さて、遅くなってしまいましたが、我々、Imari Tones (伊万里音色)が4月16日に予定しております京都のライブに向けての意気込み、および、なぜ京都でライブを行うのか、といったことについてステイトメントを書き記しておきたいと思います。
かなり長く、また少しばかり大仰ではありますが、もともと大仰なメッセージを持って活動しているクリスチャンメタルのバンドでありますから、お付き合い頂けましたら幸いです。
まずはライブの詳細。
4月16日(日) 京都 Silver Wings
http://www.limekoubou.com/
Open 18:00 Start 18:30
ADV 2,000円+1drink
Door 2,500円+1drink
出演: 伊万里音色, Goshi&The Cold Turkey, らんちゅう, The Lula
(Imari Tonesの出番は20:10頃を予定)
一
僕たちImari Tones、かつてはThe Extreme Tour Japanの名の下に、海外のクリスチャンバンドと共に国内のいくつかの場所をツアーし、またキリスト教系のイベントにおいて何度かの地方遠征の経験があります。
しかしバンド単体での国内遠征、国内ツアーはあまりしたことがなく、今年1月に行った愛知ミニツアーはバンドとして初の試みでありました。
そして今回の京都遠征で、バンドとして初めて近畿、関西地方に足を踏み入れることになります。
その初めての地が京都。
そこには偶然と言う以上の意味があるように思います。
さる2021年、侍ドラマーShinryu師範が加入し「武士道クリスチャンメタルバンド」となり、和風クリスチャンメタルを追求したアルバム”Nabeshima”をリリースした我々は、その年の暮れに京都を訪れました。
それは主に動画の撮影が目的でした。
しかしもうひとつ、日本の古都である京都を訪れ、そこにあるキリスト教の歴史の痕跡をたどるという目的がありました。
さらに、京都という不思議な町、その歴史の裏に隠された日本人の魂、信仰の本質、その秘密を解き明かすという狙いがありました。
人の魂の奥底にあるスピリチュアルな信仰、それは国をかたちづくる根源的なものです。
京都には、その日本という国をかたちづくった根源が、あるように思われるからです。
(そのことは、日本人であれば皆さん自然とわかっているに違いありません。)
すなわち、日本を日本たらしめた、その原点にして雛形。
僕らにとっては、ここはまさに宇宙の中心です。
その時に京都の町をめぐりながらざっくりと撮影した映像は、「戦国キリシタン」のMVに使われています。
しかしドキュメント仕立てでキリスト教の痕跡をたどっていったその際の記録映像は、まだ公開されていません。
そして2023年。
我々はついに京都でライブすることになりました。
なぜやることになったのか。
それは、メンバーの誰かが「やりたい」と言って、ブッキングしちゃったからです(笑)
(ええ、それはベースの彼女です。決定権はだいたいこの方です。)
しかし、日本のクリスチャンメタルバンドとして、昨年2022年秋にアメリカを久々にツアーし、侍メタルバンドとしてのアイデンティティを確立、これから日本国内において「クリスチャンメタル布教活動」を本格化させていこうとする我々伊万里音色にとって、この京都の地はまさに絶好のスタートであります。
京都の地で我々が表現するもの。
それは、本質にして象徴。
様々な音楽性を持つ我々ですが、こと、今回の京都においては、
大和魂をもってイエス・キリストを賛美すべく、
アルバム”Nabeshima”に収録された和風メタルの曲を中心に攻めていきたいと思っています。
それらの楽曲を以て、この京都、祇園の地に、イエス・キリストを宣言したい。
祇園、それはすなわちZion、シオンとも読めます。
遠い昔に、ユダヤ系渡来人と言われる秦氏が持ち込んだ信仰。そして様々な最先端の技術。
それは京都の地に平安京(エルサレム)を築くための基となり、また日本という国を形作る精神的な礎となりました。
そして彼らの伝えた神は、日本神道のゆるやかな多様性の中にあって、やはり本来のものであり、本質でありました。
私たちはこの京都に来て、なぜ「彼ら」が、長い旅路の果てにこの日本の地を選び、「新しいエルサレム」を作る気になったのか、理解できたように思うのです。
それはまさに日本という国の成り立ち、ルーツを理解することに他なりませんでした。
また時は流れて戦国・江戸ともなりますと、新しく伝来したローマ・カトリックが宣教され、そしてキリシタンが御法度となると、京都はその悲劇的な殉教の舞台ともなりました。
そのような歴史と神秘、そしてドラマとロマンに満ちた場所で、僕たちがクリスチャンメタルを演奏する機会をいただけたことは、意義深く、また光栄なことです。
この京都、新しいエルサレムにて、僕たちImari Tonesは、日本人の心を以て神を賛美し、イエス・キリストが救い主であることを、全力の演奏を通じて宣言するつもりです。
もちろん、ロックンロールですから、それはいつもの通り、楽しいお祭りとなります。
ロックンロールとは、神が人に与えた、肉体と、精神と、霊をもって、神の本質を鳴らし、表現し、賛美するための、特別なギフトなのですから。
そして、そのロックの中に、私たちは「道」を見出だしました。
その「道」こそが、イエス・キリストです。
聖書の中には「神は岩である」と何度も書かれています。
すなわち神はロックなのです。
そして聖書にあるように、イエス・キリストこそが、道であり、真実であり、そして命なのです。
その「道」を人生の中で表現することこそが、我々の生きる目的であり、生き甲斐であり、また使命なのです。
我々伊万里音色は、伝統的なハードロック、ヘヴィメタルを通じて、その「道」を表現します。
(その中には、自分たちの世代が通ってきた、インディロック、オルタナティブロック、プログレッシブロックなどの要素を加えています。)
一
そしてまた、演奏だけでなく、今回僕らは、特別な企画を考えてみました。
なぜなら京都は観光地です。
もし遠方からいらしても、それだけの価値があるよう、ちょっとした企画を考えてみました。
すなわち
「Shinryuサムライアクション撮影会」
そして
「Gion礼拝 with Imari Tones」
ライブ当日、お昼過ぎに会場近くにて、サムライドラマーShinryuの抜刀アクションを撮影する機会を設けたいと思います。
風光明媚な京都の自然を背景に、侍の衣装に身を包んだShinryuが刀を構える。
きっと外国人観光客からの注目も集めてしまうでしょう。
そんなShinryuのアクションを堪能し、心行くまで撮影する。
もちろん、Shinryuと一緒にセルフィー撮影もしていただけます。
場所柄、お茶を飲むことの出来る場所もありますから、アクションの後は、皆さんでお茶を飲んでくつろぎましょう。
そして、もし時間が許すのであれば、Imari Tonesメンバーと共に、八坂神社を訪問しましょう。
Gionの中心である八坂神社。
我々にとっては本物の神を奉ずるための重要な場所。
大切なライブの前に、その場所で神に礼拝することは、まさに必須。
しかし我々はクリスチャンのバンドでありますので、神社に参拝するということは致しません。
あくまでその地を訪れ、クリスチャンとして神に祈るのです。
しかし参加者の皆さんはもちろん普通に神社に参拝してだいても構いません。
そして可能であれば、伊万里音色メンバーと共に、記念のセルフィー撮影を致しましょう。
この京都のライブを特別なものにするため、考えてみた特別企画は以上のようなものです。
もし一人でも参加者が居られるようでしたら、この「Shinryuサムライアクション撮影会」を決行しようと思います。
もし一人も参加者がいなければ・・・
それでもやっぱり、バンドメンバーのみで、似たようなことをするだろうと思います。
動画や写真撮影のために、そしてライブ前に気合いを入れるために・・・!
この特別企画「Shinryuサムライアクション撮影会 in 京都」、参加希望の方は、バンドもしくはメンバーに、メッセージ、コメント、メール等でご連絡下さい。お待ちしてます。
一
あらためて伝えておきたい。
日本の地は、確かに神が選ばれた特別な場所です。
建前はどうあれ、この場所で人は本物の神の存在を身近に感じることが出来る。
歴史的、社会的、そして政治的な建前がどうあれ、それは事実です。
そのことに一番気が付いていないのは、他でもない我々日本人でしょう。
日本人ならではのクリスチャンメタルを追求している私たち。
クリスチャンメタルなのに、和風の表現をすることを不思議がる人たちもいます。
けれど私たちは最初から、西洋のキリスト教のあり方を真似ようと思ってこれを始めたわけではありません。
むしろその逆。
日本神道は神の臨在をありのまま感じ取り、受け入れる点に関しては優れたものがあります。
そして日本の文化の中にはその繊細な感覚が根ざしている。
そして日本人は仏教を通じて「空」という高度な概念を理解することが出来る。
そして何よりも日本人は「和」の心を持っている。
だからこそ日本人は、本当の意味でキリストを理解することが出来るのです。
なぜなら聖書の中には「本物の神の臨在」があり、そこには「空」も、また「和」も、記されているのですから。
日本人こそが、本当のイエス・キリストの姿を理解することが出来る。
そして日本人がイエス・キリストを理解し、受け入れた時。
そこに最強の国家が出来上がる。
国のおおもとであるスピリット、すなわち心、信仰が、世界最高のものになるからです。
その精神を世界に伝えたいという一心で、我々伊万里音色は、日本発のクリスチャンメタルバンドとして活動をしてきました。
これが偽らざる、本当の心です。
たかだか国内遠征の一本のライブのために、少し大袈裟な前口上であったかもしれません。
しかし京都という町には、それだけのことを言わせる何かがあるのも事実です。
そして僕たち伊万里音色(Imari Tones)は、このようなメッセージを背負って活動しているバンドであること、それも事実です。
僕たちはたかだか一介のミュージシャンです。
ライブ自体は、いつも通り、楽しく、精一杯にロックするだけです。
けれど一番大切なこと、愛を伝えること、そこに手抜きはしません。
良い機会であり、言葉にして書き記しておきたいと思いました。
2023年3月某日
Tone (Tak Nakamine)