創作という牢獄

 

日本語訳。拙い英語ブログの。面倒だから。

告白しよう。僕は今、とても苦しい思いを味わっている。

僕たちは、これからついに「鍋島」のレコーディングを始めようとしているところだ。
僕がここ数年、いつも語ってきた、僕たちのバンドの歴史の中で最も重要なアルバムだ。

ここ数ヶ月、そのレコーディングのための準備をしてきた。けれども、この段階で、もうすでにとても大変で、苦しいと感じている。

その理由をすべてここで語ることはしない。
音楽的な難易度の高さ、必要な演奏スキル、求めているサウンド、状況や環境、とてもたくさんの曲数(ダブルアルバムだから)、限られたリソース、時間とお金。
本当の理由はもっとたくさんあるけれど、それは語るまい。

 

僕は、可能であれば、このプロジェクトに対して、ワールドクラスのプレイヤーを雇うことすら考えていた。だが、それはもちろん現実的ではなかった。それは、僕たちは大きな予算なんて持っていない、それに加えて、そうしたとしても、本物のフィーリングに欠けるものになってしまうからだ。だから、このとても難しい音楽に、僕たちは自分たちの限られた技術で向き合わなくてはならない。

僕は、バンドでPatreonを立ち上げ、皆の支援を受けつつ、このレコーディングの過程についても、サポーター、オーディエンスの人々に公開し、シェアすることが出来たらいいなと思っていた。
けれども、それは出来なかった。なぜなら、その準備をしたり、きちんとセットアップし、それを運営管理するようなリソースが無かったからだ。(たぶん、もうちょっと後で、それはやりたい)

レコーディングの様子をビデオに撮影し、YouTubeにそれを公開する? 残念ながら、そういったことも出来そうにない。そのためのリソース(人的、機材的)が無いことに加え、そうしたことをすれば、レコーディングの質に悪い影響を及ぼしてしまうだろう。なぜなら作業はとてもインテンスなものだからだ。本当に仕事に集中しなければならないのだ。ぶっちゃけて、そんなことをしている余裕などない。(君は、鶴の恩返しという日本のフェアリーテールを知っているか。鶴は、機織りの間、人に見られてはいけないのだ)

 

特に僕にとって、音楽を真剣に作り、クリテイティヴモードに入っている時には、他の事をすることは何も出来ない。なぜなら、録音制作、そして「音楽の創作」とは、非常にインテンスな作業だからだ。それは非常に大きな負担と負荷を、肉体的、精神的、魂的にかけることになり、他のことに集中する余裕などありはしない。

 

現代では、すべてのものはインターネットだ。そして今の時代はすべてがソーシャルメディアだ。けれども、僕たちは、そこでの、そういったセルフプロモーションは決して得意ではない。(そして、僕のお気に入りのバンドは、大抵みんな、そういったことが得意ではないバンドばかりだ)

きっと君は、それはバランスだと言うかもしれない。
そういった、社会的な交流や、セルフプロモーションと、音楽の創作を、バランスを取って両立すればいいと言うかもしれない。

けれど、本質的にそれは不可能なのだ。
ビジネス、社会的な仕事、それと創作(言ってしまえば、芸術)は、本質的に両立しないのだ。
それは脳のまったく違う部分を使うものなのだ。

 

作業量や、作業の負荷が軽い場合には、それが出来ることもある。
(だから、みんな、現代の「アーティスト」たちが、昔とくらべて、ハイプや宣伝に熱心であっても、実際の「作品」を少ししか作らないことに、不満を言ってはいけない)

けれども、本当にインテンスな本気の創作をしている時は、それは無理だ。
そして、僕たちは今、これまででもっとも難しいアルバムの制作に取り掛かっているのだ。

 

それはとても孤独な作業だ。時々、僕はまるで、自分が世界からまったく切り離されてしまったように感じる。時々、音楽に向き合うこととは、こんなに孤独なことなのかと思うことがある。

けれども、僕たちはその試練を乗り越えなければならない。それをやらなければならない。
なぜならこの”Nabeshima”は、究極の「日本産クリスチャンメタル」であると、僕たちは固く信じているからだ。

詳しいことは説明することはしないけれど、この”Nabeshima”は僕たちにとってはFull Circle、いわば一周まわってすべてが完結する、そのような作品だ。これは僕たちの音楽的なゴールであり、また魂的なゴールなのだ。

 

これを作り上げたら、僕たちは自由になれるだろう。
初めて、やっと、自由になれるだろう。
僕たちは地球に戻ってきて、人々と交流することが出来るだろう。
やっと、初めて、僕たちは世界と交流することが出来るだろうと思っている。

それまでは、僕たちはこの「創作」という名の「牢獄」の中で、孤独に過ごさなくてはいけない。
けれど、それが神が与えた使命であるならば、僕たちはそれをやるのだ。

 

応援、サポートをありがとう。
みんなのお祈りを本当にありがとう。
この仕事を無事に終えたら、きっと、すぐに、皆と会えるだろう。

祝福がありますよう。
Tak “Tone” Nakamine / Imari Tones (Japan)

 

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