15ヶ月間のPatreon

 

Patreonをやめることにしました。
これは、8月頭に、ぱっと思い立って、そうすることにしました。

Patreon。
最近やっと日本語化されたみたいだけど、カタカナで書くと、パトリオンになるのか、パトレオンになるのか、よくわからない。僕の感覚では、ペイチュリオン、という感じに聞こえる。

これですね。
https://www.patreon.com/imaritones

 

昨年の7月に初めて以来、これは新しい挑戦でした。
僕らのような小規模なバンドで、どうなるかな、ちゃんと成立するかな、と思ったけれど、
規模は小さいながら、最大で17名、のべ20名のパトロンさんに支援していただきました。

規模は小さいし、入ってくる金額も大きなものではなかったのだけれど、
今の自分からすると、小さな金額であってもそれが毎月入ってくることは、結構大きく、活動の助けになっていました。

 

けれど、いくつかの理由で、うん、よし、やめよう、と決意した。

 

このPatreonを始める時に、自分に課したのは、マンスリーソングを作ること。
Patronさんに支援していただく替わりに、皆さんに毎月1曲、お届けしようと思った。

毎月1曲、曲をレコーディングして届けること。
それが、自分に課した最低ラインの宿題。

それを一年以上、続けた。
15ヶ月。それと、時には日本語と英語のバージョンがあったり、おまけがあったりしたので、実際には18トラックかな。

今回、止めるにあたって、今までの曲を一度にダウンロード出来るようにまとめて掲載したのだけれど、そこには17トラックぶんが含まれている。

 

 

やめる理由のひとつは、自分に厳し過ぎた、ということがあると思う。
自分に課した基準が、ちょっと厳しかった。

 

毎月マンスリーソングを書くのは、それほど大変なことではなかった。
僕はソングライターとしては「ぼーっとしてても勝手に曲が出来る」方なので、今までの曲のストックも山のようにあるし、結局、かなりの確率で毎月新しく書き下ろしていたけれど、どっちにしても、曲を書くのはそれほど苦ではなかった。

歌詞を書くのはわりと大変だったが、僕らのバンドの趣旨からして、毎月聖書からの引用という形を取った。それは聖書の勉強にもなったし、英語の勉強にもなった。毎月それなりのクリスチャン、ゴスペルソングを作っていたわけで、それは価値のあることだったと思う。

 

録音はそれなりに手間であったけれど、手早くやるということを趣旨として、やはりトレーニングとノウハウの蓄積になった。ギターは家で出来るセットアップ、つまりプラグインのアンプシミュレーターを使うか、アンプ-ロードボックス-キャビのIRという方法を使うかのどちらかだった。ドラムもドラム音源による打ち込みを使って、ヴォーカルのみ、外のリハスタで録る形だった。そんなにシャウトしなくて良い場合には、家(安いアパート)でやってしまうことも度々あったけれど。

またミックスについても、なるべく手早く、最小限で仕上げるということをこころがけた。これもまた、ノウハウの蓄積として価値があったと思う。

 

だけれども、やっていくうちに、だんだんと自分の中でハードルが上がってきてしまった。
だんだん、安易なものをやるのが許せなくなり、最後の3ヶ月とかは、わりとImari Tonesでやってもいいくらいの曲を投入してしまった。

その結果、もう安易なものはやれないっていう気持ちになって、それじゃあ厳し過ぎるからやめよう、と思った。なんか、作っていくうちに最後の2曲で完結の形が見えてしまった。

 

そして、自分に課したハードルが厳しかったことのひとつに、
もっともっと、ポストしたかった、サービスしたかった、というのがある。

毎月のマンスリーソング、
それからレアマテリアル(未発表曲とか、デモとか、様々なもの)、
あとは順を追ってのアルバムの提供。

それらの他にも、もっと頻繁に投稿して、サービスしたかったし、感謝のメッセージを伝えてコミュニケーションと取りたかったし、「おもてなし」したかった。パトロンの方々を。

 

でも、実際には、そんな余裕は全然なくて、頻繁に投稿するどころか、毎月最後の方に、ぎりぎりで投稿するのが精一杯だった。

その、自分が思っているような、十分なおもてなしが出来ていない、ということが、自分には耐えられず、僕はだんだん、自分を責めるようになってしまったんだね。

 

よく考えると、Patreonを始めた昨年7月は、こんなに忙しくなかった。

つまり、昨年の段階では、前ドラマーKojiさんの肩の負傷、およびコロナウイルスの影響の社会情勢もあり、僕らはバンドとしての活動はほとんどしていなかった。

ちょうど”Nabeshima”アルバムを完成させた直後だったけれど、バンドとしての活動は止まっていたから、次に何をする、というのがなくって、それで、この機会にPatreonを始めてみよう、という感じだった。

それは新しい挑戦だったしね。

 

けれど、今年に入り、Shinryu師範が加入して、ラトビアのレーベルと契約して、アルバムが出て、僕らはなんだか、いい感じに忙しくなってしまった。

なので、Patreonを続けることが、だんだんmake senseしなくなってきた。

 

また、自分がいろんなことに挑戦して「なんとか生計を立てていく」「身の振り方を考える」上で、Patreonがだんだん重荷になってきているのを感じていた。

あと、もっと言うと、Patreonのために作ったコンテンツは、基本的にPatreonの外には出せないので、それがなんとなく、「違うなあ」というふうになってきてしまったことも大きい。

 

そんなふうに、現実的な事情と、心理的な事情が、両方あったように思う。

これで、パトロンさんが100人くらいいたら、また事情は違ったんだろうけれど、それも「God’s will」つまり神さんの御心ってやつだろう。

 

だから、よし、マンスリーソングもひと区切りついたし、新たな可能性を求めて、次に行こう、と思った。

どんどん次に行って、どんどん新しい扉を開かなくては。

 

 

ご支援、応援していただいたPatronさんには、本当に感謝している。
これは、僕だけでなく、Marieも本当に感謝している。

ただ、なかなかその感謝の気持ちをうまく伝えられないのがもどかしかった。

けれども、毎月、お金をいただいて曲を書くという体験を、曲がりなりにもさせてもらったのは、素晴らしい体験であり、財産だった。

本当にありがとうございます。

 

その言葉を、何度も何度も、”Thank you for your support”と書いたのだけれど、
僕が英語のボキャブラリーが少ないせいで、その気持ちをうまく伝えられない、ということも、残念ながらあったと思う。

これが、日本語であったら、もう少し細かく、感情の機微などを含めて、「感謝の気持ち」を伝えられたかもしれない。

 

そんな感じの事情と、自分の気持ちであった。

 

 

だけれども、こうして、曲がりなりにも15ヶ月の間、マンスリーソングを作ってきて。
曲を書いて、レコーディングしてきて。

それは、ゆうにアルバム一枚分以上の楽曲のストックになったし、
大きな財産だと思う。

新たに書き下ろした曲ばかりではなく、何年か前に書いた曲を引っ張り出してきたり、中には17歳の時に書いた曲を引っ張り出してきて仕上げてみたら、思いのほか良い曲になった、というものすらあった。

それらの曲を形にする機会をいただけたことは、本当に自分の人生にとって大きな財産だ。

 

あくまでPatreonの企画ということで、基本的にはImari Tonesとは違ったスタイルで作っていた。
メタルとかハードロックよりは、もうちょっとソフトなもの、インディロックのスタイルや、よりポップなスタイルが多かった。ベタベタな80年代ハードロックもやったけれど。

けれど、それが意外と良い結果になったり、あとは、ずっと昔に、僕が最初に録音制作を始めた頃の、初心に戻ったみたいな気持ちを思い出すことも出来た。

そういう、何か新鮮な気持ちのこもった曲を作ることが出来たと思う。
この歳になって、初心を思い出すみたいな機会は、とても貴重だ。

だから本当に財産だ。

 

これらの楽曲は、できればそのうち、何かの形で発表したいと思っている。

Imari Tonesの名義ではないかもしれない。
別の名義で、何か別の形で、いつか改めて、世に出したいと思っている。

あるいは、曲によっては他のプロジェクトに流用することもあるだろうと思う。

 

作ってきたマンスリーソングを、ここに列記してみよう。

 

1. Yoroshiku (July 2020)
2. Your World Never Ends (August 2020)
3. Silently (September 2020)
4. Yours To Change (October 2020)
5. Stars On The Horizon (November 2020)
6. Fireworks Night (English) (December 2020)
7. 花火の価値 (Japanese) (December 2020)
8. Hellfire And Brimstone (January 2021)
9. En (February 2021)
10. T.S.T.(Those Small Things) (March 2021)
11. Agur (April 2021)
12. Changing Sky (May 2021)
13. Bible Beetle Theme (June 2021)
14. Bible Oboeuta (June 2021)
15. To Rome (July 2021)
16. Seek Me And Live (August 2021)
17. Return To Me (September 2021)

 

振り返ると、とても良い財産になったと感じる。
特に最後の2、3曲は、Imari Tonesの楽曲として発表してもいいんじゃないかと思うくらいだ。

 

これらの曲は、基本的にPatreonの外では一般公開していないけれど、ひとつの例として、2020年12月の曲「花火の価値」は、日本語バージョンを一般公開した。それを、再度ここに掲載しておきます。

 

これらの楽曲は、9月末までImari TonesのPatreonページに掲載されています。
9月末でページをクローズ(unlaunch)しようと思っているので、それまでにサインナップすれば、ダウンロード出来るというわけです。

もっとも、すぐにクローズするのに、わざわざ登録するというのも変な話だけれど、もし興味のある人がいれば、ということで。

 

また、これはPatreon限定で公開していた”Nabeshima Demo”をダウンロードする最後のチャンスでもあります。
今年7月に正式にリリースされた”Nabeshima”アルバム、そのデモバージョンを、Patreon限定でダウンロード出来るように公開していました。

これは、今後発表するつもりはないので、もし興味がある方がいたら、10ドルコースに登録すれば、ダウンロード出来ます。9月末までです。

 

以上になります。
本当にありがとうございました!!

 

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