100円ショップのホットソース再び

 

さて先日気付いてしまいました。100円ショップにハバネロのホットソースが売っていることに。

 

あらためて前置きですが、
なんであと数日でヨーロッパのレコード会社から、自分たちの大切なアルバムが出るっていうこんな時に、
このブログ(日本語ウェブサイト)にまたしてもホットソースの記事を書かなきゃいけないんだ!?

しかし、前にも書いたけれど、なんかこの手の記事は、検索してくる人がいるらしく、コメントもなんだか付いているし。

ひょっとして何らかの意義があるかもしれないので、なんか書いた方がいいような気がしているのだ。

 

僕は別にホットソースがめちゃくちゃ好きというわけじゃない。
けれども、やっぱりそれなりに好きなので、このジャンルが日本国内においてもっと充実してくれたらいいなと思っている。

 

そもそも、ことの始まりは、
「その昔、100円ショップでやたらに美味いホットソースが売られていた」ということだったと思う。

それは「ルイジアナハバネロ」というやつで、それは、辛い、美味い、シンプル、安い、という非常に良い商品だった。

これかな。ここのHabaneroってやつ。
https://www.louisiana-brand.com/

だが、それがいつの頃からか手に入らなくなり、試行錯誤が始まった。
それは、日本国内の一般的なマーケットにおいて、売られているホットソースは限られているからだった。

そういう記事を、僕は以前ブログに書いたと思う。

 

なので、そこからちょっとずついろんなホットソースを試して、試行錯誤していった。

その中には、とても気に入ったホットソースもいくつかあった。

 

だがここへきて、つい先日、やっと僕は見つけてしまった。

100円ショップ、「キャンドゥ」(Can Do)に、ハバネロのホットソースが売られているのを、見つけてしまった。

こ、これは、まさにあの伝説の「ルイジアナ ハバネロソース」の再来か!?

 

だから買ってチェックしてみた。
なにしろ値段は100円である。なぜって100円ショップなのだから。
100円プラス消費税だ。

そしたら、その結果は、
これって、僕が前に書いたブログを見て、注文通りに僕の好みに合わせたやつを、開発もしくは輸入してくれたのか!? と言いたくなるくらいの商品だった。

 

なので、その感想というか、食べてみた結果をレポートしてみたい。

 

そのソースの商品名というか、ブランド名は、”Dipitt”というものだ。

その安直なネーミングと、取って付けたようなシンプルなパッケージを見た時には、なんか輸入業者さんが適当にでっちあげたブランドかと思った。

だがググってみると、ちゃんとDipittというメーカーが存在している。
原産国はパキスタンとなっている。
だがウェブサイトを見ると、世界中に出回ってるよ、みたいな感じのことが書かれている。

 

売られていた “Dipitt HABANERO SAUCE”は、そのような取って付けたような緑色のラベルが貼られていたのだが、公式のウェブサイトにも同じようなグリーンのラベルの姿で掲載されていた。
ウェブサイトの商品画像には”feel the burn”という、選挙には敗れたがミームが大流行したアメリカのベテラン政治家みたいなキャッチフレーズが書かれているが、手元の日本版には残念ながら(?)その言葉は書かれていない。

そして、今、もうひとつ気になっているのは、手元の日本版のラベルに書かれている原材料と、ウェブサイトに書かれているIngredientsに違いがあることだ。
これについては後で触れよう。

 

まず着目したいのが、瓶の容量が60mlであることだ。
60ミリリットル。60cc。

これは、わりと少ない容量と言える。
一般的なホットソースは、たぶんこの倍くらいの容量で売られているのではないかと思う。
だから小瓶という感じだ。

だが、値段がそもそも100円なのである。
100円で買える商品に対して「少ない」と文句を言うことは出来ない。
なにしろ2本買っても200円プラス消費税なのだから。

 

僕が記憶している範囲では、かつて100円ショップ(たぶんCanDo)で「Louisiana Habanero」が売られていたのは、2000年代のことだ。
(2010年代になってから、次第に見かけなくなったように記憶している)

それから10年は経過しているのである。
100円だったものが200円になっていたとしても、まったく不自然ではない。
慢性的なデフレで貨幣価値があんまし変わってない日本ではあるが、ギターや機材の値段だって、海外ではどんどん上がっている。相対的に日本の消費者の購買力というものは低下している。そりゃ国内ギターメーカーも、海外に活路を見出そうとするはずである。って話がそれた。

かつて100円だったものが容量が少なくなり実質200円になっていたとしても何の不思議もないということが言いたかっただけである。

 

 

前置きはいいからとにかく味見をしてみよう。

そして、何度か料理にかけて食べてみた感想が以下である。

 

かなりさらさらとしてビネガーっぽい!!

原材料で最初に「食酢」が来ていることからもわかるように、お酢の割合がかなり多く、さらさらとしている。

これは、あの「ルイジアナハバネロ」もやはりそうだった。
しかし、このDipitt Habanero Sauceは、さらにもっとさらさらとした印象がある。

けれども過去にも書いたように、僕はビネガーの爽やかな酸味の効いたホットソースが好きだ。
この「お酢るのか、お酢らないのか」(To vinegar or Not to vinegar)という命題は、ホットソースのファンの間でも好みが分かれるポイントかと思うが、僕はぶっちゃけ「お酢」が効いている方が好きなのだ。

だからこのDipiitはばっちり好みである。

 

そして、辛さもちょうどいい!!

ぶっちゃけ、それほど辛いというほどでもない。
体感的には(適当です)、スコヴィル値は8000から一万程度ではないか、という感覚。テキトーに言ってます。

しかし、さらさらの液体であるから、料理に絡みやすく、舌にも辛さがダイレクトに伝わってくる。だから、辛さの効率は非常に良い。

なので、辛さが足りない、とは感じず、むしろ爽やかな風味とちょうどいい辛さがしっかりと味わえる。

さらさらで食べやすいので、ついついたくさんかけてしまい、結果的に結構辛くなる、ということは言える。

 

そして、減りは結構速い。
さらさらの流動的な液体である上に、結構美味しく、ついついたくさんかけてしまう。
そして瓶には60mlしか入っていないので、どんどん減っていくように感じる。

これで値段が千円くらいだったら「コスパ悪し」の判断を下すところだが、
なにしろそもそも100円で売られているものである。

たとえ少々減りが早かったとしても、それでもコスパは十分に良い、と言うことになる。

 

そして、これはむしろ逆なのである。

僕の持論では、ホットソースとは、商売や経済の原理の上で、宿命的な矛盾する性質を持っている。

消費者の目から見て良いホットソース。
それは、辛くて、美味しくて、少量かけるだけで十分に効いてくれるソースだ。
またそんなソースは胃腸への負担も少ない。

だが、本当にそんな、少量で辛くて美味しいソースを作ってしまったら、売っている側は商売にならない。
消費者が一年かけて使い切るソースよりも、一ヶ月で使い切って次のを買ってくれる方が儲かるに決まっているからだ。

 

あの「ルイジアナハバネロ」は、まさにそんな「良いソース」を地で行っていた。
ほんの数滴垂らすだけでばっちり辛くなる上に、結構ちょくちょく使っても、半年、下手すると一年、平気でもつのに、これが100円で買えるの?

それって、ほとんどタダと変わらないんじゃないの?
そんな罪悪感すら感じるくらいの商品だった。

 

だが、この”Dipitt”は、60mlで減りが早いぶん、そのへんの商売上のバランスも改善されているように思う。
一ヶ月に一本使い切ったとしても、値段は100円である。コスパの上ではまったく問題がない。

そして、ライトグリーンのシンプルなパッケージ、そしてちょうどいいライトな口当たりといい、別にホットソースのファンでなくても、一般の消費者にもウケそうではないか。

 

 

味についてもうひとつ書いておく点がある。
あの「ルイジアナ ハバネロ」は、原料が『ハバネロ、ビネガー、食塩」と、非常にシンプルで、直球ストレートな味のソースであった。

だがそのぶん、ハバネロ特有のクセが、風味の中に感じられた。
それは、好きな人にはたまらないが、苦手な人は、きっと苦手だろうな、というものだ。
(ちなみに、僕はそれは非常に好きだったので、問題がなかった)

各社から出ている色々なホットソースを少しずつ試しているうちに、各社、それぞれに工夫して、この唐辛子、ハバネロ等の「クセ」を消すために、野菜やフルーツを配合して味を作っているのがわかった。

そして、この『100円ショップ版 Dipitt』であるが、
ラベルに書かれている原材料を見る限り、これもかなりシンプルなソースだ。
日本語のラベルに書かれている原材料名は、『食酢、ハバネロペッパー、食塩、パプリカ粉末、増粘剤(キサンタンガム)』となっている。

 

で、僕はこのソースを食べてみて、「トマトっぽい」と感じた。
で、それはおそらく、『パプリカ粉末』のせいであろう、と考えた。

けっこう赤い色がついているのだが、それもきっと、この『パプリカ粉末』の効果によるものだろう、と思った。

どちらにせよ、この「トマトっぽい」風味が、唐辛子のクセをうまく中和し、さわやかで旨味もある良い風味になっているのだ。

 

たとえばデスソース(ノーマル)は、ライムによって食べやすさを演出していた。
レモスコは、瀬戸内レモンによってハバネロの癖を見事に中和していた。
メローハバネロさんは、マンゴーを使うことによってやさしい風味を演出していた。

それと同じように、この”Dipitt”は、パプリカ粉末(?)の効果なのか(?)、トマトっぽい風味によって、食べやすい味にしているようだ。
そして、それは確かにキャッチーな味であり、かといって、唐辛子の風味や癖も適度に残っている。

 

 

はっきり言ってしまえば、この僕の短いホットソースの旅の中でも、僕はこれより美味いホットソースはいくつも食べたような気がしている。

しかし、シンプルなソースとして考えた場合、僕はこの”Dipitt Habanero”は、「だいたいほとんど注文通り」の、理想に近いソースと言える。

決して高級なソースではないし、めっちゃ美味い、とか言わないけど、日常の中で気軽に使うには、かなり理想に近い。

 

なので、誰かが、僕が以前に書いた「100円ショップでかつて売られていたホットソース」のブログ記事を見て、その注文通りに、新たな商品を企画してくれたのではないか、と思えてくる、それくらい、僕の好みにかなり近いのだ。

そんで、ラベルの表記を見ると、たぶん輸入されてる業者さんは、かつて「ルイジアナハバネロ」を扱っていたのと同じ業者さんのようである。

これは・・・

そう、間違いない。あの「100円ショップのハバネロソース」の後継であり、再来なのだ。
たぶんパワーアップして戻ってきたんだ。

 

 

さて、原材料の点で気になること。
それは、さきほども書いたが、ラベルに書いてある日本語の原材料名と、ウェブサイトに書かれているIngredientsの内容がちょっと違うのである。

で、僕は「トマトっぽい味」と感じたのだけれど。

ウェブサイトを見てみると、Ingredientsには、おもいっきりTomatoって書かれている。
https://www.dipitt.com/product/habanero-sauce-60-ml/

 

そう思ってもう一度食べてみると、「これトマトでしょ」っていう気がしてくる。

どっちが正しいのか。

 

どっちでもいいや。
十分に及第点の美味しさ、そして、罪悪感を感じないギリギリのところで素晴らしいコスパ。

文句を付ける理由が無い。

 

これをメインにする、とは言わない。
それをしちゃうと、ファンとは言えない。

それをしちゃうと、
ここみたいな、国内でオリジナルのものを作ってらっしゃるところに失礼だと思うから。
https://www.scotchbonnet-japan.com/

でも、バリエーションの中に加えるには、あまりにもお得で、素晴らしい。

 

ちょっと2、3本まとめて買ってくるわ。

 

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