[インディバンドのライフストーリー]
(また英訳ブログです〜ご了承ください)
僕らのバンドのゴールについて話しておきたい。
僕らは日本のインディバンドだ。そして時々、なぜ僕らがこれをやっているのか聞かれることがある。
僕らはお金や名声のためにこれをやっているわけじゃない。
それは最初からはっきりしていた。
僕らは有名になったり社会的に成功するために音楽を始めたわけじゃないんだ。
そしてたぶんそれが、僕らがクリスチャンバンドになった理由だろう。
僕らは成功以上の何かを求めていたからこそ、「日本最初のクリスチャンヘヴィメタルバンド」なんていうものになった。
僕らの世代は「インディロック」「オルタナティブロック」「ガレージロック」の世代だ。(たぶん君が思っているよりも僕らは年を取っている)
メインストリームで成功するということは、僕らにとってはクールではなかった。
(ロックの歴史において名声と成功というものは、大なり小なり悪魔との取引だっただろうと思っている。)
また同時に、僕たちは今の時代のソーシャルメディアにおけるインスタントな名声も信じてはいない。
なぜならソーシャルメディア上のそれらの数字は、AIのアルゴリズムの結果に過ぎない。
僕たちはソーシャルメディアのプラットフォームやそれらのアルゴリズムのために音楽を作っているわけじゃない。
僕たちはリアルな人生を生きる本物の人間のために音楽を作っている。
では、成功とはいったい何だろう。
一人のインディロックガイとして(またクリスチャンアーティストとして)、僕はいつも、自分の欲する成功というものはこの世界には存在していないような気がしていた。
なので僕たちは、自分たちの成功というものの定義を、自分で作り出す必要があった。
ひょっとして僕たちの成功というものは天に、天国にあるのか。
あるいはそうかもしれない。
けれど、いったいそれはどんな形をしているだろう。
普通の人間にとって、「天国における成功」がどんなものなのか、それを知るのは難しい。
一人のアーティストが、そのアートを通じて、世の中に神の栄光を示すにはどうしたらいいだろうか。
これはとても難しい質問だ。
けれど僕たちの答えはこうだった。
音楽を通じて、人生の物語を書くこと。
それは人生を通じた信仰の物語だ。
僕らはロックンロールミュージックを信じている。
今も変わらず信じている。
おそらくメインストリームカルチャーの中では、ロックはとっくの昔に死んでいるのかもしれない。
けれども僕たちにはそれは関係のないことだ。
なぜなら日本には、長い歴史を持った伝統的な芸術がたくさんある。
僕たちはそんなふうに、最も古い伝統的なロックミュージックを、最新のインディの精神を持って鳴らしたいと思っている。
僕たちはロックンロールミュージックは神様からの贈り物であることを強く信じている。
そしてロックには使命(ミッション)があることを今でも信じている。
ロックミュージックに何が出来るのか、その本当の力を見せたい。
君の人生に、芸術がどれだけのことを出来るのか、それを見せたい。
それを為すためには名声は必要ない。
大きなお金も必要ない。
本当に必要なものは愛と情熱だ。
ロックンロールとは道であり、生き方だ。
君の自由をどうやって見つけるかという、その方法だ。
そして僕は君に希望というものを見せたい。
お金持ちだけが手が届く自由なんていうものは欲しくない。
選ばれた人たちだけが持つことのできる希望だったら興味はない。
成功した人たちだけのための自由や希望だったら必要ない。
僕たちが欲しいのは、たとえ誰であっても、信じさえすれば掴むことの出来る希望だ。
それは君の本当の人生を生きるという自由だ。
それは名声や成功とは何の関係もない。
僕たちはそのための鍵を君に渡したい。
(そしてきっと、その鍵はキリストの中にあるはずだ。)
僕らは日本のインディバンドに過ぎない。
それでも、僕らにしか見せることのできないものがきっとある。
僕らはそれが出来ると信じている。
それは大きな夢だ。
とても大きな夢だ。
「成功して世界中の大きなアリーナで演奏する」みたいなものよりも、たぶん大きな夢だ。
成し遂げるには時間がかかる。
忍耐も必要だ。
だけれど、僕らはそれが出来ると信じている。
進むべき道はきっとまだ長い。
だけど僕らのゴールは。
それはこのレースを最後まで走りきることだ。
この物語を、完結するまで書くことだ。
そしてその物語とは人生と呼ばれるものだ。
たとえそれが成功しようとしまいと関係ない。
もし僕らがこの物語を最後まで書くことが出来たのなら、それは僕たちにとって勝利だ。
愛と、希望と、祝福でいっぱいのロックンロールライフ。
そしてそこにはいつでも神がいてくれる。
そんなショウを、僕らは皆さんに見せたいと思っている。
(正直なところ、僕たちはここまでのところ、十分に成功だと思っている。なぜならあなたがいてくれるから! 皆さんの愛と応援があるから!)
物語は続く。
それは人生の物語だ。
それはあなたの、そして僕たちの人生だ。
末永く付き合ってもらえたら嬉しく思う。
Tak / Imari Tones
1月14日 2023年