さて先日、チャンネル登録者47万人を誇る人気YouTuberである”Nobita from Japan”さんに、僕たちのバンドのことを取り上げていただきました。(どうもありがとうございます!!)
これは、日本のキリスト教の現状というか、日本でクリスチャンとして生活するということはどういう感じなのか、たとえばそこに偏見とか、困難なことがあるのか、といったテーマの動画で、その中で僕たちも取り上げてもらった感じです。
“Nobita from Japan”さんは、どちらかといえば海外のオーディエンス向けに、日本のカルチャーであるとか、日本の社会問題、リアルな日本の生活などを伝えているユーチューバーさんです。(だと思います)。
Nobitaさんは、様々なテーマの動画を作っていらっしゃいますが、過去にもキリスト教をテーマにしたビデオも何本か作っておられ、やはりそれは、海外のキリスト教圏の人たちからすると関心の高いテーマなので、日本におけるキリスト教の現状ということで、それを海外の人たちに伝えるために、今回このようなビデオを作られたんだと思います。
で、これは言ってしまうと野暮なんだけれど、今回のきっかけが何だったかと言うと、アメリカのファンの子から、言われたんだよね、このユーチューバーがキリスト教について面白いビデオを作ってるから、ぜひ一緒にやるべきだ、って。
(そうやってアメリカのファンの子から言われるくらい、Nobitaさんは海外で認知度のあるYouTuberさんだということだと思う。)
で、じゃあ、なんかやろう、ってことで連絡してみた。
けれども、きっかけは何であっても、Nobitaさんは、日本におけるキリスト教の現状ということについて、とても内容の濃いドキュメンタリー番組を作ってくれたと思う。
その取材力、企画力、構成力には、さすが人気YouTuberだと脱帽しました。
そして、このようなメッセージのある番組に協力することが出来て、素直に光栄だと思いました。
ぜひご覧になってみて下さい。
僕たちは、取材を受けて、スタジオで演奏も披露したんだけれど、ご承知のとおり、現在ドラマーのKojiさん(摩耶こうじ氏)は肩の負傷で演奏できないので、今回も不参加となり、臨時の2人編成で、これからリリースする”Nabeshima”より、”God Anthem”を披露しました。
もちろん、2人編成だから、アルバムに収録される正式なバージョンとは、ちょっと形が違うんだけれど、メロディはシンプルだから、きっと伝わると思う。
聴いてもらえればわかると思うけれど、この”God Anthem”は、日本の国歌、つまり君が代を題材にした、ちょっとコントラバーシャルな内容の曲。そのぶんメッセージ性は強い。
Nobitaさんの動画では、部分的にフィーチャーされているだけだけども、君が代をベースにした日本的な「賛美歌」でもってオープニングを飾り、最後に「武士道」みたいなテーマで、日本精神とキリスト教を結びつけて終わる内容となって、動画のメッセージとしてもきれいにまとまったように思います。
取材にあたって、僕の友人も何人か。
彼は一部ではきっと有名人なのではないかと思いますが、クリスチャンの音楽仲間の一人であるKei Asoさん(彼は過去に、ものすごく有名なバンドに在籍していた人で、本当は僕が彼に取材したいくらいです)、
ならびに、神学博士でたくさんキリスト教の本を書いておられ、ヘヴィメタルにも理解があって過去にブログで僕たちのことも取り上げていただいた山崎ランサム和彦先生、
もインタビューの中で登場されてます。
でもこうやって考えると、日本のキリスト教の世界は狭いですが、結構個性的な人やぶっとんだ人も多いので、日本のクリスチャン面白い人列伝みたいな感じで取材して番組作っていったら、かなり興味深いシリーズになりそうですね。誰かやってくれないかな。
キリスト教と言えば、ちょっと前に、「山崎パン」が社訓だったか社是(経営基本方針、企業理念)の内容を変更して、「神の栄光を」みたいな感じでキリスト教色を出してきた、ということが一般に話題になっていましたが。
僕なんかはやっぱりキリスト教徒なので、企業理念がキリスト教に則ってるの、いいじゃないか、って思いますけれど、世間一般の反応はきっと「宗教色が強いとかなにそれ、おかしい」みたいな反応が多いのでしょうから、それこそ、今回のNobitaさんの動画の内容みたいな状況だと思います。
それこそ、職場、勤務先において、何の疑問もなく、「神棚」に手を合わせることを強制される、みたいなこと、あるじゃないですか。一般の日本人は、それについてたぶん疑問を持たないし、そこに宗教色も感じないと思う。けれども、キリスト教を信仰している自分たちからすると、そこにはすごく違和感がある。「仏壇」に手を合わせる、ということも、まったく同様ですよね。一般の日本人にとっては、それは「普通」なのであって、そこに「宗教」という意識はたぶん無い。
けれども、山崎製パンに限らずとも、大手企業の中にも、創始者がクリスチャンとか、そういう会社って案外いっぱいありますし。
近代以降の日本の偉人であるとか文化人、企業家の中にも、クリスチャンは結構いっぱい居ますからね。
ふと思い出すのは、確か生協を作った人もそうでしたよね。これも海外の方が有名な人だったように思う。賀川豊彦さん、ですね。ぐぐったら出てきた。ぐぐったら、キリスト教社会主義って出て来たよ。政治的なことは置いておいてね。でも、すごい人だったんだと思う。
そこからページを辿ると、「日本野球の父」と呼ばれている安倍磯雄さんもキリスト教徒の偉人なんだね。そうか、日本野球もルーツはキリスト教なのか。なんか日本の近代史を見返しちゃうなあ。
そんなふうに、すごい人って、きっとたくさんいると思います。
昔もいたし、今もいるでしょう。
日本という土地、その風土や文化は、現状、キリスト教徒にとって、決して居心地がいい場所とは言えないけれども。
けれども確かに、この国にはそういった、偉大な信仰の先人たちが居る。
そういった偉大な先人たち、また諸先輩方、などなど、その背中を見ると、自分の至らなさ、小ささを実感しますが。
けれども、信仰は同じなのだから、信じているものは同じなのだから、その大きな、信じているものを見据えて、これからも歩いていきたいと思っています。
きれいにまとまってしまったので、また次回。