Heavy Metal Church V2 ご報告

 

時間がかかりましたが、3月30日に西横浜El Puenteで行われた「ヘヴィメタル・チャーチ」”Heavy Metal Church vol.2 Exodus”の振り返りをしたいと思います。

振り返り、報告、お礼、かな。

 

投稿が遅くなってしまうのは、もともとミュージシャン、バンドマンというのは、色々生活上の問題、性格上の問題がある上に、なんやかんやイベントが続き、アルバムの仕上げ、ベストアルバムのリリース準備、7月のアメリカ遠征の準備などが重なっていて、えらい忙しかったという事情があります。ご容赦ください。

 

 

ここに至るまでの経緯を説明しますと、昨年の秋か、夏の終わり頃、ヘヴィメタルチャーチを日本で実現できたらいいだろうなという考えが、ふと浮かびました。もちろん、これまでもそういう事を考えたことがなかったわけではないですが、本当にそれを実現する、ということは、あまり考えていなかった。本気で、それが出来る、というふうには考えなかった。

でも、そのことをちょっとバンドのページに投稿したら、なんか非常に反応がよかった。
そういったこともあって、ふと思い立った。
やってみよう、と。

本気で、これが出来るのだ、と考えてみよう、と。

そして、それは結構、自分の人生の目標、心から実現したいと思っている事であることもわかりました。
なので、バンドとして、公式に、これが今後のうちのバンドの大きな目標である、ということを掲げることにしました。

 

それにはもちろん、昨年6月の火事以降、心身の、身辺の様々な変化があり、また麻生キリスト教会に助けられてお世話になっている中で、様々なきっかけを与えられたという事を、やはり言うことが出来ます。

 

そして、焦らず、一歩ずつ。
前に進んでいくことにしました。

教会の組織や、建物や、人数を集めることや、広報活動や、
そういったことも色々、ありますが、
それよりも何よりも、
ヘヴィメタル音楽を用いて、ヘヴィメタル・チャーチらしい、ハードかつ真摯な、礼拝の形を作っていくこと。
それをまずは最優先で。

 

そして、昨年、2023年10月に、第一回のイベントを、川崎市の麻生キリスト教会でやらせていただきました。

荻野”メタルヘッド”倫夫牧師に特別メッセージをしていただき、また、当日集まったメンバーで急遽MegadethのHoly Warsを演奏するなど、奇跡と祝福とヘヴィネスに溢れた「ヘヴィメタル礼拝」となりました。

 

そして、第二回のイベントを、3月30日に行ったわけです。

スペシャルゲストは、南米ブラジルから、クリスチャンヘヴィメタルの世界では世界的に知られているベテラン、Antidemonを迎えました。

ヘヴィメタル・チャーチ・ジャパンの企画を始める時に、海外の名のあるクリスチャンメタルバンドを呼べたらいいね、なんて言っていたのですが、考えるよりも前に、いつの間にかそういうことも実現していたりします。

 

これは、インターネットを通じて僕たちのファンになってくれた、日本在住の南米系のメタルヘッドの方(方々)が、かなり以前からAntidemonの来日ツアーを計画していて、彼らに協力してほしいと言われていました。

そういった経緯があり、今回実現した、Antidemonのジャパンツアーの中で、僕たちは何本かご一緒させてもらったわけです。そのうちの一本として会場を押さえていたのが、西横浜El Puente。パンク、ハードコア、スラッシュメタル等のエクストリームかつラウドなジャンルにおいては、伝説的なライブハウスです。

 

第二回の”Heavy Metal Church”のイベントを考えた時に、教会ではなく、一般のライブハウスで行いたい、というのは僕も個人的に願っていたことでした。しかも、アンダーグラウンド、ハードコアのベニューである西横浜エルプエンテで、そのような「ヘヴィメタル礼拝」を行い、神を賛美することが出来る。
これは、本当にこれ以上ないくらいの祝福です。

なので、僕たちはこの場所で、「ヘヴィメタル礼拝」を行うことにしました。

 

 

一番手を務めてくれたのは、静岡県は掛川を拠点とするクリスチャン・デスメタルバンド”Anakrino”。

3人組の彼らは、結成されてからまだ新しいバンドで、なんと、この日が初ライブ!!

そして、静岡県のクリスチャン・デスメタル・バンドと書きました。

 

僕たちImari Tonesは、日本初の本格的クリスチャンヘヴィメタルバンドを名乗って活動してきました。クリスチャンメタルって言い出したのは、2008年からです。

活動してくる中で、僕たちの他にクリスチャンメタルのバンドを見かけることは、日本ではほとんど無く。ほぼ無く。例外的に、サイドプロジェクトでやった「Atsuki Ryo with Jesus Mode」があるくらいで。でもそれも自分たちだし。また、僕たちが「日本初」って名乗ってるから、「いいや、俺たちの方が先だぜ」って言ってくる人たちに会えるのを楽しみにしているんですが、今のところ、そういったこともなく。(ちょっとした噂とか、そういった人がいた、という話は聞いたことがあるんですが)

なんなら、一度だけ、「Stryperに影響を受けたクリスチャンメタルバンド」っていうのを見かけたことがあるんです。そして、当時一緒にイベントをやっていたCalling Recordsの仲間が、彼らに声をかけた。そういうことが、一瞬、あったんですが、そのバンドは、その後すぐに、バンド名を変えて、クリスチャンメタルの看板を降ろしてしまった。そんな事もありました。(今も気になってる)

 

なので、この日本に!
僕たち以外に、クリスチャンのメタルバンドが居るというだけで、ものすごく嬉しい。かなり嬉しい。

そんな感じの、Anakrinoさんです。

ギター&ヴォーカルのロドリゴさんは、僕たちImari Tonesのファンでもあり、そういったこともあって仲良くさせていただいています。

そして、ドラムのAyumiちゃんは、ロドリゴさんの娘さん。
微笑ましい親子バンドです。そしてAyumiちゃんはまだティーンエイジャー。これは人気が出るでしょう。そして、すでにすごいメタルドラムを叩いていますが、これからぐんぐん上手くなって、凄いドラマーになるはず。

 

南米系のバックグラウンドを持つバンドでもあるから、「日本のクリスチャンメタルバンド」として分類することに異を唱える人もひょっとしたらいるかもしれないけど、僕は彼らは間違いなく「日本のバンド」だと思う。
これからの新しいジャパンは、そうやって皆で作り上げていくんだぜ。そして、皆で神を賛美し、キリストによる神の国をこの大和の地に作り上げていくのだ〜!!

何よりも大事なこととして、Anakrino、非常にかっこよかったです。
ヘヴィで鋭角的なサウンドとリフ。そして意外にキャッチーなフックのある楽曲。
彼らは日本のメタルシーンの中で、きっとこれから頭角を現していくでしょう。

 

 


そしてハードコアパンクバンドの時啓草。
クリスチャンパンクをやっている彼らは、仲間である”Spicky Heads”と共に、これまでにも何度か対バンさせていだたいたけど、やっぱり素晴らしい。
分類上はパンクなんだけど、ハードコアパンクとエクストリームメタルは、いろんな意味でそれほど遠くない気もするので、今回のイベントの趣旨に合うはずだと思って出ていただいた。

音楽的にも、そしてメッセージ的にも、僕たちImari Tonesと同じくらい、あるいはそれ以上に、ややこしい立ち位置、ややこしい事情を抱えているバンドだけど、本当に骨のある本物のメッセージを伝えることの出来るバンドだと思う。バンド名が難しいんだけど、「時計草」というのは、キリストの受難を象徴する花らしいね。(そういえば英語だとパッションフラワーと言う名前だね)

彼らはついに1st EPをリリースしたということで、ぜひ入手して聴いてみることをお勧めしますよ!

 

 


そして我らがImari Tonesもがんばりました。
こういう、自分たちが企画、主催側に回るイベントって、どうしても演奏というか自分たちのステージは幾分おざなりというか、二の次になってしまうところがある。イベント全体のつつがない進行や運営を考えてしまうし、イベント全体を通じて、皆がハッピーに祝福に溢れることが一番だから。

だから、ベストオブベストの演奏ってわけにはいかなかったかもしれないけど・・・結構がんばったぜ!!??

必殺のインディロック系エモーショナル変拍子バラード”Love Is To Do”や、時代劇メタルの”磔少年”(Crucified Boy)あたりで、皆のハートを掴むことが出来たんじゃないかな。

自分たちのバンドなので写真が多めにある(笑)

 

 

 

そして、特別メッセージとして、神学者「山﨑ランサム和彦」先生にメッセージ、プリーチ、説教いただきました。

最後に演奏したAntidemonも素晴らしかったし、皆でこうして集まって、ヘヴィメタル礼拝を共に出来たことも本当に幸せなことだったんだけれど、僕は個人的には、このHeavy Metal Church Vol.2のいちばんのハイライトは、やはりこのランサム先生のメッセージだったと思う。

ランサム先生は、神学者。
神学者っていうのは、theologianっていうのか、theology(神学)の学者さん。

しかも日本を代表する、神学の分野でもとても権威のある方。
そんな方が、このヘヴィメタル・チャーチでメッセージをしてくれるということは、本当に凄いこと。

 

僕たちと、ランサム先生のご縁は、確か何年も前にランサム先生が、ご自身のブログでクリスチャンメタルに関する記事を書いておられて、それをきっかけに知り合ったんだけれど、お会いしてみて、同じ横浜なんですね〜(しかも同じ愛知に住んでいたこともある)なんて言っていたら、そのうち僕たちが引越しをして「隣の駅になっちゃいましたね」くらいのご近所さんになり、そこから更に、昨年の火事の後、僕たちはまた引越すことになり、そしたら推定徒歩3分くらいのご近所になってしまったという、不思議なご縁でありました。

お会いするたびに、クリスチャンメタルや、一般のメタル、Iron MaidenやMegadethの話をされて、お友達でいられるのがとても光栄なのですが。

 

そういったメタルつながりの一環とは言え、このキリスト教の世界で名前もあれば権威もある、そんなお方に、「ヘヴィメタル・チャーチ」の爆音礼拝イベントで、メッセージをしていただいた。

とても嬉しく、感動しているのです。
画期的なことだと思います。

 

そして、当日僕は、イベントの進行や自分たちの演奏が気になり、あまり集中してランサム先生のお話を聞けなかったのだけど。あらためてこうして映像を見てみると、本当に素晴らしいメッセージをしていただいた。

とても愛のある、ヘヴィメタルに対しても、クリスチャンメタルということに対しても、そしてもちろんイエス・キリストの愛を中心にして、非常に勇気づけられる、愛のあるメッセージをしていただいたと思います。

そのランサム先生のメッセージの映像を、あらためてYouTubeにアップしてみました。
ぜひ、ご覧になってみてください。
絵的にも、なかなか一般の教会でのメッセージと違って、面白い感じになっていると思います。

 

 

このHeavy Metal Church vol.2のイベント自体は、当日、YouTubeおよびFacebook上でライブ配信を行っていたんですが、Facebookはなんだか保管の期限があるようで、ファイルが消えてしまっていた・・・知らなかったので残念。

しかし、画質や音質は必ずしもよくないですが、YouTubeにはライブ配信されたものが残っています。イベント全部を見ることが出来ますので、よろしければご覧になってみてください。

 

 

 


そしてこの企画の目玉。ブラジルの重鎮、Antidemon。
盛り上がりました。

彼らに来てもらって本当に良かった。
これぞクリスチャンメタル。これぞクリスチャンデスメタル。
熱く、重い、本物の信仰のメッセージ。
信仰の爆音、信仰の叫び。

堪能しました。
僕は感動しました。
こうして、長年にわたってクリスチャンメタルを演奏している彼らを見て。
信仰を基にヘヴィメタルを鳴らし、ブラジルで教会を主催(もちろんヘヴィメタル教会)している彼らを見て。これが本物なんだと感動した。
そして、夫婦でバンドをやっているのも感銘を受けた。(今では僕たちもそうだから)

 

 

 

 

会場には、数名の牧師さん、ゴスペルポップユニット「ステリーナガールズ」のさゆりさんや、ヘヴィメタル芸人として知られる橋山メイデンさん、またヘヴィメタルチャーチジャパンの中心人物でもある荻野倫夫メタルヘッド牧師など、素敵なゲストで溢れ返り、荻野牧師にはイベント最初の「主の祈り」をやっていただきました。僕がギターソロを弾きながら、祈りにつなげていく、という礼拝の最初の儀式、という様式の流れだったんだけど、どうかな。

またAntidemonやAnakrinoが出演していたこともあり、会場もかなりインターナショナルな感じになっていた。

 

とにもかくにも、信仰、祝福、愛、そしてヘヴィな爆音に溢れた「ヘヴィメタル礼拝」だった。
それは本当に間違いないです。

サンキュージーザス。
イエス様ありがとう。

皆さん本当にありがとう!!!!!!

 

さあ、日本にヘヴィメタル・チャーチを作るという目標。
それに向かっていくためのヘヴィメタル・チャーチのプロジェクト。

これから、どうなるのか。
次の一歩はどこへ行くのか。

あせらず、ひとつひとつ、進んでいきたいと思っています。
皆さんに相談しながら。
そして神様に祈りながら。

 

けれど、このイベントの後、4月のことですね、もうひとつ、面白い動きが、このヘヴィメタルチャーチ・ジャパンにあったのです。

それは、また後日書きたいと思います。

Keep on rocking for Jesus!!

 

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