ひとなみに一生懸命論じてみたいんだよ。
やっぱり政治は感情だと思う。
感情と心理。
どんなに政策とか理屈を言っても、やはり感情。
それぞれの立場や解釈において。
面白いもんだと思う。
音楽とかロックを聴いたり、支持するのも、
似たようなことなのだと思う、きっと。
とあるバンドや音楽を支持したり好きになるのも、
音楽の内容以上に、社会的な立場における感情ではないかなあ。
であれば、僕は、支持なんていらないと思う。
いちばん必要な人たちだけに届けばいい。
正直、選挙の結果は、
どちらが勝とうと、
たいしたことないのかもしれない、と思う。
どちらが勝とうと、双方の言い分のようなことには、きっとならない。
今回はいろいろ考えて民主党に入れようかな、
と書いたけれど、
あれなんだよね、
人物で見ると、
麻生さんと、鳩山さんでいったら、
僕は麻生さんは、結構きらいじゃないんだよね。
一応、クリスチャンの方だし。
けっこう、支持率とか逆風の中、がんばってたんじゃないかと思う。
一方、鳩山さんはといったら、
あまり知らないけれど、テレビ等でお顔を見る限りは、
かなり嫌いな感じ。
この人が自分の住んでる国の首相になると思うと、
ちょっといやだなと思う。
よく知らないから無責任なこといえないけどね。
以前も書いたことがあるけれど、
いい人か悪い人かは知らんけれど、
どっちかというと、小沢一郎さんのほうが、
僕としては感情移入できる政治家さんだった。
だから、昨年だか一昨年だか、小沢さんが、もうやってられん、やめる、
と言ったとき、ちょっと同情を感じた。
ようするに民主党は、その小沢さんが、愛想を尽かすような根性の無い組織であり党なんだと思った。
それでも僕が今回民主党に投票しようかなと思うのは、
先日書いたように、それがより「自然」であると思うからだ。
それ以上の細かいことはわからない。
けどこの機会だから書いてみようかと思った。
はしょって書くよ。
かなり端折る。
国というものに対する考え方、
国というものの定義の仕方によるのだと思う。
今更だけれど、僕は国という概念も信じていない。
信じてたらもっと違うふうに生きてたはずだ。
法律とか現在の社会制度も信じていない。
ふらふら好き勝手に音楽やってるダメ人間だけあって、
かなり虚無的な考え方だと思う。
何年か前に、僕自身、すこし、政治に興味を持ったときに、
国というものの定義について考えてみた。
そのときに、国というのは、価値観のことなんだと結論した。
だから根底の価値観が変わるとき、
国は変わるし、
根底の価値観が失われるとき、
国は滅ぶ。
だからきっと、国を守りたいと思うとき、
もっとも守らなくてはいけないのは価値観だ。
それなくしては、武器を持とうが、軍隊を持とうが、
まったく用を成さない。
そんなことが、中国の兵法書にも書いてあったはず。(わからんけど)
この点についてはここまで。
次に、政治というものを考えるとき、
最近読んでるチェスタトンの本にもそんなようなことがあったけれど、
現実的に目の前の対応としての選択肢を考えるのではなく、
理想の政治、理想の国家について考えるのが本筋だと思う。
先日も書いたけれど、
僕は日本の政治の制度、社会制度のいくらかの部分についても、
きちんと機能しているとは、とても思っていない。
きちんとした社会生活をしていたり、
家族や子供がいたりすれば、
あるいはまた立場によって、思うことは違うのだろうけれど、
僕にとっては選択肢Aも選択肢Bも関係がないし興味がない。
この国に必要なのは、その価値観の部分から、
作り直していくことだ。
ある意味それは、60年目の敗戦を受け入れることだ。
その価値観が、
求心力と説得力を失っているのであれば、
そんな国は壊してしまえばいいと僕は思う。
その「価値観」さえしっかりしていれば、
マスコミも無党派層も関係ないと思う。
つまり今の日本には本来の意味での「保守本流」は存在しない。
本来必要とされている「保守本流」とは、
その価値観の部分から、本来の日本人らしさを取り戻していくことに他ならないと思う。
それができるのは、「今の」自民党でもなければ、「今の」民主党でもない。
不幸なのは、
前に進もうと思うとき、
その受け皿として十分な政党が存在せず、
国が少し身動きをしたいだけの状況においても、
ある意味危険な賭けをせざるを得ないことだ。
いびつなバランスのまま戦後何十年もやってきたことのツケかもしれない。
見切り発車をせざるを得ない。
頼りない民主党についても、
僕らの民主主義についても。
ずっと昔から言ってきた思ってきたことだけれど、
僕らには、廃墟からやりなおす覚悟こそが必要だと思っている。
同世代の人たちが、どう考えているか、友人たちや、一般の人たちの意見はわからないが、
少なくとも、僕自身の生きてきた感覚と、僕の周囲にいた人たちを思うと、
18歳以降、
僕の目には、つねに廃墟と荒野だけが見えていた。
そして、だからこそ僕は、新しい世界を作り出すことに情熱を燃やすことができた。
僕は、この時代に生きる人として、この「廃墟」、「荒野」が見えていないのであれば、この時代に生きる意味乃至資格がないと思っている。
「今の」自民党は、今、この国に生きる人たちに、廃墟からのスタートが必要なことがわかっていない。
「今の」民主党は、自身への一時的な支持が、国民が選ぶ荒野への第一歩に過ぎないことがわかっていない。
若い世代の政治家さんたちは違うかもしれない。
いちばん早いのは、きっと、世代交代しちゃう、ただそれだけのことかもしれない。
いっそのこと世代交代法でも作ってしまえば、なんて思う。
でも変えるべきは国会なんていう滑稽なものじゃない。
それはさきほどから書いているとおりだ。
本当に何かを変えるんであれば、
それはものすごく時間がかかる。
日本という国が、
いつまでも無事でいるとは、僕は以前から、ちっとも思っていない。
日本民族は、ユダヤ人みたく、神に選ばれた民族なのか?
僕はこれはYesだと思う。
ユダヤ民族は、2000年間も、国家という形を持たずして、
民族をしっかりと保持してきた。
それは、民族の「価値観」がしっかりと保持されてきたからだ。
ユダヤ教という信仰を通じて。
アメリカにいようが、ドイツにいようが、彼らの中にはしっかりと「国」があった。
一方で、なぜユダヤ民族は国を失ったのか、
聖書によれば、それは彼らの精神が堕落したからだ。
日本もそういう状態になって久しいと思う。
日本人が、本当に選ばれた民族であるならば、
これから来る試練に目をそむけ、そしてその中で、
その本質を維持できないようであれば、
そんな国はなくなってしまえばいいと思う。
日本人らしさってなんだ、
日本人にとってのユダヤ教に代わるものってなんだ。
神道か?天皇か?
あるいは宗教でない形の、国家や民族の本質を見つけることができるのか?
難しいことだけど、たぶん日本人はそれをやらなければいけない。
価値観無くして生きていけるほど、日本人は低級な民族では無いからだ。
この点もこれ以上は言わない。
一応わたし、クリスチャンのはしくれだしね。
もしジーザス・クライス党とかいう政党があればそっちに入れてるよ(笑)
政教分離に反してるけど。
ところでアメリカって政教分離になってるのか?
なぜ牧師立会いで、聖書に手をおいて就任式するんだ?
明日の選挙の結果はわからない。
そんなおおげさなことじゃないかもしれない。
民主党有利だという報道はどこまで信用できるかわからない。
神さんの意思なり、自然の法則によって、
どこかで変化と崩壊が起きるのが必然であるならば、
がまんとごまかしで後からどかーんと来るよりは、
早めに少しずつ、穏やかな形で壊していったほうがいい。
本当の意味の、保守本流を見つけるために。
今ある不完全な仮の保守本流を、壊さざるを得ない。
リスクが伴うとしても。
それが、とりあえず雰囲気に流されて、何も考えず、報道にだまされるまま、
好きでもない民主党に投票しようかなと思った理由。
たぶん言い過ぎ。
実際はそんなおおげさなことじゃなくて、きっと何も起きない。
「予言が外れることが予言者にとっての勝利」
と、チェスタトンにも書いてあったから、
それについては勘弁して。
どちらにせよ、
神さんのみこころどおりに。