[JoeMeek VC1 実際にレコーディング作業に使ってみての感想、レビューはこちらです]
それほどに”Nabeshima”の制作に、賭けているのか、何なのか。
あるいは、独立エンジニアでも開業しようというのか。
ついつい「古い方のJoemeek」も手に入れてしまった。
VC1というやつである。
なぜかと言うと、某オークションに安く出ているのを見つけてしまったからだ。
そして、初夏に緑の中を散歩していたからだろう。
その緑の、生命力に満ちたグリーンな感じの音を、もっと探求しなければいけないような気になってしまった。
本当のことを言うとToft Audioも手に入れてしまった。
それは僕が昨年いろいろリサーチした後、Malcolm Toftの大ファンになってしまったからだ。
Malcolm Toftは音響機器の設計エンジニアとして、技術がある人かどうかはわからない。あんまり無いような気がする。けれども、考え方はまっとうだと思うからだ。
Ocean Audioで最後に出したSignature Oneもやっぱりプリが「Burr Brown」だったりとか、チャンネルストリップの中で、EQ->コンプの順だったりとか、EQも4バンド全部ピーキングとか、この人はやってる事が周囲と微妙に違うんだけれど、ずっとそればっか貫いているところに、きっとそこには理由があるんだろう、と思っている。その人の考え方をいちばん濃厚に、かつお手軽に、(もっともあまり見かけないが)、well packagedされた製品として手に入れることが出来るのはToft Audioかな、って気がする。
どっちにしてもインディーミュージシャンにも手の届くもので、本当に実用的なものを作ってくれた人であると思う。
その恩恵にあずかったのは、僕らインディーバンドだけではなく、たとえばレコード会社の方針に縛られずに自分たちの好きなように制作したかったRadioheadのようなバンドにも及んでいたのだから。
レコーディングの世界は、デジタル技術の発展にも関わらず、インディの世界も含めて、結局は「権威主義」になってしまった。
それが、しょせんは「民主主義」の行き着く先なのかな、って気もする。
録音機器のフォーラムとかちょっと見ればすぐにわかる(笑)
そしてそれは、録音ってことだけじゃなく、結局は世界中のバンドも、そういう感じになって、人と同じような音を追いかけている、そんな退屈な世界になってしまったのが、今僕たちの生きている2010年代の後半ということだ。そういうふうに認識している。
もちろん、すべてのバンドがつまらないってわけじゃない。面白いことをやっているバンドはまだまだいると思うけれども。
そういえば先日のPlugin Allianceの定額制Subscription Planの導入にあたってのPRの不味さと、それに伴うユーザーたちの大騒ぎが、どれだけuglyだったか、(そしてポップコーン片手にそれを見物するのがsuper funだったことか、笑)、本当に笑っちゃうくらいのepicだったから、いずれこの話題についても書きたいが、今日はやめておこう。
話はそれたけれども、
これで現在、僕の手元には、この「緑色の安物」「貧乏人の機材」「Poorman’s Neve」とでも言うべきJoemeekが、VC1、SixQ、ThreeQとあることになる。
なので、それらのオーディオフォーラムでも昔から議論になっていた、Ted Fletcher時代のJoemeekと、PMIが作るようになってからのMade In ChinaのJoemeekと、どっちが良いのか、って事に関して、これで自前で確かめることが出来ることになる。
もっとも、本当に試して、それらの結果がはっきりするのは、実際にそれを使って作品を作り、色々なソースの録音に使ってみて、使いこなしてからでないとわからない。
現時点では、ちょっと声を通してみたり、軽くアコギを録ってみてどうなるかといった、軽い印象でしかない。
けれども、その印象を記すことは出来るので、ここに記録しておく。
ちなみに、手に入れたそのVC1は、初期型のもの、バージョン2.01というふうに書かれていて、入力、出力ともにトランスフォーマー(transformer coupled)が付いている。
たぶん、これが2.02になると、出力のトランスがなくなり、さらにcsっていうのになると、入力のトランスも無くなった、という話だったと思う。
だが出力のトランスは、DI出力に使われているのみで、Lineoutは電子バランスだから、どちらの端子から出力するかによって、出力トランスを通るか、通らないか、選べるということになる。
これは音のバリエーションが増えるので、なにげにちょっと便利だ。
(ただし、DI出力はちょっとレベルが小さいので、受ける側で調整する必要がある)
前の所有者が記入したと思われるシールに購入の日付が書かれており、(エレクトリのマーク、代理店のサンプル?)、そこには97年と書かれている。見た目は時代を感じさせる雰囲気で、なんというか、平成一桁代というか、1990年代というか、そういう匂いがする。それは、僕の世代にとってはとても懐かしい感覚だ(笑)
構造的に、気軽に中身を開けてみる気にはならないのだが(僕は素人であるし)、たぶんマイクプリの部分はディスクリートなんじゃないかと思う。しっかりした音だし。(意味不明、適切な言葉が見つからない、薄くない音、ということ)
確か、フォーラム上の情報によれば、これがVC3とかVC6とかになると、SSM2017とかいうICを使っていたはずだが、この初期型にはICは使われていない、という話だったように思うから。(けれども本当かどうかわからん)
ちなみに、当時のTed Fletcher時代のJoemeekの中ではもっとも評価の高かった製品はマイクプリということで言えばVC2であったと思われる。これは、真空管を使っていたから。それは、基本的にはVC1と同じだが、コンプレッサーのMakeupの部分の回路に真空管を使用していた、ということらしい。
当時の日本の「サンレコ」でも、某クロスレビューの記事でこのVC2はやたらと絶賛されていた。(ManleyやAmekやSummitを向こうに回してやたらと絶賛されていた、笑)
そして、それは「真空管」というバイアス(電気のバイアスではなく、先入観のconfirmation biasのこと)のせいでもあっただろうが、他の機種に比べてこのVC2だけやたらと価格が高く設定されていた、という価格のバイアスもあっただろう。特に日本国内だと代理店を通るぶん、やたらと値段が高くなって売られるのが常であるから、現地(イギリス)で気軽に手に入る値段ものが、日本国内だと「最高級品」みたいな値段になっていただろうということは想像がつく。
(たとえばこれはHamerのギターにも言えることだ。アメリカではどちらかと言うとGibsonが買えない人でも気軽に買える実用性重視の楽器、みたいな扱いが、日本に輸入されると最高級プレミアムな値段になり、そういう文脈でCMされていたようだ)
そしてJoemeekといえば、やはりSC2というコンプレッサーが一番の代表機種だろう。これはJoemeekの最大の特徴というか売りはオプティカルコンプレッサーだったからであり、それが世界中のエンジニアやミュージシャンに重宝がられたからだ。このSC2にも色々バージョンによって違いはあるらしいが、未だにいろんなスタジオのラックに収まっているのを(写真とかで)見かけるだろうと思う。
けれどもこのVC1も、それに負けないくらい評価の高い機材であり、Ted Fletcher時代のJoemeekの代表機種のひとつだ。
中でもこのIn/Out共にトランスを搭載した初期型は、同様に伝説とされ数々の名プロデューサーの秘密兵器になっている(らしい)VC1最初期の”Green Brick”ってやつと実質的には同じであるということだ。
ちなみに、使われているトランスは、CinemagだのLundahlだのといった「ブランド物」ではなく、なんとか言うありふれたものらしい。Oで始まるやつだったけど忘れた。OEPだっけ。
さて、そんな伝説的な機材。
ちょっとばかり「安っぽい」伝説に彩られた、ただの古い機材。
どんな音がしますやら。
で、以下は、ちょっとだけ試しただけの印象なんだけれど、一応書き記しておきます。
SixQ(オペアンプ交換済み)、ThreeQとの比較も含めて。
Ted Fletcher時代のVC1と、PMI制作になってからのSixQの比較ですが、これは、単純にどちらの方が優れている、とは言いづらい。
どちらも似たような方向性の製品ではあるが、音のキャラクター、その方法論はずいぶん違う。
周波数レンジの広さ、解像度、単純なオーディオ的な性能で言えば、SixQの方が上であるように思う。これは、一聴してすぐにわかることだと思う。
だが、ちゃんとしたディスクリート(??)の音、ヴィンテージ志向の音、ということで言えば、VC1の方が優れているように思う。
プリ部のオペアンプをTHAT1510に交換してあるからかもしれないが、SixQは周波数レンジの広さや、音像の大きさはあるのだが、同時に「妙な薄さ」がある。それは決して温かくない、というわけではなく、間違いなくSixQは「温かい音」であるのだが、同時に妙な薄さや柔らかさがある、ということ。丸い音と言うことも出来る。でもこの「生暖かい、生太い柔らかさ」は、往年のTrident 80Bあたりにも通じるものではないか。(しらんけど)
トランス入力でICを使った「チープな太さ」っていうのかね。その絶妙なチープさが、あの時代の音だったと思うので。(それこそGunsn’Rosesのファーストがいい例ではないか)
コンプレッサーについて言えば、これはVC1の方が個性が強いように思う。SixQのオプティカルコンプも使いやすく、キャラクターもあると思うが、VC1のコンプレッサーの方が、太さやキャラクター等の点で、これが本物だ、という説得力があるように思った。しかしこれも実際に作品の中で使ってみないと本当のところはわからない。
VC1のプリ部分の音に関しては、色々なフォーラムに「ダークな音」と書かれていることが多いが、僕の印象だと、決して暗いとは思わなかった。
むしろ明るくてオープンな印象だ。
もちろん、周波数レンジは決して広くはなく、それなりにハイエンドが削れている音だが、それでも音のキャラクター自体は明るいもので、「ヴィンテージ感は出るものの、音のキャラクター自体は明るくて素直」というのが特徴であるように思う。
Neve系のプリは、僕は個人的には「めっさ暗くて、濃密になる」という印象があるが、このJoemeek VC1については、「濃密にはなるが、暗くはならない」「木漏れ日が差し込んでいる感じ」という表現になるだろうか。緑色の葉っぱの隙間から、陽射しが差し込んでいるような。
そして、アウトプットトランスを使ってDI outから出すと、その「緑色」がさらに濃密になる(笑)
個人的にはトランスを通るっていうのは、良くも悪くも音が「固定される」効果のように思う。トランジエント的にも、ダイナミクス的にも、周波数的にも。
インプットだけトランスを通った音は、適度に固定されつつも、オープン感が残っていて、ちょうどいいバランスのように思う。ここのところで、このVC1の音作りは、キャラクターとして成功しているように思う。使いやすい音だからだ。
DI出力を使ってアウトプットトランスも通してしまうと、ちょっと「固定」され過ぎてしまうので、そっちの方が使いどころは少ないと思う。
んでも、「濃密」って書いたけれど、その昔、VC3を使った時には、だいたいヴォーカルで使っていたんだけれども、ほんの数回、ギター(エレクトリック)に使った時には、そのまったりとした「濃密」なキャラクターに驚いたものだけれど、今回ちょっとアコギに試してみた印象では、あの時の濃密なキャラクターは感じないな。意外と薄味というか、もうちょっと素直な感じに思える。そういえばVC3も、音のデザインとして「使いやすい」ものであったと思う。だから、世界中でウケたんだろう。
エンハンサー部分は、これも、ちょっといじってみただけだけれども、思いのほか使いやすいし、わかりやすいエフェクトだ。これを使って歪ませたヴォーカルとか、当時の、つまり90年代後半とか2000年代前半の、いろいろなレコードで使われているから、きっと「ああ、これね」ってなるはず。
Ted Fletcher時代のJoemeekは、よく”one trick pony”って言われるし、思い出してみるとVC3は確かに”one trick pony”だったなあ、って思うけど、今回このVC1をいじってみた印象では、もうちょっと汎用性のありそうな、one, two, いやthree tricksくらいはいけそうかな、みたいに思う(笑)
ただ、一般的なレコーディング全般だと、やっぱりSixQの方がはるかに汎用性が高い。これも間違いないと思う。
どちらも決して「高級な音」ではなく、また、どちらも「個性が強め」のキャラクターではあるが、基本性能というか、柔軟性という意味では、SixQの方がぜんぜん上だ。
VC1の方が、レンジは狭いが、そのぶん「サチュレーション」(言葉が曖昧)が強いように思う。これがいわゆるアナログ的な個性というやつだろう。SixQの方が、特にIronスイッチをoffの状態だと、その「サチュレーション」だか「ディストーション」は少なく、ハイファイだ。しかしIron Switchをonにすると、少しフォーカスが強まる。
両者は、チープかつアナログな個性という点では共通しているが、SixQの音はVC1では出せないし、また逆にVC1の音はSixQでは出せない。
そういう意味では、やっぱりどちらが「優れている」とは言えない。
ただ、「これだ」みたいなヴィンテージ感を出したいのならVC1で間違いないし、
個性に加えて汎用性や機能性を求めるのならSixQで間違いない。
そして、ここで改めて、最も値段の安いThreeQと比較してみると、このThreeQも実用性という意味では完成度の高い音にデザインされていて驚く。
決して特徴的な音ではなく、また高級な音ってわけでもないのだけれども、適度に周波数レンジが広く、かといって適度にいちばん上とかもカットされていて、ハイファイかつビッグなサウンドが得られるようになっている。かといって、one dimentionalでつまらない音と言ってしまえばそれまでなのだが、とても使いやすい音だ。
そういう「使える音」「使いやすい音」としてデザインされている時点で、やはりこのThreeQも、VC3と同様に「名機」なのだと思う。
でも、作れる音の可能性としてはThreeQよりもSixQの方が多い。機材そのものの個性もSixQの方が強い。だがとにかくThreeQは使いやすい。初心者にもやさしいと思う。
VC1の音のサンプルはまだ制作してないから無いんですが。
SixQを使って録音した音のサンプルとしては、
最近公開した”Spiritual Seeker”のビデオが、これは、ヴォーカルとベースがSixQを使っていますから、参考に貼っておきますね。
SixQはこの時はメインのICはTHAT1510だけど、その他のICは全部デフォルトの「072」のまんまです。ヴォーカルはコンプの音も含めてSixQの特徴が出てると思います。曲調のせいもあり、80年代にテレビで流れていた演歌みたいだな、と思った(笑)
ギターはSM57&MXLの安いマイクの2本を使い、Vintech通して録った音です。幸いこの曲には合っていた。密度の濃い、存在感のある音だけれども、いわゆるNeve系のプリは自分には合わないな、と思ったのでした。このギターの音を良いなと感じる人は、Neve系のプリを手に入れたらいいと思うよ。
さてVC1。そのボトムライン(結論)。
良い点とか、良い特徴を書けば、以上のようになるけれども、かといって、それほど凄い機材か、と聞かれれば、「別に普通」とも言える。意外と薄味だったしね。
今の時代にあっては、優秀はマイクプリは比較的安価でたくさんあるだろうから、その中で、特別なものを期待してVC1をゲットしても、たぶん落胆すると思う。
(まぁ、マイクプリなんてしょせんその程度のものだとも言える)
単純にアウトボードのマイクプリとしては、それほどまで躍起になって手に入れるようなものではない、と言える(笑)
しょせんは偏屈な英国の老人が作ったチープな機材だ。
(しかし、コンプには期待していい。コンプには伝説のヴィンテージを期待していい。)
でも、それを「偏愛」することが出来る人の手にあれば、たぶん力を発揮する。
「偏愛」することが出来るかどうか。こういうものは、それがすべてだ。
そんなこんなでVC1。
今後、将来的な制作で使うことはもちろんなんだけれど、(その、いくつも先のプロジェクトを見越して入手した、という理由がある)、でも、「鍋島」の制作でもきっと使うんだろうな。うん、使う予定があるよ。
どんだけ全力でリソースをかけるんだ、と思うけれど。
それにヴォーカルに関しては、どれがいいのか、その時に実際に試してみないとわからないしね。いちばん安いやつで行くかもしれないし(笑) 声ってやつは、相性とか個性がすべてだから。選択肢はなるべく持っておきたい。
Toft Audioについては後日。あるいは秘密兵器っぽく、永遠にリポート書かないかも。
さて、インディ録音屋でも始めようかなぁ。
あとマイクが何本かあれば。
何度も書くけれど、僕は「ヴィンテージ志向」みたいなのはあまり信じない。
値段の高い昔のものが良いとも思わない。
古いエンジニアの人がインタビューか何かの記事で言っていたよ。
「昔は、ローエンドの機材なんてものは無かった。そしてハイエンドの機材なんてものもなかった。なぜなら、それしかなかったからだ。俺たちは、それを貴重な高級機材だなんて思ってなかった。俺たちはみんな、そいつらを使って、不満を言いながらなんとか仕事をしていたんだ」って。
今じゃ選択肢はいっぱいある。あった。あるはずだった。
あるのは、使える機材、使えない機材。そして、合う機材、合わない機材。それだけだ。
でも、その「選択肢」ってやつも、民主主義が権威主義に取って代わられることで、なくなってきている気がする。なぜか。みんな同じようなものを欲しがり、みんな同じようなものしか作らないから。
全然関係ないが、ネットで色々なプリのshootoutをやってる動画を見たんだが、A designsのEM-Blueってやつと、D.W.Fearnってやつが印象良かったな。後者に関しては、真空管ってこういうことかな、って思った。どうせ手が届かないけどね(笑)
あとはやっぱりManleyってもうぐうの音も出ないくらいこれぞ高級って音だね(笑)
うちの文脈では使えないだろうなあ。。。(とほほ)
庶民派だけど本格派ってことでは、Dakingとかも興味はあるけれど、ネットを介して聴いた時点では、Dakingのキャラクターも「今のこの場所」から「それほど遠くない」みたいだし、自分にとっては、「ヴィンテージ志向」「雰囲気志向」は、この緑色のVC1で十分かなあ、みたいな。(そういやDakingも緑色だよね)
Neve系よりは暗くならないし、適度なチープさが残っているところが、自分の用途には合っている気がする。
性格は確かにquirkyだけれど、今でも世界中のスタジオや、一流どころのアーティストたちが使い続けているものには違いない。
録れる音があるうちは、僕はこれを生かしていけると思う。
壊れなければねー。骨董品だから。
追記。
その後。
まだ、実戦では少ししか使ってないので、まだまだこれからですが、
VC1、ベースのDIとして試してみたら、評価がめっちゃ上がりました。
これは太い。圧倒的に太い。しかも太い上に鮮明。
もちろん、基本的になんかレトロなキャラクターだし、場合によっては太すぎるかもしれないけれど、ベースのライン録りDIとしては、かなり強力。
思うに、このVC1は音が太くなるけれども、トランジエントも適度に残り、オープンな感じの音なので、そのあたりが、特徴なのではないか。APIもそういう感じなのかもしらんけど、そっちがアメリカンな音なのに対して、JoeMeekはもっとブリティッシュなレトロ風味。そのへんが良い点だったのだろうと、推測できる。
同様にベースのDIとして使うと、PMI MeekのSixQの方が弱いように感じたので(とはいえ、楽器との相性が合えば、これも良い感じに音がふくらむけれど)、やはり機材としての「格」は、Ted Fletcher時代のVC1の方が上なのかな、と感じました。
利便性ではPMI Meekが勝るかもしれない。でも、クラシックな一流(?)の道具としては、Ted Fletcher Meekに、やはり分がありそうだ。
未だに一流どころのスタジオでも見かけるという点にちょっと納得した。
これからギター録り、ヴォーカル録り、と試していけば、もっとわかるだろう。
もっとも、重要なのは性能の良し悪しではなく、音楽に合うかどうか、曲に合うかどうか、そこに尽きるのだけれども。