EQとの心の距離感を測ってみた

 

なんかプラグインとか整理してそういう記事も最近書いている。
それは、きっと来年また「鍋島」とかの録音やるための準備なんだろうな。
でも、この前、MacBookのOSを新しくしたから、そのタイミングで改めて整理してるだけなんだろう。

EQのプラグインもちょっと改めて整理してみて。
それも、「心の距離を測る」という意味のわからん方法で。

結局、EQなんてものは、使い方なので、使う人によって、使い方、使われ方、上手い下手もあるし、心の距離が結果に直結する。それは相性ってことで、EQってのは確実に相性ってやつがある、使う人との。

だから、ここに書いてあるのはあくまでおおざっぱな印象論。事実や検証に基づいているかどうかも定かではない。でも、それでいい。

キーワード、Plugin Alliance、brainworx、IK Multimedia、Nomad Factory, Sonimus, Overloud、イコライザー、レビュー、フリーウェア。

 

[2018年 November]

現時点で、なんとなく、でも、検証の上詳細に、でもいいから、手持ちのEQの自分の持つ印象、自分との相性、自分との距離を測っておこう。

しかし、あらためて正直な印象を言おう。
やればやるほど。わかってくればわかってくるほど。
EQって、あると思っても全然ない。全然まだまだ足りない。
どれもこれもキャラクターも使い方も全然違い過ぎる。
どれだけあっても足りない。
それが実感であり、真実だなあ、と。

 

尚、表記の順番はたまたまであり、優劣とは関係ない。

 

[ミックス用レギュラー]

 

Waves R-EQ
デジタル黎明期ではあるが、艶のあるなめらかな音。デジタル黎明期のデジタル臭さは依然として持っているが、上品な処理が可能。なんか確実な業務用の処理、って印象。あんまり派手にブーストしない方が身のためだとは思う。カットも決して鋭くはない。
> ある程度のブーストなら太い音で十分こなせる。ハイの方はちょっとつらいかも。初期デジタルにおける最大限アナログっぽい太い音、という感じ。ある種の懐かしさを感じる音だ。質は高いし世界観は完成されている。クラシックと呼んでいいんだろうな。

 

Waves V-EQ4
2000年代後半とか2010年前後のモデリングで、多少かさつくが、結果の出る古くささ。良い意味で薄い。1081ってのは1073と比べてももともと薄いもんだと思う。そこが使い易いんだと思う。しかし強制的に古くさくなり、やわらかくなるのは否めない。そういう時にはKuassaに出て来てもらったら。Kuassaのむしろ1084の方とか、あるいはHOFAとかに代わってもらったらいい。
> やっぱりいろいろと丁度よくて使い易い。柔らかいし、効きもちょうどいい。

 

Sonimus SonEQ
結果の出るフリーウェア。ローの処理ばっかでお世話になった記憶がある。あとはギターソロのミッド押しでもお世話になった。やわらかくておおらかな音だと記憶している。でも今となっては他にもっと好みのがあるんじゃないか。詳細な比較はしていないが。
> あらためて聞いてみるとかなりカラッとしたキャラクターだった。

 

Sonimus SonEQ Pro
優秀だが真面目過ぎるきらいがあるように思う。使い易いかといえば必ずしもそうではない。だが堅実だと思う。Massive PassiveのHiMid、堅実な硬めのAPI LoMid、Neveの生々しいHi Shelfなど、どれも魅力はある。とても優秀だが、自分との相性は必ずしもよくない。そういう意味では本命の処理を任せるのは若干不安が残る。

 

Sonimus Burnley 73
1073のプラグインとしては最強クラスだと思う。お手本。基準。絶対的クラシック。これがアナログってことか、と思っていい。音は古いが、圧があるので、むしろここまで古ければ、かえって引き立つ。

 

Eventide UltraChannel
自分にとってのアメリカンってのはAPIよりもむしろこっちじゃねえかと思えるEQ。そこにOpressorやらMicroPitchやらXformerやらついてるからもう。前に出る、ガッツのある、ぐいぐい使う硬めのEQ。はっきり言って結果出るから、他でぴんと来なければこれにしちゃっていいと思うよ。ただし操作性等も含め、万能とは言い難いので、これひとつですべてを処理するという感じではない。

 

Lindell PEXおよび6X
低音も高音も、シルキーを求めるならこれかと思う。プリアンプの質もシルキー。ハードウェアは安いらしいが、これは安い音じゃない。ハイも、ローも、シルキーな重み。結果が出るモダンアナログ。

 

HOFA System EQ
試せば試すほど優秀さを認めざるを得ない。Waves R-EQよりも、あるいはbx_hybridよりもたぶんもっと優秀。SSL系とのことだが、マスタリングよりはミックス向けのガッツのある音だと感じる。攻める音だが、それでいてそつがない。かっちりと堅実だが、かといって攻めていける。攻めても守っても欠点がない。なんか適当にカットしたい、とかの日常使いはどんどん回していい。今のところ最優秀デジタルEQの称号はこの人に手渡したい気持ち。

 

bx_hybrid
2010年前後のいちばん優秀なデジタルって感じ。色々な場面で結果の出る音ではある。優秀、という字をデジタルで書いたらこうなったという感じ。若干のわざとらしさは残っていると思うので、限界はある。操作性のせいもあって、カットさせる仕事はどんどん任せたい気がする。お仕事って感じの作業しか任せてないが、今のところ結果は出ている。言ってしまえば、お仕事って感じの道具かもしれない。お仕事っぽいのは任せていい。お仕事っぽいお化粧しました系の色気も持ち合わせているようだ。
> Waves R-EQと比較して、もうさらに一歩正確なシャープで的確な音という印象がある。R-EQほどには生暖かさは無い。そういう意味ではやはりお仕事EQで間違いない。

 

bx_console
bx_console N
どれだけ押してもどれだけ引いても使い物になるデジタル領域では希有なEQ。アナログだが、だが、僕の欲しいアナログかと言われると、そうじゃないんだな、これが。嫌なところで固さが残る。だが結果は絶対に出る。Neveの音は必ずしも好きじゃない、と再確認できる逸品。尚、前バージョンのconsoleと新バージョンのNの比較はまだしてない。
> 芯がある、自然、実体感、という意味で、デジタル領域最強の部類であることは間違いないと思います。その芯の感じが、イヤと言えば嫌かも。

 

bx_2098 EQ
まだちょっと試してみただけだけれど、なんか良い意味で普通の標準を感じる。かといって質感も上質にクラシックな感じ。90年代的なちょっと懐かしい印象も受ける。予想通り、想定通りに仕事をしてくれる感じ。スーツをぱりっと着こなした頼れる優等生というか、ありそうでなかった「普通の上品」、真面目でまっとうなEQ。

 

bx_cleansweep Pro
いわゆるチャンネルストリップについてるハイパス、ローパス以上に、積極的に音を作っていけるフィルターってことで、もはやEQ扱いでいいと思う。すごい強力で、たかがフィルターでこんなに音のキャラクターを作れるのか、ってことは試せばすぐにわかる。で、試すと絶対にハマるが、かといってそれがミックスの中で万能ってわけではないことも、作品を作ってみればすぐにわかる。それっぽい音が作れるのは魅力だが、適材適所だと思うので、よく考えて使いたい。

 

boz ditigal labs plus 10dB EQ
良い意味でのアナログと言えて、なおかつ自分との相性も良い、と言える一品。あくまでコンプとセットのヴォイスプロセッサーで、積極的に音作りをする品だから、full blownなEQではないが、それに決して高い音でもないが、良い意味で音の変わる嘘をつかないアナログ。良い意味での安っぽさ、本物のアナログっぽさ。

 

SPL EQ Ranger
SPLの上質なパッシヴEQが、君の好きになる、と言いつつも、結局はプリセット頼り。いじるなら他のやつの方がいじり甲斐があると感じてしまうのはなぜだろうか。ぐいぐいいじるって感じよりも、プリセットいろいろ試して、そこから微調整って感じ。ドラム用だろ、そうだよな。苦手分野を任せたいんだ。

 

Kuassa EVE-AT1
Neveのクラシックから、アナログの臭みを抜いて使い易くしたモダンEQ。決してアナログではない、その音をどう生かしていくか。1081なのでやっぱり音は薄味。クリニカルな使い方なら他のデジタル系の方がいいし、そう考えると立ち位置は微妙だ。でも1081の形が、自分にとって操作性の相性が良いのは実証済みなので、それだけでも価値はある。クオリティはかなり高い。

 

Kuassa EVE-AT4
Neveのクラシックからアナログの臭みを抜いて使い易くしたモダンEQ。1081に比べると、1084の方が音が圧倒的に太くて圧があるので、立ち位置を考えるとこちらの方が出番があるかもしれない。Burnley使いたいけど、あんなに古くしたくない、みたいな場合に出番があるかもしれない。

 

WaveArts TrackPlug
しょせんはこれも2000年代のデジタルという品ではある。だが、プリセットもいいし、コンプも強力だし、垂直の崖のようなローカットとか出来るし、「処理するぜ!」みたいな用途にはばっちりだと思う。自分のとろい限界を越えて、思い切った処理を、しかも優秀に着実にしたい時には、これを呼び出せ。プリセットを呼び出せ。
> EQの効きは素直で真面目でデジタル領域においては最良と言える優等生だ。なんというか「よく効く」「ちゃんと効く」という言葉がぴったりくる。

 

Nomad Factory British NEQ-1972
さっき検証したら、今までに試したミックス用のプラグインEQで、最強はこれだ、って結果が出てしまったんだが、本当か。耳が疲れていたのか。
ともかく、ミックスでギターとかがんがんいじれる、俺の思うBritish、俺の思うアナログEQ、っていう基準で考えて、これがいちばんイメージに近かった。たぶん相性いいんだろうな。それがまた、1081の形をしていたのは運命か。しかし、数字をクリックしてもそこに行ってくれないので操作性が残念だった。Nomad Factoryは少し試すとやっぱり低品質なやつも結構あるみたいだが、まぐれ当たりは本当にとんでもない。たぶんこれもそんなまぐれ当たりのひとつだろう。2008年リリースとのこと。Waves V-EQ4と比較して、やっぱり似ていたから1081ってことで間違いなんんだろうけれど、操作性や、攻め方の面でやっぱり別ものとして考えた方が結果が良いと思う。これは絶対にぐいぐい攻めるべきEQ。俺の心のEQ、ってことにしてしまっていいですか? ヴィンテージスイッチはONにするのが作法だと思う。

 

Nomad Factory Pulse-Tec EQs (後日追記)
本物には必ずしも似ていないのかもしれないが、パルテックってこういうことなんだー、というのがやっとわかったという感じ。操作性よし。わかりやすくてつかいやすい。簡単に音を探せる。基本的にレトロだが、Vintageをオフにすればかなりモダンにもなる。どこをどういじっても、押しても引いてもいい音になる。素材も選ばない。しかもCPUはめちゃくちゃ軽い。これは夢か? マスタリング用途もいけなくはないが、操作性や、比較的味付け濃いめの音を考えると、僕の中ではミックス用として意図を持って使いたい。

 

Nomad Factory ASR StateEQ (後日追記)
一応、SSL系ということだが、意図した通りに、確実に、ちゃんと効くという感じ。Qの切り替えとか、EとGの切り替えとかあるが、本物に近いかと言われたら、たぶん違うんだろうけれど、思い切った操作性がNomadらしくていい。普通のEQとして、適度なアナログ感でしっかり真面目に効いてくれる感触が、手持ちのToft Audio ATC-2のEQにちょっと近い。

 

Overloud Gem EQ550
これを見る限り、APIって、たしかにカラっとしてるけど、割と薄味なんだなあ、って。古いけどカラっとしてる。カラっとした古さ。そういう感じのアナログ。確かにアメリカンだけど、僕の思うアメリカンじゃないかな、みたいな勝手なことを思う。

 

 

[マスタリング用モビルアーマー級]

 

T-Racks Classic EQ
これもデジタル黎明期ではあるんだけれど、やわらかい印象。やさしいEQ。だから良かった。音の流れを邪魔しないおおらかなEQ。ミックスでも試してみたら。やわらかく、安っぽく、明るく、そういうオーガニックが欲しい時。最高級ではないが、このオーガニックは決して偽物ではない。
> ミックスでも全然いけると思います。

 

elysia museq
硬めで、堅実で、職人なドイツEQ。モダン堅実。万能に仕事はしてくれる。だが、遊び心はないので、そこは注意して。堅実な音になっちゃう。色気は無いわけではないが、最低限しか無いかもしれない。ミックスの時はwarmスイッチ使ってみたらいいと思うよ。
> これはミックスでも十分に働いてくれる程度にはシャープに効く。

 

SPL Passeq
いくつものフィルターを組み合わせることで真価を発揮する。非常に優秀だが、単体で使ってもそれほど面白味はない。だが、Qの広いハイは素晴らしいし、ローも的確だし、カットした時にこれだけ自然なEQは他にあまり無いのも事実。ミックスの際のミッドの処理は他に任せていいと思うが、しかし、言ってしまおう、いざとなったら全部頼っていい。
> あらためて聴いてみてもやっぱり上質だ。間違いない。

 

Lindell TE-100
非常にやわらかく、スケールの大きな、丸いEQ。やわらかい音だと思う。象みたいな。ミックスで使ったことは無いなあ。こんなでかいのトラックごとに使うの、なんか気が引けるじゃん、いくらプラグインでも。
> ミックス用途だと若干やはり上品過ぎる、というよりは鈍過ぎる感じがした。

 

Millennia NSEQ-2
実直で高級でクラシックな高い音なんじゃないか。上質でオーディオなハイファイなんだろうと思う。下品な処理は向かないかもしれないな、でも、色気があるかないかで言えば、あるんだよな、これが。気難しいとこも含めて、美女EQってことでオーケー? ギターを任せてしまっていいのか? でももう任せちゃった。(Overtureとか)
> ミックスだと若干上品過ぎるところがあった。

 

 

[補助モデル]

 

Maag EQ4
基本的にはマスタリング用補助モデル。AirBand、2.5k、そしてローの処理。僕が使いたいところ、そして見落としがちなところに周波数を設定しておいてくれた、誰か親切な人の計らい。そんな設計のEQ。

 

Maag EQ2
おそらくはマスタリングではなくて、ミックスの中でヴォーカルとかなんかに(何だろう)AirBand処理をしたい時に、「もう一箇所押していいですよ」ってEQだと思う。親切な人のおせっかいな提案だと思う。きっと引くのは苦手なんでしょうから押していいですよ、って。言われたとおりに押してみるのが人の道だ。たぶんミックス用だと思う。

 

bx_dynEQ
これを使いこなせたら名人だと思うが、自分の音楽ではよほど低音とかに問題が発生しない限りは使わないだろうな。マスタリングでどこかをカットしたいと思ったら試しにこれを使ってみたらいいんじゃないか。他には影響を及ぼさないだろう。

 

elysia nvelop (shelf mode)
シェルフで使うとどうなんだろうな。musiqよりもいい音になるのか? メリットがわからん。検証しないことには。
> 基本やっぱりelysiaの音って感じのモダンで実直な音だが、はっきり言ってmuseqよりも効きがいい。museqのハイとローのシェルフってちょっといまいちなところがあるので、こっちの方が鮮やかに効くかもしれない。覚えておいて損はない。

 

elysia niveau filter
これ使うならSonimusのSweetoneの方がよくないですか? elysiaクオリティですか? だったらmusiqかmpressorでよくないですか?

 

Sonimus Sweetone
すでにお気に入り。めんどくさいあなたのための。かゆいところに手のとどく、アナログぅな音の。

 

Dangerous Audio BAX EQ
マスタリング用の最終、定番兵器。もっと早く出会いたかった。ミックスで使うのはどうだろう。リソースの無駄になりはしないか。これでないと出ない低音、とか、タイトに締まったパンチのある低音、とか、それだ。
> これもミックスで試してみると驚くほど上品で薄味だ。マスタリング用で間違いないと思う。

 

NewFangled Audio EQuivocate
まだ試してない。使いこなせる気は全然しない。プリセット試してみたら。未来のハイテクEQ。

 

 

[ベンチ入り]

 

MellowMuse EQ1A
前に検証して、ガッツのある太い音だと思ったが、しかし限界も見えていた。どうだ。また試してみたら。

 

Ignite Amps PTEq-X
たぶん薄いか荒いか、じゃないかな。そんなにパルテックフェチってわけでも無いんだよね、俺。

 

Blue Cat Audio TripleEQ
以前試した時に思ったより良いという結果が出ていたが……また試してみたら。実戦で。
> あらためて使ってみると、かなり優秀。

 

Toneboosters TB_Equalizer
見た目はいかにもモダンで優秀っぽいんだが。今のところ結果は良くない。
> あらためていじってみると、優秀なんだが、なぜか僕の音楽の文脈の中では結果が出ないんだよな。

 

Kuassa BasiQ
実はKuassaのEQの中で一番優秀なのこれなんじゃねえか、って。使いどころを考えるべきか。

 

Logic FatEQ
石の感じ。ざらつく太さ。いいのか? でも、もう使っちゃった。Revive The Worldのミックスで使いまくった。
> 初期のデジタルにしては頑張ってる。悪くない。初期のデジタルの範囲で、破綻しない音にしてある印象。

 

とりま、適当きわまりない記述だけど、自分にとってはかなり効率のいいメモだったりする。

あまり本気にしないでね。

 

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