いきなり他人の曲ですが、この日本語ページはほぼ私の個人ブログ扱いになっておりますので・・・
私が大人になってから夢中になったバンドのひとつとしてXTCというバンドがあるんですが、もちろんXTCは有名なバンドなので私が何を語るまでも無いんですが、
そのXTCの曲の中で、Seagull Screaming Kiss Her Kiss Herという曲がありますね。ちょっと変わった、不思議な、飛び抜けた曲だと思います。
もちろん、その筋(どの筋?)では有名な曲かと思いますが、いつ聴いても本当にびっくりします。
可愛い、不気味、微笑ましい、切ない、不思議、滑稽、狂ってる、錯乱、平和、のどか、怖い、おしゃれ、不器用、美しい、汚い、素敵、馬鹿馬鹿しい、こんな相反する色々な言葉が当てはまってしまう曲って珍しいのではないかと思います。
しかし、世の中には甘くて切ないラブソングはいくらでもありますが、実際のところ、人間は恋に落ちるとこんな精神状態になる、ということをかなり的確に表現した曲なのではないかと、個人的には思います。(男性目線の曲であって、女性目線だとどうなるのかわかりませんが)
Kiss Her Kiss Herの発音は、「けさけさ」となりますので、「けさけさ、けさけさ」と繰り返しているのが可愛らしいと思います。
鋭い目つきの、人相(鳥相)の悪いカモメが、「どうした、早くキスしろよ」とぎゃーぎゃー騒いでいるわけですね。
そのカモメのふんとか、煤で汚れた港町で、いくじなしの男と、かわいい女の子がデートをしているのだと思います。
よくこんな視点の曲が書けたなぁ、と。
どんなふうにしてこの曲が書かれたのか、興味がありますね。
たぶん、見たんだろうな、実際に、ぎこちないデートをしているカップルを。ちょっと曇った休日の午後に。