2012年1月の日記

■…2012年 1月 4日 (Wed)…….大晦日地下礼拝堂メタル
2012年になりました。

あけましておめでとうございます。

この場にまたいろいろと記しておきたいと思います。

まずは大晦日に御園バプテスト教会にて行われました
カウントダウンライヴについて、お礼を。

今回、私は、自分のバンドImari Tonesではなく、
熱きリョウとの「クリスチャンメタル」プロジェクト
「熱きリョウとジーザスモード」にて
出演させていただいたわけですが、

結果はおおよそにして、大成功の演奏となりました。
本当に感謝です。

(写真 by よこさま 感謝です)

今回もたくさんの素晴らしいゴスペルミュージシャンさんたちが
出演しましたが、
その中で、しっちゃかめっちゃかに場をかき乱すという、
与えられた役割を、きちんと果たせたんじゃないかと思います(笑)

細かいミスやトラブルは置いておきまして、

勝因は、やはり第一に
ヴォーカリストである熱きリョウの
類まれなショウマンシップ、これに尽きるでしょう。
そして、彼の爽快なハイトーンスクリーム、
それらを生かす楽曲やサウンドを用意できたこと。
この時点でこのプロジェクトは8割がたオッケーでした。

自分のギターもかなり良い調子でした。
このプロジェクトは、熱きリョウの作ってきた楽曲の骨組みに、
僕がギターアレンジを加えて音源を制作したところから始まっています。
その音源は、これからヴォーカルの録音を残すのみですが、

自分としては、Imari Tonesの(比較的)複雑なサウンドと違って、
80年代ジャパメタのようなサウンドで、
ストレートにメタルを鳴らすことができるのが、
このプロジェクトでいちばん楽しいところなのです。

そしてギターソロも快調に弾きまくることができました。
見た目や、ギターの選定も、80年代ヘヴィメタル趣味を生かし、
ステージングから何から、かなり本格的なオールドスクールメタルを
演出することができました。

演奏の様子は、Ustreamの録画でここから見ることができるはずです。
「熱きリョウとジーザスモード」の演奏は1時間頃から。

こちら

ひとつ誤算だったのはベースを担当した
(もちろん、腕前は素人程度なのですが)
うちの嫁さんが、演奏、パフォーマンスともに、
意外と好評であったこと。
実際は最低限の演奏しかしていないのだけれど、
うーむ、まあしかし、うん、まあいっか。
本人も髪を後ろに束ねて、最近のTim Gainsっぽいルックスを真似て
ご満悦でございました。
確かに顔の骨格とかもシャープだからTim Gainsっぽいんだよね。
わりと身長とかスタイルもあるしこういうのは生まれ持ったものもあるな。

しかしtwitterで親交のあるメタルファンの人たちが、
こうした教会でのイベントの様子をUstreamの中継で見てくれたというのも
素晴らしいことでした。

演奏メンバーはそういうわけで
Vocal: 熱きリョウ
Guitar: Tone
Bass: Marie
Drums: Yan

でしたが、
ドラムスは課題はいろいろあるにせよ
やはりメタルを知っているYan氏は、
適任であったと思う。

そしてMCでも述べたが
普段大晦日は除夜の鐘を突き初詣に出かける
典型的な宗教観のYan氏を教会で演奏させてしまったことも
興味深い事象であったと思う。
予定通りのコースであれば
彼は一夜にしてキリスト教、仏教、神道の3宗教コンボを決めたことになる。

宗教的なことをいえばいろいろと難しく厄介ではあるが、
熱きリョウがクリスチャンメタルをやりたいのだと僕に声をかけてくれたことが、
このプロジェクトでもっとも自分はうれしかったことであるし、
こうしたことを通じて、クリスチャンのつながりの人々と、
メタル関係の友人たちなど、
交流が広がってくれたら、こんなにうれしいことはない。

いまどき、なかなか音楽シーンも難しいものだと思うが、
日本という特殊な環境であるにせよ、
これほどに伝統的でオーセンティックなヘヴィメタルを演奏して、
そこに密度の濃い反応を得ることができるという意味で、

こうした教会の、またtoshi_rock閣下が主催するところの
ちょっと特別なイベントで演奏する機会を与えられて
本当に良かったと思う。

やはり僕が思うヘヴィメタルの概念において、
地下性というのかアンダーグラウンドの密室性であるとか
宗教的な要素というものは確実にあり、
特に初期の純度の高いヘヴィメタルは、

そうした意味で、
あまり一般的ではない教会ライヴの場ではあったけれど、
ヘヴィメタルの本質を捉える意味では、
案外と良い条件のそろった環境であり演奏の機会ではなかったかと
思います。

そうした場を与えられて本当に感謝です。
関わっていただいた方々、
よくしてくれた教会の方々、スタッフの方々、
一緒に演奏することのできた敬愛するミュージシャンの皆さん、
そしてなにより教会の「頭」であるところの神様。

本当にありがとうございます。

「熱きリョウとジーザスモード」
のプロジェクトは、
これから、ヴォーカルの録音作業を経て、
音源を完成させると思うし、

また機会を見つけてライヴをするだろうと思う。

なにより熱きリョウの持ち味が十分に発揮されるプロジェクトであるし、
私のストレートなメタルギタリストとしての側面、
あとは意外とパフォーマーとして魅力があったうちの嫁さんとか(笑)
それぞれに相性の良いプロジェクトではあるので、
無理のない形で、発展させていけたらいいと思っている。

ストラップ破損、
トレモロアーム異常、
ボリュームポット外れる、
など、
1日に3度もトラブルに見舞われたのは内緒です。

ともかくも、
気の置けない仲間たちと一緒に、
良い演奏の経験をすることができたことに感謝。

No(839)

■…2012年 1月 4日 (Wed)…….規制ラッシュ
大晦日の演奏の後、
正月3が日は実家に例年どおり帰省しておりました。

今回の帰省は、
いろいろなことがありすぎて、
とても文字に残すことができませんが、

とても重要な経験や
重要な事柄があったのは事実です。

そこにまた
この日本やその他の厳しい環境の中で
福音を広める者、
また魂の救済を求める者として、
考えること、得るもの、あったのも事実です。

キリストを受け入れるということ、
またキリストの他に命に至る道はないこと、
それがどのようなことなのか、
さらに考えました。

また家族皆で祈ることができたのも
とてもよいことでした。

またいろいろな点で
転機の訪れを感じさせる
そんな2012年の始めです。

どのようなものになるか
不安も恐れもありますが、
それ以上に期待を感じます。

感謝して、
神様の導きを信じて、
歩みだそうと思います。

No(840)

■…2012年 1月 9日 (Mon)…….論理と林檎の時代と時間
こんな時間にひとりごと。

誰も読まないmixiと個人weblog。

その昔、音楽制作とか、アーティストが使うパソコンはMacだ、
という時代があったと思うわけです。

今はどうかわからないけれど。

僕がパソコンで自宅録音を始めようと思ったのは
もうずいぶん昔のことになりますが、
早いもので

「アーティストが使うのはMac」という思いがあったわけです。

よく、アップル教信者のY氏に、
「なんでMacじゃないんだ」
と言われたことがあるけれど、

しかし、その当時、
次第に充実し始めていたWinでの制作環境を見てみると、

実にMacよりも下手すると、半分くらいの予算で
システムが構築できたわけです。

ていうか、それよりなにより、
Macは高くて手が届かない。

それだけのことでした。

いつも言っているように、
それまでは「嫌だけど仕方なく持つものだった」
携帯電話を、

「初めて、愛着が持てるものに変えてくれた」
iPhoneさんには感謝していますし、

そのあたりから少しずつ、
遅まきまがらApple社製品の良さとか、
その美意識や哲学、価値観がわかってきた私ですが、

そうこうしていたらSteve Jobs死んじゃったけどね、

しかし、それでもやはり僕はそれほど、Macを妄信的に賞賛する気はないし、

実際、Windowsの方が優れている、と思う面も多々あるし。

本当のところは、
最初の時点で、Windowsを選んで、
僕としては、間違いなくそれは正解だった。

なにかと周辺含めて価格が高くなってしまうMacよりは、
何度かの買い替えも含めて、
安い価格でシステムを揃えて
その旅路の要所要所で、
必要なものをなんとかぎりぎり揃えて制作、活動してきた
私と、自分のバンドとしては、

価格の安いWinを、工夫しながら容赦なく使い倒して
たとえば当時集めたフリーのVSTプラグインとかね、
その中には、本当に役に立ってくれた、
手放せないものも、いくつもあるし、

とてもではないが、Macではここまでやってこれなかった

あのとき、あのタイミングだから、
組めたシステムだった、というのは
間違いなくあると思っている。

要するに、どんな仕事をするにしても、
泥臭い作業に関しては、
ソフトや環境も含めて、
Windowsの方が圧倒的に実用的で働いてくれるし、

で、世の中は実際にはそうした泥臭い仕事でいっぱいだし、

なにか優雅に恵まれた環境の中で創作するのであれば、
Macの方が適しているかもしれないが、

限られた環境の中で、なんとかぎりぎり生き延びていかないといけない自称芸術家にとっては、
Windowsでなければ、どうしてもならなかった。

この昨年の年末12月に、ようやく仕上がったばかりの、
まだ正式には発表もしていない作品、

実に、僕はCubaseがまだ”VST”だった時代から使って、

ていうか、その2001年のバージョンである
“Cubase VST 5.1”
にて、実に、それから10年間もの間。

そのものすごく古いバージョンのCubaseにて、
制作をしてきたのですよ。

そして、ついに環境を変えるときがきた。
うちのバンドImari Tonesとしても、
少なくとも制作の上では、
すべて完遂、
(あとひとつ、作るべき作品が残っているけれど、それは、また)

ひとくぎりが、ついてしまったわけです。

最近、Apple社が、躍進を続けて、
いろんなところで、身の回りでも、
Macを使っている人を見かけるにあたって、

「いつかは僕もMacを使おう」
と、10年以上前に、予算がなくてそう思っていた僕としては、

さて、次はいよいよMacかな、
時代も変わって、
MacBookとか、ずいぶん手に入りやすくなったし、価格的にも。

とか思っていた矢先。

渡りに船、
某林檎教信者氏が、安価でMacBookProを譲ってくれるという出来事があり
(感謝)

10年以上前の、あのときと同じ
「予算がないから」
「安いから」

という、まったく同じ理由で、
今度はMacによるシステムを選ぶことになった。

驚いたよ。
Logic Pro 9、17000円。

当時からすると、考えられない。

最上位のDAW(Audio/Midiシーケンスソフト、って呼んでた)
って、
ほんとに当時は10万円くらい、したじゃない。

その中でもなんかLogicは、ちょっと玄人というか高級なイメージがあった。

10年以上使ってきた、
CubaseVSTのシステム、
当時だからこそ組んで発展させることのできた
システムだったと自負している、
思い知っている。

21世紀になる直前の、あの頃は、
DTMというか、パーソナルデジタルオーディオレコーディングの世界は、
とてもわくわくに満ちていた。

だんだん、それから数年が経つにつれ、
そのわくわくは、消えていったと思うんだよね、
いろんな理由で。

そして、当時だから手に入れることのできた
素晴らしいフリーのVSTのプラグインがたくさんあった。
フリー以外にももちろん、決め手となったプラグインをいくつも購入した。

今ではもうアナログテープシュミレーター的なものは流行らないのだろうか、
これも自然な時代の流れなのか。

自分の求める、デジタル的なものと、アナログ的なあたたかみやルーズさと、
なによりもそれらを可能にするという福音が、そこにはあった。

僕は、Windows2000を搭載したカスタムノートPCを手に入れることによって、
快適にその環境をその後何年も使い続け、

そのノートPCが大破した後、
また制作の機会があり、
必要に迫られて、やはり少ない予算の中、
ほんとに1万5000円くらいで、
Windows2000の入った中古のIBMのごっつい、重いThinkPadを入手し、
その後の制作をそれで乗り切った。

半年後には中古の悲しさで液晶モニターのバックライトが切れ、
しょうがなくデスクトップ用の液晶モニターをスタジオまで毎回持っていくという、

旧式のごついThinkPadに、液晶モニターに、
それはもう、モバイルなんていうスマートなものじゃなくて、
スタジオに到着する頃にはもう手も肩もやられてとてもじゃないが演奏どころじゃないという

それでも演奏したんだけれど。

どうしてかというと、
それはこの古いバージョンのCubaseと、
古いバージョンのプラグインが、
すべてきちんと動作するのは、
WindowsXPでは、もう動かなくて、
どうしてもWindows2000でなくてはいけなかった。

それだけのこと。

でも、Windows2000は、シンプルで、飾り気がなくて、実用的で堅牢で、
実に美しく、いいOSだった。

もしWin2000がMacのBootcamp上で動作してくれたら、
してくれさえしたら。

一生このシステムを使い続けるのに。

今でも正直、そう思う。

世の中のアップデートに逆らってやってきた自分に、
そういうわけでどうやら年貢の納め時、
新しいシステムに移行するときだ。

やっと、ついに、スマートなMacBook上で、
制作作業ができるのか。

もう重い思いをすることもない。
幸い、今まで使用していたオーディオインターフェイスも
USBに突っ込むだけで特にドライバをインストールすることなく、
フルに動作してくれた。
このへんは、ほんとAppleさんに謝辞を示す他ない。

ひととおり、さくっと眺めてみたよ。
Logic Pro 9

まずはなんといってもギター関係が充実している。

昨今、よっぽどでない限り、ギターなんて、
こうしてソフトウェアのシュミレートで済ませてしまうことが
ほとんどだと思うのだよ、たぶん。

今までは、こだわりがあったから、
自分のバンドの録音は、
きちんとアンプを鳴らして、マイクを立てて、
いろいろ工夫して、正直に録ってきた。

その甲斐はもちろんあったのだけれど、

もう意地は張らない。
もう十分に頑張った。

これからは、素直に楽して、
ソフトウェアのアンプシュミレーターを使わせていただく。

十分とは、言わないけれど、
このLogic Proにも。
メタル系だったら、
古い50Wのマーシャルから、
JCM900(800があってくれたら尚良かったんだけれど)もあるし、
レクチ(誰が弾いても同じ音になるので好きではないが、でも必要なときもある)もあれば、
今バージョンでDiezelが追加されたということで、
さらにはやっぱり初期Van Halenの改造マーシャルもあるということで。

まあひとまず、困らないだけのものはそろっている。
これが時代の進歩という、ものか。

もうギター録りの際のマイキングに悩むこともない。
録音した後に、好きなだけマイクの位置も、種類も変更することができる。

現在、MIDIキーボードを所持していないので、
(ここ5年の間に、録音機材は片っ端から売り払ったので)

ベロシティの反応や、ダイナミクスがどうか、肝心のところはわからないけれど、
ピアノやストリングスも、十分に高いクオリティと、種類があるようだ。

あとはアナログシンセや、FMシンセといった、
よくわからんがそういうシンセ系が、やたら本格的で充実している。
ヴィンテージなオルガンなどのシュミレートもあるようで、
そのへんはマニアックにすぎるというか、
力を入れる方向性を間違っている気もするぞ、Apple。

ドラム音源は、リアル系のやつは、
もうひと工夫、ふた工夫、いまどきあってもよかった気がするが、
しかしそれなりに使えそうだし、

ダンス系、テクノ系のドラム音源は素晴らしいんだけれど、

しかしリヴァーブやEQ、コンプといった基本的なエフェクト、プラグインの質は
とてもよさそうだ。

コンプレッサーの、なんていうの、あのFETとかOpticalとかいろいろ変更できるのが感動した。

だが、チューブシュミレーターとか、チューブサチュレーターとか、チューブリミッターとか、
そっち系のアイテムは、どうなんだ、あまり無いような気がするが。

あれは、ものすごく重宝するアイテムだけに、だけに、
無いと不安だ。

Logicのプラグインは、AudioUnitという規格らしく、
Macで、AudioUnit、なんていうことになると、
あれだ、

ネットとか見てみても、フリーのプラグインとか、全然見つからない!!

ここが、Logicのいちばん辛いところなんじゃないかと、今のところそう思う。

閉鎖的な環境は、なんか逆にAppleらしくて、それはそれでいいけどね。

ドラムの打ち込みとか、
今まではCubaseのドラムエディターで簡単だったから、
Logicだと、どうよ、ハイパーエディター、微妙だし、
しかしまあどうせピアノロールでいけなくもないし、

しかし、時代の進歩、進化、便利で、
1画面にすべてコンパクトに収まって作業ができる
Appleらしいスマートなレイアウト(らしい)とともに、
Neat(こぎれい)ではあるが、

でもいろいろと、もっと直感的で懐の広かったCubaseの方が
(古いバージョンの話だけど)
よかったなと思う部分も多々。

でも、振り向かないよ。

で、そうした、わくわくが消えていった
いろんな理由で、わくわくと、本当のうまみが消えていった
(少なくとも、見えづらくなった)
ホームデジタルレコーディングの世界に、

ひさしぶりにわくわくを取り戻すひとつが、
間違いなくこのやたら安くなったLogicだと思うのだね。

反作用もいろいろと、あるだろうけれど。

しかしこうして見て、
価格とか、コンピュータの性能の向上だとか、
いろいろあるけれども、それでも、別にそうでもないというか、
結局のところ、生楽器でバンドやってる身としては。

その古いCubaseで構築して、使い続けてきたシステムは、
意外と本当に、良いポイントを突いて、理にかなっていたのだな、
と、
すべての制作を終えた今になって、
そう思えてきた。思い知った。

思うに当時は、タイミングがよかった。

でもねスティーヴ・ジョブスさんもお亡くなりになってしまって
今更なんだけれどなんとなく勘違いかもしれないけれど
彼が目指していたものがちょっとだけわかってきたような気がするんだ。

少なくとも、僕みたいな無名の自称ミュージシャンが作った楽曲が、
地球のぜんぜん違うどっかの人に届いて、その人たちに数は少なくても買ってもらえたりする。

それがつまりジョブスさんが実現したかったことの、ちょっとしたひとつだろうって。

結局のところ、Winで動くものも残ってるし。
波形編集ソフトとか、これまたバージョンの古いT-Racksとか。
おそらくはWinとMacの両方を使って生活していくことになると思うのだけれど。

次の10年、使い続けるつもりです。

また10年もたせる気かよ、って。

No(841)

■…2012年 1月12日 (Thu)…….Which way to Japan
こちら

大好きなハードロックバンドのひとつである
Living Colourの曲に、
Which Way To America
という曲がある。

テレビに映っているような
繁栄した夢のような君のアメリカは
どこにあるんだい?
僕のアメリカは地獄のような有様なんだが。

というような曲だ。

アメリカンドリームなんていう
古い言葉があるけれども、
ひとつ思ったのは、

まさにそんなふうに、
僕は(僕らは)
この日本という国を信じ、
希望を持って、
ジャパニーズドリームに
手を伸ばそうとした。

そんなに大げさなことじゃない。
みんなやっている、平凡なこと。
そんなに大層なものじゃない。
ほんのささやかなこと、
望んだものは、いつでもささやかなものだったと思う。

僕らは何度も、
この日本という夢を信じようとした。
落胆しても、その度ごとに。
何度も手を伸ばした。

たぶん僕らは、
この日本という国に憧れて
世界中にいる日本のポップカルチャーに憧れる若者たちのように、
この日本という国に夢を見て、
この地に生まれてきたのだろう。

君はこの国は素晴らしいっていう。
君の日本はとてもうまくいっている。
そんな君のジャパンにはどうやって行ったらいいんだい?

I just want to know which way to your Japan

みんなこの国が素晴らしいっていう。
日本ほど素晴らしい人々が住む国は無いという。

でも僕の現実はこのとおりだ。

君の言うジャパンはどこにあるんだい?

そろそろ僕は、
夢と幻想が壊れる、
決定的な音を聴いたような気がしているんだ。

僕のジャパンはどこにある。
僕のジャパンを探しにいかなくては。

No(842)

■…2012年 1月23日 (Mon)…….(Not so) Different Kind of Truth (Pre-release review)
こちら

『他の伝説のロックバンドたちが
ロックの50年の歴史に終止符を打とうとする中、
Van Halenは新たな100年を始めようとしている!』

1970年代。
エディ・ヴァン・ヘイレンは、
クラブでカヴァー曲を演奏しながら、
普通のギタリストのような音を出すことができなかった。
彼のサウンドはあまりに特別だったから。
でも彼は無理をして他のギタリストのような演奏をすることよりも、
自分らしいサウンドとプレイをすることを選んだ。
彼は誰にも真似のできない新しいサウンドとプレイを編み出した。
そして、
“Van Halen”は、世界的な大ヒットになった。
彼はロックギターに変革をもたらし、
世界中のロックギタリストのプレイを、大きく変えてしまった。
彼は賭けに勝ったのだ。

1983年。
エディ・ヴァン・ヘイレンは、
カヴァー曲ばかりやらされることへの不満や、
キーボードを使った曲をやれないことへの不満から、
より自由に音楽を作る環境を求めて、
5150スタジオを作り、
自分たちでアルバムをプロデュースすることを選んだ。
そして
“Jump”はNo.1ヒットになり、
“1984”は、世界的な大ヒットになった。
彼は賭けに勝ったのだ。

1985年。
エディ・ヴァン・ヘイレンは、
看板ヴォーカリストの脱退という危機にあって、
今までできなかったメロディを大切にした楽曲を演奏するため、
広い声域を持ったパワフルなヴォーカリストを加入させた。
彼はより自由にソングライティングした。
そして
“5150”はアルバムチャートのNo.1に輝き、
世界的な大ヒットになった。
彼は賭けに勝ったのだ。

1990年。
エディ・ヴァン・ヘイレンは、
それまでとは違う、
より重厚でビッグなサウンドを求めて、
新しいギターと、新しいアンプの開発に取り組んだ。
Music Man EVHモデルは、その後の高級ギターに大きな影響を与え、
そしてPeavey 5150アンプは、
新しい時代のハイゲインアンプとして、
世界のロックサウンドを一新させ、
その後のアンプ開発やギターサウンドに大きな影響を与えたばかりか、
“5150/6505″は今でも様々なジャンルのアーティストに定番として愛用されている。
そしてそのサウンドを生かしたアルバム
“F@U#C%K”と”Balance”はいずれもNo.1ヒットとなった。
彼はまた賭けに勝ったのだ。

1997年。
エディ・ヴァン・ヘイレンは、
実力派ヴォーカリストの脱退という危機にあって、
今まで表現することのできなかった
自らの中にあるより高い音楽性と、
パーソナルな世界観に根ざしたメッセージ性を追い求めるため、
内省的でナイーヴな面と、ロックの荒々しさを併せ持つ、
そして信仰とスピリットを持った、
若いヴォーカリストを加入させた。

彼の音楽性は、今までにないほどの境地に達し、
彼は、新たな環境の中でそれを存分に表現した。

しかし、そのサウンドはどうやら複雑に過ぎた。

いくつかの理由から、
今度はNo.1ヒットにはならなかった。

そして、
ファンたちの批判と、
レコード会社からの圧力によって、
この彼の新たな表現のプロジェクトは、
2枚目のアルバムを出すことなく、
挫折を余儀なくされた。

彼は賭けに負けたのか。
それはわからない。

しかし、僕にとってはこれがVan Halenの終わりだった。

エディ・ヴァン・ヘイレンという、
いつだって自分の中の音楽に本当に正直に、
いちばん大事なものを表現してきたアーティストの、
最後にたどりついた究極の境地を、
世間は否定したのだから。

Van Halenは、
エディ・ヴァン・ヘイレンの舌癌の闘病、
離婚などの理由によって、
その後の何年もの間、活動が停滞することになる。
2004年に実現したサミー・ヘイガーとのリユニオンも
仲違いに終わり、
21世紀になってからの10年近く、
Van Halenは実質存在していなかった。

しかし、1998年にリリースされた、
この”Van Halen 3″というレコードは、
間違いなく、ロックシーンの次の10年を予言していた。

21世紀に入り、
インターネットの時代になるにつれて、
音楽産業は縮小し、
レコードは次第に売れなくなり、
ロックはノスタルジーをもって語られるものになった。
バンドは規模が小さくなり、
そして表現は多様化し、細分化し、
そしてパーソナルなものになっていった。
その中には、、商業化の波をかぶらない、
本物のインディペンデントな良質なバンドが、
人知れず存在した。

世界でいちばんビッグなバンドであるVan Halenが、
パーソナルでスモールな、
しかしメッセージとあたたかみにあふれた音楽を作った、
“Van Halen 3″はそんな方向性を指し示していたし、
ビッグなロックが解体していく21世紀の最初の10年をよく予測して描いていた。

信じるにせよ信じないにせよ、
僕はその彼らが最後に示したもの、
あの自らを犠牲にすることによって次の10年のロックのインディペンデント精神を描いた、
あの”Van Halen 3″が指し示したもの、
それに従って、それからの10年以上、僕は音楽を作ってきた。

そして規模の大小ではなく、
小規模ではあっても本当に素晴らしい
そんなバンドを21世紀になってから
いくつも知ってきた。

それらのバンドの音楽は、
先鋭化し、より複雑化し、
様々な要素がミックスされたものになった。
それが、世界で最新のロックだからだ。

世界でもっとも新しいロックは、
アリーナを満員にする大規模なバンドによってではなく、
レコードが2000枚しか売れないような、
そんなインディペンデントなバンドたちによって
今の時代には鳴らされる。

エディ・ヴァン・ヘイレンも、
きっとそれがやりたかったに違いない。
そして、エディ・ヴァン・ヘイレンなら、
間違いなくそれが出来るのだ。
どんな若い、先鋭的なアーティストにも負けないほどの、
複雑で、様々な要素を持った音楽が、
彼には疑いなく作ることができる。

しかし、状況は、それを許さない。
Van Halenは、歴史上、あまりにもビッグなバンドだからだ。
他の80年代のメタルバンドが、それをやっても、
Van Halenだけは、「かつてビッグだったけれども今は地道に活動する小さなバンド」
という選択肢を選ぶことができない。

Van Halenよりも「格下」である、
80年代のロックバンドたちが、
そうした21世紀的な「小規模な」活動形態を選んで、
復活し、再結成し、クラブツアーを行い、
地道に活動を再開する中、

いちばんビッグだったVan Halenだけが、
ずっと活動を停止しているというのは
皮肉なことだった。
彼らはビッグ過ぎて、
身動きが取れなかったのだ。
この21世紀の音楽シーンの中では。

エディ・ヴァン・ヘイレンの、
小規模で個人的で先鋭的な音楽性を、
世間は否定した。

だから、その瞬間から、もう、
Van Halenというのは、終わったバンドだ。
本物の音楽を追求することは、もうできない。

2007年に、David Lee Rothが復帰して、
彼らは復活のツアーを2007-2008年と行った。

それは必然だった。
彼らに残された選択肢は、デイヴとのリユニオンしか残されていなかったし、
それが世間が許す唯一の形だった。

しかし、
もう自分の中の先鋭的な音楽を追求することができない
エディ・ヴァン・ヘイレンにとっては、
これは自らの棺桶に等しい再結成であったと思う。

だから、彼らが新しいアルバムを作るとしても、
それはもう、
新しい音楽ではなく、
ノスタルジーに支えられた、
懐古主義の商品に過ぎないだろうと、僕は思った。

Van Halenは、いつでもロックの王道であり、
新しいロックを切り開く旗手であり、
本物のロックをいちばん大きな音で鳴らすバンドだった。

でも、Van Halenが時代の先頭に立つことは、もう無い。

彼らにできるのは、デイヴと一緒に、ノスタルジーでいっぱいの、
古臭いアルバムを作ることだけ。

僕はずっとそう思っていた。

間違っていた。

大間違いだった。

そんな手があったとは。

そんな方法が残されていたとは。

彼らに、まだこんなことが出来るなんて。

こんなことはまったく予想していなかった。

エディ・ヴァン・ヘイレンは、
先鋭化し、多様化し、矮小化した、
この現代の21世紀のロックシーン、
それを正しく見つめ、
その状況を打破する、
とんでもない作品を作ってきた。

このアルバムはGame Changingだ。
この10年間の音楽業界のルールを、
大きく変えてしまうものだ。

彼らは、
ロックが商業的に、状況的に、音楽的に、
すべての面で行き詰まり、
未来が見えなくなったこの時代に、
すべてのロックミュージシャンに向けて、

次の100年間にロックが鳴らすべき方向を指し示す!

僕は、おそらく彼らが、
デイヴ時代の初期のサウンドにさかのぼってアルバムを作ってくるだろうと予測していた。

しかしそれは間違っていた。
彼らは、なんとそれ以上に遡ってしまった。

自分たちのデビュー前、いやそれ以前まで立ち戻り、
ロックの本来のルーツを、
そしてエンターテインメントの本質を捉えることに成功した。

その純度は、もはやAC/DCを凌ぐほどの密度だ。

“Tattoo”のビデオを見て、僕は思った。
これはいつの時代のバンドなんだ。

今は2012年。
しかし、僕はまるで、
1912年のバンドを見ているような錯覚に陥った。

もちろん、1912年には、ロックバンドは存在していなかった。
ロックンロールは生まれていなかった。

しかし、このシンプルな”Tattoo”という楽曲の中で、
Eddie Van Halenと、David Lee Roth、
この老いた二人のミュージシャンは問いかけてくる。
この矮小化し、複雑化し、多様化した2012年の音楽シーン。

しかしそれは、ロックンロールにとっての、
新たな始まりではないのか、と。

この2012年は、
実はロックンロールにとっての1912年であり、
これから、メンフィスや、シカゴの小さなクラブで、
ブルースが生まれ、ジャズが育ち、
新しいエンターテインメントが生まれていくのだ。

このクラシックという言葉でも足りないくらいの、
本物のクラシックなロックンロールのアルバムをもって、
Van Halenは、
エディ・ヴァン・ヘイレンとデヴィッド・リー・ロスは、
禁酒法時代にマフィアのボスの前でパフォーマンスを披露したブルースマンのように、
100年単位で語り継がれるエンターテイナーとしての
新たな伝説を確立した。

21世紀の今、
ロックンロールとは、
もはや80年代のように、
何万人を収容するアリーナやスタジアムで鳴らすものではなく、
1000人、または数百人規模のクラブで鳴らすものになっている。

彼らはその時代の流れもきちんとわかっている。
彼らがロサンゼルスのROXYでリハーサルを繰り返し、
またそのROXYでこの”Tattoo”のシンプルなプロモーションビデオを撮影したこと。

そして、彼らがこの新しいアルバムの発表の場として、
一番最初のショウをニューヨークの250人収容の小さなクラブ、Cafe Wha?を選んだこと。

世界最大のロックバンドであるVan Halenは、
その彼らのデビュー前のクラブ時代のルーツに立ち戻って、
ナイトクラブでロックが鳴らされていた時代のロックの本質を、
この時代に再びきちんと捉えなおしたのだ。

それによって、彼らは、ロックンロールの、エンターテインメントの本質を
その伝説的なパフォーマンスによって再構築し、
そして、彼らはそのクラブギグの興奮と密度を、
そのままアリーナへ持っていく。

そう、この2012年において、Van Halenは、いまだにアリーナツアーができる数少ない伝説的なロックバンドのひとつなのだから。

クラブツアーの密度と親密さを併せ持った、大規模なアリーナツアー。
これによって、Van Halenは、ロックとは何であるのかを、
再び世の中に示す。
いちばん大きな音で。

そして、他のライバルバンドたちが、ロックの歴史に終止符を打とうとする後ろ向きな作品を作る中、
Van Halenだけは、ロックの次の100年を定義し、指し示すためのアルバムを作った。

凄いなどという言葉ではとても表現できない。
時代の本質を鋭く捉えた、まさにロックの歴史の重要なターニングポイントとなるアルバムだ。

Van Halenは、今この時代に、新しいロックの歴史をスタートさせる。

Van Halenは、今再び、時代の先頭に立った。

以上、これは、
まだアルバムがリリースされる前に、
「予想」と「想像」で書いた、
リリース前のレビューだ。

僕らは、日本において、
クリスチャンロックを鳴らしているバンドだ。

なぜクリスチャンロックバンドの僕らが
Van Halenについて書くかって?

それは、僕らがVan Halenの影響を大きく受けているから。

Van Halenがクリスチャンバンドだったことは無いって?

それは間違っている。

3代目ヴォーカリストのゲイリー・シェローンは、
有名なクリスチャンロッカーの一人であり、
それがExtremeの歌詞の世界に深みを与えていた。
(”Without You”は、明らかにクリスチャンソングではないのか?)

サミー・ヘイガーは、
“Best of Both Worlds”や”Mine All Mine”などで、その独特の宗教観を歌詞として表現していたが、
特にVan Halen脱退後のソロ活動で、より保守的なキリスト教の宗教観を表現するようになっている。

そしてAlex Van Halenは今や、Ordained Minister(牧師)であり、
2009年に行われたエディの再婚の結婚式は、アレックスが牧師として執り行ったのだ。

God bless Mighty Van Halen!

No(843)

■…2012年 1月24日 (Tue)…….Van Halen “A Different Kind of Truth” [Pre-release review]

Though putting an article like this on our own band blog is a little bit of off topic, I do this none the less, because Van Halen means so much for us and it has so much to do with our music, and in fact…to gain some internet access;)

Van Halen “A Different Kind of Truth” [Pre-release review]
by Tak Nakamine / Imari Tones (Japan)

“While other legendary rock bands are about to end their 50 years of Rockn’Roll history, Van Halen starts next 100 years!”

In 1970’s,
Eddie Van Halen was having a hard time while he played cover tunes at night clubs.
Because his sound was so much special and original.
He could never sound like other ordinary guitarists.
But he choose to play with his own sound and technique rather than mimic others.
He invented a whole new sound and technique which nobody could ever imitate.

And then their debut album “Van Halen” became a big hit all around the world.
He made a revolution in rock guitar world.
He changed the way rock guitar is being played forever.
Yes, he won the bet.

In 1983,
Eddie Van Halen was having a hard time because he was forced to play cover tunes on their album, and because he could not play songs featuring his keyboards.
So he built a studio called 5150 Studio, trying to get an creative environment in which he can make his music more freely.
They choose to produce their album mostly by themselves.

And then the album “1984” became a huge hit all around the world, and the song “Jump” went No.1 on hit chart.
Yes, he won the bet.

In 1985,
Eddie Van Halen was having a hard time because their splendid frontman had just quit the band.
But he brought in the new singer with powerful voice and wider voice range, so that they can play those melodic tunes which had been impossible with their previous singer.
Eddie unleashed his melody inside, and wrote songs more freely.
And then, the album “5150” reached to the top of the chart and became a big hit all around the world.
Yes, he won the bet again.

In 1990,
Eddie Van Halen create a new guitar and an amplifier, trying to achieve more massive, bigger and thicker sound which nobody had ever heard before.
Musicman EVH guitars had a huge impact on high end guitar craft in new generations.
And Peavey 5150 amplifiers changed the rock guitar sound all over the world with its new generation high gain sound. They had a huge impact on modern rock sound and many musicians are playing those 5150/6505/EVH amps today.

Eddie played those guitars and amps on the albums called “For Unlawful Carnal Knowledge” and “Balance”, they both went to No.1 and became big hits.
Yes, he won the bet again.

In 1997,
Eddie Van Halen was having a hard time because their powerful singer had just quit he band (or the band fired him, depending on who you ask).
He brought in the new singer.
A singer who is younger, with faith, sometimes naive, sometimes rough, yet with spirit.
It was because he wanted to pursuit his new music.
A new music with more personal message, with his highest skills and musicianship, which had been impossible with their previous singer.

Eddie’s musicianship, mind and skill were higher than ever.
And his music, its artistic quality reached its peak.

However, it was probably too complicated.
It was something more than beer and girls.

For several reasons, it didn’t went to No.1.
(It still went Gold, though.)

And,
rejection from fans,
pressure from the record company,
those things forced the band to give up this project,
before they put out their 2nd album.

He lost the bet?
I don’t know.

But, at least for me, it was the end of Van Halen.

Eddie Van Halen,
he who had always been making music honestly to his heart,
now his best music was rejected by the world.

After that, Eddie’s tongue cancer and personal problems such as divorce put the band on hiatus for year.
The reunion with Sammy Hager in 2004 went wrong at the end.
Most of the first decade of 21st century, virtually there was no Van Halen in this world.

However, in my opinion, this record called “Van Halen 3” released in 1998, was predicting the next 10 years of Rockn’Roll scene.

In 21st century, it became an internet era.
Music industry went smaller and smaller, records selling less and less.
People started talking about Rock music with nostalgia.

Bands became smaller, and their music became more diverse, mixed, and segmented. It became more and more personal.
And yes, you can find some really good bands among those independent bands, which have nothing to do with commercialism.

“Van Halen 3” was predicting these things in our new generation.
Van Halen was the biggest band in the world.
And yet, they made this small and personal music with “Van Halen 3”.
It was a premonition of the first 10 years of 21st century, in which Big Rock is being broken down into small pieces.

Believe it or not,
with this message they left,
we have been making music for more than 10 years,
following the direction they had shown with their last record.
They showed us this independent rock spirit for next 10 years, in trade for their successful career. (At least that’s the way I feel.)

And after that,
I met quite a few great rock bands in 21st century.
Most of them were small bands, but they were truly special.
Music from those bands, they are more cutting edge, more complicated, so many elements mixed.
That’s the latest rock music in 21st century.

Latest rock music,
it is no longer played by a big rock band in a big arena,
but played by an independent band who sells only 2,000 records.
That’s the rock music in our generation.

I think,
Eddie Van Halen also must have wanted to do that.
And I know he can do that for sure.
Eddie Van Halen, he can play any type of music.
He can make music more cutting edge and complicated than any young musicians out there.

However, situation never allows him to do that.
Because Van Halen is too big a band in Rockn’Roll history.
Other hair metal bands from ‘80s, they can do that.
They can do this “once big but now local band playing small venues” thing in this indies-era.
But Van Halen was simply too big to do that.

It was ironic that those many bands from ‘80s, much smaller than Van Halen, reunite and start their career again in smaller places, but Van Halen the biggest band could never move and stay inactive.
They were too big to make a move in this 21st century music scene.

Eddie Van Halen’s last achievement,
smaller in size but more personal and cutting edge.
The world rejected it.

From that moment, Van Halen is over.
They can’t make real music anymore.

In 2007, they reunited with David Lee Roth and did a big reunion tour through 2007-2008.

That was inevitable.
Because the only choice left for them was a reunion with Dave.
That was the only form the world approve.

However,
I believe it was almost like stepping into his own coffin for Eddie Van Halen.
Because he could not pursuit his new music inside him anymore.

So I thought,
even if they would put out a new album,
it would never be something new,
but it would be just another merchandize with nostalgic feeling.

Van Halen was always king,
the royal road of Rockn’Roll,
leader, flag-bearer, they are the ones who make the future of Rock.
And they were always THE LOUDEST.
But they will never be in the lead again.
They will never be on top.
All they can do is, to make an old sounding record full of nostalgia with Dave.

I’ve been thinking that way for a long time.

I was wrong.
Very wrong.

I didn’t know there was a way.
Such a beautiful way.

I didn’t know they still can do thing like this.

I didn’t expect it.

Eddie Van Halen surely understood the situation of 21st century rock music scene, too much progressed, too much diverse and segmented, and getting smaller and smaller, and he came up with the solution.
He made a record to break this dead end situation of our time.
A tremendous record.

This album is Game Changing!
This will change the rule of Rockn’Roll world and music industry in this era.

Rock music in dead end, unable to see future, in every aspect, commercially and musically.
But Van Halen they will show the answer for all.
For all the musicians, for all the music lovers,
they will show the answer for NEXT 100 YEARS!!

My expectation was, they would make an album with early Dave era sound, such as Fair Warning or Van Halen 2.

But I was wrong.
They went back even further.

They went to back to their pre-debut era, or even further.
And they successfully acquired the genuine essence of Rockn’Roll, or the genuine root of Entertainment.
In its purity and intensity now they look like even ahead of AC/DC.

When I saw the video of the song “Tattoo”, I thought.

“When is this band from!?”

It is 2012.
But I felt like I was watching a band from 1912.

Off course there was no rock band on this planet in 1912.
There was no rockn’roll yet.

However, in this simple song called “Tattoo”,
Eddie Van Halen and David Lee Roth,
these 2 old musicians are telling us a message.

This rock scene 2012,
everything segmented, complicated, broken down.
But is this just the new beginning for Rockn’Roll?

They are telling us.
“Hey it may be 2012. But isn’t this still 1912 for Rockn’Roll?”

This is just a beginning.
After now, blues will be born in a small club in Memphis or Chicago.
Jazz will be born and develop.
And there will be a new entertainment.

With this album more than classic,
Van Halen claimed their new estate as a legend,
a legendary entertainer for 100 years.
Just like some bluesmen who played before big mafia boss.

In this 21st century era,
Rockn’Roll is no more in big arena or stadium which holds 20,000 people.
But it is more in clubs which hold only 1,000, or few hundreds.

Van Halen understands the time for sure.
That’s why they did their rehearsals at ROXY in Los Angels and they did the video for the song “Tattoo” there. A very simple video.

That’s why they choose the New York venue “Cafe Wha?”, which holds only 250, for the place for their first public appearance for the album.

Van Halen, the biggest rock band in the world, went back to their club days and they acquired the essence of Rockn’Roll from the era Rock music was played in a small night club.

They have rebuilt the Rockn’Roll entertainment with their legendary extraordinary performance skill. And they will take this club gig excitement to big arenas!

Yes, because Van Halen is one of the few legendary rock bands who still is able to tour arenas.

Big arena tour with club gig intimacy and intensity.
Something only Van Halen can do in this era.
They, again, will show the world what Rockn’Roll is all about.
With the LOUDEST sound.

While other rival bands making records to end the history of Rockn’Roll, only Van Halen made an album which defines the next 100 years of Rockn’Roll.

I have no word to describe how great thing this is.
This is the right album for the right time. This will be the turning point of Rockn’Roll history.

Van Halen is about to start their new history of Rockn’Roll.

Van Halen is in the lead, again.

This is a “pre-release” review of the upcoming Van Halen album, “A Different Kind of Truth”.
It is based on the expectation, assumption, and guess.
I did this because I am a huge fan of Van Halen.

We are a Christian rock band from Japan.

Why is a guy from Christian band writing about Van Halen?

Because, off course, we were heavily influenced by them.

It is no secret our all time No.1 favorite band is Van Halen.

You say Van Halen has never been a Christian band?

Maybe you are right.
But maybe you are wrong.

Gary Cherone is one of the most famous Christian rock musicians in heavy metal scene, which gave the depth to the lyrics of Extreme songs.
(“Without You” clearly sounds like a Christian song?)

Sammy Hager was singing about his unique religious perspective in songs like “Best of Both Worlds” and “Mine All Mine”, but in his Post-Van-Halen works he sounds more like a conservative Christian. (If I understand his English correctly)

And… Wikipedia says Alex Van Halen is now a ordained minister and presided at the weddings of Eddie in 2009.

God bless Mighty Van Halen!

Tak / Imari Tones
23.Jan.2012

No(844)

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