランスは悪くない感じだった。
が、やっぱ地味かな、キャラクター的に。
錆びにくさ、もち、は、結構わるくない気がする。

No(452)

■…2009年11月11日 (Thu)…….数日分の日記
土曜日は、バンドのリハーサル。
レコーディング開始前の、最後のリハーサルだった。

8月の後半から、今回の作品のためのリハーサルを開始して、
11月の前半である今、こうしてリハーサルが完了した。

思っていたよりも早くたどり着けたというのが正直なところだ。
それくらい、はっしーもジェイクも、真剣に取り組んでくれたゆえと思う。

まだ、ライヴでの実戦演奏となると、いくつか集中して研ぎ澄ます必要があるけれど、
現段階では十分だ。

目をつむって演奏できる、とはいわないけれど、
もう練習し飽きたよ、と軽く言えるくらいにはなってきた。

いよいよ来週、次の土曜日から、レコーディング作業に取り掛かる。
大事なレコーディングだ。
静かに、あわてずさわがず、目の前の作業をするだけだ。

僕らは、自慢できるようなキャリアがあるわけでもない。
数年前に、一度、大物プロデューサーや、日本のロックの先人に、プロデュースしてもらったことはあるけれど、
基本的に、いつだって、
レコーディングも、自分たちでやってきたし、
今回も、潤沢な予算や、立派なシステムや、かっこいいスタジオがあるわけじゃない。

さあ、魚とパンを増やす実験を始めよう。

練習が終わって、電話をすると、
日本に「帰省?」違うな、同窓会で「来日」というか「来横」していたKさんが、
スタジオの向かいの喫茶店に居た。半年ぶりにお会いすることができた。

日曜日。
ちゃーちでございました。

あかしや番頭お姉さまをVICにお迎えすることができた。
ちゃーちでも言ったけれど、
こうして、Kさんと知り合って、
テキサスでめいっぱいお世話になり、
こうして横浜で、僕らの教会にお迎えすることができるというのが、
既に素敵な奇跡であると思う。

神様、ありがとう。
本当にありがとう。
涙出ました。

Rクンのドラムと僕のベースで礼拝。

ちゃーちの後は、皆でお好み焼きを食べた。
プレシャスな時間でございました。

月曜日、
Above Da World Sound Crewの練習。
僕の場合はウォーミングアップや発声練習をちゃんとやるかどうかにかかっているけれど、
思ったように声が出ず、ちょっとフラストレーションがあった。
まあJust for funというか、楽しむためのバンドで、そう目くじらを立てることは無いのだけれど。

あと、黄色クラックルの古いシャーベルDinky、通称キリンちゃん(Metagiraffe)が、ひさしぶりに使ったら、ぶっこわれていてショックだった。

ジャックを交換したせいか、しかし、ジャックは問題ないようだったので、トーンのポットがイカれたか。トーンのノブを回すとノイズが出るしね。

なんにせよ、頃合を見てお医者さんに見せたいと思う。

また楽しもう。

火曜日、
ところで、
Living Colourの新作が素晴らしすぎる。

Creedの新作も聞いていて、これも本当に素晴らしいんだけれど、
ミュージシャンシップという点で、やはりLiving Colourの方が一枚上に思える。
(売上は、間違いなくCreedの方が上だろうけれど)

ただ、僕が好きになるこういうよくわからないハードロックのアルバム、
ハードロックに限らないけれど、
+/-{plus/minus}にしてもそうだけれど、
10年さかのぼれば、Van Halen 3とかね、

あまり、周囲の人に理解されなかったりする。

ので、このLiving Colourの新作”A Chair In The Doorway”も、
たぶん、人に聞かせても、「どこがいいわけ?」と、普通に言われそうな気がする。

僕はずっと、
1998年以来、で、99年にVan Halenが瓦解して以来、
Van Halen 3に匹敵するハードロックのアルバムを求めてきたけれど、
たぶんいまだにあれを超えるものには出会えていないんだろうけれど、

HR/HMに限らなければ、+/-{plus/minus}と出会えたことは、
それ以上に素晴らしい音楽体験だったけれど、

ことハードロックの分野に限れば、
やっと、2005年のDramagodsとか、
昨年でいえば
Extremeの再結成アルバムとか、
(どっちもヌーノだけれど)
それに、近いものに、近年は、少しずつ出会うことができている。
そういえば、今年はChickenfootもあったね。あれも素晴らしかった。

でも、今度のLiving Colourの新作は、本当に素晴らしい。
本当の意味で、かなりVan Halen 3の境地に、匹敵する作品に出会えたと思っている。

あと今年はStryperの新作もあったね。あれも本当に素晴らしかった。

どれもみんな、ベテランの再結成組なのが気になるけれど。

若いバンドを聞いてないわけじゃないんだけれどね。
でもCCM系ばっかり聞いてるしな。

アメリカンロックがすきなせいもあるけれど、
アメリカとか、結構、再結成組にせよ、良心的で質の高いハードロックがまだまだ存在している。たとえメインストリームではなかったにしても。
そして、それなりに結構、評価も認知も得ている。

amazon.comのカスタマーレビューとか見ていて本当、いろいろ思った。

日本に、そういったバンドが、存在しているだろうか、と思う。

Stryperや、Living Colourみたいな、良質の正統派ハードロックが。
もし存在してるんなら教えてください。

「つまりはこの国には良心が無いってこと」
なんて、飛躍してみる。

僕が日本でいちばん好きなバンドはいうまでもなくbloodthirsty butchersだけれど、そっち系じゃなくて、僕が好きになれる正統派ハードロックのひとつやふたつ、日本にもあったっていいはずだ。

嫉妬の力学にも、共感の力学にも興味がない以上、
若いバンドにせよ99%は興味がない。
わかりやすいとこだと、以前Radwimpsをずっと聞いてみて、最初良いなと思ったけれど、いや、それは愛ではなくて安い共感なんだと気付いてしまってもう駄目だったしね。

某所ですれ違って道を教えてもらって以来、
こっそり贔屓にしてる例のこのバンド。

こちら

こちら

こちら

どうせ祭り上げるのなら、
このバンドをどうして盛大に持ち上げないのかと思う。

この人たちみたいに本当に才能のある人を持ち上げればいいのにと思う。

日本の音楽シーンのレベルの高さを今でも少しは信じているし、
才能のある人なんて本当にいっぱいいるだろうとは思うのだけれど、
でもやっぱり僕はそう思う。

アートの力学だけでやっていこうとするストイックな人達を、
ん、
祭り上げられなくて正解なのかもしれないけれど。

今日、横浜アリーナでそういうイベントがあったらしく、
そういう人達があふれていたけれど、
やっぱりそういう人達を見るたびに、
偏見と無知たっぷりにではあるけれど、
僕はそう思う。

去年、Band Apartあたりの演奏を見たときや、
あっち系のライヴに集う人達を見たときと同じように。

まったく関係がない。

どちらにせよ、僕はなるべく自分の髪の毛は、人には触らせない。

安心して触らせることができる人が簡単に見つかるような世界だといいと思う。

戒律、
という言葉は、最近好きだ。

禁欲、
という言葉、とはまた違うかもしれない。

日曜のちゃーちで、J氏とY牧師の会話の間に入って、いろいろ考えた。

最近ちょくちょく愛読してしまっているふるい西遊記パロディ漫画「悟空道」、仏教パロディだけれど、主人公たちが、仏道に身を捧げて戒律を守って進む姿は普通にかっこいいし素敵だ。

普通の世間でいったら、
たとえば、結婚前にセックスしちゃだめ、なんていったら、
いったいあなたは明治時代の生まれですか、という感じだ。
婚前交渉という言葉自体がすでにギャグの響きがする。

J氏とY牧師の話を、状況を把握するのにはone moment必要だったけれど、
自分の考えはどのあたりにあるかはわかっている。

また、あかしやさんにも言われたけれど、もちろん神さんに聞いてみたし、
今日いまさっき、ぱちっとわかった。いつものように回答届いた。

律法の一文字たりとも、この世の終わりまで、消えることは無い。
それは確かだ。

神さんは、
戒律、律法を守った、pureでキレイな人間が好きだ。
それもたぶん確かだ。

オッケー、律法を守ろうじゃないか。

しかし、守れるのか?

オッケー、戒律を守って生活しようじゃないか。

しかし、本当にできるのか?

簡単なことじゃない。
「ハイ、守ります」
なんて気軽に言うもんじゃない。

無理はしちゃいけないし、守るフリをしたって続かない。

人によっては、すぐに守れるという人もいるかもしれない。
そういう人は幸福だ。
ないしは、優れた人だ。

守れない、ってんだったら、
守れるようになるまで、いろいろやってみりゃあいい。
そこで学んで成長して、
守れるようになったら、そのときこそ、
クリスチャンだろうと坊主だろうとなりゃあいいんだ。

そこをスキップしたり、
フリをすることは決してできない。

そこから目をそむけることは間違ってるよ。

というのは、思い当たった根本のところの一般論。

具体的な件はまた別。
僕にこの場所で与えられた役割はわかってるし、
できることはやる。

とりあえず、
「祈りましょ」

祈ることと生きることがイコールになることが、
何もいわなくても普通なように。

ドントフォゲットフーユーアー。

感謝。
Heavenly Father
愛してます。

No(453)

■…2009年11月11日 (Thu)…….おすすめのライヴ
一部の人にはすでに伝えてあるけれど、
11月20日(金)に、
サルーキ=さんのワンマンライヴがある。

しかも、場所は、渋谷O-West。

O-Westのような大きな会場でのライヴは、
率直に言って、これは、彼らにも大きなチャレンジなので、
一人でも多くのお客さんに来てほしい。
応援してほしいのよ。

都合つく人、極力、よろしく、お願いします。

「忌野清志郎みたいなノリがよくて親しみやすいロックンロールです」

あ、そうそう、メンバーにラッパ隊の皆様が、いるみたい、今回。
そのへん好きな人も、ぜひ。

以下、コピペです☆

■サルーキ=史上最大のワンマンライブ■

11/20(金)渋谷O-WEST
OPEN/18:00 START/19:00
☆前売チケット発売中☆

★チケットぴあ P320-163
★ローソンチケット L76238

★メールでの取り置き予約
(当日会場受付にて17:00~引換可)
[email protected]
日時、氏名、枚数を明記のうえ送信!

一階立ち見/前売\2500
二階席/前売\3000

▽今回の史上最大のワンマンのメンバーを発表します!!

chiyo(vo,gu)
森モーリー剛(gu)
市川”JAMES”洋二(Ba)
丹マサヒロ(Dr)
にしだ”ミーコ”みさこ(key)
武田和大(Sax)
茶谷将彦(Tp)
鈴木”ガジャG”武(Dr)
綿引京子(Cho)
SALTIE(Cho)
なほ(Tb)
たま(Tb)

以上、12名の精鋭ミュージシャンたち!

レコーディングメンバーを中心に
全国ツアーで知り合って今回はじめて一緒にやるメンバーもいます!

イメージ通りにいけば、かな~り楽しいライブになるはず☆
乞う、ご期待☆

(問)オーウエスト0357847088

………………………
★サルーキ=★
こちら

No(454)

■…2009年11月13日 (Sat)…….ねっとれいでぃおう
ちょっと今いろいろ忙しくて、
メールの返事をいくつか、コメントの返事とか、
できてないんだけれど、

水曜日は例によって、
吉祥寺で東京ネットラジオを収録してきたのでしゅよ。

ずっとゴスペル系アーティストばかりだったので、
たまにはハードでワイルドなロックバンドを呼んでみました。

というわけでRosebud Mouthさんです。

僕達の前に、お笑い芸人さんが収録してたんだけれど、
「負けないようにね」
とか言われたけれど、
寡黙なロッカーが3人も顔つき合わせて、
そんなにしゃべれるわけないし(笑)

そんな不器用な収録でしたが、
普段ステージでワイルドでセクシーなヴォーカルのJokeさんが、
以外とピュアな一面を見せたりして、
なかなか面白いんじゃないかと。

アップされるのが楽しみです。

No(455)

■…2009年11月14日 (Sun)…….The Jack
AC/DC The Jack
こちら

そのジャックではなくて。

先日ADWSCの練習のときに、
壊れたーと思っていたキリンちゃんギターは、
やっぱりジャックでした。

ていうか、お店に持っていったら、
それは、ジャックの配線を逆につけちゃっただけですねー、
といわれて(笑)

確かに帰って、つけなおしたら、直ったよ。

直ってよかったけど、
恥ずかしかったー!

ジャックを、最近、3つのギターでつけなおしたんだけれど、
慣れてないだけに、
こんなこともあるね。

こうして、ちょっとずつ、楽器のことがわかってくるのだねー。
でも、ちょっと恥ずかしかった。

というお話。

No(456)

■…2009年11月15日 (Mon)…….drum dori
ぱぱっと日記書いちゃう。

土曜日は定例のバンドのリハの日だけれど、
今週からレコーディング作業に突入。
ドラム録りの作業が始まった。

初回ゆえに、少しセッティングに時間がかかったが、
2曲半(OKにするのであれば3曲)のドラム録りが完了した。
次回からはもっと効率を上げていきたいところだ。

現場で見ているときには、
ジェイクのドラムに対して、高いハードルで見てしまったけれど、
帰って、録れたトラックを聞いてみると、
思いのほか良いドラムプレイが録れている。
ジェイクは、フィルインなどでリズムからオフる時はあるけれど、全体としてはかなり精度の高いプレイをしている。
嬉しい驚きだ。

僕はことドラマーに関しては、いつだってはらっちと比較してしまうこともあるのだが、
今回これはちょっとジェイクの力量をちゃんと評価することができそうだ。

ジェイクの強みとしては、
Versatileな器用さとクレバーさ、というところもあるが、
彼は絶対音感を持っているので、ドラムのチューニングが非常にスムーズで上手い。
おかげでパーツパーツの音は非常にクリアだ。
バンドの中にこういう能力を持った人材が一人いるとやはりとても力になるものだと思う。

マイク4本だけで録る方法を選んだが、
果たして自分たちの手だけで、どれだけの音が録れるものかと心配もしていたが、
帰ってEQやコンプ、リヴァーブや位相などを多少いじってみたところ、
十分なクオリティのものが録れていると思う。
少し安心した。

近隣のスタジオをいろいろとチェックして、
そこでのドラムのレコーディングのサービスを利用する選択肢もあったけれど、
いろいろな理由で、すべて自分達でやる方法を選択した。
ひとまず初回、録ってみて、その選択はどうやら間違っていなかったと思う。

いずれにせよ仕上がってみないことにはわからないが、いろいろな録音を聞くにつけ、これが正解というものはない。

方向性にあわせて音を作っていけばいい。
自主録音をするのは初めてじゃない。

余裕を持ったプロデュースができればいいと思っている。

さて、録音されたドラムトラックの編集という仕事がある。
なかなか厄介だ。

2月のミニツアーの件の準備とか、
ぱぶりしすとさんの関係でいろんなとこにプロモキットを送る作業とか、
やたらやることはいっぱいある。
やばいたぶん忙しい。
人間生きてればそういうもんだとは思う。

年内にはベースも含め、リズムセクションの録音をすべて終わらせたいと思っている。

金曜日の夜はVIC Bandの練習だった。
そう思うと、ADWも含め、結構いろいろなバンドやプロジェクトに関わっているなと思う。
1/31のハードロックのライヴを企画しているけれど、
その前に12/12の桜木町のライヴの企画運営もやっている。

道理でなんか忙しい。
少なくとも桜木町が終わったら、いろんなプロジェクトに参加して自分を忙しくするのはやめにしようと思う。

さて、どうなることやら。

書きたいことはまだいくつかあるけれど、
またの機会に。

ありがとう。

No(457)

■…2009年11月16日 (Tue)…….ラブレター
まだ僕は自分を伝える努力が足りないのではないだろうか。

自分にとっていちばん大事なものが何か忘れていないだろうか。

残りの時間のすべてを、

ラブレターを書くことに費やそう。

そう願う。

No(458)

■…2009年11月18日 (Thu)…….伊万里音色のラブレター
話が、大風呂敷かつ、遠回りに、長くなることを、最初に謝っておきます。
また、読んで反発や、不快に思ったら、すみません、あらかじめ謝っておきます。
でも、それで嫌いになっていただいても、まったくかまいません。
これは僕の本気のラブレターだからです。

僕がこの伊万里音色 (Imari Tones)という不思議な名前のプロジェクトを始めたのは、
最初の起源からいえば、もうずっと昔のことです。10年以上前です。

始めた理由は、他にやれることがなかったからです。
他の選択肢がなくなってしまったからです。
僕はミュージシャンになることは否定していた少年でした。
僕が少年時代、弁護士ないし検事を目指していたことは、親しい友人なら知っていると思います。

時代的には、
90年代の後半に、進化していった、デジタルレコーディングやコンピュータを利用したレコーディングが、個人レベルでの録音環境を変えていったこと、

それから、21世紀に入って、ショウビジネスとしてのロックがあらゆる意味で縮小していった背景と重なります。

高校を出て以来、いろいろあってちょいとばかし、精神的に不安定だった私が、実家の音楽室に自作PCを組み上げて、録音作業を始めたのが、実に1998年のことで、

ちなみにImari Tonesという名前が頭に浮かんだのが、翌年の1999年のことでした。
変な名前だと思いましたが、もっと洒落た名前を付けたいと思いましたが、たとえバンド活動に不利であっても、それを使わなくてはいけない、と思いました。
(そして、実際にバンドが形になったのは2004年の事です)

それ以来、10年、11年が経過したわけですが、
Worldly、現実的に見れば、
別段成功もしていないわけですが、
それでも、スタート地点を思えば、とても遠くまで発展することができましたが、

その道程は、とても祝福されたものでした。

そして、はたから見れば、僕らは今もまだ、成功の階段をゆっくり登っている途中の状態に見えるかもしれませんが、

芸術家(のはしくれ)としての、
僕の本心からしてみれば、

僕はもうとっくに、自分のやるべきことを、「成し遂げて」います。

具体的に言えば、
それは、自分、自分たちだけで録音制作をした、
自主制作10枚の旅路です。

1998年から、2005年にわたって、制作をした、
10枚の自主制作作品、
それこそが、伊万里音色(ImariTones)の、
もっとも本質といえる作品です。

僕がロックを始めたのは、
他でもなく、少年時代、
このロックという精神哲学のポジティヴなエナジーによって、
世界の人類の精神を救うことができる、
と感じたからでした。

それは、ロックをやる人間は、皆、そうだと思うのですが、

しかし現実には、
ロックはまだそれに成功していないと僕は思います。

僕が思うには、
60年代にその基を築き、
70年代を見事に発展させ、
80年代にそれを身近なレベルにまで応用することに成功したロックというムーヴメントはしかし、
本来の目的である最後の一撃をいまだに放つことができず、
それ以上先に進むことができずにいます。

何がそれを邪魔したかはここでは議論しません。
90年代を通じて、悪く言えば、ロックは停滞し、よく言えば、ロックは成熟し、2000年代にはさらに砕かれていきましたが、
(砕かれる、というのは、クリスチャン用語なのか?)

世界にたくさんミュージシャンがいる中で、
僕が知っている中では、

本当に世界を救うことができる精神的ポテンシャルがある音楽家は、3組ありました。
きっと僕が知らない中ではもっといるかもしれません。

Van Halenは、本当にロックという精神性を世界的にメジャーな舞台で発展させ、80年代のロックの目的を、完璧に果たしましたが、90年代に入り、僕が言うところの、ロックの究極の目的である「最後の一撃」を放とうと試みた途端に、猛烈な抵抗に合い、結局、パーティーバンドとしての枠から逃れることができず、静かな死を迎えました。ロック史上最強のギタリストであるEddie Van Halenにそれが出来なければ、他の誰にそれができるのか。私は、非常に深刻な思いです。

僕が日本で最も尊敬する音楽家であるところの、熊谷幸子さんは、70年代の偉大な音楽家である荒井由実の直弟子として、そのはるか先を行く音楽を作り、一時はメジャーな舞台に踊り出ましたが、ポップシンガーとしての枠から、大きく外れることはできませんでした。しかし、ある意味で、熊谷幸子さんは、師匠のユーミンと違い、バカ売れしなかったことで、知名度こそ大きくはないものの、ある意味でその音楽の究極の目的を、提示することに成功していると、僕は思います。

21世紀に入ってから活動を始めた、+/-{plus/minus}は、その精神性のピュアさと強靭さにおいて、新たなロックの理想の地平を切り開く力を間違いなく持っていると私は思いますが、しかし彼らもきっと、シューゲイザー系のインディバンドという枠からはみ出すことは無いでしょう。しかし、ある意味、インディであり続けるということで、示すことができる新たなロックの形があるかもしれません。

こう書くと、自らの実力不足に、情けなくなりますが、
伊万里音色、Imari Tonesは、そのロックの「最後の一撃」を放つべく、生まれたバンドです。

そして、実は、その一撃は、もうすでに、撃ちました。(笑)

これは、笑い事じゃないんです。

僕が、ロックという芸術が持つ、答えを見つけたのは、
だいたい15,16歳のことです。

その事実だけで、僕という一人の個人の心、魂を救うには、十分でした。
ですから、僕自身の人生は、その時点で、幸福であったのであり、勝利していたのです。

実際に、そのロックの福音は、僕をすっかり変えてしまい、それ以降の人生で、僕のことを非常に助けてくれました。それ以降、そのロックの福音こそが、僕の中で、今この瞬間にいたるまでまで、僕の人生の中心に置かれていました。

その中には、既に、神や信仰ということも含まれていました。
僕は特定の宗教の信者ではありませんでしたが、
(つーか日本人なら大抵、生まれながらに限りなく無宗教に近い仏教徒ということになっておるが)

後にクリスチャンになることすら、このときすでに、僕の中にプログラムされていたと、僕は思います。

ですから、僕にとっては、
この世界がどうなろうが、
ロックという芸術の試みが、成功しようがしまいが、
本当はどうでもいいことです。

明日、殺してくれたっていいし、
明日、世界が滅んだってかまいません。

また、僕や、僕自身、僕の音楽などを、
否定してもらっても、一向にかまいません。

僕自身の魂は、とっくに救済され、勝利しているからです。

1998年–2005年の間の、
僕と僕らの旅路の記録である、
この10枚の自主制作による作品は、

誰も注目しない中で、
まったくにインディペンデントな中で、
作られたものですが、

その中には、
自分の人生における、僕自身の身におけるロックに対する答えのすべてが、凝縮して込めてあります。
これ以降、たとえどんなレコードを作ろうとも、
仮にすごく売れたり成功した作品を作ろうとも、
伊万里音色の本当の本質が、その自主制作した10枚にあるということは、
未来永劫変わりがありません。
これらは、日本という国に生まれた、僕個人の、自らのパーソナルな人生の表現のすべてです。

今までの人生で、もう死んでもいいな、とおもった場面が、
いくつかありますが、
そしてそのたびに、次のフェイズ、段階での旅が始まりましたが、

この10枚を作り終えた時点で、本当は、芸術家(のはしくれ)としては、僕は、いつ死んでもいいんです。

そんな究極の一撃を放ったにもかかわらず、
たぶん世界はそんなに変わってもいなければ、
僕らも成功とか別段、まだそんなに、してないし、
目を見張るような奇跡が起きたわけでもない。
(いや、本当は、奇跡は、いっぱい、起きてるんですが)

それは、たぶん、僕自身が未熟であるか、
しょせん世界がそういう運命なのか、
あるいは神様はロックの違う形を望んでおられるのか。
ないしは、神様はもっと僕にもっと働けと言っているのか。

知りませんが。

どっちにしろ、
インディペンデントに歩んできた
その10枚の旅路は、
とても祝福されたものだったのです。

身近な人達にこそ、
僕が、伊万里音色、Imari Tonesとして、
どんな道程を歩んで、どんな音符を見つけてきたか、
知って欲しいのです。
だから、今、こういうラブレターを書いてます。

伊万里音色の音楽には、
最初から、信仰や、宗教的なテーマがあったと思います。

しかし、本当に表現の純粋さを保つためには、
特定の宗教や教会に属さずに、
あくまで、荒野でたった一人、信仰を見つける必要があったのだと思います。

伊万里音色の音楽には、最初から、直接的にではなかったとしても、宗教的な要素が、少なくとも、ありました。

2001年頃に、「漂泊の救世主」という、大仰に聞こえてなおかつジョークと自嘲的な皮肉にあふれた言葉を思いつき、皮肉まじりにそれをテーマとして口にしてきたこと。

暗い精神状態と状況の中で、何も考えられない中で一人で作った最初の録音作品のタイトルが、すでに「Through The Garden Of Gods」だったこと。
そのテーマは、神との闘いと、そして和解でした。

2001年の作品である「進化論」という曲には、たとえ偶然にしろ、創造の神秘について歌い、「神の御心のままに」というフレーズが出てきます。

2005年の作品、「美しいものを観よう」の、裏に秘められたテーマは、「神を見る」ということでした。それは、米持プロデューサーと一緒に録音した”Speechless Speaker”という英語バージョンの拙い歌詞により強く現れています。

「報せ来る」という曲は、書いた当時は、何について歌っているのかわかりませんでしたが、後から見返すと、明らかにジーザスがもたらす救済についての曲であることがわかります。

もちろん、曲の多くは実際には、個人の愛と生活についてのものですが、
そうした、メッセージ性のアクといったものが、とっつきにくさにつながり、多くのバンドと同じように、都内のライヴハウスで盛んに演奏していた時期に、観客からハテナの反応を示される原因になっていました。しかしそのアクは、隠そうとしても、隠せるものではありませんでした。

10枚の自主制作を終えた後、
米持師匠との出会いをきっかけに、
なんだかだんだん海外志向が強まっていき、
また、自らのルーツであるハードロックへの回帰が強まっていき、
あげくのはてには、クリスチャンになり、クリスチャンロックを名乗るようになるというオマケまで付きました。

しかし、ぶっちゃけ、言ってしまえば、
それら、その後の活動は、余興であり、後日談に過ぎないのです。
神様は僕と僕らに、もっと働けと言っていると思っています。
もともと、世界とすごく距離のあった伊万里音色、そして僕自身ですが、
だんだんと、世界との距離を縮めていると思います。
だんだんと、worldlyというのか、世俗的に受け入れられる方向に、進んでいるのだと思います。
しかし、それも、自主制作時代において、芸術的に本懐を遂げているからこそ、変化していけることです。

これら自主制作の10枚は、見てのとおり、日本語で作り、日本語で歌い、
また、日本の文化背景を前提に作った作品であり、表現です。
だから、外国の人々には、必ずしも理解できるものではないと思います。

僕はもともと、最初から、ミュージシャンとしては、日本語で歌いたい、と思っていました。
今は、すっかり、英語で歌っていますが、それは、海外志向という方向に、自分達の現実的なアウトプットを見出したからに過ぎません。
日本という国や風土や文化に対する、愛情や、複雑な感情を、ここで述べることはしませんが、僕はもともと、日本語で歌いたかったし、日本語で歌い表現した自主制作10枚の旅路に、とても満足しています。

荒野で孤独に行った、10枚の自主制作の旅路を終えたからこそ、
神様は僕に、クリスチャンの信仰を与えてくれました。
これも、計算されたタイミングだったと思っています。

しかしそれすらも、僕にとっては、もともと持っていた信仰に、名前と形が与えられたことに過ぎないと思っています。
信仰として大事なことのほとんどは、ずっと昔に、教えられ、もらっていたと思います。

自主制作の10枚が、日本で生まれた人たちに対する、僕のラブレターであったとすれば、
それ以降に作った作品は、外国ないし世界の人達に対するラブレターです。
そしてクリスチャンの信仰という武器も神様はちゃんと与えてくれました。
今作っている”God Rocks”(仮)は、特にそうです。

10枚の自主制作の旅で、この国に生まれた人間としての、答えを提示することができたように、次の”God Rocks”では、世界の人々に対して、自分という音楽家の答えを提示することができると思っています。
僕はそれを、ずっと鳴らし続けることができるはずです。

身をもって示したい。
インディーズ時代に絶妙なタイミングで生まれることができて良かったと思っています。
それらのことを身をもって示すには、いちばんの環境なのだから。

Electric Eel Shockも歌っています。
「ロックンロールは世界を救う」って(笑)

ロックが、神様からの贈り物であり、
神のプランであるということは、
僕が独自に持っている信仰です。
こればかりは、譲れません。

たとえば、The Beatlesにしろ、Jimi Hendrixにしろ、
僕が語ると、人類の歴史とロックの意義といったことや、神様のプランということを語り始めます。
だから、結構、ファンの人とも会話がかみ合わないと思います(笑)

たとえばクリスチャンになるずっと前から、
僕は、The Beatlesは、ミュージシャンとしては、まったく参考にならない、なぜなら神の手が入りすぎていて、そもそも真似しようにも出来ないからだ、という発言を、いつもしていました。

異論もあると思いますが(笑)

少年時代から、
芸術家としての自分にとっての武器は、
純粋な信仰と、自由な心と、個人的な愛情であったと思います。

それらに、神様は答えてくれることを、僕は知っています。
たとえば、神様は、今に至るまで、僕が、曲が必要だと思えば、
いくらでも、曲をくれました。
そして、今まで、僕はなんとか、生き延びています。
多くの人達との、出会いと、旅がありました。

どんなに、幸福な旅路であったか。

奇跡は、たくさん起きています。
それを、伝えたいんです。

今、海外志向で、よりハードロックなサウンドを、英語で演奏していますが、
もちろん、それらは、手応えとともに信じて行っていることですが、
でもいつの日か、
日本語で歌った、これらの曲たちを、
皆の前で、再び演奏できる時が来たら、
その時こそ、僕は自分の人生を終えることができるのだと、思います。

大仰に聞こえるかもしれませんが、
これが僕のラブレターです。

No(459)

■…2009年11月18日 (Thu)…….伊万里音色 “報せ来る”
どうして曲を公開しているのかは、
こちらを参照。
こちら
こちら

「報せ来る」
こちら

ラブレターの最初の曲は、
クリスチャンらしくこの曲にしたいと思います。

2005年の秋に、10枚の自主制作の旅路の、最後の1枚として”fireworks”と名付けた作品の中の曲です。

ちなみに、Imari Tonesという名前を、伊万里音色、と漢字で表記するようになったのは、ここ1、2年のことです。

この曲は、作曲は、2003年11月、はらっち、それから、ヒッチー、をいちゃん、と、埼玉某所の一軒家に一緒に住んで、バンド活動を始めようというときに、僕は1ヶ月で55曲、だったかな、くらいを書く作曲セッションをしました。その中の1曲です。
ちなみに、このときは、一月、バイトもしない期間を設けたので、時間もありましたが、今年の6月に曲を書いたときには、普通に働いていて、それでも一月で50曲できたので、むしろ今の方が、創作のスピードは上がっているかもしれません。

詞を作ったのは、記録によれば2004年の1月です。
しかし、2004年の、はらっち、みねっちとの黄金トライアングル時代には、演奏リストには入っておらず、2005年後半の、僕一人による制作です。

歌詞を書いたときにも、録音制作をしているときにも、この曲の歌詞が、何について歌っているのか、自分自身、よくわかりませんでした。

しかし、「報せ来る」、この報せ、というのは、もちろん、良い知らせ、ということで、つまり英語にすると、”Here comes the Good News”となります。

福音来たる。
つまり、
イエス来たる。

ということで、そうか、これは、クリスチャンソングなんだ、と、クリスチャンになった後に、僕はわかったんです。
(いや、勘違いかも、しれませんけど、ひとまず今は、そう解釈しています。)

歌詞の内容としては、
遠い昔に交わされた約束が、Good Newsとともに実現する、という内容になっています。
イザヤ書の預言みたいだと思います。

そして、福音と、救い主、救済に出会うことができた喜びを、曲と歌詞が全身で表現しています。

また、歌詞の最後に、ある「あなたが変わる」というフレーズも、
当時は意味不明だったんですが、
クリスチャンにとっての、信仰によって新たに生まれ変わるという意味だと、今では一応解釈しています。

僕の音楽的なバックグラウンドとしては、
アメリカンハードロック、古典的ブリティッシュハードロック、90年代ブリットポップ、90年代オルタナティヴ、日本の古典的なロック、などがありますが、それらがの影響がバランスよく表れているサウンドなんじゃないかと思います。

えっと、この作品”fireworks”は、現在、CD販売、してないんですが、
デジタル販売であれば、

日本だとMonstar.fm
こちら

海外だとsoundclickにて、
こちら

一応、ダウンロードできるようになっています。

これら自主制作をiTunes Storeにものっけるかどうかは悩み中。

歌詞です。

「報せ来る」

待ち焦がれた 報せ来たる
擾乱の狭間から   (じょうらん)
遠い昔 固く結ぶ
約束を果たしに

運命の呼び声を
この胸が聞いている
この身体 この心
そのために燃やし尽くそう

時空超え手繰り寄せたこの今を
決して離さない
すべてのものに理由があるように貴方
僕は感じてる

待ち焦がれた 報せ来たる
遠い日のあなたから
はるか未来 かたく誓った
約束を形に

未来を過去を愛をつなぐこの瞬間を
決して忘れない
世界と私ひとつになるこの奇跡
このためにきっと
時空超え手繰り寄せたこの今を
二度と離さない
すべてのものに理由があるように貴方
僕は感じてる

「待たせてごめんよ」

報せ来たる
すべてを変える
報せ来たる
あなたが変わる

No(460)

■…2009年11月18日 (Thu)…….天衣無縫
僕がこのところ、ヴィブラートと深い発声を練習してきたのは、苦手分野であるという事と、トレーニングとして非常に効果的であるからだ。

しかし決めた、
トレーニングとして使っても、
やはり自分の表現においては、それらを使うべきではない。
自分が持っているのは技術は一切なく、技術以前のキャラクターであり身体の表現だ。

ヴォーカルについても、自分が天に与えられたもっとも自分らしい表現をしていたのは自主制作10枚の旅路においてだ。

その後発声を変え、混乱と共に、ぶっちゃけ米持師匠との作業は精神面で影響が良くなく声が出なかった。

発声を根本から変えてしまった今となっては、かつてのような天衣無縫を取り戻すことは出来ないが、全てを失った訳じゃない。

まんぞうさんとの作業、ジェイクとの道のりを通じて、確実に出来る事は広がった。

自分自身の声に立ち返る努力をしてみよう。
技術なんか関係ない、歌わされるのではなく、自分自身を歌ってみよう。

ほら、思い出してごらん、
僕が最も影響を受けたヴォーカリスト、
それは、凄いテクニックを持ったHR/HMの人なんかじゃない。

僕の心にもっとも突き刺さったのは、
ブレット・アンダーソンの、悲しみに満ちた悲鳴にも似た歌声だ。

残りの人生、
ぎんぎんに尖っていく!
 
Posted from MixiDock mini

No(461)

■…2009年11月19日 (Fri)…….Vox Box
渋谷にてStryper練習。

今回、自分で歌ってみたかったのと、猫指数をアップしたかったのと、Stryper様式に忠実に従ってみたかったことがあり、
K夫妻に手伝ってもらってやっているStryper、猫らいぱー、チャトライパー。

ちなみに昨年、S氏と一緒にやったのがこれで、
またS氏ともやりたいなとも思うが、忙しい間をぬって、できたらいいな。

ちなみに、コーラスの和声を破壊してるのは、うちの嫁さんであって、僕じゃないんだぜ。
嫁さんの顔映ってないし、僕のが高い声で歌ってるから、僕が不協和音を出してるみたいに、見えるけれど。
まあ、僕もかなり酔って演奏していたけれど。

こちら

まあ、音楽の才能のある女性とは結婚しないと、15歳の頃から言っていた僕なので、それは別に問題はないんだけれどッ!

だから、次やるときは、うちの嫁さんには、ハモりではなくて、ソロで歌ってもらうことにするッ!

Stryperをスタジオで、ギターヴォーカルで歌うなんていうのは、
ハードロックのヴォーカルトレーニングとしては、
最大に良いトレーニングであって、
今日はそれなりに声も出て、満足、ご満悦の私でありました。

ぶっこわれたと思ったギターも直ったし。

その後、ADW幹部会議のようなミーティングであったが、
なかなか議題が進む。
あ、忘年会どうするよ。

年末年始のうちに、機会がなければ、
幻のテキーラ、Cabo Waboは、うちで勝手に飲んじゃうぞ。
ないしは、ジェイクにシェイカーを振ってもらって、教会のクリスマスパーティーで消費しちゃうぞ。

Y氏が、イマリトーンズは癒し系なのだね、と言っていた。
その通りだよ。やっとわかってくれたか。
と思ったので記す。

それを、世界中のなるべくたくさんの人にわかってもらえたとしたら、
そのときが僕が死ぬときだ。

We will win, without sin, it’s not by our might.
自分の力じゃない。
神さんの力だけがそれをできる。

自分でやるのは、

面倒だからね。

だから僕は全部神さんにぶん投げることにしたのさ。

信仰と、神頼みは、似てるようで違うんだぜえええ。

No(462)

■…2009年11月19日 (Fri)…….りっちせんせい
4月にぬうようくでお会いしたRichy先生(Richy牧師)と電話で話すことができた。
話したのは2月の件なんだけれど、

他にもレコーディングのこととか、
ミックス、は、ともかく、
マスタリングくらいはぬうようくでやってもらえるかもしれない。
ていうか現実的に考えて、それは良い方法かもしれない。

Richy先生にからんでもらうことで、
りりーすまでのつながりにも、つながるかもしれないしね。
わからんけどさ、やってみないと。

Butch先生にも電話したけどつながらなかったので、メールして、
5秒くらいで返事が来た。
来日を2月後半を避けてくれるとのこと。
非常にありがたい、というか、恐縮っス。
We Love you your my brother in Christ!と書いてあった。
泣けるーー。
すみません、ありがとうですぅぅぅぅ。

先日横浜で、一緒にお好み焼きを食べながらお願いしたけれども、
Kさんにも、機材送ってもらったりとか、お手間をおかけしてしまうことになる。

なんというか、いろんな人の助けを得て、初めて、いろいろ、可能になるわけで、
恐縮というか、本当に、感謝する他ない。

ちなみにRichy先生の娘さんたち。
こちら

ディズニー関係のつながりが、あるらしく、牧師の娘だし、なんか、ガールズ版Jonas Brothersといった感じだ。

とりあえずCreedの新しいの聞いて、今日も一日を始めます。
寝てないけどな。

神様ありがとう。

No(463)

■…2009年11月22日 (Mon)…….nothing stays the same
某オークションにて、コンパクトエフェクター、
コーラスの、すごく良いものを手に入れて(古い、安いのだけど)
これは良い、使おうと思ったら、

それまで持っていた同様に古いやつがいつのまにか壊れていて、
うねうね発振マシンになっていた。
きゅいんきぃんとすごい音を出す。
コーラスが、アナログシンセに・・・・。

南無三。
もといアーメン。

もう普通に足元アナログシンセ、うねうねオシレーターとして使ってくれるわあ!

あと書きたいこといろいろあるけどまた後で。

No(464)

■…2009年11月23日 (Tue)…….サルーキ=、ワンマンライヴ、レポート
金曜日の夜、教会の友人Rくんとともに、渋谷O-Westにサルーキ=のワンマンライヴを見に行った。
素晴らしかった。大満足だった。
ちょっとレビューっぽく気分出して書いてみる。

サルーキ=、ワンマンライヴ@渋谷O-West

サルーキ=は、2001年に結成され、盛んな路上ライヴ活動、テレビ朝日系全国ネット「Street Fighters」への出演、武蔵野公会堂でのホールワンマンや、「ASAHI SUPER DRY”B-JAM”」の最終ステージZepp Tokyoにて2000人のオーディエンスを前に演奏するなど、順調に活動の規模を広げてきたバンドである。このO-Westのワンマンライヴは、彼らが、次のステップに進むための、重要な試金石である。

会場にたどり着くと、既にオープニングのスーナーズが終わった後で、会場にはサルーキ=のオープニングビデオが流れていた。
サルーキ=の二人が、このO-Westでのライヴに向けて、それこそ毎日のように行っていた路上ライヴの様子や、そして、この半年間、彼らが全国津々浦々で行ってきたツアーの様子が編集されているという映像だったが、そのことからもわかるように、彼らはこのO-Westという大きな会場でのワンマンを成功させるために、必死の努力を続けてきた。彼らのそんな熱さが伝わってくる映像だった。

まだメインアクトの演奏が始まる前であるが、会場はすでにあたたかな雰囲気に包まれている。フロアはあらかた埋まっており、二階席もソールドアウトしていたという話であるし、彼らの努力は見事に実を結んでいたと言っていいと思う。彼らの熱さと、まっすぐな情熱に、皆がひきつけられて、応援しているのだ。このあたたかな雰囲気を作り出すことができただけで、サルーキ=にとってはこのワンマンライヴは、十分に成功であり、勝利であったと僕は思う。

演奏が始まると、ヴォーカリストのチヨはなんと一輪車に乗ってド派手な登場。観客はもちろん大喜びだ。
初めてサルーキ=の演奏の様子を、映像や写真でチェックした際にも思ったのだが、いまどきこれくらいストレートにド派手なロックンロールを展開してくれるアクトがどれくらいいるだろうか。派手な衣装とアクション。あくまで観客を楽しませるサービス精神。マッシュルームカットにGibsonのセミアコを抱えたギターのモーリーとともに、彼らは、ロックンロールのショウマンシップを見事に体現している。

演奏は非常にタイトだった。会場の音響も、さすがO-Westということで、非常に聞きやすいもので、リズム隊の強靭な音圧がビンビン伝わってきた。
サルーキ=は、現在正式メンバーはチヨとモーリーの二人で活動しており、現在サポートメンバーを務めるのは、センチグラムの丹マサヒロ氏と、THE PRODIGAL SONS/元The Street Sliders(そう、あのスライダーズである)の市川”JAMES”洋二氏だ。丹氏の躍動的でたくましいリズムに、百戦錬磨のJAMES氏の筋肉質な低音が加わることで、鉄壁のグルーヴと音圧を作り出している。特にJAMES氏は、さすが日本のトップでロックンロールしてきた人だけに、立ち姿だけで非常にかっこいい、余裕のステージングだ。
その鉄壁のリズムの上に、チヨとモーリーがところ狭しと暴れまわるのである。

モーリー氏の後方には、Orangeの小型スタックアンプであるTiny Terrorが置いてある。その生々しいザラついたトーンは、クラシックなロックンロールへの愛情そのものであり、すでにサルーキ=サウンドのトレードマークとなりつつある。
モーリーは絶好調で、特徴的なステップを踏みながら、ブルージーかつキャッチーなリードフレーズを連発していた。
サルーキ=の音楽の魅力は、本格的なロックンロールでありながら、キャッチーで親しみやすいところであると思っているが、モーリーのギターも、オールドスクールな渋いロックンロールやブルーズを基調としながらも、非常にキャッチーで心に伝わってくるギターである。このあたりが、サルーキ=の音楽の本質なのだろう。

ショウの中盤、彼らのテーマソングともいえる、軽快なナンバー、犬のうた~I am a doggy~ で盛り上がると、リズム隊がいったん引っ込み、チヨとモーリーによるアコースティックセットが披露された。
彼らは、頻繁に路上ライヴを行い、また、サポートメンバーを使わないアコースティックライヴも相当な数を行っているが、彼らの凄いところは、たとえアコースティックのデュオ編成であっても、しっかりとロックしているところだ。安易な口当たりの良いメロディには決してならない。それでいて、キャッチーな親しみやすさは失わない。彼らが自分たちのスタイルを「ロックンフォーク」と呼ぶ所以である。
二人によって演奏された、ストリートライヴではいつも演奏しているという「愛の理想主義者」は、痛烈なメッセージを伴った曲だ。「自己中心をやめることは個性を捨てることじゃない」彼はそう繰り返す。ストリートにおいても、この曲はいやがおうでも聞く人の耳をひきつける。人は誰でも自己中心的だ。誰にでもエゴがあり、それを捨てることは容易ではない。では、エゴを投げ捨てて、何を中心にすればいいのか。それは愛であり、Jesusである。その「チェンジ」こそが、サルーキ=が奏でる一番大事なストーリーである。

アコースティックセットが終わると、ちょうどこの日発売となったニューアルバム「愛とロックンロール」のオープニングナンバーである「愛と自由と平和への旅」で、ショウは第二部に突入。Led ZeppelinのThe Roverへのオマージュを含んだギターリフに導かれる、ファンキーなロックンロールに会場は盛り上がる。
ちなみにこの日のサルーキ=は、ホーンセクション、コーラスセクションを含む最大12人編成となり、後半戦の曲はホーンのサウンドでバシっと決まったイカしたサウンドを聞かせてくれた。
次の曲「Money」では、サルーキ=印の、メンバーの顔が印刷された札束が会場に撒かれる。「Money Girl」としてステージに上がった女性二人が、チヨ(Vo)を札束で責めるパフォーマンスをした後、ステージから、二階席から、大量の札束(もちろん偽札)がばら撒かれ、会場の盛り上がりは何度目かのピークを迎えた。

ショウは終盤を向かえ、これまたファンにはおなじみの「ロックへの憧れ、フォーキーなオレ~サルーキ=のテーマ~」が演奏される。この曲ではチヨが客席にダイヴするのが恒例となっており、間奏部分でチヨが客席に飛び込むと、男も女も大喜びで彼を持ち上げ、彼の体はO-Westの客席を泳いでいく。この日彼は二度もダイヴを敢行したのだった。

本編の最後を飾ったのは、ニューアルバム「愛とロックンロール」にも収録されている、彼らの今いちばん大事な曲といえる、「愛の光」だった。
リードトラック「闇と光-prologue-」のリズムの上で、「世界の中の闇と光。その光は、闇の中をうごめいていた。闇は光に打ち勝たなかった」という、旧約聖書の創世記冒頭を思わせる言葉が放たれ、ブルージーなギターのリフとともに、強烈にドラムが、ベースが、そして鮮烈なチヨのハープが切り込んでくる。「一寸先が闇ならばいっそその目を閉じてしまえばいい 心の声に耳を傾け Jesus 愛の光が照らす方へ」と歌うこの曲は、力強い彼らの信仰、信条の告白である。

音楽的な面を語るのであれば、彼らの楽曲には、古典的なロックンロールや、チヨが敬愛する忌野清志郎の影響が見て取れるが、この曲に関していえば、それらの影響から抜け出して、他の誰でもない、これがサルーキ=だというカラーを出すことに成功している。まさに彼らが命がけで演奏する、物凄い曲である。

絶賛の中、アンコールに応えて再登場した彼らは、RCサクセションの「雨上がりの夜空に」を演奏した。彼らのルーツと、リスペクトを存分に発揮したハッピーなステージとなった。日本のロックここにあり、彼らは間違いなく日本のロックの正統スタイルを継承している存在である。

この日の最後の曲は、照明が落とされ、ステージにチヨとモーリーの二人だけになって、マイクもPAも通さずに、生の歌とアコースティックギターのみで演奏された。ストリートライヴと同じように、観客に直接語りかけるように演奏されたその曲は、ニューアルバムにも収録されていない新曲「楽園」だった。
楽園は、どこにあるのか。それは、皆の心の中に、最初からあるのかもしれない。僕らは、それに気付いていないだけなのかもしれない。
そして、この日、サルーキ=の演奏を目撃したオーディエンスは、皆、その楽園を共有したに違いない。

O-Westでのワンマンライヴというひとつの挑戦を成功させた彼ら。しかし、彼らにとっては、これはまだまだほんのスタートである。これからもサルーキ=から目が離せない。

という感じ。
いやあ、大満足でしたよ。
また、会場でいろんな人に会えてとっても良かったです。

No(465)

■…2009年11月23日 (Tue)…….にっき
さきほどサルーキ=さんのレポート書いたのでぜひ見て。

土曜日は、VIC Bandの練習with Noriさん、
Y牧師が、ノリさんのバンド、としか言ってなかったんだけれど、
Noriさんのバンドは、WINDという名前であることが判明。(はやくいってよ)

これです。
こちら

12/12の桜木町でも演奏していただけますが、これは凄い。
VICバンドも、Noriさん夫妻に手伝ってもらうことで、凄くなりそう。

ていうか個人的にはブッチ牧師の件をNoriさんにお願いできないかと思っている。

12/12の告知はまた後で。
皆さんありがとう。
出演者の皆さんのセッティング関係ですが、
あとは演歌フレンズさんを残すのみ。
返信お待ちしてます。
マネージャさんに電話かな。

感謝。

日曜日は、ちゃーちの後、ドラム録り。
ジェイク絶好調。
ちょっと後ノリだけど、悪くない。

マイキングの工夫により、
先週よりも良いサウンドで録れた。
やっぱマイク4本で十分だわ。
大抵の場合は。
ちゅうか4本でうまく録れないんなら、何本立ててもムダってことね。
4本でうまく録れた上で、その他を追加していくわけね。

朝までトラックの選別作業やってた。
4時間かけて録音したものを、
音作り、チェック、採点、するだけで、そりゃ朝になるって。
選別だけで、実際の編集はこれから。
たぶんまた徹夜。

今日は、これからお出かけ。
打ち合わせ&嫁さんとデート。

2月のブッキングもしなきゃならない。
たぶん今週と来週は死んでます。

No(466)

■…2009年11月24日 (Wed)…….It keeps me awake
純粋に自分のための備忘録であり、思考記録であり、映画評にはなっていない。
そんで、本当の感想はいつも書かない。

評判の映画である、
マイケル・ジャクソンのThis is itを見てきた。

マイミクさんの中でも、少なくとも10人は、この映画が素晴らしいと書いてる人がいたと思う。

なぜ見にいくことにしたかというと、嫁さんが見に行きたいと言ったからだ。
いつもそうだ。

最初に言っておくと、
僕はロックファン、なおかつどちらかというとハードロックファンだったため、
Micheal Jacksonのことは、良い、とか、凄い、と思うことはあっても、
好きだ、と思ったことは、人生の中で一度も無かった。

しかし、ロックをやる人間が、The Beatlesを皆知っているように、
僕だってほんのちょっとくらいは、マイケル・ジャクソンについて、知っている。

マイケル・ジャクソンについて、僕が知っていることといえば。

・超一流の、凄えシンガーだということ。
誰も彼みたいには歌えない。
しかも、そんな凄いシンガーなのに、
彼にとっては、それは軽々と歌っているだけで、
才能のほんの一部に過ぎない。

・ダンサーとしても世界最強。
しかし、僕はダンスについてはよくわからない。
(しかし、今日の映画の中で、マイケルの動きや身のこなしを見るにつけ、その凄さはなんとなくわかった。)

・まるで世界共通語のような、人種も文化も超えて、誰にでもわかりやすく、人類皆がノれるビートの、最強のポップソングを書くことができる人だということ。

・子供の頃から歌う勤労少年だったらしいこと。

・Beat Itでエディ・ヴァン・ヘイレンが、Black or Whiteではスラッシュが、Thrillerのアルバム通してスティーヴ・ルカサーとTOTOが演奏し、その後のコンサートではジェニファー・バトゥンがギターを弾いていたということ。

・子供の名前がなぜかプリンスであること(笑)

それくらいだ。

あえて言うならば、
評判の映画ではあったけれど、
衝撃的な、感動とかは、しなかった。
(むしろ思わせぶりなアニメ映画の予告編で号泣してしまった・笑)

しかし、やはり見てよかった。

いわゆるスターというのか、ある種の人間がいる。
ミュージシャン、音楽家というのと、スターというのは、
まったく別の人種であって、
僕が昔から興味があったのは、音楽家の分野であったから、
スターという分野に属する、マイケル・ジャクソンに対して、
それほど興味は、もともと、僕の興味としては、無いんだけれど。

いわゆるスターといわれるような、人種がいると思う。
彼らは、体の中に愛が詰まっていて、
それらを限りなく、周囲の人々に与えるようにできている。
その愛が人々をひきつけ、魅了する。
一挙手一投足が魅力的で、彼らの言動に皆が注目する。

たとえば、HR/HMの世界だと、マイケル・ジャクソンにちょっとでも近いようなスターといえば、Jon Bon Joviくらいしかいないと思う。

個人的にBon Joviの音楽は、音楽的に特別優れているとは思わないが、
それにもかかわらずBon Joviの音楽は非常に魅力的である。

それは、なんといってもジョン・ボン・ジョヴィという男の魅力に尽きる。
ルックスというだけの話ではなくて、
やはり人格、人徳というのか、
神が選んだのか、
彼の中には愛が詰まっているという、それだけのことだ。

僕は、飾り気の無いロックしかわからないので、
ダンスとか、ポップなステージの、流儀は、ぶっちゃけわからないのだけれど、

マイケル・ジャクソンが、ものすごい才能の持ち主で、
まさに愛を持って生まれたスーパースターであったことはわかる。
映像の中のマイケルは、まさに一挙手一投足が、魅力的だった。
そういったマイケルを理解するためには、良い映画だったと、思う。

少なくとも、20世紀最強のポップスター、僕らの世代の最強のエンターテイナーが、どういうものだったのかを、垣間見るのには、良いきっかけとなる映像だった。

リハーサルに取り組むスタッフや演者たちの様子が映し出されているのを見ると、
その後、まもなく、マイケル・ジャクソンが亡くなって、ショウが実現しなかったことが、ありえない悲劇に思えてくる。

マイケルは、映画の中で、「4年で環境破壊を食い止め、地球を救う」というような意味の発言をしていた。

果たして、ポップスターが、大規模なアリーナコンサートをやることで、人類ぜんぶの生き方を変えたり、環境破壊を止めることが、できるのか。
それは疑問だ。

そして、そんなことができるのだろうかと、考えこんだ。

そして、そのマイケルが死んでしまったことの意味を考える。

もし、マイケル・ジャクソンが、現代文明、20世紀音楽文化が生み出した最強のスターであるならば、彼が亡くなってしまったということは、彼が失敗したということは(失敗か成功か、言うのは早計にせよ)、つまりは失敗した、ということだ、スーパースター達は、20世紀ポップミュージックは。マイケルに出来なければ、他に誰が、出来るのか。

リハーサルの様子や、その中でのマイケルの様子が描かれ、
たとえば、最近では常識となっているインナーイヤーモニターに対して、
マイケルが、慣れていないからやりにくい、と言っていたり。

でも、マイケルがギタリストに注文をつけるシーンでは、
ちょっと苦笑してしまった。
マイケルの意図も、もちろんわかるんだけれど、ギタリストのはしくれとしては、え?と思ってしまった。

でも、ただのビッグスターだと思っていたマイケル・ジャクソンが、
いかにユニークな存在であったかを、思い知るには十分だった。

Micheal Jackson
しょせん、ポップスターであり、
ロックをかじっている僕らには、ぶっちゃけ、関係ない。
関係ない。
関係はない。
関係ない。

僕は、そして、ミュージシャンの大多数は。
あんなふうに歌えない。踊れない。
僕は、日本人だ。
格好も悪い。
演奏も上手くはない。

しかし、マイケルはユニークな存在だった。

そんなふうにまったく関係がないけれど、

僕は、マイケル・ジャクソンを意識し、目指してみようと思う。(爆笑)

理由は、Why Not?という声がきこえるからだ。

僕の耳には今でも、Why Not?と、ささやく声が聞こえている。

関係のないこと、かけはなれているものほど、考えてみる価値がある。

少なくとも、シンガーとしてのマイケル・ジャクソンが、どれだけ偉大だったか。
彼のように歌えるということが、どれほどのものなのか。
考えてみたい。

そして、愛を捧げること、与えること、
ユニークでいること。

マイケル・ジャクソンの宗教がなんにせよ、
God Bless Youを連発するマイケルの台詞が、1ミリも翻訳されていなかった(笑)
一度だけ、「ありがとう」と翻訳されていた。

貴重な映像だった。

これから僕らはどうしたらよいのか。

今僕はこれでいいのだろうか。制作は。向き合う姿勢は。

省みることも多かった。

逆の意味で省みることも多かった。

ドラムトラックの編集を、もう少し、朝方までやろうと思う。

No(467)

■…2009年11月26日 (Fri)…….大事でないことはすぐに忘れてしまう
ADWSCの練習でした。

珍しく残業で遅れるかと思ったが、家に戻らずに楽器を持たず直行したら間に合った。

Crazy Train、Liar、Painkillerと、ギター弾きながら歌い、結構声は出たが、
そのままPainkillerを3回くらい歌ったら出なくなった(笑)
声のチャンネルがへんなところに入ってしまった。

ま、あれを3回も歌えば出なくなっても無理ないっちゃあないけど。
たぶんモニターというか音量の問題だろうな。知らずしらず力んでしまったんだろう。
まあでもわりと声のコントロールは効いていたのでよしとする。

Painkillerのギターソロもまだいい加減なので練習しなければ。
本番「発表会」までになんとかするよ。
本番は僕は歌わないので大丈夫です。
歌うのは自分のバンドだけでたくさんだあー。

いろいろとでろーん、とすることは多く、
日記にもグチを書こうと思うのだが、
そうこうしていると大抵、心に元気が出てきてしまうので書き損ねる。
自称世界一元気な病人だ。

自分は病んでいるということを、たびたび思い起こさせられてしまう。
でもそれでいいと思う。

自分がどこから来て、どこへ向かおうとしているのか、忘れない。

2月のブッキング活動、それからあと1曲残っている今週のぶんのドラムトラック編集。
その他、朝までやって、今日は寝ないつもり。
いろいろと連絡事項のメールもある。
なんとかする。

No(468)

■…2009年11月27日 (Sat)…….伊万里音色 “Must Be….”
どうして曲を公開しているのかは、
こちらを参照。
こちら

曲はここ。
こちら

ラブレター2つめです。

早速、癒し系です。

伊万里音色(Imari Tones)が、バンドとして旬だった時代がありまして、
それは、2004年から2005年にかけての、
Tone、はらっち、みねっちの3人でやっていたときです。
黄金トライアングル時代と勝手に呼んでます。

もちろん、今、はっしー&ジェイクとともに、このバンドは二度目の旬を迎えつつあるわけですが、

それまで、このバンドを形にしようと、準備をしてきて、
やっと形になったのが、この時期で、
伊万里音色の、自分たちで歩いてきた歴史の中でも、
このときがいちばん、日本の普通のバンドらしい時期だったんじゃないかと思います。

この時期の代表曲はいろいろあります。
日本のロックらしい情感を伴った「丘上烈風」であるとか、
切れ味のある「虚数少年2」、
今でも演奏している「Winning Song」のオリジナルバージョン(ギターソロがもっと簡単なバージョンだった)が生まれたのもこの時期です。

ハードロックというよりは、
パンク要素やポップの要素がごたまぜになった、ミクスチャー状態でしたが、
要は王道のポップバンドだったと思います。

この「Must Be….」という曲は、
作曲自体は、1998年に作られたものです。
バラードではないですが、きれいなメロディのポップソングで、
この曲を書いたとき、ちょっと僕は精神的に辛かったり、先が見えない状態にありました。
そんな中でも、生きていることに感謝をしよう、という気持ちでつむぎだしたメロディであると思います。

この曲は、ストリングスというのか、キーボードのアレンジが、ポイントになっています。
ライヴでも演奏していましたが、その際は、キーボードはなし、あるいは、一度、うちの妹に、キーボードを弾いてもらって演奏したこともありました。

ヴァース部分の、ピチカートの音と一緒に鳴っているストリングスのメロディが、とても気に入っています。

それから、間奏、ギターソロの部分が、とても美しいサウンドになり、とても気に入っています。その部分も、ストリングスのアレンジがいい感じだと思うのですが、ミックスの関係で細かい部分があまり聞こえません(笑)

この時期に書いた曲の中では、これも代表曲のひとつである、”Good Bye, My Sunshine Town”と同じくらい、きれいなギターソロというか間奏部分なんではないかと思います。
ギターソロもごくごくシンプルなものですが、この部分に、僕の命の音がすべて鳴っていると思います。
これが僕の祈りであり、祈るギターソロです。

日本語でこういう歌ものを書くと、歌詞の問題でどうしても尺が長くなってしまい、曲も5分超で、ちょと長いのですが、ぜひ聞いてみて欲しいです。

歌詞です。
クリスチャンになった今となっては、
よくあるパターンとして、
「君」を、神様、と読み替えることも、できるかもしれません。

僕はクリスチャンになったのはごくごく最近ですが、
ずっと前に書いた、この曲のサウンドは、
クリスチャンになる前からも、神様がずっとそばにいてくれたという、
ひとつの証明の音だよね、と、自負しています。

“Must Be….”

Ah 二度とない時を 迷いながら 歩き続け
こんなにも君は 僕のことを 愛してくれた
Ah 覚えてるよ 君とすごしたあの日の景色
なつかしい匂い そして僕は溶けていく

Must Be All Right
日が沈むよ 回っていくよ この僕の上で
続いていくよ とりとめもない 新しい日々が
Must Be All Right

Ah いやせない傷を かかえながら 歩き続け
流れた血は色褪せはしない 記憶の中で
Ah それでも人は歩いていく それぞれの愛を抱いて
大事じゃない ものなんてない 忘れないでいよう

Must Be All Right
問い掛けるよ この胸の奥 愛しい昨日よ
流れる時も すべては一つさ カコもミライも
ふりあおぐよ かがやく星を ちっぽけな僕を
よかったのだろう すべてこれで 愛しい明日よ
Must Be All Right

この曲は、はらっち、みねっち、と共に作った”光のヒーロー”という作品に入っています。

日本だとMonstar.fm
こちら

海外だとiTunes Storeにて、
こちら

ほそぼそと販売しております。

No(469)

■…2009年11月30日 (Tue)…….こぴ。
Price of the Rock
2009年11月27日16:02

さしあたってこの記事。
こちら

音楽とお金はもともとすごく遠い所にあるものなのかもしれない。

CDが売れないと言われて久しいけれども、だからと言ってオンラインの音楽配信がもうかってるわけじゃない。日本だけじゃなく世界的にそうみたいだ。

インターネット時代全般に言える事だけど、とにかくユーザーはお金を出さない。
この記事にもあるように、無料では黒字化が難しく、有料ではユーザーが集まらない。

そう思うと、日本のニコニコ動画みたく、極端な例で特殊な文化のとこの方が、黒字化はしやすいかもしれない。ユーザーも均質化されているだろうし。

音楽そのものが利益を生まなくなり、ビジネスにならなくなっていく流れなのか。やがて音楽ビジネスは滅んでしまうのか。

現状の厳しさというのは、ビッグネームや大きな所であっても、知名度があった上でさらに、肉を斬らせて骨を断つくらいで、それでも勝てるかどうか、って所じゃないか。

この時代に、「勝って」いるのは誰なんだろう。
今どきどこのライブハウスでも見かけるようになった、お金のゆとりも経験もある元気なオヤジバンドなのか、
独立しインディーズで採算の取れている(?)元メジャーアーティストなのか、
必死で海外をツアーしている中堅バンドなのか、
あるいは好き勝手に制作やら小規模な活動ができている僕みたいな野良ミュージシャンなのか、
音楽配信業者なのか、
ミュージシャン向けサービスを提供する業者なのか、
意外と楽器屋が儲かっていたりするのか。

先日もO-Westでサルーキ=さんを見たけれど、彼らもそうであるように、大小様々なインディーズバンドが、現在の音楽シーンを支えている事に間違いない。

例えば利益が出なかったとして、赤字だったとして、それが失敗かというともちろんそうじゃない。
利益の出ないコンサートであっても、演奏する側も、見る側にとっても、多くの物を得る事がある。それは間違いなく勝利だ。

それはお金じゃなくて、芸術が勝利しているのだ。音楽が勝利しているのだ。

大小様々なインディーズミュージシャン達。

なぜ、人々は利益が出ないのに、あるいは損をしてまで、音楽を演奏するのか。

人々がネットで音楽を聞き、対価を払わない事がいいか悪いかはわからない。

音楽はお金に変わらないかもしれない。

でも、そもそも音楽はお金に変わる必要は無いのかもしれない。

あるいはひょっとすると、今、音楽はお金に勝利しようとしているのかもしれない。

そう考えると、これはいい事なのかもしれないと、僕には思えて来た。

と、一旦話しを戻して。

ちょうどこんな記事もあったんだけれど、
こちら

デビューという言葉があるけれど、
もともと、絵描きさんなり音楽家さんなり、それらを支えたり投資したり利益を生み出していく仕組み(or人々)があって、そういった仕組みの中へ入ること、お披露目することをデビューと呼んだわけだ。

その仕組みそのものがあやしくなってしまっている現代ではデビューというものがそもそも存在しないかもしれない。

だから、もしそれが可能ならば、今必要なのはその仕組みを作り直すことだろう。

なぜ仕組みが機能しなくなったのか。

形の変化もあるけれど、僕はいちばんにはそれはプロデュース力が無いからであると思う。

例えば音楽雑誌であるとか、身近なBurrn!誌を見ても、なんかズレているなと思う事が多い。

どちらにせよ本気で音楽を紹介する人がいないんだと思う。未来を指し示す人がいない、というか、本道が無い。本道を指し示す事の出来る人が、居ない。

ロックという音楽が興り発展する過程で、きっと最初そこにはお金やビジネスは関係なかった。純粋に良い物を紹介したいという気持ちがあったんだと思う。
そういう気持ちは、もう上にも下にもすっかり無くなってしまったんじゃないだろうか。

もしそんな事が可能ならばだけれど、
その仕組み自体をプロデュースする事が、今必要なんだと思う。

音楽は何もしないで売れるものじゃないという事を、皆忘れてるのかもしれない。音楽がたくさん売れる時代に育ったから。

仕組みというのは、
別の言葉でいえば、パトロンという事にもなる。
良いパトロンの下で、良い音楽が育つんだとすれば。

少なくとも仕組みも含めて、前の世紀の音楽文化を支えていたのは、どこか、良くないパトロンだったのかもしれない。
レコード業界、とか、
今まで、とか、
この国は、とか、
あるいは大衆、なのか、
なんであれ。

新しいパトロンを作り出す時が来ている。

それは、なんだろね、
お金ですら無いかもしれない。

僕自身の経験からすると、
大事な決断というのは、
自分でそれを選ぶ前に、体が自然に選んでしまっているものだ。
その決断の意味がわかるのは大抵の場合、もっとずっと後になってからだ。

そもそもミュージシャンにとっての本当の勝利とは何なのか。
それがわかるのも、きっとずっと後になってからの事だろう。

 
Posted from MixiDock mini

No(470)

■…2009年11月30日 (Tue)…….日々のにっき
えっと日々の日記。

土曜日はバンドレコ。
絶賛どらむ録りの最中です。

3曲がいい感じで録れ、
これで13曲中11曲までのドラム録りが完了。

ジェイクはかなり調子上げてきました。
“Simple”という、タイトルとは裏腹に今回いちばんリズムが複雑で難しい曲があるのですが、ジェイクは優秀な成績でこの曲をやっつけました。

来週には、最後の難関である2曲に取り組みます。
そんでベース録りも来週から始めます。

いよいよ。

日曜日。
ちゃーちは、月末はY牧師のおうちにて。
JC-LORDさんに、VICに取材に来ていただきました。
月末のYさんちの集まりは、遠いこともあって、微妙に集まりがよくないときがあるので、
心配だったんですが、
結構心配どおりになりつつも(笑)、あたたかくお迎えすることができて、とてもよかった。

そしていろいろなお話を聞かせていただき、なんだか僕としても勉強になりました。
プレシャスな一日でした。

そういえば、
ちょっと今悩んでいます。
生活の些細なことに。
書こうと思ったけれど省略。

書き留めたいことはたくさんあるなあ。

あと、いちばん最初に、ちゃーちの友人から(お父様が医療関係らしい)聞いたときに署名したんですが、ずいぶん皆さん話題を取り上げてるみたいです。
うちの嫁さんが書いたやつにリンク。遠まわしだけど。
こちら

医療とか詳しくはないんですが、
こういうことがあると、ああ政権変わったんだなあとなんとなく思います。
どんな政府であれ、権力の動向に対しては、国民が自分自身で、主張し、守らなくてはいけないという気がします。
これもそのひとつだと思います。

No(471)

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