2020年2月28日をもって、僕たちにとって非常に大切な作品となる”Nabeshima”アルバムのすべての素材を録り終えました。最後にやったのは、自分の部屋でさくっと録っちゃった「いろは歌」でした。
思えば、この作品を作るという、ただそれだけのために、この何年間、たくさんのものを犠牲にしてきた。
その中には、[Tone, Hassy, Jake]という、2008年から10年間続いたlong time lineupも含まれる。この作品を作るために、僕はあのラインナップを終わらせなければならなかった。
素材の録音が終わったので、これから次はエディットおよびミキシングの段階に入ることになる。この特別な作品をリリースするまでには、まだまだやらなければならないことがたくさんある。今回ばかりは、もったいぶって出し惜しみするつもりだ。時が来るまでは、状況が整うまではたぶんリリースしない。
けれども僕にとっては、これは新しいスタートだ。
まるで牢獄のようなスタジオからやっと外に出て、新しい事を始めることが出来る。
世界とコミュニケートすることが出来るようになる。
自分たちの音楽で世界を征服する旅に、僕たちはまた乗り出すことが出来る。
やっと自由になれた。それが率直に、今感じていることだ。
なんとなく記念に写真に撮ってしまったのは、今回の録音に使ったささやかな機材たちだ。
ほとんどのものは、この”Nabeshima”を作るという目的のために、この1、2年の間に、中古で安く手に入れたものだ。
素晴らしい音楽を作るために、多額の予算や高価な機材は必要無いということを、僕たちはまた証明出来ると思う。
これからどんどん新しい事を始めていくよ。
だからすぐにまた会いましょう。
祝福がありますように。
-Tone