カバーソングのビデオを作りました。
KISSの”Do You Love Me”という曲です。
事の起こりは、昨年、新メンバーにてリハーサルを開始した時。
ドラマーのKojiさんは、アメリカンハードロックを志向しているので、KISSのファンなのですね。
なので、KISSのカバーソングを演ろう、という話になり。
持ち上がってきたのが、この”Do You Love Me”という曲。
決して「誰もが知っている有名曲」というわけではないと思いますが、1976年のヒットアルバム”Destroyer”に収録されていて、90年代にやっていたアンプラグドでも演奏されています。
シンプルで簡単、しかもキャッチーだし、楽しい曲。
ぜひやってみよう、という事になりました。
しかし、そう思って歌詞に目を通してみると、そこには少々、問題がありました。
つまり、僕らはクリスチャンバンド。
英語の歌詞の内容を見ると、かなりセクシーな内容で、
つまりはバンドのメンバーと当時の「グルーピーのお姉さんたち」との関係について書かれており、
クリスチャンバンドがそのまま歌うにはふさわしくない。
まぁ、なんといってもKISSですからね。当然と言えば当然。
セクシーかつゴージャスな歌詞で、ユーモアも利いており、イントロの部分で”You like my 7 inch…”で一瞬、間が開くところとか、間違いなく意図的で、クスっと笑ってしまう感じです。(ちょっとお下品なジョークなのですが、わかりますよね?)
なので、これは歌詞をちょこっと変更しよう、ということになりました。
うまい具合に、この曲は”Do You Love Me?”と、全編にわたって問いかける内容。
これは、新約聖書のヨハネの福音書で、復活したイエス・キリストが、後に初代法王となるところのペテロに「あなたは私を愛しているか?」と3度問いかけた、というエピソードを思い起こさせます。
それは、イエスが十字架にかけられる際に3度嘘をついてイエスを見捨ててしまったペテロを許すためだったんですが、そんな聖書のエピソードを踏まえて、「クリスチャン・バージョン」な替え歌になっています。
その他の内容もクリスチャンあるある、というか、クリスチャンの人にはわかるネタ、みたいなところがあります。
もっとも、僕の英語もあやしいもんだから、文法や言い回しはおかしいところがあるかもしれないけれど(汗)
KISSと言えば、サタニックと言われたり、悪魔のバンドのように言われることが多いグループ。
そこについてはノーコメントだけれど、素晴らしいバンドであることは間違いないし、また彼らは”God Gave Rock’n’Roll To You”という曲も演っていたよね。
そんな意味でも、こうして彼らの曲を、「クリスチャンバージョン」で演れたことには意義があったと思う。
このカバーソングのビデオについては、いつもお借りしているリハーサルスペースにて、一発録りでさっくり録音し、その場で撮影してビデオにしちゃいました。
ドラマーKoji氏も、スティックを回しまくって目立っているし、今のImari Tonesのキャラクターを全面に押し出したビデオになっていると思います。
Cheesyな内容かもしれないが、楽しんでくれた嬉しいぜ!!
そして、これが歌詞でありますよ。
歌詞の日本語訳をのっけっておきます。
ヘイ、ユー、神様からのメッセージだぜ
(牧師さん目線で)
君は私の説教が大好き 聞いてるとよく眠れるから
私の7インチの大きな聖書も好き
もっともスマホの聖書アプリの方がいいって言ってる
だけど
僕のことを愛している?
私のことを愛している?
本当に愛している?
ねえ、君、
君は教会に行くのが大好き
フェローシップにバイブルスタディ
祈り会にワーシップバンド
キラキラしたエレクトリックギターの音
だけど
僕のことを愛している?
私のことを愛している?
本当に愛している?
(イエス・キリスト目線で)
なあ、ペテロ、
君は私の福音が大好き
私が起こす奇跡の数々や、それに伴う大騒ぎ
君は私と一緒に水の上を歩いた
そして君は私を決して裏切らないと言ったね
だけど
君は私のことを愛しているか?
彼(イエス・キリスト)は3回、そう聞いたんだ
(ペテロに向かって)
君の白い衣と天国の鍵
まさに法王の風格
聖書の福音書や使徒行伝で読んで
クリスチャンならみんな君の名前を知っている
だけど
君は私のことを愛しているか?
彼(イエス・キリスト)は3回、そう聞いたんだ
君は私のことを愛している?