2017年4月の日記

■…2017年 4月 2日 (Mon)…….ギターまでエイプリルフールやっていた訳ではあるまい
エレクトリックギターって何なんだろうね。
日々書きたいことは色々あるけれど、結構やることがいっぱいあってなかなか書けない。

自分が14歳の頃に、当時の日本製のJackson Soloist (安い方)を手にしてから、僕はなんとか、演奏したり、音楽を作ったり、自分なりにしてきた。
思い返すに当然ながら、いろんな楽器が世の中にあるうち、やっぱりそれなりに「自分に合ったもの」をこれまで使ってきた。

エレクトリックギターというのは、多様性があって、価値観がそれぞれだから、人それぞれに求めるものは違う。その基準も違う。
そんでもって、それは、音楽というものの多様性とだいたいイコールだ。
ああいう音楽がいいって人もいれば、こういう音楽がいいって人もいる。

そんな中で自分は、ここまで、必死になって躍起になって、自分の基準というものを追い求めてきたのか。
その中で、その音に辿り着く奇跡とか可能性を思うと、もうなんか、地位も名誉もどうでもいいように、確かに思えてくる。

昨年の末に、長年愛用した2本のMusicman Axis-EXを手放してしまったことは、あんまり後悔してない。それは、やっぱり先に進む前に必要なことだったから。
しかし、やっぱり思い返してみると、そして、時々こうして色んなギターを試してみたりすると、やっぱりあれ(Musicman Axis)は、いいギターだったんだな、ということが、あらためて思われる。

所用で出かけたついでに、某所にて、ちょっと高いギターを、2本、試してしまった。
そして、そのどちらも、比較的値段の高い楽器だったけれど、どちらも、あんまりよくないと感じた。

でも、それは僕がそう思っただけで、それを「良い」と思い、実際にそれで良い演奏をする人はいるに違いない。
たとえばヘヴィメタル的な価値観だと、生鳴りがどうこうよりも、それをいかにハイゲインで歪ませて音を作るか、ということの方が重要だ、一般的には。

そしてエレクトリックギターなんて言っても、使い方はそれこそ千差万別であって、その使い方の如何によって、求める性能もまったく違ってくる。
だから、ほとんどの人は、市場にある一般的なギターであんまし問題ないわけだ。

昨日、うっかり試してしまったうちのひとつは、某日本のメーカーの、Eから始まってPで終わる例のブランドのやつだ。
そのメーカーも色々なギターを出しているのだろうけれども、「値段の高いセットネック」を試してしまった。成り行きで。
それは、僕は「気合いの入ったセットネック」のモデルはなるべく色々試してみたいと思っているからだ。今までも結構それなりに試してきた。

たとえばそのメーカーのセットネックなんて言っても、例のNから始まるトラディショナル系のブランドで出しているやつなんかは、もうちょっとマシなのかもしれない。そっちのやつはまだ弾いたことない。とはいっても、ライヴハウスで何度か他人が弾いているのを見たことはあるから、だいたいの予想はついているけれども。

そのNブランドのやつとは別かもしれないが、結果から言えば昨日ためしたそのEから始まってPで終わるメーカーの「ちょっとモダンっぽいスタイルのセットネックの高いモデル」は、見事に期待はずれだった。少なくとも僕の基準では、あれは「ちゃんとしてないセットネック」の典型ということになる。

それはそれで、でも現代の一般的な基準では「モダンで使いやすいギター」と分類されるのだろうから、まったく順当なところだと思う。

きちんとフォローしておくとすれば、そのEから始めってPで終わるメーカーについても、フロイドローズがついてシュレッド仕様の、もうちょっとメタル然としたモデルに関しては、その機能性において水準以上のものであると認識している。「その機能性において」という意味ではあるが。昨年の秋にもビクトリアノが持ってきたやつを弾かせてもらったりしたしね。Shredabilityは素晴らしかった。

もうひとつショックだったのは、EVHの高いやつを試してしまったんだよね。

僕は、EVHは、実のところ今までに数えるほどしか試していない。
数年前に、「いかにもレスポール」なハードテイルセットネックのやつを一度試したが、それは実はそんなに悪くなかった。「めっちゃ良い」とは言わないが、「今のGibsonよりは全然良い」という感じの、「質の良い外人向けレスポール」だった。僕の言葉で言えば。だから全体のテイストはやはりアメリカンだったけれど。当然か。

けれど、もうずいぶん昔に、EVHのブランドが立ち上がってそれほど間もない頃に、Wolfgang USAを一度試したときの印象は、それほど良く無いというか、「意外と弾きにくい」というものだった記憶がある。

僕はPeavey Wolfgangも一、二度しか試したことがないので、そのへんはフェアに比較できないが、そう思うと、やっぱりMusiman EVH/Axisは、確実に良いギターだったのだと思う。そして、そんなギターが、10年以上にもわたって、僕の中の基準だった。

で、EVHの、例の「ステルス」のやつを試した。
それは、良い機会だったから、あまり見かけないから、いろいろ理由があるけれど、いちばんの理由は、その昨年末に手放した2本のAxis-EXと引き換えにうちに来た「赤いSTR」があって、その赤いSTRを通じて「EVHサウンド」という命題に今、自分なりに向き合っているからだ。

要するに、ヴィンテージ系の丁寧なレスポールの音がまずあって、そこから、ヘヴィメタル的に、そして誤解を恐れず言えばやっぱり[Eddie Van Halen]的に、フロイドローズを搭載し、ブラウンサウンドに向かっていくとどうなるのか、という命題に、自分はこの赤いSTRを通じて、向き合うことにしたわけである。

そしてこの数ヶ月、この赤いSTR Sierraを自分なりにいじってみる中で、少なからず得るもの、学ぶものがあったので、それらの確認の意味合いもあり、現在の本家EVHのギターをあらためて試してみたいと思った次第である。

その結果は、ちょっと意外というか複雑なもので、つまり、良いか悪いか、で言えば、俺はこのEVHのUSAモデルを、ぜんぜん良く無いと思ったわけである。

まず、鳴るか、鳴らないか、で言えば、明らかに鳴ってない。少なくとも俺の基準では。
ボディは軽いモデルだったから、その意味ではボディは確かに振動していたけれど、鳴っているかどうかで言えば、鳴ってない、としか言えなかった。

そして、鳴っていないのだから当然だけれど、ニュアンスフルなギターでもなかった。どちらかといえば、直線的な画一的な鳴り方しかせず、そしてその音の方向性は、(Musicman Axisとは対照的に)あんまりトレブリーではなく、逆にずんぐりと太い方向性の音で、しかし、それが今のEVHサウンドになっているのだということはさすがに理解できた。(ファンだし。)

そして、弾きやすいか弾きにくいかで言えば、あんまり弾きやすくなかった。
弦高も高めだった。いや、弦高が高いこと自体は問題ではないのだけれど、なんかセットアップがよくなかった。なぜって僕は高めの弦高は本来結構好きだからだ。

ネックシェイプが、薄いけれど幅が広い感じというのか。
少なくとも、Musicman Axisの感覚とは、随分違うという感じ。

細めのステンレスフレットは、これは、単純に慣れの問題だろう。

そして、全体的なビルドクオリティにも疑問符が付いた。少なくとも俺はそう感じた。

だから、俺の率直な感想だと、もちろん先述のEから始まってPで終わるギターに50万くらい払うのが「ふざけんな」であるのと同様に、このEVHに対して40万とか払うのも「これはないでしょ」という感じである。

これは、どういうことなのか。

かの米の国の現代の環境で、Eddie氏があの人なりにでっかい音を鳴らしていくために、この方向性が必要だったのか。

彼の求めるビッグサウンドとは、こういうものだったのか。

そして、俺はかのEVH(Eddie Van Halen)に憧れ、尊敬し、ずっと影響を受け続けてきたはずなのに、いつのまにか、自分のギターサウンドについての答えが、EVHとはかけはなれたものになってしまっていたのか。

考えられる可能性はいくつかあり、
まずひとつは、エディ本人が使っているモデルと、市場に売られているモデルが違うというパターンだ。
2015年のVan Halenのツアーでエディが使っていた白いレリック仕様のかっちょいいやつもそうだったけれど、Fenderのマスタービルダーによって作られた最高水準のものを、本人は使っているのだろうから。
そして、市場に売られているやつは、実はクオリティコントロールが甘い、という可能性。
これは、世の中によくある話として、ぜんぜんあり得る。
(そして、実際、手にとって弾いてみて、俺はクオリティコントロールが甘いと思った。)

もうひとつは、このEVH Wolfgangを「良くない」と思ったのは、単に俺がヘタクソなだけで、Eddie本人はぜんぜん問題なくこのギターを弾きこなしている、それは彼が天才だから。という可能性。
これも、ぜんぜんあり得る話である(笑)

だが、こうしてあらためて、自分で弾いてみた上で、YouTube上でいくつかのこのギターのデモの映像を見て聴いてみると、全体的な音のキャラクターはやはりそういう感じではないか。
つまり、ちょっと太くて野暮ったい音である。
これは、違うギタリストがデモしている動画だけでなく、エディ本人が弾いている映像を見てもそういう感じである。

つまり、その音を、5150Ⅲ(スリー)みたいなハイゲインで分厚くドライヴさせて成り立つサウンドである。

まあ確かに、それはビッグサウンドであることに間違いはない。
そして、分厚い、迫力のある音であることも確かだろう。

だが、それが「正しい」音なのかと聴かれれば、俺は「いや、これは違う」と言わざるを得ない。
たとえ、それを弾いているのがかのエディ・ヴァン・ヘイレンだったとしても。

だが、その「正しい音」とはいったい何なのか。

そして、俺は、その「正しい音」なるものを、何を以て、証明し、主張しているのか。そして何をか言わんや、俺みたいな弱小バンドの無名のギタリストが、その「正しい音」なんてものを負け犬の遠吠えのごとく鳴らし主張することが出来るのか。

そしてそのことを思うとき、私は、ここに鳴っている音の、奇跡ともいうべきかけがえのない価値と、出会った音、見つけた音、ここにあるギターに対して、感謝と尊重の念を感じざるを得ない。

そんなわけで、現行のEVHを一本、弾いてみて、「鳴らない」と感じたが、思えば、Eddie Van Halen氏は、その彼のキャリアの中において、「鳴るギター」を使っていたことよりも、「鳴らないギター」を使っていたことの方が多い。そして、そんな「鳴らないギター」であっても、彼にとっては世界をぶっとばすような音楽を作るのには十分だった。それは、たとえギターが鳴らなくても、彼自身にギターを「鳴らす」力があったからに他ならない。
やっぱしそういうことになる。
だからといって、俺が目指すものは、それとは違う場所にある。
いつのまにか、そういうことになっていたみたいだ。

No(4856)

■…2017年 4月 2日 (Mon)…….STR Guitars Sierra Series LJ-2, 3months review
ギターの話を続けるのであれば、
たとえば僕が2009年頃から使っている1990年製の白い日本製Jackson Randy Rhoads、いわゆるランディVであるが、あれもそう思ってみればやはり良い楽器だ。

自分は常々、スルーネックは好きではないと公言している。
けれど、スルーネックがエレクトリックギターの構造のひとつとして優れたものであることに変わりはない。

つまり僕の意見、僕の言葉で言えば、スルーネックは、120点の音は決して出ないが、90点以上の音は確実に安定して出てくれる、ということになる。

そして、僕が思う「理想のセットネック」ほどのニュアンスは出ないし、「当たりのボルトオン」ほどの一点突破的な馬力もやはり持っていないが、楽器としての高いレベルでの表現力はやはり平均的に備わっている、そんな品の良い優等生な構造がスルーネックだと認識している。

だから僕が少年の頃に手にした、91年製の日本製Soloistは、それもスルーネック構造のギターだったけれど、十分に少年時代の自分の表現力を支えてくれた。んでもって、その楽器の音が聴きたければ、うちのバンドの「Kodomo Metal」という作品を聴いてくれたらいい。(“Prototypes”および”Entering The New World”も同様である。)

だからその少年時代に愛用したSoloist Standardもそうだけれど、この白い日本製ランディVも、優れた楽器、優れたエレクトリックギターとして認めてしまっていい、そう思っているし、実際、とても丁寧に作られていると思う。そして、だからこそ昨年の年末にギターやペダルを売りまくった中でも生き残ってまだ手元に残してあるのである。(理由のひとつとして、やはり見た目がかっこいいから、というのも否めない)

そしてそんなエレクトリックギターという楽器の多様性と思うと、どんな楽器だって使い方によって「銘器」になるのだし、弾く人の心ひとつ、という感じだ。そして、そんな人と楽器の関係性の中にこそ、ロマンがある。恋をするのに、相手が金持ちの令嬢である必要がないように、楽器とプレイヤーのロマンが成り立つのに、別に高価なヴィンテージである必要はない。

でも、人によって求める性能というものがあって、僕だってやはり、基本的なところとして音楽的な表現力がちゃんとある、とか、ヴァーサタイルな表現が出来ることとか、ダイナミクスやニュアンスが出せることとか、そういうところはやっぱり外せないのだ。ただ言葉にして言うと皆同じことを言うけれど、それと実際に意味することは全然人によって違うものである。それは皆、出したい音も違えば、プレイスタイルも違えば、体形とか手の形もそれぞれ違うからだ。

さて、ここ数ヶ月、自分の手元にある、この「赤いSTR」、STR Sierra Series LJ-2というギターについて、もうちょっと現時点での所感というものを書き記して考察してみたい。

要するにレスポールにフロイドローズをのっけちゃったというモデルであるけれども、ギターというものがそうであるように、そしてレスポールは特に、見た目はどれも同じでも中身はそれぞれ大違い、ということは真実であるので、このSTR LJ-2に関しても、そんじょそこらのフロイドローズ付きギターとはやっぱり違うと思う。

自分にとってはこれは”Eddie Van Halenモデル”であり、つまりは、よくわからんが、自分にとってのEVHというか。

それは知っての通り、エディ・ヴァン・ヘイレンは、FenderとGibsonのいいとこどり、融合を図る中でそのキャリアをスタートし、キャリアを築いてきたけれども、最初にストラトにハムバッカーをのっけるところから始まって、だんたんGibson寄りにシフトしてきていると思う。

だから、「究極のレスポール」にフロイドローズを無理矢理のっけてみる、という命題は、現在のEVHサウンドを追求し、さらにその向こう側に行こうとする時に、どうしても向き合わないといけない命題、だと、そう僕は考えた。

で、実際に手元に所有してみて弾いてみると、これが、思った以上に[Van Halen]だった。思った以上にヴァン・ヘイレンなギターだったと言っていい。

さっき書いたとおり、昨日僕は、EVHの現行モデルを弾いてみて、ちょっとがっかりしたのだけれど、EVH的な(Musicman AxisやPeavey Wolfgang的な、という意味)ギターを志向するのであれば、俺は現行のEVHよりも、たぶんこのSTR LJ-2の方を、ぜんぜんおすすめすると思う。というか全力でおすすめする。

やっぱりビルドクオリティが、段違いだからだ。
やはり、「アメリカの」「大手カンパニー」には、もう良い製品なんてものは、作りたくても作れないのかね。バンドと同じで。

そんでもってこっから所感であるが、
実のところ、僕はまだこのギターを、部屋でパソコンに突っ込んで弾いているだけであって、スタジオででっかい音で鳴らしてもいなければ、バンドで合わせてもいない。
それは、ライヴにいきなり実戦投入するわけにもいかないし、楽器が生き物であるならば犬や猫といったもの以上に、バンドに持ち込むにもタイミングや状況が大切だからである。そしてそれには「他の猫」との兼ね合いもある。

だから、その意味では本当にフェアな評価、レビューはまだ出来ないけれど、かといって、生音で鳴らすだけでもギターというものは基本的な性格はやはりわかるものだ。そんでもって日常の中で弾いている中でやりとりできる情報は決して少なく無い。あとは、パソコンの中のbrainworxのシミュレーターやら、いろんなペダルで音作りを必死になってやっていたりもする。

で、普通のレスポールと比べてしまうと、やはりいくぶん、音が軽いのは否めないのだ。
特に「猫ポール」のような太い音の楽器から持ち替えると、いきなりがくっとくる。音の手応えの軽さに肩すかしを食う。

だから、この数ヶ月の間、部屋でこのギターを弾いていて、手にとって最初は、あれ、軽いな、やっぱりしょせん、フロイドローズだよな、と思って、「ぜんぜんよくないな」「失敗だったかな」と思って弾き始めるのである。

しかし、30分の後には、例外なく、「うおお、これはとんでもないギターだ」と興奮しながら弾きまくっているのである。つまり、だいたいそういうことだ。

ひとつ言っておけば、このギターは、鳴る、鳴らない、で言えば、間違いなく鳴る。
フロイドローズ特有の派手な倍音の鳴り方のせいかもしれないが、アンプを通さない生音が、どういうわけか、誠にもって信じられないものの、「猫ポール」よりも、「ショコラ」よりも、そして「Hamer USAコリーナフライングV」よりも、さらに大きい。ということは手持ちのギターの中でいちばん生鳴りが大きいということになる。本当かよ。いまだにちょっと信じられない。ちゃんと検証してみたいが、今のところ、そう感じている。

そして、その鳴り方も非常にきれいだ。
これもフロイドローズ特有の金属的な倍音の鳴り方に由来するのかもしれないが、アルペジオなんか弾いてみると、非常に澄んだ、すきとおったきれいな音でひとつひとつの音が鳴ってくれる。だからして、アコースティックのフィンガーピッキング、指弾きの練習も、このギターで違和感なく出来てしまうくらいである。

かといって、正直やはり、「歪ませてナンボ」のギターであると思う。
通常のチューンOマティックブリッジのレスポールと比較すると、やはり音が軽い、とか、腰が無い、とか感じるものの、フロイドローズ特有の金属的な倍音がばっちり、がっつり、山盛りに乗っているため、これをドライヴさせると、非常に気持ちのいいことになってしまうようだ。

そして、そもそもが、Eddie Van Halen的な音作りというのは、そういう考え方のものではなかったか。

エディはアンプやら色々な要素で、そのサウンドを得ていると思うが、このギターは、楽器の段階でかなりそういった鳴り方をしているために、通常のアンプでも、かなりその「分厚いオーヴァートーン」「豪快なドライヴ」「七色の倍音」の領域に近づいていけるように思う。さらに言えば、このギターは、特性として、オーバードライブ等のペダルに頼らずとも、わりと「アンプ直」でいけるギターのように思う。誤解を恐れずに言えば。

フロイドローズをのっけて音が軽くなってしまっているとはいえ、基本的にはやはりDeviser/Bacchusさんとこの「しっかりしたセットネック」である。だから、その引き締まったアタック音とか、タイトな鳴りと表現力は、おおもとにしっかりあるし、僕がこのメーカーの楽器を必要とする、それがやはり一番の理由である。

とにもかくにも、僕にとっては、「今まででいちばんVan Halenになれるギター」だったりする。このギターで、歴代のVan Halenの曲を弾いていると、本当にその気になってしまう。特にエディが性能の良いギターとアンプを使っていた90年代の音なんかも、非常に高い精度で出てくれる。これは、言うまでもないと思うが、かなり凄いことだ。
あとは、例の2Fあたりの叫ぶようなハーモニクスも、かなり楽に出てくれるね。これはやっぱり、楽器のつくりなのか、周波数の傾向か。自分の体感ではメイプルの指板とか、エボニーとか、そういうトレブリーで硬い材の方が、出やすいという印象と認識があるが、このギターはインディアンローズウッドの指板であるが、それでも驚くほどにしっかりハーモニクスが鳴ってくれる。

アンプに通すと、というか自分はまだパソコンにしか通していないけれど、
このギターはピックアップがちょっと独特で、そのあたりの評価は、まだ最終的な評価が出来ないでいる。それはなぜかというと、最終的な評価はスタジオででっかい音で、バンドのアンサンブルの中で鳴らしてみないと結論が出ないからだ。

だが、このギターに付いているMojotoneのLevelheadというハムバッカーが、ちょっと独特なもののように思う。
音自体は、適度に分厚いミーティー(meaty)というかジューシーな音のように感じるので、それはこのギターの方向性に合っているように思うが、
なんでもこのLevelheadというのは、その名前が示唆するように、各弦の音量とか出力が均等にバランスが取れて出力されるという特徴を持っているらしい。
だが、これが、不思議なコンプ感というのか、手元の感覚としてちょっと違和感を覚える感じがある。あるいはアタックの違和感かもしれない。だが、そのぶんの恩恵として音は整うし、音のバランスとかダイナミクスもきれいに揃うので、「弾くのが楽」なピックアップ、「助けてくれる」ピックアップなのは間違いないと思う。

この特性を、「弾きづらい」「正直でない」「表現力の妨げになる」と考えるか、あるいは「整った音で弾きやすい」「よりプロフェッショナルな音が出せる」「プレイの向上につながる」と考えるのか、そこのところの判断がまだ出来ずにいるのである。
これは、バンドの中で鳴らしていくうちに答えが出てくると思う。「これで良い」となるかもしれないし、「やっぱりピックアップ替えよう」となるかもしれない。可能性は半々かな。もしアタックがきちんと出ないのであればそれはやはり問題かなあ。

でも、せっかくDeviserさんが選んでのっけてくれたピックアップだし、全体のキャラクター、適度な反応と素直なオープンネスを残しながらも、適度にハイパワーで豪快な音、という面も持っていて、このギターの方向性には確かに合っているので、なるべくこのまま使っていく方向で考えたいとは思っている。

そういえば、昨日弾いた現行の本家EVHだって、決してピッキングニュアンスを率直に出すような「正直な」「繊細な」ギターじゃなかったしな。(EVH Wolfgang ピックアップ自体は、わりと素直なものだと思いますが、ギター自体の特性として、そしてアンプとの組み合わせの音作りの方向性としては、決して「素直」ではなかった。)

その意味では、これくらいのお化粧というか「ブースト」(上げ底)は、許容範囲として自分に許してしまっていいのかも。

どっちにしろ、このピックアップのキャラクター自体は、非常にモダンなものだと思う。

そんでもって、セットアップなのか何なのか知らないが、プレイヤビリティ、シュレッダビリティに関しては、すさまじいほどに素晴らしいと思う。
サウンド自体もそうなのかもしれないが、実にスムースに、なめらかにすべるように、速弾きが出来る、というよりは、速弾きさせられてしまう。ギターに弾かされる、という表現がぴったりくるくらいに、このギターには、自分の能力以上のプレイをさせられてしまう。

年末に作った、Calling Recordsの配信のために(気まぐれで)作ったギターインスト、「つかみとる」っていうタイトルを付けたやつ、あれなんかは、まさになんか適当にギターを手に取ったら、ギターに弾かされてしまったという、弾かされちゃいました状態がそのまんま表れた曲だった。あれは、このSTR LJ-2で弾いたものである。古いワウを通したから音がちょっと痩せちゃってるけどね。
これね。
こちら

といった感じの所感。

このギターを使って、これからどのような音を鳴らしていくのか、どのような音を追求していくのか。
それは、言葉では説明できないけれど、追求すべきものが、そこにあるのは確かです。

本家のEVHが、少なくとも現行のやつが、方向性とか、ビルドクオリティに疑問を感じる中、このSTRのアーム付きレスポールは、EVHに対して「こうやるんだよ」という、日本のビルダーからのお手本というか回答の意味があるのかもしれない。

これも何度も言っているけれど、2015年のVan Halenのツアーでエディが弾いていた白いレリック仕様のWolfgangは本当にかっこよかった。
そこの領域を目指すとは言わないけれども、今は思っているのは、この「赤いSTR」を、どんどん使い込んで、「レトロ」にしていきたいな、と。
もちろん、シャープで繊細なセットアップがされた、レーシングカーのようなハードロックマシーンであるこのギターは、新品の状態がいちばん機能的には美しいのかもしれないが、それでもあえて、使い込んで「年季」を重ねてみたいと思っている。
なぜって、出したい音のイメージが、確かにその先にあるので。

No(4857)

■…2017年 4月 2日 (Mon)…….モデリングにパーソナリティはあるのか。人形に魂は宿るのか。
もういっこギタートーク。
ここ半年ばかり、Brainworx (Plugin Alliance)のギターアンプのシミュレーターをいくつか試して、とても感銘を受けている。ということは何度も日記に書いていると思う。

モデリングの精度が高いのと、レコーディングエンジニア目線で作られているように思うので、実際に良いマイクと良いアウトボードを使って録音した音になる、というところが売りで、それは確かに、「レコーディング用」として使うには非常に都合が良いのである。しかしそれが、ギタリストが普段使う用として「良い音」と感じるかどうかは、またちょっと別の話だったりする。

自分がこれを使い始めたきっかけは、昨年の9月に[bx_rockrack pro]というやつが19ドルくらいで安売りになっていたからだ。投げ売りである。
そして、最初、つっこんでみて、ちょっと戸惑ったものの、使っていくうちに、これが結構な質の高いギター録音ソフトであることを理解していった。

ひとつ戸惑ったのは、先日も日記に記述したが、僕らの世代が知っている[リイシューのJCM800]ではなくて、80年代のオリジナルのMarshall JCM800をモデリングしている(みたい)だったからである。そんでもって、それは決して「使いやすい音」ではなかったからだ。

けれども、その「使いにくい音」に、僕は結構、好感を持ち、そして使っていくうちにその特性とか理解して、どんどん好きになっていった。そもそもが(現物の)ペダルをつっこんでもこれだけリアルに反応してくれるパソコンの中のアンプシュミなんてものが初めてだったから。手持ちのペダルが使えるじゃん、って。

そして、そのBrainworx (Plugin Alliance)のbx_rockrackであるが、その後すぐに、”bx_rockrack V3″っていう新バージョンにアップデートされた。要するに、投げ売りの大安売りになっていたのは、そのバージョンアップのアップデート料金を徴収して稼ぐためだったらしい。

だが、そして、僕はそれをアップデートしなかった。理由は単純で、僕はデジタルとかコンピューターの世界において「アップデート」というやつを必ずしも信じておらず、道具の使い方として、古いものをある程度そのままで使い続ける傾向があるため、MacBookのOSもアップデートしておらず、自分のMacでその新バージョンが対応していなかったためである。
(プラグインの衝動買いを防ぐという狙いもある。笑。そもそも使えなければ、買うこともないから。)

だから、僕はそのアップデート前のバージョンの”bx_rockrack pro”を、使い続けている。自分のバンドの録音とかにはまだ使ってないが、ちょっとした制作とか、普段弾きとか、ギターやペダルのチェックとかに。そして、非常に気に入っている。

だが、僕はなんとなく、予想はしていた。
このbx_rockrackについても、このバージョンアップ、アップグレードというやつが、実は「改善」ではなくて、「改悪」なのではないかと。

それは別に、世の中の流れっていうのを見ていれば、わりと簡単に予想がつくことだった。

要するにこの旧バージョンのbx_rockrack proの音は、ちょっとばかしリアル過ぎるのである。

どういうふうにリアル過ぎるかというと、必ずしもきれいな音がしないのだ。
しかし、一度でもアンプを鳴らしてマイクを立てて、本格的なギターの録音をしたことがあれば、わかるのではないか。つまり、ギターのレコーディング、録音というのは、そんなに都合よく、きれいな音が録れるものではないのである。

そして、このプラグインは、そんな「都合の悪さ」まで、しっかり再現してしまっていた。
だからこそ、その後にちゃんとEQやコンプで処理しなきゃいけなかったり、そして演奏の方も、「アンプから良い音が出るように」気合いを入れて弾かなきゃいけなかったのである。
だからつまり、音の扱い方が、実際にマイクで収音した場合の扱いに、近い感じで扱わないといけない。(これをメリットと感じるかデメリットと感じるかはその人次第だろう。)

そして、だからこそ、このソフトは、ユーザーから受けが必ずしも良く無かったのだろう。つまりは、売れなかったのだろうと思う。

brainworxさんは、このbx_rockrackの後、いくつもアンプシミュレーターのプラグインを出したようだし、そしてUADと組んで、UADからアンプシミュを発売したりもしていた。そしてその中で、「もうちょっと音をきれいにブラッシュアップ」して、そしてまた、どういう音にすればユーザーから好評を得られるのか、とか、そういうノウハウを得たに違いない。

現代において、バンドの音というやつは、そしてギターサウンドというやつは、「どんどんきれいになっている」。
つまり、メタルで言えばDjentとかもまさにそうだけれど、古いアンプをでっかい音で鳴らした「扱いづらい音」ではなくて、Fractalとかのデジタル技術で作られた「扱いやすい」「きれいな音」で音楽が構築されるようになっている。

一般的に音楽リスナーというのは、レコードというか録音物を通じて音楽に触れるから(そしてコンサート会場においても大規模なPAシステムを通じて演奏に触れるから)、その耳にするバンドの音、ギターの音というのは、加工されたものである。
そして、その「加工された音」を基準にして、その次の世代の音が作られ、その音を基準にまた次の世代が音を作り、それを繰り返す中で、「ギターの音」というものは、本来そうであった音から、どんどんかけはなれたものになっていく。

そして、それは録音だけではなく、ギターのエフェクトや、アンプといったような機材、そしてギターそのものに至るまで、本来最初にあった「生の音」ではなくて、「加工された音」が最初から鳴るものが、開発され、そしてそういったものがユーザーに人気を得るようになっていく。

つまりは、食材とか肉とか野菜を得るんじゃなくて、加工されてパッケージされた食品が、どんどん浸透して、売れるようになっていくような感じだと思う。

パソコンの中にあるアンプシミュレーターなんて、その最たるものかもしれない。使い方や、ユーザーとの接し方において。
つまり、どんなソフトでもそうだけれど、あんまりリアル過ぎる音だと、一般のギタリストたちには受け入れられないのだと思う。だから、使いやすい、きれいな音、あるいは加工された「かっこいい音」が最初からするようでないと、人気が出ないというか、売れない。

かといってもちろん、そういう道具、そういうツールを使って作られた音楽を、否定するつもりは一切ない。僕だって、Amplitube使って録音して作っちゃったことがあるし、実際、Amplitubeのイケイケな感じは嫌いじゃない。
そして、そういう道具を使うからこそ、「時代の音」をとらえることが出来る、ということも真実だ。

だけれども、それが本来どういうものだったのか、そして、今ここにある音が、どういう経緯をもって鳴っているもので、どういった立ち位置にあるのか、それは、俺はできれば知っておきたいと思う。それを知ったからといって、実際に何の役にも立たないかもしれない。が、それは志の問題だ。時代に流されるならそれはそれでまったく間違った選択ではないが、時代を越えたいと思うなら、ある程度、四次元的に周囲を見渡してみたい。少なくとも気持ちの上では。

そして、出来れば、それを聴き分けることのできる耳を持っていたい。
それは、決して古くさい音を出すためではなく、あるべき未来の音を作るためである。

というわけで、ちょうど良い機会だったから、嫁さんのパソコンを使って、そのバージョンアップされた[bx_rockrack V3]を試してみたのだ。
そして、旧バージョンの[bx_rockrack pro]と比較してみた。まぁ、それも主観的な比較だけれど。

確かに、新バージョンの方が音がきれいなのかもしれない。現代的な音、と言ってしまえばそれまでだ。

だけれども、旧バージョンのあの妙な「生々しさ」は、やはり大幅に薄れてしまっている。だから俺がぐっとくるのは旧バージョンの方だ。そして、だがしかし、たとえそれが「ぐっとくる、生々しいモデリング」だったとしても、それでもやはりそれは、バーチャルであることに変わりはない。実際にマイク録りした音は、「もっと不条理にあふれている」のである。そして、俺は音楽を作る、録音する、ということはその不条理に向き合うことだと思う。だから、「割り切れない音」「割り切れない道具」の方が、結果がいい。少なくとも、きちんと的を射たときの最高値はより高い。

パソコンをアップデートする理由が、またひとつ減ったようだ。
普段弾きに好きな方を使う、というのであれば、僕は旧バージョンのrockrack proの方を使い続けるだろう。

このbx_rockrackを通じて出会った、「古い、扱いにくい」「不条理なJCM800」は、たとえモデリングを通じてでも、ちょいとばかし「恋に落ちるレベルで」気に入った。これは、出来れば手元に残しておきたい。実際に録音で使うかどうかは、わからないけれど。

確かに旧バージョンの方が、Recording Chainの選択肢は少ないんだけれども、他にもひとつふたつ、brainworxの他のアンプシミュも(黒金とかのバーゲンの時に)持っているから、そっちのRecording Chainを流用しちゃえば、音作りの幅も広がるしね。

以上、どんどん加工されてきれいな音になっていく、現代の音に対して、自分が欲しい音を見失わないための、そんな考察Death Eater。(でした)

No(4858)

■…2017年 4月 3日 (Tue)…….ギターがいい、初期Suedeっぽい。PWR BTTM
I know it’s funny but I like this band just because awesome. (Not sure about the lyrics. I’m a Japanese.)
実は去年いちばん気に入ったバンド、これなんだよね。ただ、あんまり大きな声で言いづらくてさ(笑)
こちら

No(4859)

■…2017年 4月 4日 (Wed)…….Repentのビデオをアップしました。
New song video!! ついに公開!!
いやあ、サムネイルどっちにするか迷ったんだよね。でもうちのバンド、いつも正座してるじゃん、アー写とかでも。
能楽堂で撮影したのはこういう訳だよ。
だからギターソロのシーンでもギター弾いてない。
ぜひ見て!そしてこの正統派ヘヴィメタルサウンドにぶっとんで!
こちら

No(4860)

■…2017年 4月 4日 (Wed)…….ぶろぐとかの文章
We are finally here!
This is a first upload from our concept album “Jesus Wind”, to be released in 2017.
Titled “Repent”, this is a very straightforward Christian heavy metal song. Obviously some of the words are taken from the book of Revelation.
Video shooting was done at a Japanese traditional “Noh” theater in Yokohama.
Feel the vibe. This is where Christianity and Japanese Traditional Art collide, as well as Heavy Metal music and Faith.

日本のクリスチャンヘヴィメタルバンド、Imari Tones (伊万里音色)が放つ、決定版とも言うべき直球のヘヴィメタルチューン。その名も”Repent” (悔い改めよ)。
これは我々が今年2017年にリリース予定のコンセプトアルバム”Jesus Wind”からの最初のアップロードとなります。
キリスト教と日本の伝統文化の融合を図るべく、横浜にある久良岐能舞台にて撮影を行い、日本人の美意識の表現に努めました。
正統派ヘヴィメタルサウンドと神への信仰が溶け合う、独特の美学をぜひ感じてください。

こちら

No(4861)

■…2017年 4月 6日 (Fri)…….amp rant too bright
先日言及した、Brainworx (Plugin Alliance)のアンプシミュレーター、bx_rockrackについて、
もういっかい、現行の新バージョン[bx_rockrack V3]と旧バージョンの[bx_rockrack pro]を比較してみたが、
やっぱり旧バージョンの[bx_rockrack pro]の方がぜんぜんリアルだ。
いろいろな曲を弾き比べてみたし、二回目に検証して、同じ結論だったので、やっぱりこれはそういうことなんだと思う。

せっかくだからアンプってものについて考えてみる。

アンプなんてものについて考えると。
長くはならない。
なぜか。
僕はしょせん日本で育った無名のミュージシャンなので、
エレクトリックギターやロックバンドをでっかい音で鳴らす環境にあまり恵まれていない、そんな環境で育ってきた日本のギタープレイヤーとしては。

いつもライヴハウスやリハスタのアンプを借りるパターンで生きてきたし。
もちろんいくつかはアンプを所有したこともあるけれど、どれも「便利なもの」ではあったけれどそれほど大したアンプは所有したことがない。

そして、有名なアーティストでもなければ金持ちでもないので、いろいろなアンプをじっくりと試したこともない。

だからアンプについての情報はあまり持っていない。

だから僕がアンプについて話してもそれほど長くはならない。
ましてやキャビネットとかスピーカーとか。知らないし話せない。

だが自分の好みということについては言える。
ライヴや録音の際の経験ということも言える。

おかげさまで僕はここ数年でようやく、「理想のギター」といえるもの「人生最高のギター」といえるものに出会うことができた。それも「3バージョンくらい」。
(猫ポール、ショコラ、Rabid Cat。ニックネームですまないが。どれも[Deviser/Bacchus/飛鳥]社によって作られたレスポールシェイプのギターである。)

だが、アンプということについて言えば、理想のアンプとか、人生最高のアンプというものにはまったくぜんぜん出会っていない。いつも、その場にあるもので、使えるものを使ってきた、というだけである。

だから日本のギタリストの多くにとっては、有名なトッププロか金持ちでもない限り、アンプというのは「自分の楽器の一部」というよりは、「公共インフラ」という感じである。それは皆さん、ご存知の通りだと思う。(これをアメリカのギタープレイヤーに説明するのが難しい。バックライン、なんて言ってもやっぱり感覚がちょっと違う。)

そして「公共インフラ」と言ってしまった日には、日本は物事がきちんと整備され管理されている国なので、その「バックライン」のアンプというものは、たいていの場合、非常にしっかりしている。(昔はそうでもなかったが、今では、たいていどんなスタジオでもライヴハウスでも、しっかりしていると思う。)
だから自前のアンプを所有せずとも、その優秀な「公共インフラ」にのっかって僕たち日本のギタープレイヤーは何不自由なくライヴや録音が出来てしまう。

brainworxのアンプシュミレーターはどれも優秀なのだが、ドイツの会社だからなのか、なんかやたらと、どうしたわけか、「僕の苦手なアンプ」ばかりをモデリングしてリリースしているイメージがある。

僕は、結構苦手なアンプが多い。
別に好き嫌いをしているつもりは無かったのだけれど、気が付いてみれば、案外と気難しいギタリストみたいな立ち位置になってしまっていた。
なにって、周囲の知人友人が所有しているアンプ、使わせてあげるよ、なんて言われることがたまにあると、なぜだかそれがことごとく、僕の苦手なアンプなのだ。

まずは、Mesa/Boogieがそもそも苦手だ。
たぶん、メサブギーにも色々なモデルがあると思うので、その中には僕に合っているものもきっとあるのだろうけれど、普段接している経験のうちでは、とても苦手だ。
その代表は、やっぱり「レクチ」ってやつになると思う。
メタル系、ラウド系のアンプとしては長いこと定番の地位にあるアンプだと思うが、僕も二度ほど録音に使ったことがあるけれど、なんだかどうしても「誰が弾いても同じ音になる」ようなイメージがある。もちろん「その音」を狙って使う場合には、ばっちりなんだろうけれど。

そしてブギーに関して言えば、太い音なんだろうけれども、僕はなんだか「太い音が出るアンプ」ってやつを、あまり必要としていない。いや、別に・・・みたいな。

ぜんぜん知識もないし歴史も知らないから、うっかり間違ったことを言っているかもしれないけれど、ひょっとしてメサブギーって、「元祖上げ底アンプ」だったんじゃあるまいか。いや、良い音だとは思うけどね。でも、自分が弾くとなると。

そして、これも一時、一世を風靡していた、ヒュースアンドケトナーとか。
これも、リハスタで何度か試したことがあるんだけれども、ダメだった。プレイするのに色々なものが邪魔だった。

あとはENGLだよね。
これもヘヴィメタルでは既に定番の地位を築いて久しいアンプだけれど、どうも無駄に作り物っぽい音がして、とにかくローエンドというかローミッドの下、くらいが邪魔で。

ENGLって、今ではベテランというか重鎮みたいな往年のハードロックの人たちもこぞって使ってるじゃん。
で、それってどういうことかって。考えればわかるんだよね。
昔はこういうのなかったし、必要なかったけど、今は歳を取ったから、楽して弾きたい、ってことでしょ。また、そうやって上げ底的に音を太くした方が、現代のシーンの中で若い連中に見劣りがしないし。Priestのグレン・ティプトンがENGLのテスティモニーで言ってるんだよね、「いろんなアンプを弾いてきたけれど、アティチュードを持ったアンプは初めてだ。」って。でも、これも同じ意味だと思うんだよね。こっちがかっこいい音で弾かなくても、アンプの方で勝手に色付けしてくれるのは初めてだ、俺ももう歳だし楽をさせてもらうぜ、って。

どっちにしろENGLの歪みはあんまし好きじゃない。

ENGLに関しては某ドイツのプロデューサー氏のところで録音させてもらった時に、エンドース云々の関係でENGLのアンプがいくつもあるにも関わらず、実際の録音には古いピンスイッチのMarshallと定番のDual Rectifierしか使っていなかった、っていうエピソードの印象も自分にとって大きくて。

もうこれは、半ば屈曲した腕自慢と受け取ってもらって構わないんだけれど、
「音が太くなるアンプ」とか「迫力のある音になるアンプ」とか、私はあまり必要ないんだよね。

それよりも、そのまんま正直に返してくれる方が、「いろいろな楽曲に対応しやすい」。
つまり、俺は普段、パワーコードばっかり刻んでるわけじゃないんだ。
あっちに飛んだり、こっちで6th弾いたり、いろいろ妙なことをしているので、それらの表現が全部自由にならないと嫌なんだ。

で、結局なんだかんだと、そのへんに置いてあるMarshallでいいや、ってことになってしまう。

他にちょっとでも使ったことのある、それでもよく知らないアンプのイメージとしては。

Matchless — ジャンルが違う。使い方が合えばいいんじゃない。でもトレブリーでうるさいんじゃないか。

Orange — 別に。キャビが。

Soldano — 曲に合えばオッケー。が、合わないことの方が多い。

Jet City — 親しみやすくなったソルダーノ。

Bogner — 方向性が合えばとても良い。が、合わないことの方が多い。

Fender — 最高。メタル以外では。たが俺はメタルだ。

Jackson — という素晴らしいブティックアンプを、某クリスチャン系のスタジオで関係者の方が用意してくれたことがあった。たぶんワーシップ系で評判が良いのだろう。最高のアンプだった。メタル以外では。だが俺はメタルだということを、スタッフの方は知らなかった。#クリスチャンメタルあるある

Vox — 悪くないけどミッドがうるさい。安い汎用品は案外優秀。

Ampeg — 素直で良かったような印象がある。

ジャズコ — 歪みペダルの良いのがあればむしろ手堅い。え? EQって真ん中がフラットじゃないの?

Diezel — そんなに広くなくて大丈夫。

Peavey — わりとストライクゾーンに来ることが多い。

Krank — そんなに殴らなくて大丈夫。

Blackstar — そんなに整わなくても大丈夫。でもわりと好印象。

Carvin — にぶい汎用性。

Guyatone — 心情的には贔屓したいが限界がある。

Lee Jackson — そこまでガチガチに作らなくてもいいです。アーリーナインティーズ。

EVH — 誰かくれ。

Rivera — 確かに。でもそこまでしなくても大丈夫。

みたいな。でもほとんどは弾いたことないからわかんない。
あんましあてにしないで。あてにならないし。

そういえば2012年にThe Extreme Tourアメリカ西海岸の部に参加した時に、リーダーバンドが所有しているJCM2000を使ったんだけど、真空管が変えてあってあまり歪まなくて、なおかつキャビの置き方も変則的だったから、使いこなすまでに結構苦労してね。日程を終えた後に、宿泊していた教会で、一緒に回っていたカナダのバンドのギタリストが、持ってきていた(でもほとんど使っていなかった)「Trainwreckのコピー」っていうアンプを弾かせてくれてね。
そしたらそれが「こんな良いアンプあるんならもっと早く言ってよ。改造JCM2000で必死に演奏してた俺の苦労は何だったんだ。」って感じで。
もちろん、ヘヴィメタルやるにはちょっと音がなめらかすぎるのも事実だったけれど、ブースター突っ込んで弾いたら、その音の伸びとか、素晴らしくてさ。どこまでも弾きまくれる感じだった。宿泊していた教会の部屋の音響もあったかもしれないけど(アメリカだから広い)、あの音はちょっと忘れられないな。

自分は録音にはなんだかんだ結局Marshallって感じになってしまっていた。
それは、録音するスタジオに置いてあるから、というのが一番の理由だったけれど。
でも、それでだいたい、問題なくやれるから、というのも事実として大きくて。

JCM2000はね、今思うと、結構「派手に倍音を付けてくれる」アンプだったと思うのよ。コンプ感も強かったと思うし、なんというか、初期Van Halen的なブラウンサウンドに持っていくには、悪くないアンプだったと思う。でも、派手なアンプではあったけど、かといって基本的には素直なロックサウンドだし、その時に使っていたギターとの組み合わせもあって、結果としては狙ったとおりの表現が出来ていたと思う。
どっちにせよ僕は、JCM2000も「リードスイッチ」は使わなかった。それはリードのゲインを上げるそのスイッチを入れると、不自然な音になる、ということを知っていたから。だからなるべく真空管のナチュラルな音でいきたくて、いつもオフにしていた。

近年使っているのは、JVMのたぶん210の方だと思うんだけれど、現時点で、これは今まで使ってきた中で、僕にとって一番実用性があったアンプ、と言ってしまっていい。
JVMはヴァーサタイルでいろいろな音が出るヘッドだと思うんだけど、僕は、「クランチ」というのか、2段目の歪みチャンネルの「緑モード」でしか使っていない。つまり、歪みチャンネルの中ではいちばん歪まないやつ。そこにブースターなりオーバードライブなりを突っ込んで弾いていることがほとんど。

これは、JCM800を使っている感覚とほとんど変わらないんだけれど、たぶんJVMの「緑クランチ」の方が、800よりも音がモダンなはずだ。それで、ここ何年かの録音はばっちり用途に合ってしまった。ほぼほぼ文句なく、理想的な音が出ていると言っていい。

そのへんの汎用性が、さすがMarshallということなのかね。

ただ、この先もその音でやれるとは限らない。

果たして、その先にある、ちゃんとした「理想のアンプ」と出会う必要があるのかもしれないし。

それはどんな音だ。どんなアンプだ。

JCM900 — 普通のやつは、ちょっと荒々しくて手強い感じもするが、ガッツとかバイトはあって、男らしい印象。[SLX]ってやつは、今までの経験からすると、現場に置いてあったらラッキー、というくらいに、良いアンプだったと思う。そのSLXってやつでいっぺん録音もしちゃったことがあるけど、結果は良かった。

JCM800 — この前書いた。

どちらにせよbrainworxのシミュレーターなんだけど、現行バージョンのbx_rockrack V3が「改悪」だったとは言っても、それは僕にとって、というだけで、僕の個人的な意見だし、他にもいくつかbrainworxのシュミをインストールしているけれど、どれも素晴らしいクオリティだと思う。

で、ENGLって基本的に嫌いって言ったけど、さすがに色々なモデルを出しているから、その中で[E765 Retro Tube]ってやつ。
あれのシミュレーターを使ってみるとね。
「クランチチャンネル」は悪くないんだよね。
相変わらず「歪みチャンネル」は全然使えないんだけれど、クリーン/クランチの方はわりと素直できれいな音だから、この「クランチ」に全てを賭ける、って感じ。キャラクターもその名のとおり「レトロ」でいいんだけれど、やっぱりそれでも全体的に、「わざとらしい」かな。ちょっとローが深過ぎるっていうか、ミッドの色付けがはっきりし過ぎるっていうか。結局、最近のアンプはどれも、アンプの方で勝手に色付けしてわざとらしい音になっちゃうものが多いんだろうと、そう推測できる。
なぜか。そりゃもう、消費者(プレイヤー)の好みの動向と市場原理、競争原理でしょうよ。

そういえばこの前、野暮用の際に楽器屋でなぜだか、この[Retro Tube E765]の実機を弾く機会があって、やっぱりプラグインと同じような印象だったけれど(これはモデリングの精度が良いという証拠だろう)、その時に弾いたギターが、なぜだかスルーネックの8弦だったので、フェアな比較は一切できないな(汗)

だから、数少ないbrainworxのシミュの中で、唯一、「これは」と思って使えるのが、その旧バージョンのrockrackに入っていた「オリジナルJCM800」と「ENGL530プリアンプ」だったんだよね。
このENGL530ってやつは、プリアンプだからなのか知らないけれど、とても素直な音の特性で、なおかつ幅も広いし、これ一台あればヘヴィメタル的な音のニーズは8割くらいカバーできちゃうんじゃないかなって(過去にYプロデューサーに使わせてもらったBogner Fish Preampと似たような感覚だったりする) 。だからこういう色々なキャラクターの製品を出してるところがENGLさんの実力なのだろうけれど。

bx_rockrackのバージョンアップについては、僕は「改悪」と感じているけれど、人によっては「改善」だと思うかもしれない。

そのENGL E530の音についても、旧バージョンのやつは、「なんだよ、いい音じゃないか。これ、もっと早く知ってたら、ジーザスモードの2nd EPの録音に使ったのにな。ていうか、今からでもギター録りなおしちゃおうかな。」って思ったけど、新バージョンのやつ弾いたら、ぜんぜん「録りなおしたい」って思わなかったもの。「これだったらむしろAmplitubeで詰めた音の方がマシかも」みたいな。

でも、物事が変わるときに、得るものと失うものは必ず両方あるのであって、そのメリットとデメリットを比較して、メリットの方が大きいと思えばそれは改善と感じるし、デメリットの方が大きいと感じるとき、それは改悪になるんだよね。それは人によって、立場とか、好みとか、使い方によって、意見が違ってくるはずなんだ。で、俺にとっては、改悪だったんだよね。
なぜってそれは、その自分にとって「有用」だった「旧式JCM800」および「ENGL E530プリアンプ」が、「扱いにくいけどリアルな音」から「きれいだけど嘘っぽい音」に変わってしまっていたから。

これは、「ちょっとした差」とか「微妙な違い」というよりは、「結構な違い」「わりと致命的な違い」というレベルで、変わってしまっているように、俺の耳には思えた。

rantというのかgruntというのか愚痴と文句は以上。

さて、たとえば、ALBITさんがアンプを作ったら、俺はやっぱり、チェックしてしまうだろうか。(試作機つくってます、みたいな記述も、ウェブサイトにあった。)

アンプとは、俺にとって、いつまでも「公共インフラ」であり続けるのだろうか。

次の録音制作の際、俺はギターの録音を、このbrainworxのシュミで手軽に済ませてしまうのだろうか。

「これだ」なんていうアンプに、出会うことが、今後の人生の中で果たしてあるのだろうか。

それらの答えはまったくわからない。

No(4862)

■…2017年 4月 7日 (Sat)…….クロスロード2017
80年代とかには(リアルタイムじゃないが)、ヘヴィメタルが悪魔の音楽だとか、メタルバンドがサタニックだとか、的外れなナンセンスだと思っていた。けれど、2010年代になってからは、そんな話が笑えなくなってきた。なぜか。こんな時代にあっては、悪魔に売るべき魂の値段も暴落しているからだ。多くのベテランが、小さなプライドと暴落した魂の価値とを引き換えにしている(ように感じる)。

何度も言うようだが、人が悪魔に魂を売るのは、そんなに難しいことじゃない。おおがかりな祭壇とか、生贄とか、必要ないんだから、今時。

No(4863)

■…2017年 4月 8日 (Sun)…….がっかり。やっぱり。変わらぬ。権力。
戦争始まっちゃったね。
地球はひとつの小さな村。
他者を槍玉に上げたがるのは不信と自己正当化。
生贄になるのはいつも弱い立場の人たち。

政治に対して政治で対抗しても何も生まれない。
戦争に対して戦争で対抗しても何も生まれない。

有効なのは愛だけ。
気の長い話だけど、それだけ。

Let Love Rule.

No(4864)

■…2017年 4月 8日 (Sun)…….だいたいこういうことかな現行EVH
要するに今、EVH (ギター)の代理店ってイシバシ楽器がやってるから(先日のNAMMの時にEVH側からも動画が上がってたよね。)、その関係でちょっとたくさん出回ってるってことなんだよね。

うまい具合にチェックしたい動機が私の中にもあったタイミングで。
先日某所でチェックしたEVHのステルスが「かなりひどい」印象だったので、あるいは個体差とかセットアップの差かも、と思い、他の店舗でもういっぺん試してみた、今度はアイボリーを。

そしたら、やっぱりセットアップだったようだ。
「相当弾きづらい」「なにこれ」と感じたこの前のやつと違い、今回試したやつは逆に「素晴らしいプレイヤビリティ」。
おそらくはきっと、これが本来の姿なんだろう。

だが、鳴る、鳴らない、で言えば、やっぱり「鳴らない」。

ここまで来ると、長年の「ファン」の一人として、さすがにやっと、いくらにぶくても、わかってきた。
えでぃー・ゔぁん・へいれん氏は、きっと、「ちょっと鳴らない」くらいのギターの方が、好きなんだろう。

なぜか。理由は、考えればわかるじゃん。

わざわざ書かなくても、だけど、敢えて野暮ったく書けば。

ちょっと鳴らないくらいの方が、プレイの自由度が上がる。
ちょっと鳴らないくらいの方が、ヘヴィメタル的なプレイヤビリティは出しやすい。
ちょっと鳴らないくらいの方が、歪ませた場合に狙った音に持っていきやすい。
ちょっと鳴らないくらいの方が、でっかい会場で演奏する場合、コントロールがしやすい。(でっかい会場で鳴らした経験、あんましないから、これは推測。)

思えば、Musicman Axisも、「絶妙に鳴るけど、絶妙に鳴らない」ギターだった。
僕もそういった、「モダンとヴィンテージの中間くらいの鳴り」のギターを、いくつか使ってきた経験がある。

今回こうして2度試してみた印象だと、EVH Wolfgangは、そのMM Axisと、やはりとても似ているが、もうちょっと鳴らない。しかし、もうちょっとドンシャリにした印象。MM Axisを、やはりそのまま、もうちょっと太くした、ということで間違ってない気がする。MM Axisもちゃきちゃきぱりぱり、ハイが出るギターだったと思うけど、EVH Wolfは、僕の印象だと、もうちょっと耳に痛いジャキジャキが派手に出て、さらにローとかローミッドの(若干邪魔な)太いところも出る感じ。一般的なギターとしての完成度とか汎用性は俺はやはりMusicman Axisの方が高いと思う。でも、Eddie Van HalenのプレイスタイルとしてはやはりEVH Wolfの方が適性はさらに高いかもしれない。

あとはEVHの、独特の荒っぽいフィールかな。無骨な感じ。高いギターなのにこの無骨なフィールは、ちょっと独特かもしれない。武器っぽいかも。出てくる音も武器っぽい。

EVH Wolfgangの、絶妙に鳴らないけど、けど絶妙に鳴る、というチューニングは、たしかに絶妙だった。
つまり、鳴らないんだけれど、ヘヴィメタル的に必要な部分では、ちゃんと鳴る。
鳴らないぶん、音のキレが良いので、一音一音、キレよくはっきり弾けるし、速弾きのソロプレイとかでも、同様にキレよく、はっきりと弾ける。そして、高いギターらしく、指板のどのポジションでも、とてもスムースなプレイヤビリティだったと思う。
これが今のEVHということなんだと思う。

でも、やっぱり鳴らない。
というのは、比較として、アイバニーズの高いやつと比べてみたら、
アイバニーズの方が、ぜんぜん断然、大差で鳴っていた。

むしろアイバニーズのクオリティに驚いた。
あんなにネック薄いのに。フローティングしたフロイドローズなのに。
こんなに鳴るのかよ、という。
さすが日本製。これが噂に聞くフジゲンの技術力なのだろうか。

でも、結局それはIbanezの音、Ibanezの鳴り方なので、その方向性がぴんと来ない私としては、それほどぴんと来ないのだけれども。

だがおそるべし、日本が世界に誇るIbanezクオリティ。

全体的なビルドクオリティでは、やはりIbanezの方が数段上にあると、正直思う。
EVHも悪くはないのだが。
これは、単純にEddie Van Halenが、変態で、変則で、偏屈だ、ということに起因することなのか。
あるいは、やはり今のアメリカ人には、こういうものしか作れん、ということなのか。
たぶんその両方。に一票。

たぶん今、少なくともこういう面では、日本人の方が優秀なのかもしれん。

もしこの2本(EVHとIbanez)どっちか選んでライヴやれ、って言われたら、ちょっと悩むけど、プレイスタイルってことでやっぱりEVHの方を選ぶだろうなあ。
でも、正直、どっちも嫌。

以上。

No(4865)

■…2017年 4月 8日 (Sun)…….これ言っちゃおしまいだが
ああでも、こうして比べて考えてみると、
なんでアメリカが銃(ミリタリー)の国で、
日本が刀(日本刀)の国なのか、
わかるような気がしてくるよなあ。。。。
(気のせいか)

結局、そういう美学とか、ぴんとくるもの、好きなもの、根底にあるもの、を、
追求してしまうんだろうね、人というのは。
DNAの中にあるのかしらんけど。

おおざっぱに乱暴に言えば、
アメリカ、結果重視、実用性重視、広い意味での耐久性重視、
日本、美学重視、精神性重視、意味のわからん突き詰めた完成度重視、
みたいな??

No(4866)

■…2017年 4月 9日 (Mon)…….地上にない音
天国に行ったら、あるいはまた違う言い方が好みであれば、今生きている世界から、より高い世界にたどりついたら、
そこでどんな音楽を鳴らすか、考えてみたことがあるかい。

地球上でもっとも偉大な歴史上の伝説のミュージシャンたち。
そんなクラスの音楽家が、そこにはゴロゴロいる。

地球では考えられなかったような発想や、演奏技術や、音色で、奏でられる音楽がそこには鳴っている。

(キリスト教徒やってるところの)
僕たちは「クリスチャンミュージック」なんて言って、世間一般の「セキュラーミュージック」と区別しているけれど、
たびたび考えることがある。

地球上の「クリスチャンミュージック」「ゴスペルミュージック」と、
天国の「セキュラーミュージック」は、どちらがHOLLIER(より聖なるもの)なのか。

たぶん、天国でもっとも「俗っぽい」音楽ですら、地上のどんな「ワーシップソング」や「交響曲メサイア」よりも、もっと「HOLY」(荘厳で、聖なる)だろう。

作曲していて、音階や、和音の種類が、限られていることに、つまらない、と思ったことはないか。

ああ、そうね、9thがあって、7thがあって、6thがあって、フラット5thがあって。
確かに、それをギターで鳴らしたり、ピアノで鳴らしたり、いろいろあるけれど。
コード進行も、法則上は色々とパターンが限られているし。
音階にしたって、音階が12個あって、それをどう並べて。アヴェイラブルノートスケールがこれだけあって。5音階のスケールがあって。

でも、それはこの地上におけるものだ。
もしかして、天国に行ったら、もっともっと、知らなかった音があるかもしれない。
地上に存在しない音程、音階。そして和音。
地球の三次元世界ではあり得なかったコード進行。

天国に行ったら、それらをまた、いちから学び直さなくてはならないかもしれない。

すごいと思わないか!!??

そして、地上に存在しない音階や、音色がそこにあるとしたら、
おそらくは天国には、地上には存在しない「感情」というものがあるに違いない。
なぜなら、音楽とは「感情」に基づいて表現するもののはずだから。

地上ではあり得なかったような「喜び」や「感動」や「幸福」、より高い何か。
僕たちの言葉では表現できないような「体験」がそこにある。

そのための準備を、僕たちはきっとしてるんだ。

No(4867)

■…2017年 4月12日 (Thu)…….むしろ先日久しぶりにお会いしたYプロデューサー氏のレコードをここから出したらいいのでは
赤裸々(Sake-e-La-La)ですが弱小バンドである僕たちの現状を。
半分は仲間たちに相談かな。

イタリアの小さなレーベルから話が来てるんだよね。
僕らのコンセプトアルバム”Jesus Wind”のリリースについて。

決して大きくはない、小さなレーベルなんだけれど、わりとアクティヴに、ちゃんとレーベルとして機能している、ちゃんと仕事をしているのは間違いない。

かといって、「すごく大きい」「いけてる」レーベルというわけでもない。
けれど、まったくダメってわけでもない。
そのへんが難しい。

つまり、多少は名のある、キャリアのあるミュージシャン/バンドも、そこから出していたりする。
ただ、玉石混交といった感じで、「これはあまりいけてないな」というバンドも結構いる。

これはつまり、なんというか、今の音楽業界というか、世界の音楽シーンの現実、という感じがする。

つまり、既に崩壊しきって久しい、景気の良い話をまったく聞かない今の音楽業界の現実というのを、すごく写し出しているというか、「こういう感じ」が今の現実なんだろうな、という印象を受ける。

そして、自分らの商品価値、というのか、なんというか。
自分たちの世の中的な立ち位置というのも、なんというか、うーん、「しょせんこんな感じ」なんだろうな、という事も思う。
それは、音楽のクオリティとか志の高さとかそういうんじゃなくて、現実的な立ち位置として。

僕たちは、世の中との距離が遠い。
それは、自分たちの作っている音楽の単純なクオリティとは別のところで。
僕たちの美学であるとか、美意識とか、価値観とか、そういったものが、良い悪いはまったく別として、世の中一般と、すごく距離がある。
その距離を必死で縮めようとここまで頑張ってきたつもりだ。
つまり、これも何度も言っていることだけれど、人は僕のことを、絶対に妥協をしない頑固な人、とか、信念を曲げない人、みたいに思っているのかもしれないけれど、実際には僕は距離の遠いところから、必死になって、最大限の妥協をして、全力でわかりやすくシンプルにして、世の中にラヴコールを送ってきた。

でも、その距離の遠さと、世の中の現実を見ると、「こんなもんかな」と思えるのも事実だ。その「そんなに大きくないイタリアのレーベル」を見ていて。

で、まぁ、遅ればせながら、先月にはようやくそうした「売り込み」のプレスキットを各所に発送していたので。(本当は1月にやったつもりだったんだけれど、担当した某お方が、凡ミスをしまして、リンクが添付されていなかった。) だから、ひょっとすると他にも反応が返ってくるかもしれないけれど。

とりま現時点で話が来たところのそのイタリアのレーベルさんを見て、俺は、「うーん」「こんなもんか」と思うと同時に、ちょっと迷っている。
つまり、「気がすすまないな」と。
かといって「全然ダメというわけでもない」。
それで余計に難しい。

全然まったくダメダメなレーベルであれば、迷うことなく却下できるんだけれど、これがまったくダメというわけではない。確かに「いけてない」かもしれないが、「こんな時代の、今の音楽業界の状況の中では」むしろ頑張っていると言えるかもしれない。
そのへんで迷う。

こんな時代だから、何がどうなのか、一概に言えないのだ。
「イタリアの田舎のダサいレーベル」だと思っても、つまり、イタリアと言えば例のFrontier Recordsの例がある。
往年のハードロック、ヘヴィメタルの「元ビッグネーム」な人たちが、近年、今ではみんなそこのレーベルからレコードを出していることは皆さんきっとご存知だと思う。
つまり、きっとイタリアのどこかの金持ちが道楽で始めたに違いない(ただの推測)、いけてないレーベルが、こんな時代の状況の中で、気が付けばいつのまにか、世界でほとんど唯一の「往年のHR/HM」の最大手になってしまっていたのだ。
それと同じようなことが、このレーベルにも当てはまらないとは限らない。

なぜ「気が進まない」のか。
そこにはいくつもの理由がある。

僕らは、ここまで、インディペンデントにセルフマネージメントでやってきているが、認めざるを得ないこととして、僕らは確かに、極力レーベルと契約しない、極力他人と関わらない、極力自分たちでやる、というスタンスでやってきた。

なんでだろうか。
それは、こんな時代だから、つまり、今の時代にあって、レーベルと契約したってあんまりメリットとか無いじゃん、という前提がある。

そして同時に、インターネットを通じて自分たちで十二分に発信も商売もできる時代にあって、どこかのレーベルと契約する、「人に任せる」ということに、やはり若干の抵抗がある。つまり、自分の手元に置いておくのではなく、他人にコントロールを渡してしまうことに、抵抗があるのだ。

ましてや、今度のやつは、自分たちにとって非常に重要な意味を持つ「歴史ものコンセプトアルバム」である。一世一代の預言書であり、生涯に一度の作品だ。そんなものを、「イタリアの片田舎の小さなレーベル」に任せてしまっていいものか。
また、他人によって”One of them”のように扱われるのであれば、自分たちの手で愛を込めて扱いたい、という思いもある。

メリットを言えば、確かに、ヨーロッパを攻める足がかりにはなるかもしれない。
僕らは、これまで、それほどヨーロッパに縁がない。
ヘヴィメタルといえばヨーロッパが強い、にもかかわらずだ。
これも、僕たちの「メッセージ」「センス」「音楽性」の立ち位置が、ちょっと独特だということの表れでもある。

だから、確かに、これまであまり攻めてこなかったヨーロッパに、広める意味では、役にたってくれるかもしれない。
また、イタリアをはじめヨーロッパでツアーするとか、ブッキングの手助けにもきっとなってくれる、とは思う。
だが、今うちのバンドは、「じゃあ来月ヨーロッパをツアーしましょう」という状況では、必ずしも、ない。

確かに自分たちだけで売るよりは、広まるのかもしれない。
だが、それも、確実なことは言えない。

ちゃんとレーベルを通した方が、メディアに扱ってもらえる、とか。
だが、小さなレーベルのことだ。メディアに載る、たって、小さなメディアとか、小さな扱いだ。
そして、そんな「小さなメディア」であれば、これまでだって、何度も載せてもらったことがある。

そして、そのレーベルから出しているところの、いけてないバンドたちや、それなりにいけてるバンドたちを見るにつけ、たとえばYouTubeのビューの数ひとつとってみても、FacebookのLike(いいね)の数ひとつとってみても、「さすが、すごいな」と思うよりは、「俺たち、むしろ、がんばってる方なのかも」と思えてきてしまう。

これが、所属バンドが皆、FacebookのLike数が10万とかあって、せめて1万くらいあって、そんでYouTubeのビューも、みんな10万、20万、とかだったら、「きっと今よりは広がる」と思えるのだが、現実はそうではない。「これって、俺たちの方がいけてるんじゃ・・・」となってしまう。

そう思うと、やはり、「今まで同様、自分たちでインディペンデントにやった方が、結果的に将来的に良いのでは」と思えてくるのも事実なのだ。

レーベル契約っていうのは「身売り」である。
そう考えてしまうこと自体が、僕の限界かもしれないが(苦笑)。
だから、身売りをする以上は、なるべくちゃんとしたところに売りたいのだ。
はんぱなところに身売りをするわけにはいかない。

人とのつながり、という点では、あるのかもしれない。
そのレーベルのオーナーは、昔から音楽業界とか、HR/HMの業界において「いろいろやってきた」人のようだ。そして、だからこそ案の定、うちの嫁さんの「メタル人脈」の中にもつながりがある人みたいだ。
その意味では、足がかりにはなるのかもしれない。

だが、この作品”Jesus Wind”は、「足がかりに」にして次につなぐような作品ではない。
「これで決まり」「これで最後」となるような作品なのだ。
それを、半端な形で人に任せたくはない。

こんな時代にあって、レーベルとは何か。
「こんな状況」である今の時代に、「志」とか「音楽を大事にする気持ち」で人が集まり、それがレーベルという形を取るのであれば、我らがCalling Recordsも、十分にその価値があると言えるかもしれない。

大いに迷っている。
もうちょっと大手から話が来ないものか(笑)

と、このレーベルから出してるバンドをいくつか紹介しようと思ったけど、
なんかFacebookにYouTubeのリンクを拒否されたみたいで投稿できなかったので、断念。

だから俺の中では4:6でネガティヴかな。現状。

あとは、今時の流れとしてここもデジタルの扱いだから、フィジカルをどうするか。
そして、クラウドファンディングをどうするのか。
それも考えないといけないところです。

それを差し置いても、身売りをすべきかどうか。
イタリアの音楽出版とか著作権の登録もしてくれるみたいだし、いっぺん形だけでもレーベルから出しておいた方が、プロっぽい形の業績にはなる、とも言えるが。

No(4868)

■…2017年 4月13日 (Fri)…….[生産性向上指令 from above]
神は俺に、「もっと働け」と言っているのだろうか。
それはつまり、労働しろってことではなくて、「もっと生産性を上げろ」ということである。「あれもこれもやればいいではないか」と。

俺が自分で、「はは、人生こんなもんでしょ」と思っていることと、神が思っている(らしい)ことは、往々にして逆である。勘弁してぽぽぽ。

たとえば今回の件で俺が、ははは、今の時代、音楽産業も衰退しきって地盤沈下が止まらない状況だから、ヨーロッパあたりのちょっとしたレーベルとかも安いよな、と思ったのであれば。そして、そこから自分の「大事な作品」を出すのはあんまり乗り気じゃないな、と思ったのであれば。

あんまし大事でないところの、それ用の作品を作ってしまえばいいではないか。

俺は、”Single handedly”ってやつが好きである。
つまり、何事も、楽勝に、レベル5のハードルでも、レベル15くらい飛んだ上で軽々とやっつけたい。

これはひとつの例である。
だが、たとえば、ジーザスモード用の曲だって余っているし、この曲、いつかどこかでやりたいな、と思いつつも、Imari Tonesには合わないし、あるいは作品のテーマに合わないし、みたいにお蔵入りになっている曲とか、あるかと言われたら、結構いっぱいあるではないか。

それに、例のオシャレ系アコースティックプロジェクトとか、それこそ、2001年からずっとお蔵入り(そんな昔からかよ)しているピコピコ系のプロジェクトとか、あとはそのジーザスモードからの発展系になるであろうジャパメタプロジェクトとか、やれること、やりたいこと、やらなあかんこと、は、いっぱいあるぞ。

そして、俺は「鍋島」を書き上げて以来、「伊万里音色としての本道は、これですべて書き終えた。俺はもうこれ以上曲は書けん。」と宣言しているが、確かにImari Tonesの本道の曲は書けないかもしれないが、「アフターライフ」とか、アコースティックとか、癒し系とか、わざとらしいジャパメタとか、実験的なジャズとか、そういうのなら、別にまだまだ書けるだろう。それも、実にさっくりと、スピードを伴って書きまくる能力だってあるだろう。

それらの能力を、「いやあ、俺の音楽活動なんてこれで終わり」とか思うんじゃなくて、その逆に、これからそれをいよいよ、もっとフルに生かしていこうとは思わんか。

そして、それは音楽だけに限ったことではない。
スケートボードもそうだが、他のいくつかのジャンルにおいて、考えていることを、お前は自分で知っているだろう。

花が咲き、実が実るのは、これからだと、そう考えてみることは間違っているか?

そして、それは音楽や芸術に関してだけでなく、周囲の人間や、人間関係にとっても同じことが言えるのではないか?

「もっと働け」と。
勘弁してぽ。

それさえも「single handedly」(余裕ぶって)やれと、神は言うのか。

No(4869)

■…2017年 4月14日 (Sat)…….ライムらない
戦争が始まって、みんな快哉を叫んでいる。
政治家さんの支持率はきっと上がるに違いない。
それだけみんな、戦争というものが大好きなのだ。
それが人間というものの現実なのだろう。
俺に言わせれば、物事はそんなに複雑じゃない。
政治に対して政治で、戦争に対して戦争で応えても無駄なように、
憎しみに対抗できるのは愛だけだ。
たとえどれだけ気の遠くなるほどの時間が必要であっても。
たとえそれがどれだけ途方もなく難しいことであっても。
(以上、ラップで読んでください、笑)

誰も成し遂げられない愛を、キリストは成し遂げた
誰もたどりつけない愛に、キリストは挑み、完成してみせた
(この二行を加えるとクリスチャンラップ、笑)

No(4870)

■…2017年 4月14日 (Sat)…….切り売りプロジェクト、スタート
音を聴いてもらうまではただの経過報告tweetに過ぎないことは承知しているが、
昨日、よし、じゃあ「そんなに大事じゃない」切り売りできる作品を作ればいいんじゃん、と思い立って、その日のうちに、まぁまとめたのは今日だが、5曲、ちゃんとできていた。おかげで寝不足で死にそうな思いをしているが、その甲斐はあった。
なにもその日のうちに書かなくてもいいではないかと思うが、クリエイティヴィティにおいては、思い立ったら吉日というのは結構当てはまることだ。(アイディアは、拾える時に拾っておくのがベストとも言える。)

メモとして録音したのはギターパートだけだが、ギターパートだけ書けば、あとは他パートをそれに合わせて組んでいくだけである。

しかも、狙ったとおりの売れ線で(笑)、かなり出来がいい。
こんな恥ずかしい曲は、メッセージがあったらできない。
要するに、私は今まで、「売るための曲」を書いてこなかっただけなのである。
売るためのバンド、もやってなければ、売るための人生、もやってない。
だからこれはほとんど初めて「売ろうとして書いた」切り売りプロジェクトだ。

5曲のうちのひとつは現時点でボツにしておいて、
4曲、プラス、ジーザスモードの残りの中で、適しているものを2曲拾って、合計6曲。
立派にEP、というよりはハーフアルバムになる。
切り売りするにはちょうどいい。

さて、これをどうするか。
現実的には、”Overture”プロジェクトと同時進行で形にしていくことになるだろう。
なんといってもスピードが命だ。
バンドで合わせていたら2年かかってしまう。(うちはそんな優秀なバンドではない)
久しぶりに自分でドラムを叩いてみることになるかもしれない。

No(4871)

■…2017年 4月16日 (Mon)…….タマゴもウサギも知ったことではない
最近、日本でも「商業イベント」として
無理矢理定着しつつあるイースター(キリストの復活祭)は、
俺にとっても、とても大事な意味のある日です。
8年くらい前のイースターサンデイの日に、俺たちは夫婦そろって洗礼を受けた。
そこで一句。

イースター
キリストの
愛の奇跡に
ありがとう
(=・ω・=)

愛を信じるのか
神を信じるのか
それとも
音楽を信じるのか
本気で信じるのなら
俺にとっちゃあ
どれも同じ
(=・ω・=)

死人がよみがえる
病気がなおる
水がワインに変わる
そんな奇跡を
信じるのはたやすい
でも
愛を信じるということの
本当の奇跡の意味を
知ることは難しい
信じるからこその
復活
信じるからこその
永遠
(=・ω・=)

戦いに勝つ
商売で成功する
政治を支配する
それで何かが変わると
人はそう考える
いやそうじゃない
愛で世界を変えるのだと
神の子イエスはそう考えた
君は信じるか
愛で世界を変えられることを

魂のロッカー、ジーザスは…. (以下略)

(=・ω・=)

No(4872)

■…2017年 4月16日 (Mon)…….激鳴りカスタム、メタル仕様
[楽器トーク] [すげえいいのがあった] [嘘みたいな格安で] [本音で言えば買いたかった] [誰か買ったらいいじゃない]

某所でイースター礼拝よった後に、
横浜某所で、(まあXXXX楽器なんだけれど)
ちょっと面白いギターを見た。
いや、いつものおなじみ、僕の大好きなバッカスさんなんだけれど、
白いレスポールカスタムがあって、
値段が安かったんだけれど、ネックとか指板とかが非常に良い感じだから、ちょっと「あれ、これは」と思って弾いてみた。
そしたら、素晴らしい。
笑っちゃった。

ネットに掲載されていないみたいだから、リンク貼れないのが残念なのだけれど。
Bacchusさんらしい素晴らしい生鳴り。
かなり軽いからたぶんボディはくり抜いてあると思うんだけれど、
そんなの関係ないってくらいの素晴らしいボディ鳴り。
そんでもって、いわゆるレスポールカスタムらしい音のキャラクター。
カスタムらしい音っていうのも、分類が難しいけれど、あれだ、わかりやすく言えばランディ・ローズだ、ずばり。
基本的にその手の70年代カスタムって、出来が悪いって言われるじゃない。
けれどもこれは、Bacchusらしいしっかりしたボディ鳴りがありつつも、
その時代のカスタムっぽいキャラクターになっている。
こんなのあるんだ、と思って、軽く衝撃を受けた。

中古だけれど、値段が嘘みたいに安い。(後述)
シリアルナンバーが書いてなくて、ひょっとするとリフィニッシュされてるかもしれない、という話。さらには「未調整品」ということで価格が安いらしいんだけれど、それでもこれ、値付け間違えてないか。

シリアルが書いてないから、日本製なのか、フィリピン製(Global Series)なのか、あるいは中国製なのか、判別がつかない。
店員さんによれば、「おそらく日本製ではない」と。だから安いのだと、言われたが、でもこれ、あんた、弾いてみれば、素晴らしいよ。日本製かもしれないよ。少なくともフィリピン製じゃないかな。(Bacchusさんとこのフィリピン製: Global Seriesの質の高さはご存知のとおり)

もしこれが本当に中国製だとしたら、中国製でこんなクオリティ出せるのかよ、ということで、俺はもう本当にひっくりかえって卒倒して驚かざるを得ない。どんだけすげえ品質管理と企業努力なんだ、と。
セットネックっていうのは難しいから、個体差は絶対にあるんだけれど、これは「大当たり」の部類だと思う。

あるいはひょっとして、本当に中国製だったとして、バッカスさんの丁寧な作り、というところに、中国製っぽいクオリティの低さ、がうまくブレンドされて、この音になっているのか? (汗) あるいはきっとパーツとか、塗装とか、ブリッジとかペグとか、なんだろうけれども。この「カスタムらしい」音のキャラクターは。

しかし思い返してみれば指板はローズウッドだった。カスタムは本来はエボニーのはずだ。やはりもともと違うモデルだったやつをリフィニッシュしてるのだろうか。インレイの形とかちゃんとチェックしておけばよかった。んー、いや、普通に四角だったような気がするが。

どちらにしても素晴らしかった。
破格の値段だったから、正直、かなり欲しかった。
が、今、私の経済状態はかなり非常にちょっとよくないので、さすがにそれでもあきらめるしかなかった。
もっと大事なことを言えば、ギターも、犬や猫と一緒で、面倒見れる数には限りがある。またしがないギタリスト人生の中で、縁を持てる、使ってあげられるものにも限りがある。

自分のイメージする「レスポールカスタム」っていうくくりの中では、まさに理想的なものだったので、ちょっと惜しかったが、このタイミングでこうして出会うということは、やはり僕には「カスタム」は縁がないということなのだろう。

ひとつだけ言えば、ネックの幅が若干広さを感じてしまうタイプだった。要するに僕の手にはちょっとばかし太かった。だから、どちらかと言えば手の大きい人用の、アメリカンっぽいレスポールだったと思う。そこだけは、確かに自分には若干、合わなかった。

今までにいくつか試した経験から言うと、Bacchusさんとこの楽器は、ネックも、モデルごとにこのシェイプ、っていうよりは、一本一本、太さとか形に個体差があるように思う。だから、一本一本違うから、実際に試して、合うのを使ってね、という感じなんだろうと思う。でも、わりとアメリカン(?)な外人ネックだったから、普段Gibsonを弾いている人とかだったら、逆に違和感ないんだろうと思う。僕が使っているBacchusさんとこのレスポールタイプは、小柄な人でも使いやすい系のネックだから。

というわけで、やはり俺には「カスタム」は縁は無いのかあ、と思い知った午後でした。たぶんどうせ「似合わない」んだろうし。黒であれ白であれ。

でも、「汎用性の高い、実用性のある、鳴りの良い正統派レスポール」を探している人は、今すぐ走っていって試してみたらいいんじゃないかな。
もっとも格安だったから、あるいはすぐに売れてしまうかもしれないけれど。

なにしろ値段は[XXXXX]だったから(爆笑)

もうちょっと持ち合わせのあるタイミングで出会っていたらたぶん買っていたかもしれない。

No(4873)

■…2017年 4月16日 (Mon)…….Universe Seriesだったっぽい(推定)
過去のBacchusさんのカタログを見返してみるに、本当に中国製(Universe Series)のような気がしてきました。中国製のセットネックのモデルであそこまでやれるのかよ・・・驚愕。逆に言えば、他のメーカーは何やってるんだ・・・。

No(4874)

■…2017年 4月17日 (Tue)…….ずっと考えていた理想のジャパメタギター
自分はまだ理想のジャパメタ用ギターに出会っていないような気がするんだよね。
というテーマで考察しようかと思っていた。
ジャパメタ用ギターってなんやねん、ということである。

ジャパメタ用ギターってことでいえば、確かに昨日ちょっと出会ったレスポールカスタムの音にも多少近い。それは、往年のジャパメタのバンドの人たちの中に、レスポールカスタムを使っていた人や、レスポールカスタム系の音を出してた人は結構いたからだ。

昨日、某所で弾いたところの「中国製バッカス、Universe Series」のレスポールカスタムは衝撃だった。(正確なところはわからないが、たぶん中国製っぽい。)
いくらBacchusさんとはいえ、廉価な中国製のユニバースシリーズで、しかも技術も手間も必要なセットネックのモデルで、これほどのクオリティのものが存在するとは思わなかったのである。

個人的な意見および体験であることをあらためて断った上で、
あらためて書くと、セットネックのギター、いわゆるレスポール、については、よほど精度の高いものを作るのが難しいと見えて、いろいろ試してみても、いろいろ使ってみても、たとえ値段のかなり高いものでも、そして値段のすごく高いものでも、「良いもの」に出会うことは、本当に少ないのである。

そして、昨日某所で弾いた「たぶん中国製のバッカス」のレスポールカスタムは、「ちょっといい」とか「わりといい」とかじゃなくて、「すごくいい」「相当良い」という感じだったのだ。

技術指導の日本の職人さんがお手本で作ったんじゃないか、とか疑いたくなるくらい。

僕はここ数年、Bacchus/Deviser/Headwayさんの大ファンだけれども、実は今まで、日本製のやつとか、フィリピン製のGlobal Seriesはいろいろ試してきたけど、安価な中国製のUniverse Seriesは試してなかったんだよね。
だから、バッカスさんは、中国製であっても、馬鹿にできないということだと思う。手を抜いていない、というか。恐るべきことだ。

もっとも、過去のカタログを見る限り、中国製でレスポールとかセットネックを作っていたのは数年前までであって、今はもう作っていないようだし、昨日試してみたやつも、黄ばみ、日焼けの具合から、結構年数がたっているだろう、と店員さんは言っておった。だから、作られた時期にもよるのかもしれないが。そしてもちろん、きっと個体差もあるだろう。

どっちにせよ、中国製のレスポールでここまでやれる、という意味で、あらためて価値観をひっくりかえされたような衝撃だった。

なんというか、すごいな、というか。
自分はやっぱり何も知らないな、という感慨。

昨日はもうひとつ、ちょっと衝撃を受けた出来事があって、それは家にいるときに、うちの嫁さんが、パソコンでイヤホンで音楽ききながら、なんか歌っていたのである。知っている人は知っているかもしれないが、うちの嫁さんは音痴である。しかもかなり見事な音痴である。なぜ一応音楽家のはしくれである私が、音痴な嫁さんと結婚したかというと、それは長い話になるが、僕は音楽の才能のある人とは絶対に結婚しない、と、幼少の折に堅く心に誓ったのであった。

そして、そんな嫁さんがイヤホンで音楽を聴きながら、歌っていたのだが、素敵なくらいの音痴にて。
後で、いったい何を歌っていたの、と聞いてみたら、なんと、うちのバンドの曲(Repent)のビデオを見ながら一緒に歌っていた、というではないか。なんと自分の曲だったのである。なんと、ちっともわからなかった。まったくちっとも1ミリたりとも気が付かなかった。本当に衝撃的であった。
うちの嫁さんの天然伝説は、これまでにも長年にわたって、ものすごいエピソードがいっぱいあるのだが、ここに新たな1ページが書き加えられたことは間違いない。

まったく話がそれたが、ジャパメタ用ギターというものについて書いて考察してみたい。

つまり、僕はまだ、理想のジャパメタ用ギターに出会っていないのではないか、とずっと思っていたのである。

ここでまず問題があり、いったい「ジャパメタ」とは何なのか、ということである。
そして、ジャパメタのギターの音、とはどういうことなのか。

言ってしまえば、そして言うまでもなく、メタル、とか、ヘヴィメタル、とか、そういう概念も、そもそも曖昧である。一般的な定義はあるかもしれないが、正確なことは誰にも言えない。
ブルーズ、とか、ジャズ、とかだったら、もうちょっとしっかり定義もできるだろうけれど、たとえブルーズとかジャズであっても、やっぱりそれでも曖昧だ。
つまり、ブルージーなロックとか、ジャズっぽいポップとか。

だから、言ってしまえば、ヘヴィメタル、なんてものも幻想である。
パンクっていうものもおんなじくらいに幻想だ。

だからこそ、そのあいまいな幻想を形にして表現するため、提示するため、に、ミュージシャンたちは、そしてオーディエンス、リスナーたちは、「ファッション」に「見た目」に、こだわってきたのである。つまり、服装で表現すれば、それは目に見えるわかりやすい形になるから。
けれども、それでもやっぱり曖昧で、つまりわかりやすい例で言えば、メタル系のファッションと、パンク系のファッションには、かぶる部分があるように。そしてヴィジュアル系のファッションともやっぱりある程度かぶる部分があるように。
ファッションにしたって、やっぱり定義は曖昧なのである。

ただ、そのように、サウンドや、ヴィジュアルの定義が必ずしも絶対的ではなく、曖昧であったとしても、一流のミュージシャンはきっと、その彼らの鳴らす「ヘヴィメタル」とか「ロックンロール」とか、そういうものに対して、確固たる定義や、イメージを、きっと持っているはずだ。(希望)

だから、「ジャパメタ」なんてものの定義も、やっぱり曖昧なのである。
いや、もちろん、日本のヘヴィメタルバンド、という定義は、あるけれども。
ジャパメタのサウンド、なんていって、ひとくくりに定義することなんか、もちろんできないのだ。
日本人が鳴らそうと、どこの国の人が鳴らそうと、ギターはギターであって、メタルはメタルなわけだから、別に違いはない。
だから、ジャパメタのギターサウンド、なんて言ったところで、やっぱりそれも「幻想」に過ぎない。イメージというか。

で、その「幻想」に過ぎないことを、わかった上で、それでも自分の中のイメージを説明すれば。

僕の思うところのジャパメタとは何か、ということであるが。
ヘヴィメタルの起源がどこなのか、イギリスとかバーミンガムとかなのか、あるいはブルースの誰かとか、いろいろあると思うけれども、とにかく、世界中にヘヴィメタルというものが広まって。

そして、もちろん日本にもヘヴィメタルというものが鳴らされた時。
日本のヘヴィメタルには、やっぱり地域性とか特徴みたいなものがあったと思う。
いろいろ特徴があると思うが、僕が着目するところのものは、やっぱり、コンクリートジャングル。

つまり、都会のコンクリートジャングルにあって。
また、管理された勤勉な社会の中にあって。
抑圧的なプレッシャーの強い性質の社会にあって。
日本のヘヴィメタルには、よりハードで、よりレジスタンスな。
つまり、より反骨精神を強調した、そんなサウンドと精神性が求められたと思う。
そんでもって、日本の社会の文脈で言うところの、不良とか、硬派とか、そういう感じのやつ。

だから、日本のヘヴィメタルは(往年のやつだけど)、他の国のものにくらべて、よりハードで、より反抗的で、より密度が高いサウンドを持っていたと思う。なにしろコンクリートジャングルの大都会のメタルだから。サイバーシティトーキョーだから。

そんなジャパメタの、サウンドを受け継ぐには、どうしたらいいか。

とか言ってみるんだけど、俺は別に、ジャパメタのサウンドを受け継ごう、とか、ぜんぜんこれっぽっちも思ってなかったのね。

ただ、もう活動停止しちゃったけど、サイドプロジェクトで数年間「熱きリョウとジーザスモード」をやっていて、あれでストレートで古くさいジャパメタ、っていうテーマで俺は取り組んでいたから、そのジーザスモードやってる中で、ちょっとそういうのもいいな、って思い始めて。

今後、またその「ジャパメタ」のサウンドに、取り組んでみたいな、っていう思いが生まれたんだよね。

まあ、それに取り組む機会にめぐまれるかどうか、わからないし、そんなことやってる暇があるかどうかは、わからんけど。

で、これまで、自分の手持ちとして使ってきた中で、良い感じに「ジャパメタ」だったギターは、どれだったかというと。

既に手放してしまったけれど、手持ちの中だと、古い日本製のシャーベルのDinkyだったと思う。

あとは、これも最近手放してしまった、日本製のMusicman Axisの”EXS”っていうアルダーボディのやつも、ライヴでの使い勝手はちょっと違ったけど、録音では理想に近かった。

Jacksonで言えばランディVももちろん良かったけれど、あれはスルーネックだし「ジャパメタ」っていう感じじゃなかった、僕の中では。

で、これも後述するんだけれど、僕の中で「これぞジャパメタ」っていうギターの音は、やっぱりAnthemの福田ヒロヤ氏なんだよね。
ヒロヤ氏もそうだし、ジャパメタの人たちにはESP使ってた人は多いと思うんだけれど、知ってのとおり僕はESPはわりと避けて通ってきた人なので、残念ながら除外。

で、日本製のCharvelがわりとイメージに近いな、って。昔のやつ。
まあ、当時の日本製のJackson/Charvelは好きだし。

で、ここで条件をいくつかリストアップしてしまうと。

形というかボディタイプは、ディンキーがいいんだよね。
それは、ディンキーというのがすごく80年代的であるし、また、音のキレが良いし、そんでもって、僕は小柄な方だから、ボディが小さめのディンキーがしっくり来るんだよね、演奏の面でも、見た目でも。

そんでもって、ディンキーってことからも当然、ボルトオンでいいと思う。やっぱ当時のメタルには、ボルトオンのキレのある音が良いと思うんだよね。

で、これわりと重要な注文なんだけれど、22フレットのモデルがいいわけさ。なぜって、俺の美意識では、24フレットは、なんか違うように思うの。で、俺の場合、演奏の面でも、22フレットの方がしっくりくるんだよね。

で、フロイドローズ、なのかなあ、やっぱり。ブリッジというかトレモロを、フロイドローズにするのか、あるいは一般的なシンクロタイプなのか、これは自分でもわからず、迷うところでもある。80年代メタルにはやっぱりフロイドローズ、って気もするけれど、ギターらしい鳴りという意味では、そうじゃない方がいいのかもしれないし。僕は、そこまでアーミングする方じゃないから、いまどきのギターはナットとかペグとかしっかりしてるから、フロイドローズじゃなくても、アーミング結構やれるんじゃないか、とも思うし。

あとは、「セクシーで太い音」が出てくれれば。

そんで、ジャパメタ、というテーマからも、やっぱり日本製のギターであってほしい。

この22フレット、という点が、案外と盲点で。
つまり、いまどきのマーケットの状況だと、フロイドローズがついていて、ヘヴィメタルっぽいギターっていうと、だいたい24フレットなんだよね。

僕の大好きなBacchus/Deviserさんとこは、ご存知のとおり、あんまりメタルな感じのギターは必ずしもいっぱい作ってくれないんだけれど、たまにフロイドローズ付きのギターがあると、ほとんど大抵、それは24フレット。そうなると、僕の基準からは外れてしまう。まあ、文句言わずに24フレットで弾けばいいじゃん、って言われるかもしれないけれど。しっくりこないんだよねー。

近年のバッカスさんから出ていたギターで、僕の「ジャパメタ」の理想に近かったのは、桜を使った、桜トップ、アッシュバック、の、G-Studioっていうのかな、SSHのタイプのやつ。あれが、「理想のジャパメタ」に近かった。イメージ的には。試してはいないから音は知らない。でも、ブリッジはウィルキンソンだったと思うけれど、もしそれでフロイドローズだったら、どうだったかな。

あとは実のところ、今、僕の手元にある、普段弾き用の安価なフィリピン製のバッカスである、「白猫ギター」(Windy PLD)があるんだけれど、実は音だけで言えば、それは案外と僕の考える理想のジャパメタに近い。
ただ、いかんせんオフセットタイプというのかジャズマスターもどきだから、メタルっぽいかっちりした音にならずに、音がオルタナ的に暴れてしまう傾向はある。
あとは、しょせんジャズマスターもどきだから、見た目がまったくメタルではない。
でも、2ハムでレスポール寄りだし、鳴り方は、実は理想に近かったりする。

昨年末に手放したAxis-EXSに関しては、まあただのMusicman Axisなんだけれど、日本製で、かつアルダーボディだったところが、ジャパメタ指数が高いポイントだった。
きちんとギターらしい良い鳴り方をするギターだったんだけれど、結論としてはアルダーボディというのは、少なくともスーパーストラトタイプのメタルギターとして考えた時には、自分には合わない、いまいち鳴りきらない、という結論に達してしまった。ちょっと優等生すぎるというのか。

古いCharvel Dinkyに関しては、良かったんだけれど、やはりしょせんは「当時の量産品」であることは否めないので、楽しく弾いていたけれども、これから理想に向かって未来の音を出すギターでは、残念ながらなかった。ノスタルジーとしては良かったけれど。でも、イメージ的にはばっちりだった。

だから、そのCharvel Dinkyみたいなのを、Bacchus/Deviserさんとこのクオリティで、なおかつ美意識込みで作ってくれたら、ほぼ理想、っていうことかな。
まあ例の「桜トップのG-Studio」でぜんぜんオッケーなのかもしれないけれど。
桜トップ、フロイドローズ、2ハム、だったら、たぶん完璧。
でも、きっとオーダーメイドしないと、そんなのは作ってくれないだろう。

もちろん、世の中に、22フレット、2ハム、フロイドローズ、の仕様で、クオリティの高いギターが無いわけじゃない。それはわかってる。
だから、それらをチェックして、理想のジャパメタギターを探す旅をすればいいのかもしれないし。
でも、テーマが「ジャパメタ」だから、日本製がいいんだよね。
あとは、やっぱり、見た目とか、美意識が。

もういっぺん言うけれど、僕にとってのジャパメタのサウンドは、やっぱりAnthemのヒロヤさんなんだよね。
あの人のギターの音は、なんか、良い具合に、当時の不良っぽいというのか、そういうセクシーさがあって。
やっぱりギタリストがセクシーであるためには、真人間ではいけないというか、やはり多少なりともダメ人間的な要素がないと、セクシーな音が出せないんだと、思う。
ヒロヤ氏のサウンドにもそういう要素を、やっぱり感じる。
サウンドって美意識だから。

でもどっちにしろ、僕はSTR Sierra “Rabid Cat”を手に入れた際に、「地球上の木材の割当を消費し尽くしたからこれがきっと最後のギター」って言っていたし、この「理想のジャパメタ」というテーマにしても、もし何年も先の未来に、そういう機会が与えられたのであれば、という感じであって、まったく急いではいない。結局、それは幻想かもしれないし。

なんだよ、ジャパメタ、って、みたいな。
もうとっくにそんなもの、存在してないのに、っていう。

つって、そのSTR Sierra Seriesの”Rabid Cat”(赤猫)をプラグインしてAnthemの曲を弾いてみたら、なんかぜんぜん、ばっちりだった。
なんだ、これは、俺にとって「これまででいちばんEddie Van Halenになれるギター」だと思っていたけれど、こうしてみると「いちばん福田洋也になれるギター」でもあったんじゃん。

理想のVan Halenギターは、実は理想のジャパメタギターでもあったのだろうか。大は小を兼ねる的なやつなのか。

そんでもって、自分が「いちばんEVHになれる」「いちばんヒロヤになれる」と思っているギターというのは、他人の目からすれば「いちばん自分らしい」ギターなのかもしれない。
ここ、たぶん重要。

ちなみに、STR “Rabid Cat”のアタックの音の問題は、使うピックをちょっと硬いものに変えたら、どうやらばっちりになったみたいだよ。
ここ数年ピックは、「0.8前後のトーテックス」で固定だったけれど、「赤猫」および「白猫」に関しては「1.0前後のナイロン」で行くことになりそうだ。
あとは0.96のデルリンも意外とぴったりきた。
いろいろ試してみよう。

昔はもっと薄い、やわらかいピックがずっと好きだったんだけど、
なんか歳をとるにつれて硬くなってきたなー。何故かな。

そんでもって、早起きしてイースター投稿した後に、「切り売りプロジェクト」の歌詞、6曲ぶん、全部書いちゃったです。
クリエイティヴィティの面では相変わらず絶好調と言えるかもしれない。
わざとらしい歌詞で、すごい笑えるタイトルになりました。

No(4875)

■…2017年 4月19日 (Thu)…….Tried and tested
ギターを弾く際のピックを、これまでと違ったものに変えることにした。
とはいっても、手持ちのギターのうちの特定のものについてだけだけれど。

人は変わる。
この一ヶ月間だけでも随分と色々なものがかわった。
この半年だけでも随分と自分は変わってきた。
たとえば、先週、というかまだ一週間すらたっていないが、
先週、「切り売りプロジェクト」の曲を書いてからというもの(歌詞ももうできちゃっているよよよ)、自分の中で、世界観も、自己認識も、思い描く未来観すらも大きく変わった。そして、なんかまた曲がいっぱい書けるようになっちゃった。なんなんだ。
もっとも、曲が書けるといっても、それは自分のバンドの曲はもう「完了済み」だから、人にあげる曲とか、他のプロジェクト用の曲だけれども。

だから、昨年の夏にコンセプトアルバム”Jesus Wind”を完成させたことは、もうはるか昔のことのように感じている。

この数年間、特に2013年以降、XTJをやるようになって(そのXTJも4回やって、昨年で一区切りとなって、今年はやらないと思うけれど)。
それ以降、次第に加速度的に、自分の音楽が進み続け、変化を続け、そしてここまできた。

そんでもって、昨年ようやく、長年思い描いてきた日本の歴史をテーマにしたコンセプトアルバムを作り上げて(リリースつーか発表は今年なんだけれども)、ひとだんらくしたんだけれども。そこから、さらに「Overture」「鍋島」と書いてきて、今度の「切り売りプロジェクト」と書いて、いろいろの状況の変化もあり。その「Jesus Wind」のことも、本当に遠い昔のようだ。まだ発表してないのに。もう、自分の心はぜんぜん次の次の次くらいの遠い場所に行っている。
実際に世の中の状況もどんどん変わっていっているけれどもも。

さて。
ようやくスタジオでアンプにつなぎ、大きな音で[赤猫 Rabid Cat]ことSTR Sierra Series LJ-2を鳴らしてきた。
なんというか、これは、バンドで合わせてみるまでもない。「猫ポール」や「ショコラ」との比較が経験上できるから、一人で鳴らしても、十分に判断はできる。

結果は上々、というか予想のはるか上。
どうやら僕は「魔王を倒せる最強の武器」を手に入れたかもしれない。言い過ぎか。いや実感としてはぜんぜん言い過ぎじゃないんだけれど。発想は中二的だ。

パソコンにつないで弾いていた際の、ピックアップの特性や、フロイドローズ的な倍音、および「鳴り過ぎ」に起因すると思われる「アタックの手応えの不自然さ」は、アンプででっかい音で鳴らしてみると、まったくぜんぜん問題ではなかった。良かった。

ピックについては、ここ8年、9年、くらい、ずっとトーテックスだった。それが、ピンクのいちばん薄くて柔らかいやつから、次第に、黄色になり、緑になり、と硬くなっていき、緑のミディアムに落ち着いてここ5年くらいやっていたのだけれど。ここからさらにピックを変えることになるとはぜんぜんまったく考えていなかったけれど。

だが、これまでの他のギターについては、トーテックス緑を今後も使い続けると思うが、この「赤猫」およびWindy PLD白猫に関しては、どうやらもっと硬いものの方が持ち味が出るようだ、と。

それで、1mm前後のナイロンも良い感じだし、あとは意外と、同様に1mm前後のデルリンも良い感じだったので、いろいろバリエーションを揃えて、今回、スタジオで大きな音で試してみたわけだ。
結果、いちばん良いと感じたのは1.14mmのデルリン。どこにでもあるジムダンの亀さんピックの、赤紫くらいの色をしたやつである。ちょっと意外。1.14ミリだから、いいよ、で覚えればいいかもしれない。でもナイロンも悪くないし(次点は1.07mmのナイロン水色だった)、まだまだいろいろ試してみようとは思っている。ありがたいのは、デルリンもナイロンも減りが遅いこと。トーテックスなんて1時間しないうちにぼろぼろになっちゃうから。デルリンもつるつるすべってあんまり減らない印象があるけれど、昔よりもプレイが激しいからか、今日鳴らしてただけでも、意外と減っていたなあ。ナイロンなんかは、平気で数ヶ月使えちゃうような印象がある。普段弾きはナイロンでいいや、って気がする。

デルリンのピックなんていったら、ギターにメインで使うのなんて、それこそ中学生の時以来じゃないかっていう(笑) もっともベースをピック弾きする時にはこれまでもずっと1.5mmとか2.0mmのデルリンを使うことが多かったんだけどねー。

Eddie Van HalenとかPriestの二人とか、わりと好きなギタリストがみんなやわらかいピックの人が多かったこともあって、またバッキングのプレイスタイルとかもあって、僕は昔からずっと、つまりその中学出るくらいからずっと、やらかいピックを使ってきた。それこそずっとナイロンの0.5mmですよ。
それが、今のバンドでクリスチャンメタルとか言い出してから、やっぱ多少なりとも速弾きしてストレートなハードロック、ヘヴィメタルに音楽性が寄ってくるのにつれて、ちょっとずつ硬くなっていったということ。
EVHだっていろいろなピックを使っているし、基本やわらかいピックだと思うけれど、それこそ”3″の頃とか硬いのも使ってたみたいだし。僕もってわけじゃないが、歳を取るにつれて硬くなるのはいったいなんなんだろう。

ピックなんてものについてひとりごとをひとりごちすぎた。
どうせあれだ、自分でメモしてるだけのウェブ日記だし。

で、ペダルというかブースターというかオーバードライブのペダルなんだけれど、どうやらこれが、Rabid CatにはShoalsはあんまり合わないみたいだ。
いや、合わないってわけじゃない。Shoalsは設定の幅がとても広いから、設定を詰めれば良い結果もばっちり出るけれども(今日試した中では[11:30のケンタ]と[3時のSteel]が好印象だった)、ことこのギターに関しては、たぶん基本的にはT-Rex Divaの方が適しているみたいだ。同じ赤い色だし。

というのは、このギターにはメタル的な倍音とか最初からがっつり乗っているので、「メタル成分」を加味するShoalsの成分が、そんなに必要ないというか、かえって邪魔というか。かぶってしまうというか。
けっこう、アンプ直でもいけちゃうくらいのギターなので、Shoalsでがっつり味を乗せてしまうと、かえって過剰になってしまう傾向があるようだ。

その点、T-Rex Divaであれば、非常に素直なので、確かにこのペダルは宣伝文句のとおり、ギターの特性を素直に出すペダルのようで、この”赤猫”の特徴を最大限に生かすには良いみたいだ。まあ、Shoalsよりもセッティングも楽だしね。
こうしてみるとやっぱT-Rex Divaは優秀だな。

なんだけど、今日試してみた中では、案外とやっぱり、ブースターとしての選択肢は、これもずっと愛用してきたところのCranetortoise VT-2B、このAlbit製の真空管ブースター、これがひょっとすると一番良かったかもしれない。
もちろん、長年愛用してきた究極の「クリーンブースト、チューブブースト、トランスペアレントドライヴ」なので、良いのはあたりまえなのだけれど、思うに”Jesus Wind”の録音制作において、このCranetortoise VT-2Bがメインの座をShoalsに譲ったのは、Jesus Windは完全にメタルアルバムなので、VT-2Bでは「幅の広いハードロック」は出来ても、もっとがっつりメタル、になると、ちょっと音が違った。そこに、良い具合にメタル成分を足してくれるShoalsがビンゴではまったわけなんだけれども。

だけれども、「赤猫」は、そもそもギターの音自体に、そういったメタル的な成分が鳴りまくっているので、VT-2Bに突っ込んでも、”Jesus Wind”の曲にも十分対応できるくらいにメタル指数の高い攻撃的な音が出てしまう。
これでまた、この「Cranetortoise真空管」が使える、メインに返り咲くじゃん、みたいな。そういうことになりそうだ。
相変わらず、重いのは嫌だから、ライヴとかその時々でわからんけど、少なくとも「鍋島」のレコーディングは(果たしていつになるかわからないけれど)、きっとこの「赤猫&VT-2B」の組み合わせを、結構使うことになるだろう。

んでもって、どうやらこれならピックアップ(Mojotone Levelhead)を変える必要もぜんぜん無さそうだし。フロイドローズ特有の「跳ねる」アタック音も、問題にはならず、逆にメタルっぽいエッジに転化されてるし。
低音もしっかり出ているし(少なくともそう聞こえる)。
そんで、鳴りに関してはまったく全然問題ないどころか、異次元に鳴りまくってるし。
リードプレイ時の、「鳴き」「味」に関しても、思いのほか問題なかったし。
そんでもってやっぱ弾き手を加速させるかのごときプレイヤビリティはとんでもないし。

総合して異次元です。
私の理解を越えてます。
バンドで合わせる前に、やはり一度、こうして検証しておいて良かった。
これは良い意味で違い過ぎる。

やっぱ最終兵器、自分にとっての「ラビドリードッグ」、あるいは「サザビー」だったみたいだ。
Rabidlyって副詞だと間違ってんじゃないかって思って、Rabid Catと呼んでいるのだけど。にっくねーむ。中二ですから。いい歳して。設定によれば「神殺し」、キリスト教徒なのに神殺し、いや、それはKilling all the pagan godsって歌詞があるんで、「鍋島」の曲の中にね。物騒だな。そういう意味じゃないんだぜ。宗教戦争起こす気はないぜ。

なんか助けてほしい機会の時にはこのギターを使おう。
つまり、楽器に助けてほしい時、ってこと。
盛大に助けてくれるから。
こういうもんは、歳くってから必要なんじゃ。
若い頃は情熱も体力もあるから、安い楽器でもぜんぜん戦えるけどな。
歳食ってくると、そうもいかん。

フロイドローズでアームもついていて、D-tunaも付けて、
それでこの鳴り、鳴き、演奏性、なんて。
Too good to be trueというか。
夢のよう過ぎて笑えない。

あとは、これにふさわしい舞台に、たどりつくことが出来るか。
ふさわしい自分に、なれるか。
そこだけだ。

No(4876)

■…2017年 4月23日 (Mon)…….日本男児さむらわない
今夜のCalling RecordsのYouTube配信番組、三木くんの演奏よかったな。
自分は裏方やっていて、あんまりじっくりと聴き入る余裕がなかったんだけれど、うちの嫁さんなんかも「やっぱり三木くんは良い」とか言っていたよ。私も同感であるよ。

ぜんぜん関係ない話題。
うちのバンドとしてはすごくひさしぶりの「全曲日本語」プロジェクトであるところの”Overture”に入れる予定の曲の中に、こういうのがあるんだけれど。
当初は最近のJudas Priestっぽいヘヴィメタルの曲だったはずなんだけれど、歌詞を書いたらまったく違う感じになっちゃった。
曲名は、「さむらわない」。
これはつまり、この国際化した時代。日本の文化も武道も格闘技も世界に広まって、今や世界中の男たちが「Samurai」になりたいと願っている。
けれども日本男児としては、その一歩先を行って、さむらわないでおこうかな、と。さむわらないことでさむらいを全うしよう、と。

みたいな感じで書いたんだけど、要するに「武士」ではなくて「農民」の曲ですね。
支配者層ではなくて、被支配者層の歌。

あんましライヴでやるつもりもないし(他にやるべき曲いっぱいあるからね)、この歌詞も、どうなのかな、と自分で思っていたんだけれど、
最近の世相とか世界情勢を見ていると、ああ、こういう時のための曲なのかな、と。

だからちょっとシェアしてみる。
要するにこれは「反戦歌」とか「平和の歌」ですらなくて、「めんどくさい」「大迷惑」というただそれだけの一農民の歌。
北の将軍様であれ、トランプさんであれ、どこの政治家であれ、わけへだてなく聞かせたいと思っている(汗)

戦争はどこにあるのか。
別に世界のどっかにあるんじゃなく、人の心の中にあるもんだと思っている。
Do you believe in Love
Do you believe in weapon
Love is more destructive than weapon

以下歌詞。

“さむらわない”
Copyright(C) Tak Nakamine All rights reserved

おさむらいやさん 腹を切りやさん
意地張るんなら 他所でやっとくれ
ここは俺の家 ばあちゃんの縁側
おまえの血など 誰も見たくない

命をかける 価値のあるものなんて あると思うのかい
主義も主張も今日のこの日にくらべたら

さむらわない 俺の武士道
野にありて 花も実も生きてこそ
さむらわない 散るなら黙って散れ
アピってんじゃねえ
さむらうことなかれわが友よ

おさむらいやさん 自慰行為やさん
演説ごっこなら 他所でやっとくれ
ここは皆の家 銭湯の大風呂
おまえの裸なぞ 誰も見たくない

命をかける 価値があると 信じたいのかい
主義も主張もコンプレックスの裏返しじゃねえのか

さむらわない 俺の信仰
世にありて 涙にまみれてこそ
さむらわない 死ぬなら笑って死ね
酔ってんじゃねえ
さむらうことなかれわが友よ

愛されないやつは 知らずと愛を憎む
満たされないやつは 知らずと夢を求める
夢を見たいやつは 好きに見ればいい
だが人を付き合わすんじゃねえ
こちとら現実を生きるのに精一杯なんだからなあ
ああ早くおまえら、早く人間になってくれ

「さむらわないー!」

本当に命をかける 価値のあるものなんて あるとするならば
主義も主張も皆の笑顔にくらべたら

さむらわない 俺の武士道
野にありて 人として生きてこそ
さむらわない 散るなら黙って散れ
アピってんじゃねえ
さむらうことなかれわが友よ 過つことなかれわが友よ
サムライーーーー、サムラワナイーーーーー

No(4877)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

トップに戻る