Nabeshimaへの道 ep5「鍋島とは何か」

 

ささやかに続けているYouTubeのvlogシリーズ「The Road To Nabeshima」、ようやくep5をアップロードしました。

動画自体は昨年(2018年)の11月に撮ったものなので、半年以上かかってようやくアップしたことになる。

なので、今では新メンバーを正式に発表しているし、「今年の3月にバンドをばらして」とか、言ってる内容が昨年の時点のものだったりしますが。

ep5にて、ようやく本題ともいえる「Nabeshima」について語っています。

つまり「Nabeshimaとはいったい何なのか」についてやっと言及しています。

日本語で書けばわかるとおり、「鍋島」とは、「伊万里焼」の後期に登場した「鍋島焼」のことであり、「伊万里音色」というバンド名を持つこのバンドが、その「鍋島焼」の芸術性に衝撃を受け、「いつか最高の音楽を作ることが出来たら、Nabeshimaと名付けよう」と決意し、ずっと考えていたものです。

年月がたち、ようやく、「これが俺の鍋島だ」と言える曲を書くことが出来た。

そして、それをレコーディングするために、この数年、本当に色々なことを考え、色々な準備をし、そして色々なものを犠牲にしてきたわけです。

今、やっとレコーディングの準備が整いつつあるところ。

やっとこれから、作り始めるところです。

 

“Nabeshima”については、きっとこれからも何度も書き、何度も語っていくことでしょう。

これが自分たちにとって、どれほど重要な作品か、これが自分の音楽人生の中で、間違いなく究極であり、頂点である、ということに変わりありません。

 

このバンドに「伊万里音色」(Imari Tones)と名付けたことには、とても大きな理由があるけれど、佐賀県の人たちにはなんか名前を借りているみたいで申し訳ないなあといつも思っていた。九州ツアーに行きたいなといつも思っていて、ここまでやれていない。

また、「今衛門」といった、現代でも「伊万里焼」「鍋島焼」を継承している人たちがいるということも、最近ようやく知ったので、そういった人たちにも、頭を下げないといけないと思っている。

でも、ひとつだけ言えるのは、「日本で初めてのクリスチャンヘヴィメタルバンド」として、日本の芸術を代表する”Nabeshima”、そのキーワードに恥じない究極のロックを完成させたい。そう決意している。

 

以下が、ムービーの中で語っている内容です。必ずしも完璧な翻訳ではないけれど。

 

The Road To Nabeshima ep5 “What is Nabeshima??”

ハロー、日本のクリスチャンメタルバンド、イマリトーンズのTakです。
今、僕は、このRoad To NabeshimaというYouTubeシリーズをやっている。

ここまで、僕たちがこれまで10年間、アメリカを、そして日本をツアーし、たくさんの友達を作り、クリスチャンロックを演奏してきたこと。

そして、今年、その10年間一緒に演奏してきたバンドメンバーと別れ、新しい道を進み始めたこと、
そして、クリスチャンバンドになってから初めての全曲日本語アルバムである”Overture”を作り上げたこと、をお伝えした。

そして、今の僕たちのゴールは、僕たちにとって究極のゴールである「鍋島」という音楽を作ることなんだ。

今日はその「鍋島」について皆さんに話したい。

 

鍋島って何だろう。

それについて語る前に、まずはこのバンドの起源(オリジン)について語らなきゃいけない。

うちのバンドのヒストリーを読んだことがあれば、知っていると思うけれども、イマリトーンズという名前は、porcelain、陶磁器の名前だ。

僕はこのバンドに名前を付ける時に、江戸時代の、昔の日本に存在した、素晴らしい芸術の名前を付けたんだ。

なぜなら、そのアート、陶磁器ポースレインは、遠くヨーロッパまで輸出され、世界の人々を魅了したからだ。

僕は、日本の芸術として、世界の人たちに届ける音楽を作りたかったんだ。

 

そして、結果的にその後、僕たちはクリスチャンバンドになった。

それは、陶磁器というのは土から作られるから、「土の器」jar of clayっていう、新約聖書のコリントの信徒への手紙二、4章7節の有名な言葉とも一致する。

 

そして「鍋島」というのは、伊万里焼の中でも、最高とされているものなんだ。

鍋島とは、伊万里焼の後期に作られた、特に芸術性の高いもののことなんだ。

伊万里焼は、カラフルな絵で知られているけれど、鍋島は違う。もっとモノクロームで、シンプルだ。

だけれども、そのシンプルなデザインの中には、まるで異次元とも思える、深くて多様な、何重にもなる世界が広がっている。

 

僕はその鍋島焼を見たとき、深く感動して、まるでLed ZeppelinのPresenceアルバムを聞いた時みたいな感動を覚えた。

そして、その時、僕は誓ったんだ。

いつの日か、最高傑作と言えるような音楽を作ることが出来たら、それを「鍋島」と名付けよう、と。

だから、「鍋島」を作ることは、このバンドにイマリトーンズという名前を付けた時からの、宿命であり、目標だったんだ。

 

そして時間を早送りして、何年もの時が過ぎ、僕はついに、その究極のゴールと言える音楽を書いた。
2016年の夏、ちょうどJesus Windのレコーディングを終えたすぐ後に、僕はそれをデモの形に録音した。
それは僕にとって、究極のJapanese Christian Metalだったんだ。

僕は何年も、英語で歌って、インターナショナルなオーディエンスに向けて、クリスチャンメタルをやっているけれども、日本人にとってのクリスチャンヘヴィメタルとは、どんなものだろう、とずっと考えていた。

「鍋島」は、それに対する僕たちの答だ。

 

鍋島は、トラディショナルな日本の音楽に基づいていて、そして半分は英語、半分は日本語で歌われている。

それはこれまでのイマリトーンズが作ってきた中でも最高のレベルにあるハードロックであり、ヘヴィメタルだ。

そして、それこそが僕たちがずっと作りたいと思ってきた、究極のJapanese Christian Metalなんだ。

 

そしてその作品は2枚組のダブルアルバムになる。
24曲の録音を予定しているんだ。

 

けれども、それは、僕たちにとって、とても難しいチャレンジだ。
なぜなら、僕たちのバンドは、今年の3月で、一度ブレイクアップしてしまったのだから。

だから、この「鍋島」を作るための道のりは、遠く、厳しいものになる。

だから、みんなの応援が必要だ。

そのために、僕はこのYouTubeシリーズを始めることにしたんだ。

僕たちが「鍋島」を作り上げるその日まで、みんなの助けが必要だからだ。

 

僕は、考えている。
いつ、どこで、どうやって、そして誰と、
この「鍋島」を作ればいいのか、と。

日本のミュージシャンたちは、協力してくれるだろうか。
海外のオーディエンスは、理解してくれるだろうか。

そして、バンドの正しいメンバーをどうやって見つければいいだろうか。

実のところ、僕は、すでに何人かのドラマーや、ベーシストとジャムセッションを始めている。

だけれども、上手くいくかどうかはわからない。
だから、みんなの祈りが必要だ。
神様が、導いてくれるように、祈ってほしい。

ゴッドブレスユー。

 

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