Bacchusギターのススメ(日本語版)

いやね、バッカス推しが祟って、というか嵩じて、ようやくというかついにというか、Bacchus推し動画をささやかに作ってしまった。一応英語で。で、それ用ちょっとデモっぽく弾いてみたんだけど、いつもYouTubeギタリストにはなりたくないなあ、と思いつつ、(とはいえ、それが今の時代の主流だと認めつつ)、こうやって弾いてみると、難しいな、って。自分は下手だな、不器用だな、と。でも同じくらい、やっぱ俺の「猫ポール」は伝説になるくらいの音をしているな、と思ったぜ(笑)

以下、英語で書いた(しゃべった)やつのさっくり訳した版。
クリスチャンバンドの人から見て、「酒の神、すなわち日本酒の神、ユダヤの神、それはジーザス」的なこじつけも含めつつ。でも俺の中では、それほどこじつけって訳でもないんだよね。

 

“Why I play Bacchus guitars” なぜ僕はバッカスのギターをプレイしているのか

はい、伊万里音色のToneですよ。

今日は僕のお気に入りのギターについて話すよ。

僕は人生の中で、Musicmanとか、Gibsonとか、Fenderとか、Jacksonとか、Charvelとか、Hamerとか、Epiphoneとか使って音楽を作ってきた。たぶん他にも使った。

それらはみんな素晴らしいギターだった。
(Musicmanのクオリティは折り紙付きだ。Karma Flowerの録音で使ったGibsonのゴールドトップはやばかった。Jacksonはメタルには欠かせない。Hamerは地球でも最高クラスのギターだ。Epiphoneを馬鹿にしちゃいけない、Epiphoneでロックできなきゃ、何を使ったって出来ない。)

けれどその中でも一番気に入ったのはBacchusのギターだった。

バッカスはディバイザーという会社で作られている(正確にはその子会社である飛鳥という会社が作っているらしい)。そしてBacchusとかMomoseとかSTR等のブランドでエレキギターを作っている。その他にもHeadwayブランドでアコースティックギターも作っている。

 

2013年秋に、僕はこのBacchusのレスポールタイプのギターに出会い、それでギターに対する価値観が変わってしまった。この楽器はそれほど高くなかった、かなりリーズナブルな値段で投げ売りされていたけれど、そのクオリティはとんでもなかった。

それからというもの、僕はこのギターメーカーの大ファンになってしまった。
今では僕はBacchusのギターを4本、STRブランドのギターを1本、Bacchusのベースを3本、Headwayのアコースティックギターを1本もっている。これらはみんな同じ会社によって作られた楽器だ。

僕らのバンドはそれらの楽器でアルバムを3枚作った。たぶんこれからもっと作るだろう。

 

これらのギターが素晴らしいのは、手の届く値段だということだ。実際のところ、かなり安い。

日本には、歴史的なギターメーカーがいくつもある。たとえばTokai、Greco、Ibanez、Aria、Yamahaとか。その中ではBacchusは比較的新しい部類に入る。Bacchusブランドは1990年代にスタートしたからだ。

実際にはその母体であるヘッドウェイのアコースティックギターは1977年から製造されているけれど、それでもやっぱり日本のギター業界の中では比較的新しいことに変わりはない。

 

そういった理由からか、あるいは他のいろいろな理由からか、(名前の響きかな)
バッカスは長いこと、安物扱いをされてきた。
エピフォンとかスクワイヤーみたいに、初心者用のイメージだったんだ。

だけども、実はギター自体のクオリティは相当高かった。
時がたつとともに、だんだんみんなBacchusのクオリティの高さに気が付いてきた。今ではBacchusはかなり普及して、日本のバンドマンの間では定番のひとつになっている気がする。
たぶん将来的に、これらの楽器の値段は上がっていくだろう。だから、ハイプが始まる前に、このギターについて(英語で)伝えたい。

 

Bacchusはいろんなタイプのギターを作っている。
ストラトみたいなボルトオンのギターとか、オフセットのいわゆるジャズマスタータイプとか、セットネックのSGとかレスポールタイプとか。
みんなクオリティは素晴らしく高い。

だけれどその中でも僕のイチオシはセットネックのやつだ。早い話、レスポールのことだ。

実際には、Bacchus(Momose)のレスポールタイプはあんまり見かけない。
それは、ディバイザー社の人が言っていたけれど、作るのにすごく時間がかかるかららしい。
でもそれは実際には良いことで、つまり手を抜かずに作ってるってことだと思う。

 

僕はギタービルダーじゃないから詳しいことは全然わからないんだが、どうやらセットネックのギターっていうのは作るのが難しいらしい。

特にネックジョイントの部分なのだろうか、このセットネックってやつをきちんと仕上げるのは、かなり難しいように思える。

僕の正直な感想だと、市場にあるセットネックタイプのギターの90パーセント以上は、この部分がちゃんと作られていない気がする。あんまりタイトに作られていないように思える。その結果、ちゃんとサウンドしない。(別に技術的に出来ないのではなく、やろうと思えば出来るけど、やってもコストが合わない、あるいはやってもちゃんと評価されない、むしろやらない方が売れるという現実がある、のが理由だと推測する)

セットネックギターっていうのは宿命的にそれくらい難しいものだ。だからGibsonとかは苦労してるんだと思う。

でも僕が思うに、このBacchus (Deviser)は、それがちゃんと出来る数少ないメーカーのひとつだ。
そして間違いなく、それを手に届く値段でやることの出来るものすごい貴重なメーカーでもある。

 

どうしてそんなことが可能なのか。
どうやっているのか。
(外人向け宣伝文句)

2年ほど前、僕は長野県松本市の工場に見学に行って、そして悟った。

ジャパニーズスピリット。
日本人ならではの献身。
ヤマトダマシイ(外人向けハッタリ)
厳しい自制と献身。
純粋な情熱。

工場の中はまるで戦場のように張りつめていて、不思議な静けさがあった。
まるで技を磨くサムライのように、すごい集中力で作っていたんだ。

だから彼らの作るセットネックはすごい精度なんだろう。
そしてそういうギターを使うと、どんな音楽でも鳴らすことが出来る。

こいつはクラシックロックもやれるし、モダンなやつも出来る。甘い音も出せれば、ハードな音も出せる。ただのシンプルなレスポールだと思うかもしれないけど、レスポールってのは本来、ちゃんと作られたやつなら、どんな音楽でもやれるものなんだ。

いっぺん弾いてみれば、きっとわかるよ。
(時期や仕様によっては、あるいは個体差でも、ハズレが無いとは言わないが)
(経験から言ってここのギターは良い意味で個体差が結構ある。たまに悪い意味のこともあるが。)

 

僕がBacchus Guitarsが好きなもうひとつの理由。

それはすごく素直な音を持っていることだ。
英語として正しくないかもしれないが、ストレートな音がするんだ。

君が弾いた通りの音がする。
飾り気のない、ごまかしのない音。
それは別に豪華な音ってわけじゃないかもしれない。
高価なギター、って感じの音じゃないかもしれない。
でもすごく正直で素直な音なんだ。

ここのギターは、高価な音を狙ってないんだよね。

でもオリジナルな音楽を演ろうとすると、これは本当は良いことだ。
そのぶん自由にサウンドを作ることが出来るから。

もし、君がLed Zeppelinのコピーバンドとか、そういうのをやるんなら、たぶん他のギターを選んだ方がいいかもしれない。
でも、自分のオリジナルな音楽を演りたいと思うなら、こういうギターは音楽的にすごく自由だ。
それは自分のサウンド、自分だけのカラーを見つける近道だと言える。

 

Bacchusギターについて知っておいた方がいいこと。

長野県松本市のDeviser社によって作られていて、あるいはもっと正確には、子会社である飛鳥社によって作られているらしいんだけど、

バッカスブランドの他にも、MomoseとかSTR等のブランドで楽器を作っている。

Momoseはもうちょっとトラディショナルな方向性で、値段もちょっと高い。クオリティは高いけれど、若いプレイヤーにはもしかすると退屈かもしれない。

STR guitarsはマスタービルダーである八塚悟氏によって作られている。クオリティは凄まじい。実は僕の持っているLJ-2っていうフロイドローズ付きのレスポールモデルは、Sierra Seriesっていう低価格ラインの製品なので、STRとは言っても値段はわりと安い。(かなり強引に値引きしたし) でもやっぱりとんでもないクオリティには変わりない。

彼らはまたHeadwayブランドでアコースティックギターを作っている。Headwayはそこまで大手のブランドってわけじゃないけれど、昔から熱心なファンがいる。伝説的なマスタービルダー百瀬恭夫さんはカリスマ的な存在だ。

僕はHeadwayのアコギは大好きだけど、僕の正直な意見では、ヘッドウェイはすべての音楽に合うって感じじゃない。すごいきれいな音なんだけど、そのぶん合わない音楽もあるような気がする。でもすごく特別な存在であることに間違いないし、ジャパニーズビューティー、日本の美って感じの楽器だと思う。

 

さらにBacchusには4つの製品カテゴリがある。

1番目はいちばん高いやつで、ハンドメイドシリーズってやつ。これは全部メイドインジャパン。これは最高のクオリティだと思う。

2番目はクラフトシリーズで、これは「組み込み」が日本製ってやつだ。ベーシックな工程はおそらくフィリピンの自社工場でやってるんだと思う。そう言ってた気がする。これもやっぱりすごい高いクオリティだ。でもハンドメイドシリーズと比べるとパーツとかハードウェアがちょっとだけ安いやつを使っていたりする。

3番目はグローバルシリーズで、これはフィリピンの自社工場で作られている。値段もかなり安くなってお求めやすいけど、たまにハズレもある気がする。でも、当たりのヤツを見つけると、びっくりするくらい良い。値段を考えるとコストパフォーマンスは相当なものだ。

4番目はいちばん低価格のユニバーサルシリーズ。これはメイドインチャイナだ。値段もすごく安い。初心者向けって感じになってくる。でも、他社の製品と比べると、クオリティコントロールのレベルがやっぱり高くて、時々、マジで!?と言いたくなるような楽器があったりするから侮れない。

 

さて、明らかにバッカスの良い点っていうのは、そのコストパフォーマンスだ。
本物、と言えるクオリティの楽器が、かなりお求めやすい値段で買えてしまう。

そりゃ別に、5万円のバッカスで、50万円の高級ギターに勝てるとは言わないけれど、でも、たまーに、勝っちゃってることがあるんだよね。で、言っちゃうと、そういうことが、わりとよくある。

これらのギターを見ていると、経済っていったい何だろう、って思っちゃう。
市場原理ってどうなってるんだよ、って。
良いものは高い、っていうんじゃないのか? 高いものは良いんじゃないのか?って。

こんなすげえクオリティのギターが、こんな値段で投げ売りされていていいのかよ、って思ってしまう。世の中間違ってないか、って。

どっちにしろ、これらのギターは「お金の価値を越えた」存在であると思う。

 

そんなところかな。

 

でももうひとつ、このBacchusギターに関する話題を書きたい。

それは、クリスチャンバンドの人の観点から。

日本にはクリスチャンバンドはあんまりいないけど、教会のワーシップで弾いてるギタリストも多少はいるだろうし。

たまたま僕は、クリスチャンメタルバンドをやってるんでね。

なので、キリスト教の人は、「バッカスって神の名前じゃないの?」って面倒なことを聞いてくる人がいるかもしれない。

なんでBacchusっていう名前になったのか、どこかのインタビューで読んだには、1990年代当時、偉大なるマスタービルダー百瀬さんは、音楽の神様っていう名前にしたくて、英語の辞書を引いてみたそうだ。そしたらBacchusって書いてあった。

それだけの話らしい。

日本は基本的に普通の人は無宗教だから、でもこのエピソードは、神様に捧げるような良いギターを作りたいんだ、って気持ちが伝わってくるじゃん。

で、この話のオチは、バッカスっていうのは音楽の神っていう意味もあるけど、同時に「酒の神」でもあった。でも酒の神、ワインの神、って言うと、それだけでも響きがなんかイエス・キリストっぽい気がする。

でもそれ以上に、一人の日本酒ファンとしては、酒の神と言えばつまり「松尾様」を思い出す。酒造りの神、松尾大社ね。
きっと日本酒が好きな人は、聞いたことがあるだろう。

ここで面白い話がつながる。
僕は別に歴史家じゃないから正確なことは知らないけれど、ではこの酒造技術ってやつを日本に伝えたのは誰か? それは渡来人、つまり有力な説で言われるところのユダヤ人だった、という話。

そう、また例の「秦氏」が出て来るわけよ。
これは、日本書紀とかにも書いてある話らしい。
大手日本酒メーカーのウェブサイトとかにも結構書いてある。

https://jp.sake-times.com/knowledge/culture/sake_g_matsuotaisya_and_hatauji

秦氏。日本酒。太秦。松尾大社。
じゃあ、彼らがユダヤ人とするなら、その神は?

まあ聖書の神だよね。

それが転じて色々な名前で呼ばれ、それがめぐりめぐって一人の偉大なギタービルダーの純粋な思いによって「Bacchus」となったのであれば、それは僕にとっては、わりとmake senseする話なのよね。特に、日本のキリスト教をめぐる複雑な歴史を鑑みればね。

だから、日本の歴史を通じて「イエス・キリスト」を指し示す名前を持った楽器を使って、日本のキリスト教の歴史をテーマとしたコンセプトアルバム”Jesus Wind”を作った、っていうのは、僕にとっては面白い偶然なんだよね。

もしそれでも気に入らないっていうんであれば、Bacchusのロゴを削って、Jesusって書かれたステッカーでも貼ればいいんだよ。でも、神様の名が書かれたギターをみんなが使ってるなんて、俺はクールなことだと思う。みんな知らずに神を賛美してるってことなんだよ。

それは俺にはまるで、イザヤ書65:1みたいに思えるな。

何より、率直な感想として、一人のクリスチャン・プレイヤーとしてね、ここの楽器は「スピリット的に美しい」ように感じるんだ。なんだろうね。なんか精神的にきれいな印象なのよ、ここの楽器。

 

こんなこと言ってもきっとわかんないだろうな。

でも、四の五の言わずに弾いてみたらいいじゃない。

たぶん、驚くと思うよ。

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