オーバードライブ最終考(as of now)笑

 

先日のリハでは足下のオーバードライブにT-REX DIVA DRIVEを使ってみた。
決して使うのは初めてではないけれど、最近やっとこいつの価値がわかってきたので、あらためて現場で試してみた次第。
やはり非常に使いやすいし、抜けの良いソリッドな音を得やすいが、もうちょっと味があってもいいかなぁ。

味って何だろう。低音のこと?

ある時には低音がわりと出る「ウォーム」な音を求めながら、またある時には「抜けが悪い」なんつって、ブライトな音を求めるんだから、人間っていうのは無い物ねだりで仕方が無い。

 

自分のオーバードライブの使い方は、たぶん一般的な使い方と、若干方向性が違う。
いや、アンプをブーストするという使い方はまったくもって一般的なのだけれど、やっている音楽が、ハードロックとか、80年代っぽいメタルの範疇にあり、かといって微妙に振れ幅が広い、というピンポイント。

ブーストするためのペダルなんていくらでもあるけれど、自分のストライクゾーンはたぶんわりと狭い。

 

Amp in a boxと言われるようなやつは基本合わない。
フェンダー系アンプの音がします、とか、マーシャルの音がします、とかそういうペダルは合わない。それ単体で音が出来上がっているものは、だいたいブースト用途には向かないわけだから。もっと純粋に「オーバードライブですよ」っていうやつがいい。

 

ダンブル系と言われるものもダメっぽい気がしている。明らかに自分とは違うジャンル、音楽性のためにあるもののような気がしている。それにダンブルというのは反応が良い伝説の幻のアンプだと言われているが、逆説的にダンブル系と言われるペダルは、より「一般的な人たち」の用途に向けられている印象がある。察してくれるかな、これ。いわゆる「ブティック系」としてブランドを確立しているブランドの大半に実は言えることだけれど。

 

トランスペアレント系と言われるものもダメっぽい。
トランスペアレント系は、自然に変化なく音を増幅するみたいに言われるが、自分はそれを逆に不自然に感じる。そもそもブースター用途だと、ある程度は余計な低音とかを削ってくれないとダメなので。基準がどこにあるか、ってことなんだよね。生音でちゃかちゃか弾いてる時の音がいちばん自然、っていう基準がわりとあって、僕の場合。イメージと創作の問題だけれども。

 

ケンタウルス系と言われるものも合わない気がする。いや、とても良いものだと思うし、音自体はわりと好きなんだけれど、自分の用途としてはやっぱり合わない気がしている。独特のレンジの広さ(広いようで狭い、狭いようで広い)や押し出しの強い生々しさが、僕の場合は表現の妨げになってしまうように思う。

 

Blues Breakerは好きだけど合わない。とても好きな音なのだけれど、自分のバンドだと音が軽過ぎて合わない。世代的にオリジナルのやつは持ってはいるし、いつか使いたいとは思ってはいるのだが。

 

日本製のブティックっぽいハイファイなやつも合わないように思う。とても良いものだとは思うのだけれど、やっぱり用途が違う。

 

オルタナっぽいガレージ系のイナタイやつも何度が試したことはあるがやっぱり合わない。Red LlamaみたいなちょっとファズがかったCMOSっていうのか、あれもやっぱり合わない。太くていいんだけどね。

 

だから、やっぱり結局、TS系ってことになるんだけれど、かといって普通のTSはやっぱりちょっと使い勝手が悪い。

とはいえ、いろんなメーカーから出ている「ブティックっぽいTS」もやっぱり、ぴんと来ないことが多い。それは、より一般的な音色、一般的な用途に向けられているところがつまらないと思ってしまうのだと思う。

結局、「ちょっと味のあるTS」「ちょっとクセのあるTS」「なんか幅の広いTS」に惹かれる傾向がある。結論としてはそういう感じだ。

 

かといって存在感や特徴のあるとされるブティック系とかそういうやつも、「わざとらしい」と感じてしまうことが多い。その逆に、「生々し過ぎる」と感じたやつもあったな(笑) その生々しさを、逆に「わざとらしい」と感じてしまったわけです。生々しい音に聞こえるような演出、を感じてしまって。

そうやっていろいろブティック系を試してみた時に、結局いちばん良いと感じたのが、Keeley Mod (正確にはMammoth)のTSだったというオチも体験した。それがいちばん自然だと感じたんだよね。他のが全部わざとらしい味付けに思えてしまって。なんだ普通のTSをちょっといじっただけじゃん、って。

かといって、そのKeeley Modをバンドで使ってみても、とてもとても非常に良いのだけれども、やっぱりもう一歩、味付けが欲しい、と思ってしまったり。

 

 

機材、道具っていうのは見た目も大事だ。ていうかむしろ僕は見た目でしか選んでいないかもしれない。これも女性と同じことだが、かといって見た目と言っても、好みは人それぞれに違う。

自分は、子供の頃からヘヴィメタルに憧れていたこともあり、メタルっぽいなんというのか金属的な、キラキラした見た目のやつで、なおかつスイッチとかがたくさん付いているペダルに惹かれてしまう傾向がある(笑) メタリックで、なおかつ、あれこもこれも万能に出来ますよ、みたいなやつに。

 

たとえば見た目だけで言えば本当にそれっぽいビンゴなやつの良い例が、Jackson AudioのPrismっていうペダル。見た目ピカピカでかっこいいし、ツマミもいっぱい付いてて幅も広そうだし。

Jackson Audioって言えば、僕は個人的に微妙に苦い記憶のあるメーカーで、それはとあるレコーディングの際にそこのアンプを用意してもらったことがあって・・・まぁそれはいいや。以前にも昔の日記に書いたことがあるし。

なので、どうにもアメリカあたりのクリスチャンのワーシップ系のバンドが使ってますよ、みたいな道具は体質的にも気質的にも合わないことが多くって。

 

JHSなんかもクリスチャン系のつながりが多いみたいじゃない。カンザスシティっていう場所柄もそうだし。Delirious?のギタリストのシグネチャー作ってたりもしたし。

JHSの社長さんのYouTube、面白いからわりと見ちゃうんだけど、良い人なんだけど、どうもあの「一般向けギーク」(造語)みたいな感じがちょっと苦手だったりもして。

 

話それたけどそのJackson Audio Prismも、やっぱりそういう「ワーシップ系のバンドのギタリストのために作られた」みたいなペダルだと思うんだよね、ジャンル的には。だから、やっぱり全然合わなくて。見た目はメタリックで高級感あっていいんだけどな。

きれいで上質な音を鳴らす、みたいなのはそもそも合わないじゃん。私、メタルだし、一応。

 

あぁそういえば昔いっぺん対バンした、YouTubeのギアレビューで有名なShnobelさんもそうだよな、やっぱりクリスチャンで、ワーシップバンドで演奏してるもんな。だから、インターネット時代のそういう音の傾向、道具の傾向って、アメリカあたりのそういうワーシップバンドの人たちが牽引している感がやっぱりあるのよね。

そういう音の傾向が、回りまわって日本のバンドにも影響を及ぼしていくのを見ると、面白いなぁと思う反面、興醒めを感じてしまったり。

 

 

その見た目の話で言えばOvaltoneのFountainってやつも、以前試したけれど、やっぱりダメだったものな。それについては数ヶ月前のブログに軽く感想を書いたと思うけれど。これも見た目は、メタリックで、かつツマミがいっぱい付いてて幅が広そうで、って感じでかっこいいんだけど。

 

見た目がピカピカ系だとこれも前に書いたかもしれないがXoticのSoul Drivenってやつもピカピカでメタリックだったけど、良い音なんだけど、僕の用途だと全然わざとらしくて無理、って感じだったですよ。

 

他にもそういうのいっぱいある。このくらいにしておこう。
インターネット的には「これ最高、おすすめです!」って書く方が良いのはわかってるんだけど、すみません、これもダメ、あれもダメ、みたいな感じで。

これ最高、素晴らしい、おすすめです、って書くといいのは、それは世の中的にその方がいいからで、それは物が売れる、ってことなんだよね。売れ線の、たくさん売れるものを、売るということだと思う。それがやっぱり世の中としては正しいとされる。そういう世界に生きている。

そうなんだけれども、自分の求める音を鳴らしたいと思ったら、やっぱりその流れに逆らって、独自のものを探さないといけない。

 

で、そんな自分がここ数年、使ってきたのが、Heavy Lid Effectsという個人っぽいビルダーさんの作った、Shoals Overdriveというやつだったんですが。これもやっぱり見た目がビンゴだったんだよね(笑) メタルっぽくて。

ここ1、2年、何度も日記に書いていたから、検索して見た人、あるいは実際に買った人もいるかもしれない。ごめん、情報、半分間違ってた(汗) 俺の手元の個体、壊れてた(笑)

 

ハードロックな感じのブースター用途ということで、オーバードライブの違いなんて、本当に微妙な違いで、その微妙な違いを追いかけているのもどうかと思うのだが。かといって、弾いている本人、そしてそれで音楽を作ろうとする立場からすると、それは非常に大きな違いであるわけで。つまりゴルフで言えば、いくら300ヤードかっ飛ばそうが、最後のパットが2センチずれたらゴールには辿り着かないわけで。

 

この泥沼をどうしてくれる。
そもそもマーケットに「オーバードライブ」なんてものは何百万くらいあるので、個人ですべて試すことは不可能だし、試していたら身がもたない。

ギタリストには誰かが忠告すべきだ。
というか、まぁファズとかもそうなんだろうけれど、「オーバードライブっていったい何なんだ」ってことを、誰かがちゃんと教えてくれたら。たとえば、公の教育機関とかが。

 

これは女と同じなのだ、と誰かが早く教えてくれたら。
ひとつ言えば、女性というのは地球上に何億人もいるが、誰でもいいってわけじゃない。生物として生殖という意味では、誰でも機能はするのかもしれないが、フィーリングが合うっていうのは少ないし、もっと言えば運命は一人しかいないかもしれない。

つまり、惚れる時には、惚れるっていうのは、気が付いたらすでにもうぞっこん惚れていて、考える間もないくらいに、後になって、ああこれは惚れてるんだな、と少しずつ気付く、くらいのもので。過去に使ってきたAlbit/Cranetortoiseもそうだったけれど、Shoalsは僕にとってはそれくらい、いつの間にか、なぜか手元にあり、いつの間にかベタ惚れしてしまったペダルなわけで。

 

そして、すみません、手元にあって、2016年から使ってきたShoalsは、やっぱり壊れてました。たぶん”Jesus Wind”の録音に使った時には、まだ壊れてなかったはず。

いつから壊れていたのかはわからない。でも、”Overture”のレコーディングの時にはとっくに壊れていたと思う。Gainのつまみの効きが微妙だな、と思っていたら、やっぱり壊れていた。つまり、もう一台手に入れたんだけど、そっちはちゃんとGainが作動したから。

そのせいで、壊れてる方の「一号機」は、Gainが異常に高い状態になっていて、ノイズが多かったのもたぶんそのせい。そして、ハイエンドが若干犠牲になる代わりに、妙に太い音になっていた。修理しようとも考えたが、これはこれで、偶然がもたらした運命の音かもしれないから、このまま使っていこうかな、って。

それを踏まえて、Shoalsに関する最終的な記事はまた後日書かせていただきます。

 

 

もちろんまだまだ試したいし、いろいろ試したいのだが、
そうはいっても、近年のマーケットにある中では気になるものはほとんど、と言わないまでもかなり試してきたのは事実だ。

そして、ブティック系の高そうなやつをいろいろ試してみて、それでもShoalsとか、手元のTS系の方がいいな、って思えるのだから、もういいよな、みたいな。

結局、いつも言っているように、「自分に合ったTS系」という感じになってしまう。そのTS系の基本の中で、自分のニーズに合った使い勝手を提供してくれるもの、という感じになってしまう。

 

今、手元にそういった「自分に合うTS系」を、昨年手に入れた某Mammoth MODも含めていくつかペダルがあるけれど、それも普段弾く用の、練習用という感じで。たぶんレコーディングで使うのは、おそらくは今後も相変わらずShoalsとケースバイケースでCranetortoise真空管のふたつだろうから。かといって、それは無駄ではなく、自分のギタリストの「手」のため、というか勉強のため、というか。標準として。(いや、たぶんレコーディングでも使うけどね)

勉強と、普段弾くために所有しているみたいなところがある。

 

自分はいわゆるBOSSとかの定番はモデリングはともかく実機はちゃんと所有したことがないから、やっぱりそこは抜けているかもしれないし、参考にならないかもしれないが。

BOSSをあまり使ってこなかったのは、世代的なものや、皆が使っている定番をあえて避けるhipster的な気取りだろうと思う。もっとも今となっては、皆が高そうなブティック系を使っているから逆に自分はありふれたBOSSで行く、っていうのも逆にあり得るが。でも結局は見た目が嫌だった、ってことに尽きる。

でもMaxonはちょっとこれからちゃんと試してみたいとは思っている。

 

 

追記。
入手しました。僕のチョイスはこれ。OD808X。やっぱりハイゲインタイプ(笑)

これは、いい!!
まださっくりとしか試してないけれど、本気でShoalsよりも良いかもしれない、Shoalsから本気でメインの座を奪えるかもしれないペダルに、やっと出会った。こんなちょうどいいやつ、早く教えてよ!

まず抜けが非常にいい。Baked Modよりもぜんぜん抜けがいい。だから、これでまだ抜けが足りない、ハイが足りない、ということはあり得ないと思う。かなりハイが強く、音は非常に鮮明だ。

なおかつ低音の押し出しもある。ハードロック用ブースター(造語)として必要な音の厚みもあるし、なおかつ音のキャラクターもあたたかい。これなんだよね、欲しかった部分って。抜けがいいだけじゃダメ。パワー&クラリティ。両方必要なんだ、ハードロック(正統派メタル)だから。

ローの削れ方は、まだ比較してないけれど、一般的なTSと同じくらいか、あるいはそれよりも削れるくらいじゃないかな。ごっそり削れるShoalsと比較しても違和感がなかったから。ただ、削れるけれど、ハードロック的なパワーのある低音はばっちり残っているということ。

> いや、比較してみたけど、やっぱ一般的なTSよりも若干多めに低音が削れる。そして倍音の乗り方もハードロック的だ。そのへんがキャラクターなんだと思う。
手元のTS5と比較して、実際やっぱ音のキャラクターは似ているが、全体的な音抜けが808Xの方がふたまわりくらい良い。

そして、音の傾向はShoalsに似ている(笑) Shoalsに音が似てるペダル、初めて出会った(笑) やっぱりこのへんだったか。
ただし、OD808Xの方が、全体的に音抜けがいい。同じようなキャラクター、利点を持った上で、なおかつ抜けがさらに良いのだから、Shoalsからメインを奪う可能性は高い。ただ、Shoalsの恐ろしいところは、セッティングによっては同じくらい抜けが良くなったりもするし、あとは味付けの濃さ、メタル的な音の厚みで言うと、Shoalsの方がやっぱり上回っている部分もある。もっと言えばShoalsには良い意味でのローファイ感や、コンプ感の強さ、良い意味での音のこもり具合もある。だから現時点ではどっちが上かは言えない。
でも使いやすさも含めて、普通の人だったら10人中9人は808Xを選ぶだろうな。でも、幅の広さはやっぱりShoalsの方が上だから、出したい音があって、セッティングを詰めればShoalsの方が目的に近いかもしれない。

どっちにしても、僕にとっては、かなり「ちょうどいい」ペダルであることは間違いない。Shoalsとメインを本気で争っていくことになると思う。時間がたてばわかるだろう。もっとも、たぶんどっちも使うんだろうけれど。

 

> T-REX DIVAとも比較してみた。OD808Xを。
音の抜けはどちらも良いが、わずかにOD808Xの方がより抜けが良いように思える。
キャラクターはDIVAがわりとニュートラルなのに対して、808Xの方がワイルドなキャラクターを持っている。
DIVAの方が低音の芯の部分が絶妙に残っているのに対して、808Xは低音がかなりごっそり削れている。実際に耳で聴けば、それはわずかな違いだけどね。逆に言えば、一般的なTSよりもわずかに低音の芯の部分が残るのが、DIVAの持ち味だと言える。

とはいっても、しょせんはTS系ということで、どちらも似た音ではある(笑) この赤いペダル、どっちも優秀だ。優等生なDIVA、ワイルド系の808Xというキャラクターで間違いないと思う。

ああ、似たようなTS系のペダルばっかり増えてしまった(笑)
そう、やっぱり、ちょっとだけ幅の広いTSってことで。

> Maxon OD808Xについての追記ここまで

> さらに追記。(2020年12月9日)
しばらく使ってからの、OD808Xについての感想を記述した記事になります。

 

 

で、手元に今現在ある、安物の、人からすればどうでもいいTS系のペダルを、あらためて考察してみた。軽くレビューみたいにしてあらためて書いてみよう。定番と言われるTS9とか808はパソコンの中のいくつかのプラグインを基準にしているから、やっぱりそれもアテにならない、と思われるかもしれない。でも、精度のいいプラグインも、最近じゃ結構あるからね。

 

まず、手元に、あまり注目されない安物の、いわゆるゴキブリと言われるTS5というやつがある。これは安物だったから昔手に入れたのだ。
なんだかネットを見ると、部品を数点交換するだけの簡単な改造で、ヴィンテージ808とまったく同じになるらしいが、これはストックのままのやつで改造はされていないと思う。
基準がプラグインのやつだからアテにならないと思うかもしれないが、TS5は安物だが、「808」ってやつと比較してもあんまり違いは無いように思う。ヴィンテージ808のモデリングしたやつと比較しても、あんまり変わらんように思う。いや、もちろん違いはあるのだけれど、アンプとかEQとかギターとかで調整できる範囲じゃん、と思う。少なくともブースター用途だとそんなに変わらないんじゃないか。TS5の方が、プラスチックの筐体のせいか若干音がチープな匂いはするし、TS5の方が若干音がシャープに思えるが、音楽性によってはそのシャープさはプラスに作用するし、むしろうちみたいなメタル用途だとこっちの方が向いているじゃないかとも思える。

 

手元にいわゆるKeeley Modと同じ、Mammoth ElectronicsのMODによる「Baked Mod」のTS9があるが、これは、どうやら一般的なTSと比べて、低音がより出る。そして、ハイもよりオープンだ。そのレンジの広さ、普通のTSがレンジが狭くなってしまうのに比較して、より自然にワイドレンジで弾くことが出来ますよ、っていうのが改造TSの利点だと思うが、そのレンジの広さはもちろんマイナスになることもある。つまり、「余計な低音を削ってくれるのがTSの良いところ」と考えた場合には、こういうMOD品は逆効果だ。でも、うちのバンドの音楽性には合う。それはたぶん、ギターの占めるスペースが広いからだと思う、アンサンブルの中で。

 

これも何度か使用してきた、これも安物であるところのTonerider AO-1っていうのがあるが、これは音が暖かい。紛れも無くTS系だけれど、普通のTSよりももうちょっと低音の押し出しが強い。ローエンド、っていうよりは、ローミッド、という感じの辺りだ。レンジも若干広いように思う。この低音の押し出しが音の太さを演出してくれる。なので、低音が弱めのコリーナVとは相性が良かったわけだ。なおかつ、メタル的な低音のパワーが必要なうちの音楽性にも合っていた。だが、結局高音の抜けがいまひとつだったために、レコーディングで使うには至らなかった。(ライヴ録音では使った)

 

でもって、T-REX DIVAっていう、これは今となっては老舗のひとつであるところのデンマークのT-REXのペダルがある。
あらためてこのペダルを検証してみると、とても優秀だ。なんだかヴィンテージも含めてチューブスクリーマーの全部入りみたいに思える。MIXコントロールをうまく活用することで、TSの重要な特性である「不要な低音をどれだけカットするのか、あるいは残すのか」という調整が出来る。音の抜けにしても、Toneのカバーする範囲にしても、普通のTSよりも広めになっている。TS系の音の守備範囲を全部カバーしているけれど、それでいて、どのポジションにしても一般的なTSを上回るクオリティの出音になる。一般的なチューブスクリーマーの守備範囲を過不足なくカバーした上で、さらにもうちょっと広い範囲をカバーできる、という感じで、よく出来た設計の品だと思う。欠点は、概して音抜けが良いので、それが仇になってしまう場合は多々あると思う。素直な音だが、どちらかといえば薄味だし、ちょっとソリッドかつピュア過ぎる傾向はあるように思う。でも、Toneを下げればいいだけかもね。

 

で、ここ2、3年メインで使ってきたShoalsなんだけれど、これは、先述のとおり、壊れてたやつをそのまま使っていたんだけれど(汗)、
これは、どういうペダルなんだろう。難しいな。いまだによくわからないよ。

さらに一歩、いや二歩、はみだすことの出来るTS系、という感じなのだろうか。普通は「永遠の定番」であるTSからはみだすと失敗するのだが、これは二、三歩踏み出しているのにその方向性がうまく機能しているように感じる。

TSよりもさらに低音をカットする。ごっそり低音はなくなる。かといって、メタルに必要な低音はTSよりも出る。しかも、なぜだかローエンドもTSよりも出ている。言ってることが矛盾しているが、言ってる僕自身、どういうことなのかわからない(笑)

一般的なブティック系オーバードライブと比べて、ちょっと抜けが悪いと思う。(壊れている僕の使っていた個体は、さらに抜けが悪くなっている、笑)。だが、かといって、抜けて欲しい部分の高音は、それらよりも出る。これも矛盾しているようだが、言ってる僕自身、やっぱりわからない。結局のところ、ギターの音に、ハイエンドってどこまで必要なのか、って話かもしれない。

で、音にクセや個性、味付けはかなり濃いめだと思うが、かといって、それが自然に感じる。これも不思議だが、おそらくは単に趣味の問題、好みや相性ってことだろうか。

ミッドの押し出しはあるが、TSに比べればまだフラットだと言える。けれども、独特のミッドの押し出しはかなり強い個性を持っている。これも言っていることが矛盾しているが、僕もどういうことなのかわからない。まぁミッドレンジって色々あるからね。EQのQの広さだけでもかなり違うからなぁ。いわゆるTSのMid Humpって感じじゃないが、それでも独当のミッドの押し出しはある、ということだと思う。だがどちらかと言えばマイルドな押し出しだ。

ゲインは高めで、やはりノイズもちょっと多いように思う。僕が使ってきた壊れている個体は、余計にノイズが多い。だから使い方は難しいが、なぜだか僕の用途だと、必要な音はこれでほとんど全部、出せてしまう。

現代的なクリアな音を持っているが、かといって、その中では「ローファイ」で「レトロ」なキャラクターを持ったペダルだということは言えると思う。これもなんか矛盾している気がするが。

で、Driveコントロールを回すことで、低音の出方や歪み具合のキャラクターががらっと変わるので、非常に幅広い音楽性に対応できる、ということ。これが、もう、なんか説明できないし、意味もわからない。いろんな切り替えスイッチのあるペダルがあるけど、こういうふうに「実戦」に適用できる変化をしてくれるペダルを、とりあえずあんまり見たことがない。知ってたら教えてほしい系だ。こういう、本当の意味でヴァーサタイルなペダル。

 

使い方、セッティングは、すごく難しい。
アンプとの相互作用なんてことを考えると、本当に、とんでもなく難しい。
でも、これをいじっていく中で、ちょっとずつ、オーバードライヴってどういうことなのか、それが、わかってきたように思うんだ。

安易な答えなんて絶対にない。
お寿司屋さんが、その日の天気や温度、湿度などによって、米の炊き方を微妙に変えるみたいにして。
その時の環境や楽曲によって、また気分やアンプの状態によって、反映させていくしかない。
それくらい深いし、そういう微妙なさじ加減に対応してくれるペダルだと感じている。
なので、まだまだ付き合ってみたいと思っている。

 

とりあえず、そんなところです。

 

ああ、そうだ、また「メタルっぽい見た目のオーバードライブ」なんだけれど、
こんなのあったよ。

レトロな音みたいに聴こえるけれど。70年代ハードロックがやりたくなるような。

小規模個人ビルダーっぽいし、あんまし日本に入ってくる予感はしないけれど、面白いかもしれないね。

– Wrought Iron Effects, Orcrist Overdrive

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

トップに戻る