偉大なブルースギタリスト、Peter Greenが亡くなった。
魂の平安を祈る。
僕は決して長年のファンというわけじゃない。
僕がPeter Greenの音楽(初期Fleetwood Mac、John Mayall & The Bluesbreakers)に夢中になったのは、2015年頃のことだ。たぶんそれは、その前の年にレスポールタイプのギターを弾くようになったからだと思う。
僕は彼のサウンドに、そのエッジに、そしてブルーズに対する真摯な姿勢に圧倒された。
たとえば僕がティーンエイジャーの頃にもっとも夢中になったギタリストがEddie Van Halenだったとすれば、僕が大人になってからもっとも好きになったギタリストは間違いなくPeter Greenだ。
僕らがこれから(来年?)リリースするダブルアルバム”Nabeshima”を聴けば、Peter Greenからの影響がそこにあるのは明らかだと思う。たとえば”Sakura Night”、”Redemption”、”The Garden”といった楽曲の中で、彼からの影響が表れているのがわかるはずだ。
ひとつ触れておきたいのは、ピーター・グリーンがいかに、あらゆるジャンルのあらゆるサウンドについて先駆者であったか、ということだ。僕にとって、彼は偉大なブルーズプレイヤーというだけではなく、偉大なヘヴィメタルプレイヤーでもある。たとえば”Green Manalishi”や”Rattlesnake Shake”といった、ヘヴィで切れ味鋭い曲を演奏していたからだ。
1960年代や、1970年といった時代にあって、彼はすでにヘヴィメタル、インディロック、ポストロック、オルタナティブ、そういった要素を含む音楽をリアルに演奏していた。それは本当にまったく信じられないくらいの凄いことだ。
僕は一応、ヘヴィメタルのカテゴリに属するプレイヤーであるが、自分ではいつでもブルーズを演っているつもりだった。それは音楽のスタイルということではなく、ロックを鳴らす上でのアティチュードだ。自分の魂、そしてルーツに向き合うことだった。
「わたしたちが労苦し、奮闘するのは、すべての人、特に信じる人々の救い主である生ける神に希望を置いているからです。」(テモテへの手紙1、4:10)
(ブルーズそのものといった聖句だったので。)