いつも公言してることではあるんだけど、
僕がクリスチャンになったのは、
なによりまず音楽的な動機なんだよね。
これからのインディーズ時代の、
音楽のあり方を思うに、
そして、ロックが産まれて50年だか何年だか。
音楽的、技術的にも多様化しきって、
これ以上のブレイクスルーが望めない中、
ロックが本来の意味を取り戻す、
あるいは新しい意味を獲得するには、
精神的な要素しかないと思った。
そして、信仰というキーワードに、
これだと思った。
いろんなCCMのバンドを見てみるに、
(まあ、つまんないのも多いけど)
僕が思っていたことは間違っていなかったと、
今でも思ってる。
そう、21世紀、ロックが進化・深化するのは、
「こっち」だ。
個人的なお祈りの記録。
その場所を訪れたのは2002年のことであったと思う。
何度も自分の日記ジャーナルにも書いているし、
その何年もの間には、
その場所も、ちょっとずつ変わっている。
駅が改装で立派になったり、
川沿いの道が舗装されてガードレールができたり(ちっ、余計なことを)
お店が代変わりしていたり。
しかし、その町の、その場所の、
なんだか時間が止まってしまったような、
(昭和のいい時代がずっと永遠にあるような)
不思議な空間の磁場は、まったく変わっていない。
変わらなさすぎで心配になるくらいだ。(笑)
節目節目に、なにかあるとその場所を訪れていた。
今思うと、まぎれもなく僕は祈りに行ってたんだよね。
初めてその場所を訪れたとき、
僕はずっと見ていてくれた神様の存在というのか、その視線と、
自分が歩いていく、歩いている「道」というものを明示的に暗示的に示された。
その場所は、その暗示たるに足るシンプルで大きな構造を持っていたからだろうと思う。
世の中ではパワースポットなんていう嘘っぽい言葉があるけれど、
そんな観光資源みたいな情報に頼ってないで、
少年の頃から、神がいるんなら神社とかお寺とか聖堂とか、
そんなところにいるもんかね、と思っていた僕としては、
個人的な祈りの場所くらい、自分でみつけるもんだと思う。
なによりそれは自分の心の中にあるんだし
立派な建物とか厳粛な雰囲気とかどうでもいい。
僕にとっては単純に、空がでっかいことが大事だった。
単純に空がいっぱいに見渡せる場所に行きたかった。
そこで、空にむかってお天道さんにむかって、
「父ちゃん」と呼びかけたかった。
なんでか知らんが僕の場合はそこにいくと、
神さんの声がきこえる、
いろんなものが示される。
なんでかは知らん。
自己暗示かもしれんが、それで十分だ。
ずっと天気を気にしていて、
先週、ほんとは行きたかったけど、
天気予報が雨続きだったので、
今週、と思っていて、
朝見ると、昨日晴れの予報だったものが、
「曇り」とか「曇りときどき雨」
とか、なんなんだ。
でも行こうと思って、これ以上延ばしたくなかったから、
確かに曇ってんなあ、と思ったけど、
川沿いのその場所だけ、
まあるくぽっかりと晴れていたよ。
写真にうまく収められなかったけどね、雰囲気だけ。
と思ったけど、
いやごめん、iPhoneからパソコンに写真取り出すのがめんどいから。
神さんはオレのために、
祈りの場所を用意してくれてんのかと、
オレが祈りにいくのを待っててくれてんのかと、
思ったら、
本当に嬉しくなって、神さんの存在そのものに、
本当に感動した。
こんなことなら、雨の日に行っても大丈夫だったかもな(笑)
よくあることだ、
こんなことは。
神さんを信じようとするものが、
祈ろうとするとき、
晴れたり、虹がでたり、ハトがぽっぽーと鳴いたり、
あたりまえによく起こることだ。
聖書にも書いてある。
もう全力で祈らざるを得なかったよ。
覚えてる限りでは、
クリスチャンになってからこの場所にくるのはたぶん二度目だ。
僕を見てくれていたその神さんが誰でもなくジーザスであると知った。
それがどんなに嬉しかったかよく覚えてる。
歩いた。
今まででいちばん、たくさん遠くまで歩いた。
それはその道のりがあまりにも美しく楽しかったからだ。
神さんはいつもここへくると明示的に比喩的に暗示的に、
示してくれる。
その道のりは、あまりにも美しく素晴らしく、
目に入るものすべてが素晴らしかった、言葉でいえん、
宇宙的な意味で構造が、
とか、いいや、人に言うことやないし。
歩きながら、遠くに見える人、星、
同じように遠くで道を歩いている人、
最初に来たとき、
その道を、一人で歩いているような気がしたけれど、
実際は生命にあふれている。
そうして、僕は歩ききった。
歩ききって、ゴールしたと思った、
すると、どうだ、
神さんの国が見えた。王国が。キングダムが。
遠くにさ。
ゴールしたと思ったら、
そこは、王国のほんの入り口の外側の、またちょっと離れたところに
過ぎなかったのさ。
やっと隣町、くらいの。
向こう側に、神さんの王国が見える。
門がある。
都がある。
その、都では、どんなすげえパーティーが行われているだろう。
どんな、awesomeでkick assなイカしたパーティーが行われているだろう。
どんなすげえやつらがいるだろう。
どんなすげえバンドが演奏しているだろう。
どれだけかかってもいい、
オレはあそこまで歩いていって、
パーティーに忍び込み、
地球産のジョークを言ってやる。
シェイクしたマティーニを注文してやる。
そいつは、どんなに素敵な道のりになるだろうか。
それは、栄光に満たされていたんだよ。
目に入るものすべてが。
栄光ってのは、
栄光ってのは、
神々の輝きのことだ。
神々の愛のことだ。
栄光?
君は栄光を知らない。
本当の栄光を。
オレは、その本物の、神の栄光に恋している。
オレは惚れたら本気だ。
どんなに遠かろうと、
何年何万年何億年かかろうと、
逢いにいく。
(Time? We have plenty of time. We have eternity, you know?)
(ちょうどね、王国の門を眺めながら、Reviveの”Welcome To Eternity”が流れてたよ。林檎電話から。)
SとMの権化である神さんは、
オレにそこまで歩いて逢いにきてほしいから、
こんなとこまでオレを放り投げたんじゃないのか。
自分のこれから歩いていく道とか、
なんかいろいろ示されて、
川っぺりを歩きながら号泣していましたよ。
人の目なんて知らないよ。
祈りにきたんだもん。
いつもそうさ、ここへくると。
1日たって、もう覚えちゃいないけどね。
そうそう覚えてたら身が持たんよ、きみ。
たとえばさ、
たとえば、
「じゃあ君、地球を救いなさいな」
とか、言われたら、どうする?
「君、救世主(もしくはその一人)になって、
ちょっと地球を救ってよ」
とか言われたら。
誇大妄想でいいんだ。
よく言う話だけど、
たとえば自分は宇宙人だと思い込んでる人っているだろう、
だからって別にそれで人に迷惑かけてるとかじゃなくてさ。
それはそれでいいと思うのよ。
どうする?
僕は、まっことに馬鹿なことに、
それを、13くらいのときから、
わりと真剣に、考えてしまった少年なのよね。
だから、神とか信仰について、わりと考えてた。
そういう帰結として今クリスチャンになってたりする。
でも、ほんとはみんなそうあるべきだと思うんだよ。
みんながみんなね、地球と人類と、この時代を、
救う気持ちになって、
生きるべきだと思うの。
のほほんとしてていいわけがないと思うんだよ。
ひとりひとりが、ジーザスみたいになるべきなんだ。
ジーザスにはなれなくてもさ、
神さんの兵士にさ、
soldiers under God’s commandにさ。
どうするよ?
ちょっと世界を救ってみて、なんていわれたら。
教祖サマにでもなるかい?
いや、新興宗教なんて、そのへんにいっぱいあふれてんだろ。
安っぽい奇跡のひとつやふたつで世界が救えるほど神サンの計画はしょぼくねえだろ。
ロックスターにでもなるかい?
ロックスターなんて、世の中にいっぱいあふれてるだろ。
ロックスターがはびこって何十年もたつのに、
世界は救われてねえだろ、
つまりやつらは偽者なんだよ。
偽者が何万人いようが、ロックは救われねえ。
ここは、僕は「ロックの女神さん」と直接話したところなんだ。
大企業家にでもなるかい?
企業家や金持ちは、世界を救ったのか?
連中が世界を縛り付けてるのじゃないか?
哲学者にでもなるかい?
千年二千年前の哲学ですら、
あんまし理解されてないのに、
いまさら、哲学なんかで間に合うのかい?
どうするかはそれぞれだし、
そこは企業秘密だよ。
でもたとえばまったくどうにもなってないけれど、
むしろ、どうにもなってないのに、
ここまで僕はバンドや音楽を続けてこれているのか。
あるいは、およそ社会的に結婚という立場ではないのに、
ずっと嫁さんと仲がいいのかとか。
(まあいずれも、明日はどうなるか知らんけどね)
それ以上は人それぞれの企業秘密だけどさ、
当たり障りのない範囲でひとつだけばらすと、
でもいろいろ考えた結果、
オレは、Nobodyになろうと決めたんだ。
それしかないと思ったんだ。
やめときゃよかったと思うけど、
最初にそう決めちまった以上は、
もうどうにもなんない(笑)
今地球上で何が起きてんのか
今がどんな「時」なのか
そんなことは知らん。
この地球とか地上が、
サタンちゃんに支配されようが、
破滅しようが滅亡しようが、
そんなことはどうだっていい。
オレ一人でどうしようもないし、
知ったこっちゃない。
だが、このゲームのルールが、
どうなってるのかは知らんが、
聖書のどっかみたいに、
神さんとサタンちゃんが賭けをやってんだとしたら、
自分が持ったボールだけは、
自分の人生のポイントだけは、
神さんに1点、プレゼントしてやる。
一票、入れてやる。
神さんを賭けに勝たせてやる。
サタンちゃんの理論や力学に、
最後まで、オレは屈服しない。
振りかえると、
そこには東京スカイツリー、
こっからも見えるのか
いつのまにか、あんな高いものおったてやがって、
これが、現世の栄光ってやつ。
いいじゃない。
なかなか立派なもんだ。
あっちの世界に、
地球の日常に、自分の人生に帰るか。
なんだかんだ、ここでの生活も、オレは愛してるんだから。