さて作業ついでにどうでもいいギアトーク、ギタートークを書き連ね。
ついでにやけくそで書き連ね。
書きたいことはいろいろあるんですが。もうすぐ出る「ソルフェイ」のファーストアルバムのことであるとか。僕もベース一曲弾いて、ミックス手伝って、マスタリング担当したんで。これがすごく良い作品なんですよ。また追ってちゃんと書きます。
で、ギターのシュミレーターってありますね。
シュミレーターっていうか、パソコンの中でギターアンプなどをシミュレートするソフトっていうかアプリケーションっていうかプラグインみたいなの。
僕は2012年以来、Amplitubeを使っています。IK Multimediaの。
IK Multimediaはイタリアの会社だと思いますが、僕は初代のT-Racksをずいぶん昔に使って以来、結構すきなブランドです。
Ampitubeも、iPhone版とかギタリストの皆さんは持っていたりして、とてもポピュラーなアプリケーションになっていると思います。
実際Amplitubeは音もかなり良く、僕もイマリトーンズの作品では、”Heroes EP”にて実験的に使って、かなりの良い結果が出ましたし(でも今年作った作品”Revive The World”ではちゃんとスタジオでアンプ鳴らしてマイクで録りましたが)、ソルフェイのレコーディングに関しても、当初Native Instruments社のGuitar Rigを使っていたところに「Amplitubeの方がいいんじゃない」ってアドバイスしたくらいです。
そんなギターシュミレーションのソフトなんですが、
Amplitubeの他には、有名どころっていうと、
そのNative Instruments社のGuitar Rigっていうやつ。
そしてプラグインエフェクトの老舗Waves社が出しているGTR3っていうの。
そしてOverloudっていうところが出しているTH2っていうのがあるみたいですね。
今見るとこのOverloudっていうのもイタリアの会社のようです。
TH2っていうのも、ウェブ上の評判見ると、かなり評判良いようで、試してみたいなとは思うんですが、疲れたから、またの機会にね。
というのは、これから「熱きリョウとジーザスモード」の2nd EPの録音制作、ギター録音にやっと取り掛かるんで、その前に、ちょっと試しておこう、と。
というのは、最近、Wavesのプラグインを結構チェックしてたんで、デモ版を試せることを知っていて、じゃあこのWavesのGTR3も試してみよう、と。
たとえばNative Instruments社のGuitar Rigもすごくポピュラーなアプリケーションで、でも僕は無料版を試してみた結果、Guitar RigよりもAmplitubeの方が実力が上である、と判断したんで、Guitar Rigは使ってないんですね。
でも、ウェブ上の評判や、YouTubeに上がってる動画見ると、Guitar Rigも、フルパッケージで購入してちゃんとセッティングすれば、Amplitubeに負けない実力があるようですね。わからんけど。
で、WavesのGTRについても、あのWavesの商品ということも含め、プロフェッショナルから評価の高いアプリケーションということで、これは試してみようと思ったわけです。
そもそも熱きリョウとジーザスモードは、シンプルかつストレートなジャパニーズヘヴィメタルバンド(ジャパメタ)なんで、ギター録音なんつっても、ギターの音決めが半分くらいなわけですよ。今日も半日くらいかけて、ギターの音、全部チェックして、Amplitubeの使う音のプリセットをいくつも作っていたんです。それが実際、ギター録音作業の半分ですね。
それは、そうですね。命かけてるImari Tonesの録音制作ならともかく、サイドプロジェクトである、ジーザスモードの録音くらいは、もう面倒なのでAmplitubeでやっちゃうということですね。それはつまり、スタジオ代もかからないということです。家でできるので。でもそれは逆に、家でいろいろなセッティングを試し、また手持ちのギターをいろいろ試せるので、良い面もあるわけです。また、ジーザスモードのようなシンプルなヘヴィメタルバンドにおいては、かえって、パソコンの中で音を作った方が、下手にスタジオでマイク立てて生々しい音で録るよりも、良い結果になることが多かったりするわけです。それを狙っています。
で、Waves GTR3。
期待してましたかなり。
でも結論から言うとAmplitubeの方が上ですね。
ジャンルにもよると思います。
でもたぶん、ヘヴィメタルとかがっつり歪ませる音楽やる人にとってはAmplitubeの方がずいぶん上だと思います。
Waves GTR、確かに音太いんですよ。アナログ的な生々しい感じがあります。
けれども、なんか使い勝手が悪い。
まず使えるアンプのモデルが少ない。
これは使えねー、っていうのが、結構ある。
でも、使えるモデルは、たまにあって、それはすごくいい。
Gibsonアンプの”Sweet”とか、クランチの”OverDrive”とか、ハイゲインの”Crush”とか。それらの「使える」モデルに関しては、かなり本当にギターの美味しい音色を、リアルに拾ってくれる。
で、実際、その「使えるモデル」に関しては、GTR3の廉価版のGTR Soloに含まれてる場合が多いので、Wavesもそのへんは自覚があるというか、じゃあ廉価版のSoloを買えばいいじゃん、みたいな。(注:しかしこれには、最後に落とし穴があったのです)
でもね、なんだろう、音、太い、ウォームなんだけれど、
リアル過ぎるっていうか、真面目にモデリングし過ぎてるのか、
真面目にリアルにし過ぎて、逆に使い勝手が悪くなってしまっているというのか、
そんな感じなのね。
比較すると、Amplitubeって音がすごくクリアできれいなのよ。
まあ、逆に言えば不自然でデジタルくさいのかもしれないけれど、
でもパソコンの中で完結させて作るシミュレーターとしては、むしろ本物のように生々しくするよりも、ある程度きれいな音にする方が、あるいは正解なのかな、って。
あとはね、Waves GTR3、なんか使い勝手の自由度が、いまいち低いんですよ。
良い感じのアンプのモデルにしても、アンプ自体は良いんだけれど、それとペダルを組み合わせようとすると、なんかダメだったり、音作りの自由度がいまいち低い。
だから、クランチとかクリーンで、どんぴしゃなアンプでどんぴしゃな音が欲しいんだったら、良いと思うんだけれど、もっとメタル的にいろんな歪みを作りたいぜ、って思ったときに、あまり対応できないような。
で、ここで感じるのがAmplitubeの自由度の高さ。
そして、AmplitubeはCustom Shopっていうシステムがあって、後から自由にシステムを追加、拡張できるのね。
そこで、たくさんの、サードパーティーっていうか、有名ブランドのアンプやペダルを、追加できる。
これは、やっぱり大きい。
それらを組み合わせて、パソコンの中に「自分の音」をデザインして作り上げていけるわけだから。
たとえば僕は2012年の段階から、Amplitubeの中に、ブースター用ペダルとしてT-RexのMollerを使っているのね。
これ、すごくよくって、あるいはこのMollerが無かったら、僕はAmplitubeを使わない、使えない、ってくらい僕にとっては重要なアイテム。
まあリアルというか現実の世界には、このMollerよりもさらに気に入っているブースターがあるんだけれど、でも現実世界でも、このT-Rex Moller、使ってみてもいいかな、って思うくらい。
それから、同様にカスタムショップで見つけたアンプで気に入っているのが、Jet CityのJCA100。
これは、まあSoldanoの廉価版というか、ギタリストには既におなじみだと思うけれど、
使いやすいSoldanoというか。
でも音はすごくRawなので、僕の好みにはすごく合う。
これも実機を現実世界で使ったら、また少し意見が違うかもしれないけれど、パソコン内部でギターを弾く場合の音作りのツールとしてはとても便利。
そういうふうに、組み合わせの自由度が高いっていうのは、ギタリストにとってはすごく大きな魅力だと思う。
あとはジミヘンドリクスセットとか、Orangeアンプセットとか、ギタリストの欲求をくすぐるツボをちゃんと突いた商品をたくさん出しているのもすごい。
あとはやはり、ヘヴィメタルギタリストのニーズを分かっているというのは大きいんじゃないかな。
やっぱ大きいよ、ギタリストたちにとって、ハードロック、ヘヴィメタルっていうのは。
あとはね、ベースアンプのセットも試してみたいね。
Amplitubeのカスタムショップには、ベースアンプについても、いろいろ商品が揃ってる。
Ampegから始まって、Acoustic、Trace Elliot、Gallien Krueger、Fender、とか。
でも、これらって、見事なまでに、うちのはっしー先生が嫌いなブランドばかり。
(Acousticは、音は好きだけどハードロック向きじゃない、とのご意見)
Ampegはさすがにいけると思うんだけどね。新しいやつとかは俺も好きだし。
あとはね、ベースに関しては、Logic Pro9の標準ベースアンプシミュレーターが結構良いのよ。はっしー先生も納得してるし、俺も納得してる。まあ、ほとんど”Rock Stack”のプリセットしか使ってないけど。まあベースってライン録音することが昔から多いし、アンプ使えばいいってもんじゃないしね。
でもね、この前ソルフェイの録音のときに、同様にレコーディングを手伝ってたKくんいわく、「Logicのベーアンはよくない」って。で、よく見たら、僕はLogic Pro9をアップデートせずに使ってるけど、最新版のLogic Pro Xでは、ベーアンのシミュレーターが、ずいぶん変わってる。それが良くないのであれば、やはり俺はLogic Proはアップデートせずに使い続けるべきだということですね。
で、うちのはっしー先生が好きなベーアンといえば、Hartke。
俺もHartkeは好き。
で、そのHartkeのシミュレーションは無いのかといえば、そのWavesのGTRに含まれている。
しかも、試してみたら、かなり良いね。ちょっと低音もりもり出過ぎなくらい。
Hartkeのアンプは、廉価版のGTR soloに含まれているので、このHartkeのためだけに、GTR Soloを買ってもいいくらい。
と、思って、GTR soloを改めて見てみたんだけれど、
ここで衝撃の事実。
GTR3の中で、ハイゲインの中で僕がとても気に入った、”Crush”そして”Scorch”。
(Monsterも良かったけどね)
これ、廉価版GTR Soloに、入ってると思いきや、入ってるのは、それらの”PRSカスタムバージョン”??である”PRS Crush”そして”PRS Scorch”。
違うよ!
使えねー。
いらないよPRS!
やめてくれー
というわけで、まあ自分の中で”Waves GTR3 vs Amplitube 3″の決着はついたんですが、
廉価版のGTR Soloも、入手する動機が一気に失せた、ということで。
これらが”PRS版”のモデルじゃなければ、考えたんだけどなあ。
もうひとつついでに。
自分が昨年から愛用しております、いわくつき
HamerのVectorこと、コリーナ製のフライングVですが、
これ、1997年に作られた72本の限定モデルのうちの一本だと思っていたんですが、
さきほどインターネッツをさまよっておりましたが、
72本のうちの一本ではないことが判明!
衝撃の事実。
結構ショック。
ええそう、Hamer Fan Clubのフォーラムに書いてあったことです。
これはつまりどういうことかというと、
1997年に、Hamerはイリノイ州からコネチカット州に移転したんですが、
限定72本のコリーナVは、移転前に作られたものです。
けれども、その移転した後に、当時の日本の代理店である中尾貿易のために、
さらにコリーナVを1バッチほど、日本向けに作ったらしいんですね。
数はあまり多くなかったようですが。
おそらく20~30本くらいと想像。
その中の一本だったようです。
これはナットが黒いのと、限定ナンバーの番号の前に「中尾」ないしは「New Hartford”(あるいはNipponかも)を意味する”N”の文字が入っていることから判別できるようです。
てっきり、僕はこれは、コネチカット移転前に、イリノイで作られた最後のギターのひとつかと思っておりましたので、軽くショック。
さらには、中古ギターなので、ひょっとしたらアメリカの歴戦のミュージシャンが使っていたかも、と想像する楽しみも無くなりました(泣) (まあ、日本の著名ミュージシャンが所有していた可能性もありますが)
けれども日本向けに少数作られたものであれば、それはそれで逆にレアかもしれません。
そして、ひとつ良いことを言えば、イリノイで作られた72本と違い、この”N”シリーズのVectorには、ボディーの真ん中に「スプライン」というのか、左右のボディをしっかり接着するための溝木が入っているそうです。これはVの又のところから確認できますね。
これは、限定72本を作った後に、Jol Dantzigが、オリジナルのGibsonフライングVを見て発見したディテールだそうです。なんでも、初期?の58年フライングVにはこの「スプライン」があったとか。
まあでもそんなディテールはどうでもいいです。
そして、これがその限定72本だろうが、その後に作られたものだろうが、どっちでもいいです。
今このときに、僕のそばに居てくれさえすれば。
今この瞬間に、そしてこれから、圧倒的に良い音でバリバリ鳴ってくれさえすれば!!
(まあ、今年やったImari Tonesの録音でもばっちり結果出してくれたしね。この曲、Unlimitって曲が、ぜんぶ、このHamerです。)
今回のジーザスモードの録音でもちょこっと使います。
そして、来月11月のライヴでもきっと使うでしょう。
うなれ、HamerフライングV!!
こちら