2009年2月の日記

■…2009年 2月 1日 (Sun)…….反省事項
基本的なことばっか。
ほんと世の中との距離と不器用と無知を感じる。
でも今日はアウェイの環境だったと思う。
半ば、こういった普通の形でのライヴはやめようかと真剣に思っているところでもある。

・ネコミミはともかくとして、黄色いストライパー印のスカーフは今後絶対に着用する
・モニターの返しに、ヴォーカルだけでなく、ハットならびにドラム3点は返してもらう
・整髪料はつけない
・いくら服装に無頓着でも、ショウの際にはアクセサリー着用する

ほんとに自分を知らない。世の中を知らない。世界との距離が遠い。

今日はいろいろとミスが多かった。
環境や、場や客の「気」というのもある(ヘンだけど)。
僕は僕らはその「気」というのにかなり敏感に影響を受けてしまうタイプのアクトだ。
そういう意味では、やるべきライヴ、出るべきイベント、これからよりどういう活動をするべきなのか考える時期に来ている、というか、考えているし、そのきっかけの合図もいくつも示されている。

良かった点
・今日のイベントに照準をあわせていたアタマ2曲はばしっと決まった。
・ひさびさに実戦に引っ張り出したCranetortois DD-1によるブースターは非常に狙いどおり作用した。
・アウェイな気の中でも、もうどうでも半ばキレて、キャラなMCはできた。なんか少しふっきれてたのはアリだった。
・お客の「気」の半歩先を行くことには成功したと思う。何気にこの呼吸こそが今日のいちばんの収穫かもしれない。
・今日はあんまりハジけて動く楽曲が少なかった、構成の上で注意する必要がある。
・慣れた楽曲でのいつものimari流ハードロック、という感じではなかった。

全体としては、新しいことをいろいろやったので、
ましてや、1月、2月、3月、どれも、負け戦は覚悟であえて修行とダメ出しのために臨んでいることだから、
あえて違うことをやってみた今日としては予定どおりであり、良い「ダメだし」ができたといえる。

新しい色を加えようとする過程としては、
全体のメッセージとしても、
決して悪くないステージとステップであったと思う。
「報せ来る」も新たな必殺テーマソングとして固まりつつある。

1.報せ来る
2.虚数少年2
3.He’s Still With Us
4.Only One Wish
5.First Pop

ちょっと危ういセットではあった。
He’s Still With Usはライヴ初挑戦だった。
Only One Wishは、全体の安定度は増してきている。
だがFirst Popで今更になってまさかのリズムミスがあった。
まあヘンな変拍子の曲を書くほうも悪いんだけど。
何度も演奏しているはずなのに、まさかといったところだ。
反省して何度でも練習するしかないだろう。

新宿JAMのギターアンプが、Marshallが、以前の、もっと古いやつだったのが、
今日いきなりJCM2000に変わっていてショックだった。
まあ、使いやすいっちゃ使いやすいんだけどね、2000。

そんなこんなで、
また不器用なステージだっただけに、
Rosebud Mouthさんのかっちり固まった、
骨太なロックンロールが、すごく羨ましい感じだった。
いやあ、彼らは完璧だったよ。
なのにお客さんのやはりアウェイな無反応は、やはりこの状況絶対間違ってる、と思った。

あんだけすげーロック見せてもらって、盛り上がらなくてどうするんだ!
ADW関係の人々がその場に居たならば、きっと超盛り上がっていただろう。

この国や人々をまだ信じてるけど、
甘えた空間、甘えた環境、
それだけは絶対に間違ってる。
甘えた世界に本当のロックはもったいなさすぎる。
たぶんもう手遅れだろう。

ただ、でも、人はいろいろ、
世界もいろいろ
それぞれに役割がある。

2/22にRosebudさんにはまた再挑戦させていただきます(汗)
今日は対アイドント仕様だったから、次は、もうちょっと、対Rosebud仕様かな。
でもまだまだ無理して新しいことやるけどね。
ほんと時間が足りないよ。練習と熟成の時間が。
日曜日のギグです。たっぷりやるよ。
遊びに来てくれたらうれしいな。

何度も反省として読み返そうと、思います。

No(241)

■…2009年 2月 2日 (Mon)…….冬は怠け者
先日の新宿のライヴは結構自分は真剣に臨んだんだなと思う。
もう何年も前のことになるが、はらっち&みねっとと一緒に都内のライヴハウスを回っていたあの1年、僕はたぶんそれと同じくらい真剣にやっていた。
そして誰にも伝わらなかった。

ちょっとそれを思い出した、そういう言葉にならない拒絶感や孤独感を感じた。
でもこれは良いことだと思う。

とっとと、前に進めということに他ならない。
自分で作るしかない場所に。

この呼吸はリズムは維持したい。

それはともかくとしてこの一週間ばかり、
まったく個人的な作業がはかどらない。

いや、そうはいっても前に進んではいるけれど。
気合入れなおして、いっぱい徹夜しなければ(笑)
冗談ですって。

No(242)

■…2009年 2月 2日 (Mon)…….違った。
あの時とひとつだけ違うのは、
振り返ってみると笑ってくれる人がいること
もちろんあの時も居たんだろうけど
よりはっきりと、
圧倒的に微笑んでくれる存在があること。

びっくりしたよ。
このためだったか、
ここ2日ばかし感じていたことは。

だからbelieverはタチが悪いんだよ。
死んで悔いなし。
ステージに上がるのは生贄になるため。

一向一揆とか天草の乱とかと戦った戦国の権力者さんたちもさぞ大変だったろう。

いいよ。
俺にも役割がある。

生贄になる覚悟くらいあるんじゃん?

わからんけど(笑)

友達なんて居ないと思ってた。
今の俺には友達が居る。

No(243)

■…2009年 2月 4日 (Wed)…….このタイミングですが
親知らずを抜くことにしました。
初体験。
どきどきです。
 
Posted from MixiDock mini

No(244)

■…2009年 2月 4日 (Wed)…….よーいどん
やっべえ、
すごいやらなきゃいけないことがいっぱいある!!!

1月終盤とかぼーっとしてたから、ちょっと、
たぶん、加速度的に忙しくなるだろうと、予想してはいた、いる、けれど、
これは、ちょっと、うん。
がんばらなければ。

ちょっとぼーっとして待ってたのはそれなりに理由がある。

日進月歩で、待てば待つほど、あれこれ進んで状況が良くなったりもするからだ。
そういう時期だ。

精神的に、逃げない、これが大事だ。
なんか、すごい、また抵抗を感じる、精神的に。
すでにもう戦いは始まっているということだ。

No(245)

■…2009年 2月 4日 (Wed)…….私の舞台、私の答
考えれば考えるほど31日の、新宿JAMでの、アイドントさんとの企画ライヴは、
意義のあるものだった。

いや、拒絶感を感じた、とか、はらっち&みねっちとの戦線を思い出すような
絶望的な感覚があった、とか、書いてはいるけれど。

役者でもシンガーでももちろんスターでもない私は、
どちらかというとステージの上にすすんで立ちたくない人間だった。
ギタリストとかってわりとそうだと思う。
ただの職人であって、目立ちたがりなわけではない。

それでも、自分のバンドを始めてしまったからには、
ステージに立つ理由を探さなくてはいけない。

たんなる演奏ではなく、
役者や、演説者や、舞踏家や、スターの人と同じように。

少年の頃の私にはそれがあったように思う。
それはひとつには、自分が影響を受けたものをそのまま表現していたからだ。
でも、大人になってから始めた自分自身の音楽は、少し違っていた。
それがいきつく先や何なのかを知るための長い旅であったようにも思う。

板の上で、自分が何をするのかを探さなくてはならない。知らなくてはならない。
自分はただの職人のギタリストで、真ん中に立って目立ちたくない、と思っていたにせよ、
自分の表現を始めてしまったからには。
板の上に立つっていうことはそういうことだ。
それを見つけなければ、板の上に立ち続けることはできない。

はしくれとはいえそれなりに熱心かつ純粋なクリスチャンであるからには、
神さんと話す。
今までだってなにげにそうだった。

はしくれとはいえ熱心なクリスチャンであるからには一応、
ジーザスのスタイルを参考にしてみる。

原罪を持った人間が、どうやったって天国にはいけないように、
唯一、ジーザスの血によってのみ天国にいけるように、

完全なコミュニケーションというのは、
その一点にのみ存在し成立する。

そう、僕のやることはこれなんだ。

人によっては、意味なんてわからなくても、問題ない、やれる、という人もいるだろう。
でも、私の場合は、意味をしっかりわかっていないと、きちんと的に当てることができないらしい。
当たり前かもしれないが。

その一点に、僕は賭けてみる。

昨日あたり神さんといろいろ話して、
ちょっと意義があったんだよ。

あと、知らなかったけど、
今日初めて知ったけど、
うすうす、やっぱり、って思ったけど、
長谷川町子さんってクリスチャンだったんだね。
やっぱり。

私はアニメは例によって好きじゃないですが、
原作は驚嘆しました。
あと、いじわるばあさんが大好きだった。
これもテレビじゃなくて原作に限り。

No(246)

■…2009年 2月 4日 (Wed)…….まだ禁止
まだ、「ライヴ見に来てよ」
なんていえない。
まだ言えない。
そう遠くなく言います、
「僕らのショウを見に来てよ」
つって。
本気で。

そこが問題なんだよな。
理由はちゃんとあるんだよ。
まだ言えないんだよ、
「ライヴ見に来て」だなんて。
でも、「見に来て」と本気で言うライヴを、
そう遠くなく、計画すると思う。

話題まったく変わる。

人間の価値、とかは、
いざというときに、正しいことを選べるのか、
愛を行うことができるのか、
それっだけみたい。

他のことはなんにも関係がないような気がする。

真実に向き合う瞬間、君はどうするのか。
何もできないのが日本人か。

いわゆる路上を以前から、とある形でやりたいなと
路上ワーシップとか、
昨年もあちこちで言っていたけれど、
このElectric Vehicleをうまく使って、
形を見つけられるかもしれない。
ていうかむしろ、この日本で、EVするには、その形しかない。

意義さえ見つければ、僕はやる。

んでもね、mixiは使わない(笑)

ひとつ考えていることがありますが、
小さいことです。地道なこと。
でも楽しそう。

No(247)

■…2009年 2月 4日 (Wed)…….必殺のくしゃくしゃ
こちら

facebookでマンディちゃんがアップしてくれた、
昨年3月の例のユタの映画祭の際の写真。

死ぬほどがんばって顔をくしゃくしゃにしてる。

やりすぎだよ、私。
明らかにサービスしすぎ。

でもこれが私の本質かも。

ああ、歯のクリーニングは年末に済ませたよ(笑)

わかってるって、歯並びだってたいして良くはないけど・・・・

あとmixiのプロフィール写真ちょっと変えてみたけど、
わりといいでしょ。
昨年8月のG1のときの写真。
いい顔してたんだよ、この日は。

試合はさんざんだったけど、
こういうところでちゃんと自分の勝ちは拾ってるってわけさ(笑)

No(248)

■…2009年 2月 7日 (Sat)…….うなぎショック!
昨晩は関内にElectric Eel Shockを見てきた。
ひさしぶりに。

といってもたぶん見るの二度目だけれど。
こちら

やっぱり良いね!
楽しい!

僕は2007年に米持師匠に連れられてSXSWを見に行ったけれど、
そのときの、向こうの連中の演奏、
世界から集まったレベルの高いバンド、
本場のライヴハウス、フェスの熱気、
どれもに衝撃を受けたけれど、

やっぱり戻ってしばらくたつと、
その感覚や基準を忘れがちになるけれど、
Akiさんのギターの音いっぱつで、
あのときの感覚が戻った。

すげー音を出す。
世界標準の、これが本物のロックだ!

そんで、このフライングVが似合うこと。
本当に、ロックで格好いい。
その姿だけで、ロックの本質を感じるね。

そんで、やっぱ楽しい。
すごいパフォーマンス。
決して、媚びてるわけじゃあないんだよ。
媚は1ミリもない。
でも、サービス精神満点なわけよ。

媚びとサービスは違うのよねたぶん。
彼らのサービス満点のパフォーマンスは、
ロックへの愛であり、
お客さんへの愛であり、
もうやっぱ愛なわけさ。

そういうことやってくれるバンドって、
すごく少ないと思う。

彼らが世界のどこいってもウケるのはあたりまえなんだよね。
誰よりも、サービスして、お客さんを楽しませようとしてるから。

彼らの音楽は、
とてもシンプルで、
わかりやすい形に狙いを定めてあるし、
それが自分のやってる音楽に、
そのままあてはまるわけではないんだけれど、

本当に勉強になった。
見てよかった。
自分の大好きなロックの大事な原点を思い出した。

少ないんだよ、シンプルに見えるけど、これをやってくれるバンドって。

AC/DCが崇拝されてるんだったら、
みんなElectric Eel Shockももっと尊敬して崇拝されるべきだと思う。

ロックってそれくらい、偉大なものだから。

No(249)

■…2009年 2月 9日 (Mon)…….2/7の日記
踊り
2009年02月07日22:59

ハニーちゃんの実家です。
嫁さんの実家のお風呂というのもなかなか悪くないもんです。
遠い昔ですがそれこそ高校の頃は窓を叩くじゃないけれど、夜中こっそり会いにいったり深夜いきなり来てとか言われたりとかそう思うと時間て経つものだなと思います。
私も最近顔に年齢が少しずつ表れてきたなと思います。
ただ昨夜見たイールショックにせよあの年齢で皆少年のようなロック兄ちゃんなのだから凄いと思います。
ロックは一日にして成らずとすれば自分もたゆまずヴィンテージにアンティークになっていきたいものです。

地元のホールでバレエを見ました。
ロシアの一流どころの巡業らしいです。
踊り、ダンスという世界の共通言語でどのような表現が可能か楽しみに見ました。
言葉を介さない表現という意味ではミュージシャンも皆ダンスをちょっとは学んだり知るべきかもしれません。
実際とても興味深く勉強になりました。

しかし結論をいうと表現としての古典な演目は、アートとしてつまらないものでした。ただの地方巡業だからかもしれませんが。
技術の凄さ水準の高さは一日瞭然でしたが、古典的な価値観の中の舞台は表現としてダイレクトたり得ず(まあ時代背景とかもちろん)、またたとえ水準が厳しく高くとも表現として明らかに甘えのあるものでした。

また肉体的な美ではロシアやヨーロッパの人達に日本人がどうしたってかないっこないですがそういった西洋的な美の価値観(古典的な)を押し付けてしまうのもよくないかもしれません。

むしろ余興程度なモダンの題材で踊った日本人のダンサーの方のほうが楽しめました。たわいもないものではあったけど。

しかしそうは言ってもやはり素晴らしかったです。良い体験でした。

しかし日本の地方都市というのは世界で一番平和な場所なんだと思います。
そういう世界で子供時代を育ってきたんだなと思いました。
改めて、日本は世界で一番平和な国なんでしょう。
それが、ずっと当たり前になってる国なんですよね。
いろいろ見ながら、子供の頃を思い出しつつ、そう感じてました。

No(250)

■…2009年 2月12日 (Thu)…….2/10の日記
普通に健康的
2009年02月10日12:30

どうにも夜になるとぱっと寝てしまう。
当然というか別に良いことなんだけど。
デイジョブ仕事の開始時間が比較的遅いこともあり、
確かに深夜に眠い目こすってやるよりは朝にさくっとやるほうが進む事務処理というのはあり、なんとか回っている。
しかし今夜こそは夜ふかししてクリエイティブな作業を進めるぞー。

海の向こうの牧師さんにスカイプで講義をしていただいてます。
ていうかなにをどうして海の向こうの牧師さんにスカイプでマンツーマンで講義してもらえるようなことになっちゃったんだろう。
むしろ夢のようなんですが。
すごく勉強になっています神さまそれからあらゆる人たちにありがとう。

CDをちょいとばかしアメリカあたりに送ってみたら結構郵送費かかっちゃいました。とほほ。
Fedexとか使うよりも普通に郵便局でEMSするほうが安いのが自分的には意外でした。
うう予算が。あれやこれやと。
まあいいやなんとかなるだろ。

なんか今週とか先週とか毎晩のように予定が入ってしまい、人間あんがい不自由なもんなのな、時間ってないのな、と思います。うっかりしてるとすぐに死んでしまいそうです。

できることをちょっとずつ。
何人かの方にメール連絡等したいですが後で。

ではランチタイムしてきままます!!

No(251)

■…2009年 2月12日 (Thu)…….コーギーと生贄
今日は祝日でしたが埼玉某所に住む妹夫婦、
っていうかあれだ、今はこれ夫婦じゃないのか、ややこしいな、妹のとこにいってきました。

父上のことであるとか、妹自身の体調であるとか、
いろいろ家庭issueを話しました。

犬の散歩をしたり、うちの嫁さんと2匹のコーギーのワンちゃんたちとたくさん遊んでとても楽しかったです。
非常に性格に特徴のある2匹で、その様子がとても興味深かったです。

そんで僕自身もいろんなことを考えました。

でもねぶっちゃけ妹も、昨年とかもいろいろと大変だったと思うけど、
それでもここへきて、またちゃんと救われるような出会いやら、
ちゃんとなっているということは、
ちゃんと手配され守られていると思う。

うちのハニーちゃんにせよ、僕も互いにそうだけど、
最高の専属ベビーシッターであると思う、
人間が不完全で愛情が必要な生き物なのだとしたら。

天に命令されてやってるから天使みたいなもん、っていうんだよ。
互いにね。
夫婦とはたぶんそんなものではないか。
わかるまでにはおそらくもうちょっと時間がかかるだろう。

生まれた環境とかあるけれど、
神さんのセーフティネットは、政府のそれよりも
数段ちゃんとしているよ。
きちんと最善を補填されていると思うよ。

昨日はというと、
mさんやrくんをお家に呼びまして、
名古屋風、あんかけスパゲティ大会をやったのでした。
二人とも美味しいと好評でよかったと思います。

そんでまたいろいろ話せたのでよかったと思います。

しかし僕の信じているもの、
初心者クリスチャンのはしくれではありますが、
ミュージシャンのはしくれでもあることから、
いろんなことは音楽から感じます、
そしてそれを信じています。
神さんの声もおそらくかなり音楽から聞いています。

この世にいろんな音楽、いろんなロックがありますが、
僕がいちばん本当に信じているロックの地平があります、
それはただひとつであり、とても少ないものです。

それらを非常にジャストなタイミングで、
人生のジャストな時期に出会うことによって、
今の私の歩いている方向に押し出されたと思います。

帰り道に携帯プレイヤーで久しぶりにそれらを聞いたとき、
自分の居る場所がわかりました。

そんでそれを信じていることを改めて思いました。
Don’t forget who you are,

それらを超えるものをやっぱり聞いていません、
でも、ここ何年かで、かなりいいせんまで来ています、世界も、音楽も、
見えるところ、見えないところ、で。

芸術家はいつも世界の行方と未来と意識を100年は先取りしてきた。
だから、僕の尊敬するミュージシャンたちが奏でた理想が現実になるのは、
これからなのかもしれない。

新しい世界、
僕が欲しいものはそれだけです。

1ミリもスピード緩めんし容赦せん。

古い枠組みの中での、
地位も名誉も成功も、
一切興味ないッス。

人知れない生贄の一人で結構だ。

soldier under god’s commandだからな。

No(252)

■…2009年 2月12日 (Thu)…….ささやか発表
ワタクシ、Toneことナカミネタカヒロが中心になってやっているところの、
IMARi ToNESというヘンな名前の、ジャンルもよくわからない、
このバンドですが、
ここ一年あまり、クリスチャン・バンド、みたいなことをテーマにしてやっていますが、

このたび、
アメリカは、アトランタの、
クリスチャン系、Non Profitのインディーズレーベル、
Empty Vessel Musicと、
所属アーティスト契約を結びました。

こちら
これね。

Non Profitと言っていることもあり、
少しカタチの変わったレーベルです。
社会的な活動、音楽や教育を通じて、社会に良い影響を与えていくこと、
地域社会とかミャンマーにスタジオ建てたりとか、
そういうことをやっているみたいです。

そういうわけで、昨年、Dr.Manzoのお力添えで作成した、
“Welcome To The School”は、たぶん、このレーベルから
出るんじゃないかと思います。

まあそんなに実績もあるわけではない私たちですが、
多少なりとも、いくつかのお誘いがあった中で、
ここにすんなりサインしてしまった理由としては、

ちょっとでも新しいことをやりたかったということがあります。

言ってしまえば、もともと、この私が始めたIMARi ToNESというバンドは、
成功することを目指してはじめたものでは無いです。
成功することが目的であったのなら最初からおそらく全然違うことをやってます。

社会の中でちょっとでも何かを変えようとすること、
音楽の力を信じること、
そういった要素から、このレーベルに参加することを、とても自然に感じました。

日本で出来ること、という環境もありますが、
このレーベルと組むことで、今後の活動の仕方に、おそらく方法論としても、
姿勢としても、違いが出てくるんじゃないかと思います。
たとえばライヴやるにしてもチャリティ的な要素が毎回入ってくることに、なります。
(うざったいけどね・笑)

一歩一歩、これからですね。

それから、
その契約に伴い、というわけではないんですが、
一部の方には、以前からお伝えしていましたが、
4月にちょっとアメリカに行って演奏してきます。

教会とかにも寄らせていただく予定です。

こんな感じです。

4月6日(月)
Austin TX
Headhunters
こちら

4月8日(水)
Houston TX
Scout Bar Houston
こちら

4月10日(金)
Nashville TN
Music City Bar
こちら

4月11日(土)
Atlanta GA
East Atlanta Icehouse
こちら

4月14日(火)
New York City
Otto’s Shrunken Head
こちら

4月17日(金)
Seattle WA
The Mix
こちら

以上6箇所。
ミニツアーといった感じですが。
Dallasの教会でも演奏させていただく予定になっています、
それを入れると7つかな。

重ねて、
一応、一年ほど前から初心者クリスチャンを自称しておりますが、
タイミングとその時、機会をずっと探していました、
洗礼ってやつを、この旅の中で受けてしまう予定です。

横浜の所属教会で受けることももちろん、不可能ではないんですが、
(ただ、ちょっとジプシー教会でバスタブとか無かったりすることもあり)

今まで、そしてこれからも、自分の人生はさすらいと旅の中にあると思っています。
いつでも旅とさすらいの中でこそ神さんに会ってきた気がします。
松尾芭蕉を気取るわけじゃないですが、たぶん死ぬまでさすらうでしょう。

そういった意味で、本来自分が神さんをいちばん近くに感じられる時間と場所で、
どこでもなく旅の中でこそ、
神さんと結婚式をやりたいと思いました。

すでに横浜の教会のY牧師、ならびに、ダラスの牧師さんと、
お話させていただいて、準備、勉強を始めています。

わがままあるいは身勝手かもしれませんが、
心の声、自分の信仰のあり方、神さんの声を自分なりに聞こうとした、
ひとつの譲れない貴重なチャンスです。

譲る気はありませんし、
むしろ、これがこの旅のいちばんの目的と言ってもいいです。

海外にちょっと進出するくらいは、
いまどき、そんなに誇るようなことでもないし、
実績もありませんし、
実際、やっとなにかを始めるくらいの気持ちです。

花の慶次、や、一夢庵風流記、は、
高校の頃から愛読してますが(笑)、
はじめから、負け戦だと思ってはじめたバンドであり人生です。

でも、これから、より意義を持って戦っていけたらと思います。
興味持って見守っていただければ嬉しいです。

ありがとうございます。

No(253)

■…2009年 2月16日 (Mon)…….cultural difference
よく寝た。

ちょっと文章が必要で、
業者っぽいのに頼む予算もなかったので、
ちゃーちのa氏に頼んで添削というか書き直してもらった。
ありがたい。

そのついでに、海の向こうというかアメリカで演奏するにあたっての
アドバイスをいろいろとしてもらった。

その後、コミュニケーションということについて考えすぎて
アタマが痛くなった(笑)

a氏や皆にしてもらったアドバイスは、

make it simple、シンプルに、
しゃべらなくていい、
クリスチャン的なことは一切言わなくていい、
お客さんは飲みに楽しみに来てるので単純にロックして楽しませること、

とか、そういうシンプルなことだけれど、
これ以上ロックなことはない。

でも、今まで、これをやれてないことがたくさんあるんだよね。
いつも必死になって伝えようとしすぎてしまう。
それは、伝えようと思う情報量がそれなり多いからだと思うけれど。

たとえば、イールショックとか、
海外で、ライヴバンドとして成功してる人達は、
大抵において、すごくシンプルでわかりやすいことをやっている。

自分らの曲とか音楽性を、シンプルに変えるのは今更無理としても、
やり方やステージングをシンプルにするのは遅くない。

どちらかというと、いつも、
伝えよう、伝えよう、として、
結果的に伝わらないことの方が多い、
いや、伝わってる部分も、あるけれど。

それは、理想のコミュニケーションというのか、
伝わること、理解したり、理解されることを、
それが可能だということを前提にしているんだけれど、

アメリカ人であるところのa氏によれば、
アメリカ人はそんないいリスナーじゃないし、
難しいことやっても伝わらないと(笑)

いう感じだと思うので、

そもそも、コミュニケーション、っていうけれど、
人が、人に、何かを伝えることなんて出来るのか。

今まで、それが可能だと思っていたのが愚かだったのかもしんない。

人が、人に、何かを本当に伝えることなんて、出来るのか。
人が、人を、本当に理解することなんて、出来るのか。

たぶんそんなの無理なんだよ、はなっから。
神様でもない限り。

ただ、音楽の中とか、アートの中には、神様がいると思うんだよ、
だから、それに任せりゃいい。

なまじっか、コミュニケーションが、成り立つことが
当たり前の、均一的な文化の国に生きてきた。
文化の違いとか、
伝わらないことが前提の環境にいれば、
人間、考え方が、根本から違うのかもしれない。

おかしなことに、
思えば、
クリスチャンバンドになる前から、
自身もクリスチャンになるずっと前から、
もうずっとクリスチャン過ぎるステージや表現をしてきた(笑)
ほんと笑っちゃう。

それはコミュニケーションということを信じてきたからで、
それを信じないんなら、
もうそれは自分としては、死んじゃった方がいいと
いう感じなんだけれど、

その気持ちは自分自身、大目に見てあげるとして。

ただ、今回、
どっちにしろ、選択の余地はないというか、
I have no choice、なのは、
もともと、英語もロクに話せないので、
余計なことを言ってるヒマはないってこと。

どっちにせよ、シンプルにロックして、
それで伝えるしか方法はない。

そういう、選択の余地はない、
I have no choice状態まで、
いかないと、
たぶんダメなのかもしれないね、私。

そういう意味では、
良いことかも、
今回の旅の計画は。

いつも同じことで悩んで、
同じ答えにたどりつく、
15歳のときからいつも同じ。

there is only one way to rock

クリスチャン的に言えば、
jesus is the only way to heaven
だけれど、

コミュニケーションが、
成り立つとすれば、
それは、身を投げ出して、
精神をハイパーにして、
ロックしたときだけなんだよね。

だから自分の力で伝えようとしちゃだめだ。
コミュニケーション、何かを伝えるなんて、
人間の手に余る。
ロックに、音楽の中にいる神さんにまかせよう。

むしろ大人になってから、
最近もそうだけれど、
言語障害じゃあないけれど、
コミュニケーション障害状態になって、
かえってよいのかもしれない。

いや、落ち込むんだよ、すごく、
自分はすごく、
この世界で、ちょっとでもやってくには、
ダメってことだから。
プレイヤーとかミュージシャン以前に
人間として。

よくこの年まで生きてたと思うよ。
続いてると思う。

逆にだから神さんにひいきしてもらってるのかも
しれないけど。

そう思うと、
ロックってやっぱり難しい。
そんな単純な話でもない。

思えば、
自殺行為、
あるいは犠牲とか、
エディ・ヴァン・ヘイレンとか、
あるいはちゃんとわかってたのかもしれない、
良いタイミングで、
彼はそれをやったのかもしれない。

犠牲は大きいけれど、
伝わるものは、確かにあるんだから。
多くはなくても。
少しでも。

いつもうまくいくとは限らない。
自殺行為の繰り返し。

それでいいじゃん。

今はとかく、
make it simple、
make it simple,

っていうか、
日本語だってろくに話せなくなってきたし、

どっちにしろそうするしか
今は選択肢がない。

make it simple,
make it simple,

でも、何も言わないとしても、
それでも、
何も言わなくてもわかってしまうように、
真実がはっきりしてしまうことも
あることも、
自分であれ他人であれ何度も見てきた。

だから、シンプルにしたところで、
結局、無駄かもしれない。

じゃあどうすんの。
好きなようになる。

結局そこかよ。

ほんとに難しい。
考えるのをやめたいけど、

そうできるほど人間ができたら、
もう死んでるよ。

a氏によれば、
アメリカ人は、個性を際立たせようとして、
やりすぎなところがあるから、
でも君は日本人なんだから、
最初っから違うんだから、
別に違うふうになろうとする必要はない、
自分自身でいればいいと。

ほんと難しいね。

でもどんなにひどいめに会おうとも、
いっくらどんな目を見ようとも、

究極のコミュニケーションを目指すことだけは、
あきらめない。
死んでもあきらめない。
いくら何度伝わらなくても。
何度嘲笑われたとしても。
一生伝わらなくてもあきらめない。

僕にとって自分自身でいるっていうのは、
そういうことだよ。

それでも自分自身で居ていいのかい?

いや、違うな、
これは、そういうことじゃなくて、

単純に、
自分はクリスチャンだジーザスを信じてるんだー、
と、大声で言いたいだけなんだよね、

だから、え、それ言っちゃダメなの?
と、そこだけ気になっただけのような気がする。

just be yourself、
ってさ、いっても、
そんな都合よくないよな、

言いたいんだろうと思うよ、
大声で。

そのくらいで。

No(254)

■…2009年 2月16日 (Mon)…….asobu
遊ぶために生まれてきた、
遊べるうちに遊んどけ、

もう次のこと考えてるよ。
i believe in rock.
i believe in what i believe in.

飛躍の年というよりは、
やっと着実に積み上げる
辛抱の年だと思っています。

働きたいよ。

No(255)

■…2009年 2月16日 (Mon)…….無題
恥ずかしながら米国への旅を計画しているが、

僕にとって初めてのアメリカは2007年春に米持師匠と訪れた、
テキサスはオースティンのSXSWだった。

そのときには少なくともオフィシャルにはそこでは演奏できなかった。
演奏しにいったわけではないし、
目的はあくまで営業とチャンスを探すことだった。
なぜなら米持師匠は自身のキャリアの中で、フランスのMIDEMでチャンスをつかんでいた経緯があった。
結果的に、SXSWはMIDEMとはずいぶんと様子が違い、
また時代や状況の違いもあって、必ずしもそれは機能しなかったけれど。

しかし個人的に、音楽やる人間としてミュージシャンのはしくれとしては、
とてつもなくかけがえのない体験だった。
SXSWは変化し続ける世界の音楽業界の縮図を、
生で体験できる世界最高の場所だからだ。

だから今回、ある意味、個人的には、
やっと、というか、念願に近いくらいの、
米国にオフィシャルに演奏しに行くという、
今回の計画だけれど、

果たしてその2007年のSXSWを訪れた時のような
人生における衝撃的な感動があるかはわからない。
たぶん音楽的には、その時のような感動は無いだろうと思っている。

SXSWには、アメリカ中、世界中から、よりぬきのバンドが集まってくる。
オースティンという決して大きくない街にだ。
有名なバンドのみならず、
インディーズ、アンダーグラウンド、新人バンドなどもだ。
ていうか、むしろインディーズの祭典のような印象も受けた。

出雲とかメッカとかにお参りにいくとかみたく、
世界でいちばん、ロックの本質とか、
いちばん熱いロックとか、
とにかくロックの女神様に会えるのは、
SXSWというその場所なんじゃないかと思ってる。

そして僕が2007年春に行ったのは、
ひとつには体当たりの飛び込み営業ということもあり、
また、米持師匠の目を通じて、
現在の業界やシーンを見るという経験でもあった。

そして、音楽的にも非常に貴重な体験で、
その頂点は、
米国のインディーズシーンの中でも、
非常に貴重でユニークな位置付けであるところの、
また僕個人にとっても、今や人生の中で出会ったもっとも大事な
音楽、バンドのひとつであるところの、
+/-{plus/minus}を生で初体験、ファーストコンタクトがSXSWでのライヴ、だったという、
幸運なほどに衝撃の強いものだった。

戻ってきてからも、
彼らのその時点での最新のアルバム、
let’s build a fireを聴き、
ものすごい衝撃を受けたことが
まだ記憶に新しい。

少年時代の僕にとって、
昔信じていたアメリカはVan Halenだったけど
(笑)(笑い事じゃないけど)
今の僕が信じているアメリカは、
この+/-{plus/minus}の1stであり3rdだ。
(つまりVHが1999年に消えて以降、プラマイを知るまでは、アメリカを信じてなかった)

昨年出た、彼らの4枚目のアルバムは、
僕自身、非常に気に入って、ばりばり愛聴しているが、
音楽性や精神性の高さ強さなどはとんでもないものがあるものの、
決定的なキラーチューンが不足していることなどもあって、
どうしてもやはり僕の中では
let’s build a fireの衝撃には(わずかながら)届かない。

インディーズの祭典と言ったのは、
なんかさっきネットで見た、
村上春樹さんのエルサレム賞の
受賞の講演を読んだんだけど、

高くて固い壁と、それにぶつかって壊れる卵が
あったとしたら、
私は常に卵の側につく、
壁の側に立つ小説家に何の価値があるだろうか。

というくだり。

自分の住む国の環境に文句や批判を
言うわけではないけれど、
この日本という非常に優秀な国の人たちに
文句をつけるわけじゃないけれど、
反感を覚悟で言えば、
日本には圧倒的に、
壁の側につくミュージシャンやバンドが
多いような気がすること、
(壁というのは、「制度」だそうです)

SXSWのあの場所で、
女神の微笑みと感じたのは、
たくさんの卵を投げるその土壌と文化こそが
ロックだという
その情熱と認識が
共有されているのを感じたからだった。

そして、
クリスチャン的にいえば、
その後ろにある、
おっきな神さんの存在とか意思
(ロックの神さんと言ってもいいけど)
を、感じたからだった。

SXSWには、いちリスナー、ロックファンとしてはもちろん、
いつか、願わくばそんなに遠くなく、
再度訪れて、
演奏しに参加しようと思っているが、
ロックを愛する人間のうちでも、
ロックの女神さんに本当に会えるのは
一生のうちでそう何度もないだろう、

だから、不思議なタイミングで体験させてもらった、
2007年のSXSWのような衝撃や重要な体験は、
しばらくは無いだろうと、思っている。

ただ、音楽的にはどうあれ、
今回の旅は、
自分の、クリスチャンとしての信仰にとって、
重要な旅だと思ってるから、
やっぱり巡礼には違いない。

旅の中できっと神さんに出会えるだろうと思っている。

しかし先日のa氏の話聞いただけでも、
いくつか使ってない細胞が開いた感覚があったけど、
いかにぬるい環境で
特に伝えるということについて、
前提がまったく違うところで
やってきたかって思う。

つまりたとえば
Peelander-Zさんは、
決して伊達や酔狂であんな格好して
パフォーマンスしてるわけじゃなくて、
それは伝わらないことが前提の環境で
伝えるための必死の武器だということ、
ハチの針とか動物の牙みたいな。

芸風ぜんぜん違うけどMONOさんが
インストという形態を選んだのも同じことだろうと思う。

そういった、ある種、突出した形態の「牙」を
持たずに、
伝えることが可能だろうか。

そういう意味ではいまだ誰もLoudnessを
越えてないような気がしてきた。

しっかしどうでもいいけど、
2,3ヶ月後にすりゃよかったかな。
ま、そういうわけにも、いかんかったろうしね。

いろいろ理由はそれぞれ、
なんだろうけど、
本質シンプルになりたい、という、
それだけなんだろうね。
それでいいや。

No(256)

■…2009年 2月21日 (Sat)…….too wise to rock
来て、なんて言えないわけですよ。
まだまだ言えない。
もっと特別なことをしなければ。
何かを伝えることって本当に難しい。

音楽とかバンドとかやってることって別にそんなに特別なことじゃないし、
都内でのライヴなんてちょくちょくやってるしいつでも見れる。
なおかつ、こんなふうにバンドやってると
ライヴにも、気合を入れて、たくさんの人に来てもらいたいライヴと、そうでなくてひっそりと来てもらいたい修行ライヴがある。

その、人知れず行なう修行ライヴです。

2/22 (日)
大久保水族館 (新大久保駅すぐ近く)
「ねこの日」
Open19:30. Start20:00
出演 shanny, Rosebud Mouth, Imari tones
料金1000円 ドリンク別
こちら

私等の出番は21:20くらい予定です。
日曜の夜で遅いんですが、
料金安いし演奏たっぷりできるし実はお得な日です。

ロックは愚か者のためのもの、
でも日本人は賢過ぎるからロックは必要ない。
それが真実のような気もしますが、
愚か者見物がお好きな方はぜひご覧になって下さい。

ちなみに、気合入れて来て欲しいライヴは3月8日渋谷AUBEです!

No(257)

■…2009年 2月23日 (Mon)…….大荒れプラン通り
パフォーマーやミュージシャンがステージの上で人格が変わるのは
決して悪いことではない。

また、それぞれの楽器やステージを通じて主張し語るのも悪いことじゃあない。

その意味ではたぶんひとかわ剥ける意味でもよかったような気はしている。

ましてや、4月に向けて、現体制での、
いやってほど、きつくても、
ダメ出しをして、修行の場を踏んで、悪い面をいっぱい出して、
向上して完成させなければいけないことを思うと。

もっというと、ロックバンドが、完成なんて、
する必要なんて無いと思えば、なおさらだ。

1/31の前回のライヴが、多少、自分としては、
対戦相手の土俵に合わせてしまった向きもあり、
不満が残る内容だったのに対して、

今日は、きっちりストレートは投げ込んだけれど、
ジェイクが酒に酔って暴走するという、
非常にわかりやすいシンプルな理由で、
ひどい演奏内容となった。

しかし、僕のギターやヴォーカルは、
そんなに悪くはなかったし(たぶん)、
はっしーも内容は良かった。

また、アタマ3曲は、比較的マシだった(気がする)。

ジェイクの名誉のために言うと、
最近のスタジオで、ジェイクの演奏内容、ドラミングは、
目に見えてよくなっていた。
これならいける、ばっちり、というくらい、
頼れるドラマーになっていた。

だから、今日、彼は酔っていてばらばらな演奏内容だったけれど、
それでも、要所要所、やはり良い演奏の片鱗は見せていた。

また、多少すべっていたにせよ、
歴代のメンバーで、MCに積極的に貢献してくれるメンバーが
ほぼ皆無だったことを考えても、
ジェイクはよくやってくれていると思う。
おかげで僕はあまりしゃべらずに済んだ。

もし4月のツアーでこれをやられたら、本気で殴るところだけれど(笑)
ロックは、精神を解放し、はっちゃけることが基本だっつーこと、
そして、ぶっとんだもん勝ち、バンドとしても、一皮剥けることもかんがみて、
今回はよしとしたいと思う。

ぶっちゃけ、
今日の、カジュアルな、それほど緊張しない、
イージーなギグでは、酔っ払って演奏しても、
ある意味許されるというか、適した機会というか、環境だったことも否定しがたい。

大久保水族館の、いっかにもバーといった機材環境、
しかしそれがいい、
唯一のチューブアンプであるところのFenderの12×1のコンボ、があって、
他に、
べリンガーのおっきなモデリングアンプに突っ込んではみたが、
その、モデリングくさい嘘っぽい音と、あまりの音圧の無さに、
やはりこれはつかえねー、チューブアンプじゃないと、本物の音は出ない、
結局選択肢は、あるいはジャズコか、そのFenderのコンボ、
結局、そのクラシックなFenderで、使いにくい環境の中で、
どれだけ本物のロックの音を出すか、という競争だったように思う。
Rosebud Mouthさんと、優秀なセッションギタリストな印象のShannyのギターさんと。

でも、ギターの意味では決して、少なくとも、そんなに負けなかったと思う。
クラシックなフライングVコリーナを使う意義や利点も、いよいよ身についてきた。

自分としては、今日の経験値と、出来をもって、
あくまで修行ライヴの一環としては、
良い結果と受け取りたい。

楽しいライヴだった。
良いと思う。
少なくとも負けっぱなしではなかった。
うん、良い。

そして、まだまだ、トップギアへ、もっともっと。

決して、簡単なことを、やろうとしているわけではない。
かっとんで、さらに、安定、
両方が求められる性格の音楽、楽曲だ。
シンプルにまとまる必要なんてない。

だから、もっともっと、精神も技術も、トップギアへ。

そしてまたむちゃ忙しい一週間へ。
みなさんにメール書きたいです。
愛情こめて。

No(258)

■…2009年 2月23日 (Mon)…….2/22
セット
1.Winning Song
2.虚数少年2
3.First Pop
4.Iron Hammer
5.Juku-Shiki
6.He’s Still With Us
7.Illusions

実はまだ本気のセットじゃないのな。

No(259)

■…2009年 2月26日 (Thu)…….更新
最近ちょっとずつ、
ちっちゃな実績を重ねることが、
ちょっとずつ出来そうなふうになってきて、

げいじゅつか気取りでのうのうと生き長らえている私ですが、
そんな音楽やら芸術やらで食うことなんかできるわけないわけで、

ましてや、営業する気ゼロの音を出している身としてはなおさら、
腹は減ってもげーじゅつか気取りだけがよりどころなわけで、

かといって腹はやっぱり減るので、
昼間はデイジョブ、お仕事をしているわけです。

しかし、ふらふらとさまよってきたので、
人並みの働き方などできるわけもなく、

それでもふらふらさまよいながら、
なんとか昨年、わりと条件の良い今の職場に
もぐりこむことに成功したわけです。

そんでもって、少なくとも今年いっぱいは、
そのデイジョブ職場でお世話になることができるようです、
契約が更新されることになりました。

まだもうちょっと生き延びることができそうです。
神様と皆さんに感謝します。

比較的お給料もよければ、
時間のゆとりも比較的あり、
また英語のお勉強にもなるこの職場に、
もうしばらく居ることができるというのは、
とても幸いなことです。

そしてもちろん、それは音楽にとっても良いことです。
今後の人生につながる、
なんとか運命を切り開くことができますように。

しかし、さまよってきた20代であるとか、
今までに経験したお仕事やバイトさんの中でも、
やはり、自分にとっては、
料理を作るお仕事が、
とても価値があったように思います。
それは、音楽や芸術の一部だったんですよね、
僕にとっては。

ずっとやりたかったことだったんです。
やれてよかった。

No(260)

■…2009年 2月26日 (Thu)…….幻想to現実
何回かに分けて書いたので、
論旨がばらばらになっているかもしれませんが。
あと、失礼なこと書いてるので気分悪くされたら申し訳ないです。

一年半ほど前に、
これからの日本&世界の音楽業界がどうなっていくか的な
本を読んだわけです。勉強のために。

当時は、なるほどーという感じで、
ふーんと読んだが、

先日読み返してみて、
今ではたとえば、
そこで紹介されているものは、
ほとんど全部、
あ、知ってる知ってる、ていうか使ってるよ、
ていうふうになってたり、
それはこう書いてあるけれど実際はこうだよね、
と自分の実感と体験で思えるようになったりとか、
していた。

また、そこで紹介されているサービスや事例のうちでは、
すでにこの二年の間に、姿を消してしまったものも
いくつかあった。

その中のひとつに分類できるものとして、
例のmF247が紹介されていた。
そこで引用されていた、言葉として、
こう書いてあったよ。

———-
テレビ、ラジオ、雑誌などの既存メディアにアーティストや音楽を宣伝するためには、多額の宣伝費や人件費が必要となる。しかし、経営資源の少ないインディーズがメジャーと同じような方法で宣伝活動を行うことはできない。247MUSICにはメジャー・レコード会社出身の有能な宣伝スタッフがいたが、それは彼らにも克服できない大きな壁であった。このインディーズ音楽を取り巻く厳しいメディア環境を前に、247MUSICは挫折を味わうことになった。
中略
当時の247MUSICの社内には、「インディーズを支えるメディアさえあれば、今、自分たちがやっている音楽は必ず受け入れられるはずなのに」という葛藤があり、また同時に、ヒットチャートの音楽しか扱わない既存メディアに対する不満や失望もあったという。そして、そうした音楽とメディアの現状に対する不満や失望が、「新しい音楽に出会う機会をユーザーから奪っており、ユーザーは不幸な状況に陥っている。日本の音楽文化はこのままでよいのであろうか」という思いにつながり、自分たちがこうした音楽を取り巻くメディア環境を何とかしなくては、という使命感を抱くようになっていったのである。
——————

ちょっとでも業界を変えようとしている人達や、
音楽のために身をささげて働いている人達には、
敬意を表するが、

また一石を投じようとこの本を書いた著者の人にも敬意と拍手を送りたいが、

数年前の僕なら、まだそこまでは思わなかったかもしれないが、
僕には少し、違和感を覚える言葉と文章だった。

バンドをやっている皆さん、どう思うだろうか。

何甘いこと言ってるんだ、
そんなのあたりまえだ、と思わないだろうか。

僕は思った。
大甘だ、と。

最近、日本の音楽業界というのか、
全体とかシーンとか環境に対しての、
甘さが目について感じることが私は多いのだけれど、

たぶん業界の中でも中枢で先陣を切ってやってきた人たちが、
こんな甘い言葉を吐くんだ、と思って、
少し驚いた。ちょっとだけびっくりしてあきれた。

日本のロックシーンは、
こんな甘い人たちの考えの上で
成り立ってきたんだ、と思うと、
ちょっと複雑だ。
つまりこんな甘い考えで動かせる環境と、
それに乗ってくるリスナーがあったってことだ。

彼らが言う、
インディーズシーンを見てきた、
とか、
アーティストのリアリティを知っている、
なんて、
とんでもないと思う。

現実はもっと厳しい。
現実はもっと理不尽だ。

今の現代の、世界も含め、
今の現代のシーンの現実はもっと厳しいと思う。

その厳しい現実を正しく認識できていない
彼らが成功しなかったのは当然だ。

昨年、身売りが話題になって、
2ちゃんねるで有名なひろゆき氏が買い取って
話題になったけれど、

いつ復活するだろうか、
そして、復活したとして、そこに道はあるだろうか。

根本的な認識の甘さをとっかえない限り、
このビジネスも、
聞く方演る方含めこの国の音楽シーン全体も、
だめだと思う。

より閉じていき狭く小さくなっていくだけじゃないだろうか。

良い音楽をつくって、
きちんと伝えるメディアと露出があれば売れる、
あるいは、
良いライヴをやれば伝わる、

冗談じゃない、
全部幻想だ。

幻想をささえるのはシステムと欺瞞と甘えだ。

その陰ではたぶんいっぱい人が死んでいる(比喩だけど)。

あちらもこちらも、
上の方も下の方まで、
この国のロックシーンとか業界が、
甘えた考えと甘えたシステムの上で、
成り立ってきたことが、
毎度、だんだん、わかってくる。

僕はもうそれらを信じない。
少なくとも僕には縁が無い。

僕はインディーズという言葉も信じないし、
ライヴという場も、
ライヴバンドという言葉も信じないし、
シーンというものや、
そこにあるとされる温いコミュニケーションも一切信じない。
信じられないからこそ無意識に全部切り捨ててきた。
たぶんそれはいきすぎでストイックすぎるのかもしれないけれど、

たとえば、聞いてくれるのが神様だけだったとして、
それでも君はやるか。

これは、もう、げーじゅつに身を捧げるしかないなァ、と、
思って途方にくれた23歳の僕が、
ひそかにそう決意したのを知っているか。

誰一人わかってくれなくったっていい、
と決めたんだよ。

青臭いけど、
僕が本当に望むことはこれだった、

僕がどこで何を言っても意味はないのはわかってるけど、

16歳の頃から言いつづけてることだから、
それをもって少なくとも自分には嘘なく続けてることとして、
容赦してほしい、

芸術家にとって、
いちばんの作品とするべきは、
自らの人生だ、
芸術が、ちょっとでも、生き方の表現であるならばなおさら。

それを最後まで作り上げる、
それが僕のやりたいことだ、
その邪魔は、誰であろうとさせない。

No(261)

■…2009年 2月26日 (Thu)…….ギター未亡人
ライヴは命、という発言を、
多くのミュージシャンがするけれど、
私もそうだと思うけれど、

それ以上に、ライヴの現場においては、
物理的な制約や、物理的な限界に、
直面し苦しむことの方が多い。
こういう感覚をわかってくれる人はいるだろうか。

10年以上思っていることで、
こうしてIMARITONESを
はじめてからの数年、
5年くらいたってるか、
でもいつも思っていることだけれど、

たとえば、
エディ・ヴァン・ヘイレンが、
ここまで活躍しヒーローになったのは、
その隣に、DLRという、稀代のパフォーマー、
エンターテイナーがいたから、
というのは、よく言われることで、
DLRがもしいなかったら、
エディがいかに凄いといえども、
ここまでにはならなかった、
他の、上手いけれど地味なギタリストと
同じような結果だったかもしれない、

というようなことは、
よく言われてきたことだと思う。

そういう意味では、
僕は出会えなかったんだと思う。

僕にはDLRは居ない。
サミーもゲイリーも、
どんなヴォーカリストも居なかった。

上手いヴォーカリスト、
凄いヴォーカリスト、
周囲に、もちろん、いるけれど、
自分のバンドに合うヴォーカリストさんは、
ここまで、ただの一人も、ついに居なかった。

僕は出会えなかったんだよね。
僕は苦労して自分で歌わなけりゃならない。

だから、つまり、これは、
僕は、エディ・ヴァン・ヘイレンや、
他のハードロックのギターヒーローみたいには、
なれないってことなんだよね。

この不完全な状態で、
不完全な戦力で、
今までもそうだけど、
これからも戦わなきゃいけない。

やっている音楽の種類やスタイルを鑑みるに、
これはやっぱり不利なことで、

この不完全な状態、不完全な戦力で、
切り込んでいくってことは、
半ば公開処刑に近い気がしている。
最初から、負け戦は確定だ。

でも、そういう運命なんだと思う。
神さんがそう命じたんだと思う。

というあきらめはとっくについてる。

けれど、こうしてときどき語ったり書いたり、
したくなるのでした。

No(262)

■…2009年 2月26日 (Thu)…….Static-Xに
公開処刑は避けられたのでした。

Static-Xと、Salivaに、
Houstonのショウの日程を乗っ取られました。

カレッジナイトの水曜日ということで、
おっきなハコでブッキングしてもらったけれど、
カレッジナイト担当のmexasさんに無断で、
オーナーがその日にStatic-XとSalivaのツアーを
ブッキング。

そりゃそうだよね、
その方が金になるもん。

先輩諸兄のバンドさんたちの
ブログとか見ても、
最初のうちは、無名だったころは、
あるいは今でも、
こういうブッキングのトラブル、
ひどい扱いを受けて、
悔しい思いをした、
ということが、よく書かれている。

だから、想定の範囲内なんだけれど。
ちょっと残念だけれど、
こんなことで、訴える、とかも、たぶん違うしね。

mexasさんも、聞いてないよ、
って感じで、
彼が動いてくれるみたいなんで、
彼がうまく他の日程を押さえてくれると、
いいんだけれど。

よかったのは、早めに気づいて、手を打てたこと。
当日に行ってこれだったら大変だもんね。

でも、なんとかして、前座でやれたらよかったのにな、
って思う。
つっても、そんなバンドたちのツアーで僕らが前座、
って、
公開処刑に近いものがあるけどね。

Static-X、
ギターは大阪出身の日本人の方なんだよね。
ヤングギターで見たことがある。
この機会にメールでもしてみようかな。

しかし、マイミクさせていただいている
実績のあるミュージシャンのうちのとある方が、
やはりもうすぐ控えた彼らの海外ツアーのことを書いていた。
いやあ、凄いな。

僕らは、あくまで「巡礼」であるし。信仰、についての。
どこへいっても不器用に歩くだけだしね、
規模もぜんぜん違う。

彼らみたくちゃんとした実績も実力もあって、
戦略もあった上で、
がんばって世界に飛び出していって、
凄いなと思う。
こっそり成功祈らせていただきます。

No(263)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

トップに戻る