Metalheads Forever Magazine インタビュー

さて、新しいインタビューです。
Metalheads Forever Magazineのキースさんとビデオインタビューを行いました。

こちらです。

Interview With Japan’s Heavy Metal Band “Imari Tones”

 

新しいアルバム”Coming Back Alive”の制作について、それにともなう様々な経緯など語っています。
結構ディープな話もしたように思います。
キースさんありがとう!

さて、内容が英語なので、日本語にしてほしいという声もありましたので、適当ですが、ぱっと日本語に直して下記に置いておきます。

 

アルバムのレビューも、そのうち上がってくると思うんですが、とりあえず、イギリスのクリスチャンカルチャーのウェブサイトであるCross Rhythmsさんが、短いレビューを載せてくれました。
短いけど、結構いいレビューですね。

https://www.crossrhythms.co.uk/products/Imari_Tones/Coming_Back_Alive/183052/

 

“Rock In Heaven”のギターソロが良いので、合わせてエアギターを弾く、みたいなことが書いてありますが・・・よかったらやってみてください、エアギター😀

“Rock In Heaven”は、往年のバッドボーイズロックを意識して、1990年前後の骨太なハードロックのサウンドを目指したんですが、結構パワフルでいい感じになったと思ってます。そして、それでいて、クリスチャンのメッセージがばっちりある曲ですね。アルバムの最後にふさわしい、ハッピーでパーティー全開の曲ですよ。

 

 

 

ではインタビュー翻訳を試みます。
K – キースさん
T – Toneくん

K: ハロー、キースです。今日はありがとう。こうしてお会いできて嬉しい。今日は調子はどうですか。

T: 今のところ良いです。

K: これは19枚目のアルバムComing Back Aliveが2月7日にリリースされました。ソングライティングとプロダクション、背景と制作について教えてください。

T: オーケー。それについて英語で話すのは難しいけれどがんばります。僕の英語は完璧ではないけど。
このアルバムは2023年に録音した。そして、これから制作を始めようという時に僕とMarieが住んでいるアパートで火事が起きた。
それは日曜日の朝だったけど、警察の人が来て叫んでいた。そして起きると煙と炎があたりを包んでいて、僕たちは炎をかいくぐって逃げた。それはまるで映画のようだった。
僕たちは住む場所を失った。けれどクリスチャンの友人や教会に助けを求めた。日本では教会は小さいので、建物すらないこともある。だけど最終的に麻生キリスト教会に助けてもらった。僕たちはそこに6ヶ月の間住んで、そしてそこでアルバムのレコーディングも行った。ドラムは別のスタジオで録音したけれど、その他のものは全部教会で録音した。2023年のことだ。
そして僕たちはファンのみなさんからたくさんのご支援をいただいた。PayPalやBandcampで寄付をいただいたり商品を買ってもらったりした。そのおかげで僕たちは音楽を演奏し続けることができてアルバムを作ることができた。2023年の6月から12月にかけてレコーディングしたんだ。
そして2024年の1月から5月くらいまでかけて、ミキシングしたりマスタリングしたり、あちこち直したりした。それと同時にライヴやツアーを行なっていた。

K: 素晴らしいですね。このアルバムのカバー、ジャケットについてのお話を聞かせてください。

T: アートワークですね。それは、この火事に見舞われたという事実に基づいている。僕たちは神様の助けによって火事を生き延びた。そしてロックし続けることができた。このアルバムはComing Back Aliveというタイトルだけど、面白いことに僕たちは火事の前からこのタイトルを考えていた。それは遠い場所から戻ってくるという趣旨だった。
なぜならひとつ前のアルバム”Nabeshima”は、複雑で、音楽的に幅の広いアルバムだった。そしてプログレッシブな内容で、日本の伝統音楽の影響もあった。だから理解することの難しいアルバムだった。僕らはそれを誇りに思っているけれど、理解しづらいという人もいた。曲も日本語と英語の両方で歌っているし、マルチカルチャーのアルバムだ。リスナーによっては、プログレッシブ過ぎるということもあった。
だから今回は、初期のスタイルに戻るという趣旨で、ストレートでわかりやすい音楽性に戻ろうとしていた。ルーツに戻るという感じだ。そしてそこに、死から甦るというキリスト教の大事なメッセージを込めようと思った。ご存じのように僕らはクリスチャンバンドだから。死を克服して、肉体には限界があるけど、魂は永遠だということを伝えようと思った。そして甦りということを描こうと思った。愛は永遠、音楽は永遠だという、スピリチュアルなメッセージを込めようとした。けれど火事が起きたので、このタイトルはまったく新しい意味を持つことになった。僕たちは文字通り生きて戻ったのだから。
だからこのアートワークはそれを表現している。大きな炎の前に、バンドメンバー3人が立っている。この火事の経験に基づいている。死から甦るということを表現している。

K: 素晴らしい。12曲の素晴らしく美しい曲。どれも好きになりました。素晴らしいアルバムをありがとう。あなたたちは音楽のクリエイターとして、このアルバムの出来をどのように思っていますか?

T: このアルバムは、僕たちは1980年代のハードロックのスタイルへのオマージュとして作った。簡単に言えばVan Halen的なサウンドを意識した。僕はVan Halenの大ファンだけど、特にこのアルバムでは1980年代の雰囲気を出したかった。1980年の、ヘアメタルとか、ポップメタルとか、呼び方は色々あるけど、そういう雰囲気を出そうとした。そして僕たちは、現代的なデジタル編集をなるべく使わないようにした。現代の音楽制作では、デジタル編集ですべてを完璧にする。けれど時にそれは完璧すぎて退屈だ。だから特にこのアルバムではそういった作り方を避けて、できるだけロウな、生っぽいサウンドを目指した。そして古臭い音を目指した。人によっては、現代の新しい音楽を比べると、あまり洗練されていない音に聞こえるかもしれない。そのことについては少し心配していた。なぜなら時々僕たちのパフォーマンスは完璧ではないし、生々し過ぎるかもしれない。けれど多くの曲では良い結果になり、意図した通りのサウンドになったと思う。

K: それは素晴らしい。あなたはアルバムの売り上げの50%をカリフォルニアの山火事の被災者に寄付するということだけど、それは良いことですね。そう決めた理由はどのようなものですか?

T: 僕たちはこれをやらなければいけないと思った。なぜなら僕たちも火事にあった時にみなさんからご支援を受けたから。その善意を分かち合いたいと思った。このアルバムは僕たちのサンキューアルバムだ。感謝を表現するアルバムだ。このアルバムをリリースしようとしていた時に、ちょうどロサンゼルスの火事が起きた。それは偶然とは思えなかった。このアルバムは1980年代のカリフォルニアのハードロックバンドに影響を受けたものだから。1980年代当時の、Van Halenであるとか、RATTやDokkenといったバンドはカリフォルニアから出てきた。だからこれを偶然とは思えず、僕たちはロサンゼルスに恩返しがしたかった。

K: そういった理由なのですね。このアルバムからミュージックビデオをリリースされていますね。Love Resurrection、Above & Below、Message From Above、Love Warsといった曲のビデオです。それらのビデオに制作について教えてください。

T: そうですね。前作のアルバムの時は、プロのカメラマンにビデオの制作を依頼しました。彼は良い友人で、クリスチャンでもあった。僕たちはこれまで彼と一緒にいくつもビデオを作っています。けれど今回はそうやって作っている時間がなかったので、僕たちはDIY形式で、つまり自分たちで全部やるというインディバンドのスタイルで作りました。僕たちはインディバンドであることに誇りを持っている。それは自分たちのありのままを表現して、メッセージを伝えるということです。アルバムの最初の曲はAbove & Belowで、とてもパワフルでハード、そして強い信仰のメッセージがある。ビデオは良い出来になったと思う。
Message From Aboveでは、大阪でいろいろな日本の食べ物を食べて、その様子を使った。大阪は庶民的な食べ物で有名だ。それはとても簡単な撮影で、その場でスマホを取り出して撮影するようなものだった。僕たちのありのままの姿や、舞台裏の様子を見せようと思った。国内遠征の時にそうやったたくさん撮影して、うあくいったと思う。楽しいものになった。
Love Resurrectionでは、これは僕のお気に入りの曲なんだけど、なぜかというとVan Halenの1988年くらいの雰囲気が出ているから、でもクールな曲で、愛の永遠や、信仰についてのメッセージがある。けれど僕たちは海に行って、クリスチャンの友人たちがWave Of Graceというサーフィンのミニストリーをやっているところを訪れた。彼らはクリスチャンのサーファーで、ビーチで人々を助けながら、ジーザスについて伝えている。とても素晴らしい人たちだ。なので、その神奈川県にある湘南という有名なビーチに行って撮影した。
けれどもどういったわけか、Marieがビキニの水着を着ることになった。これが面白いのは、僕たちは決してもう若くないということだ。なぜなら僕たちはもう長いこと音楽をやっている。バンドがオフィシャルに結成されたのは2004年だと言っている。だから僕たちはもう若くない。だけどMarieが水着を着てみると、まるで20代みたいな見た目だった。まるで23歳かと思った。なので、僕たちは彼女がビキニ姿でダンスする映像を使った。面白いのは、これが1980年代のメタルバンドであれば、こういった水着を着た美女はミュージックビデオでよく使われていた。Motley CrueとかWhitesnakeとかそういったバンドや、ヘアメタルのビデオで。けれども僕たちはクリスチャンバンドで、これをインディバンドとしてやっているけれど、今時こういったものはどう評価されるかわからなかった。だけど、彼女の年齢を考えると、自然な美しさを維持しているのは奇跡であり、またそれは神様が作った自然の美であると言える。だから彼女をフィーチャーすることにした。とても美しいものになったと思う。

K: それは素晴らしいですね。ツアーについて話すと、2025年に大きなツアーを計画していますか?

T: 僕たちはここ何年か、過去2、3年の間に、たくさんツアーを行なってきた。2022年と2024年にはアメリカをツアーして、それは素晴らしいものになった。そして日本でも遠征をたくさんして、たくさんの街を訪れた。残念ながら昨年10月にドラマーのShinryuがバンドを去った。僕たちはそれでも友達であり続け、彼はアルバムの宣伝も手伝ってくれている。彼は今、いくつかのバンドでドラムを叩いている。しかしながら、今のところ僕たちは、すぐに新しいドラマーを探すという感じではない。僕とMarieの二人だけで、トラックを使って演奏をしてショウをやろうかと思っている。なぜなら日本の音楽シーンの状況を考えると、二人でそのようなスタイルで演奏することが、より効果的だと思うからだ。身軽に演奏できるし、フルバンドで演奏するよりも効果的な状況がたくさん考えられる。だから2025年はそういった活動をしようと思っている。今の時点で春と初夏に3つのショウがブッキングされている。今のところまだ準備段階だけど。ぜひもっとショウをプレイしたいと思っている。だから今は新しいスタイルを試しているところだけど、将来的には新しいドラマーを見つけるつもりだ。そういった理由から、今年は日本だけの活動になると思う。しかしチャンスがあれば、アメリカであれ世界のどこであれ、行って演奏したいと思う。

K: 新しいことに挑戦するのは素晴らしいですね。前作はSliptrick Recordsからのリリースでしたが、今回のアルバムはKitchen Knife Recordsから出ていますね。そこにはどのような理由がありますか?

T: レコード会社のことですね。前作のリリースで、ヨーロッパのレコード会社と仕事をしたのは良い経験でした。東ヨーロッパの、ラトビアのヘヴィメタルのレーベルでした。ある時点では、その東ヨーロッパの地域をツアーしようという計画があった。Nabeshimaをリリースした後、2021年のことです。けれど計画していたら、ウクライナで戦争が起きて、その計画は不可能になった。だからそれは、ひとつの失われたチャンスだった。それは不運だったけど、しかしレーベルからリリースしたのは良い経験だった。なぜなら僕たちはいつもインディペンデントに音楽をリリースしてきたから。けれど、今の時代において、レコード会社と契約するということは、よほど地位のあるバンドでない限りは、メリットとは限らない。良いこともあるけどデメリットもある。僕たちは自分の音楽の上にコントロールを持ちたいと思い、自分たちのレーベルからリリースすることを選んだ。音楽や宣伝だけでなく、音楽の権利を自分たちですべて持ってコントロールすることは良いことで、その方が音楽活動も快適だ。そういった理由から、またインディペンデントにアルバムを出そうと思った。

K: なるほど、素晴らしいですね。20年以上活動して、19枚のアルバムを作ったわけですが、ここまでの音楽の旅路についてどう感じていますか?

T: 面白いですね。なぜなら、僕たちはこれを長いことやっているけれど、アルバムを何枚リリースしたか、と聞かれても、よくわかりません。これはアルバムとして数えていいのか、EPはどう数えるのか、とか、よくわからないし、これは6曲入りだけど、アルバムと呼んでいいのか、とか、7曲入っているからアルバムかな、とか、基準がわかりません。けれど僕たちはいつもインディペンデントに音楽を作り続けてきたそれあSpotifyやiTunesといったアウトレットがまだ無い時代から、ずっと作っていたのです。僕たちはただのローカルバンドで、誰も僕たちのことを知らなくても、それでも僕たちは音楽を作っていた。なので、僕たちは有名なキャリアのあるバンドとかではない。だから、19枚のアルバムと言われてもなんだかおかしく感じる。こうやって話すと、19枚もアルバムをリリースしたなんてすごいね、君は有名なビッグなバンドの人なのかい、って言われる。でも、これまでに僕たちの作ってきた音楽のカタログを見れば、きっと驚くと思う。それはインディバンドの音楽なんだけど、きっとその内容に驚くはずだ。どう説明していいかわからないけれど、ここまでやって来れたことは祝福だと思っているよ。バンドをやるっていうことは大変なことだ。インディバンドで音楽を作るのはなおさら大変だ。僕はいつも、音楽をやめたいと発言してきた。たとえば、これを作ったら、これを達成したら、音楽をやめようといつも考えていた。だけどひとつの事を達成すると、また次のものが現れてきて、どういうわけか僕たちはここまできた。まだなんとか生きていて、バンドを続けている。だけどよりたくさんの人たちが僕たちの音楽を発見してくれている。だからそれは素晴らしい祝福だと思う。そして僕たちはクリスチャンバンドになることができた。2007年の12月にイエス・キリストを知ったんだ。そしてその後でクリスチャンバンドをやろうと決意した。それ以来、僕らはこれを神のためにやっている。僕らは自分たちの音楽をイエス・キリストに捧げることを決意した。だから、これはすべてジーザスが中心なのであって、成功するとか、名声を得るとかはどうでもいいことだ。そういった世俗的な成功はあまり気にかけていないんだ。だけど今でもこれをやっているのは、神様の祝福だと思う。とてもハッピーだし、とても感謝している。応援してくれるすべての人々に感謝しています。それが僕たちの気持ちですね。

K: 素晴らしい。では最後に、世界中のImari Tonesのファンに向けてメッセージはありますか?

T: 心の底からありがとうと言いたいです。なので日本語でこれを言わせてください。どうもありがとうございます。みなさんのご支援に感謝しています。

K: ビューティフルですね。今日はこの機会をいただきありがとうございます。インタビューできてとても嬉しい。Coming Back Aliveは素晴らしいアルバムで、聴いていて楽しめました。多くの人々がこのアルバムを聴いてバンドを好きになると思います。音楽を通じてイエス・キリストのメッセージを広めてください。応援しています。Marieさんにもよろしくお伝えください。いつか実際にお会いすることができるといいなと思います。では良い夜をお過ごしください。

 

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