Inter Beeとまだまだ修行中

Inter Bee (インタービー)ってやつに行ってきた。

恥ずかしながら行くのは初めてだ。
別に僕はオーディオ業界の人じゃない。

ただの貧乏バンドマンだ。
だからそれで不思議じゃない。

でも、行くのはそれはそれで勉強になる。
楽しいこともそれなりにある。

 

行った理由は、Calling Recordsでお世話になっているXie(サイ)のリーダーであるMachi先輩が出展していたから、その応援に行きました。

どんな出展かと言うとそれは、Gigarexというイヤモニ、インナーイヤーモニター、インイヤーモニター、の出展である。
イヤモニも今ではいっぱい色んなのがあると思うけれども、Gigarexさんは割と普通のバンドマンでも手が届く価格帯で、ライヴハウスとかのシチュエーションでも手軽に使える、バンドマン目線で実用性のある品だと思う。

僕はライヴの際にどうしてもギターの音を自分の耳、および体、で聴きたいから、イヤモニは使わないんだけれども、専業でヴォーカルをやっていたらきっと使っていただろう。もしそういう機会があればもちろん検討すると思う。

どのページを紹介したらいいのかよくわからないけれども、検索したらきっと出て来ると思う。

(自分のライヴにおけるヴォーカルの酷さを考えると、イヤモニ使えよ、という意見もアリかもしれない。現に前回のアコースティックのライヴとかでは割とまともに歌えていたではないか。アコースティックならモニター環境が、爆音のバンドに比べてやはり良いからだ。でも、バンドの場ではやはりギターを優先したい)

 

いずれにせよ、こういう機会でもなければ、Inter Beeとか見にいくことも無かっただろうから、機会をいただいたことに感謝です。

 

Inter Beeはカンファレンスというよりは、トレードショーと呼んだ方が良いイベントだと思うが、カンファレンス的な要素も多少はある。

この前も某CD Babyの人の本を翻訳したのだが、そこには当然、ミュージシャンがいかにカンファレンスに参加すべきか、という内容もあったが、日本の音楽業界、とくにインディーにまで開かれたもの、という意味において、日本の音楽業界に「カンファレンス」なんてあるのか。そもそも独立した個人によって構成され横に平等に開かれたアメリカあたりの音楽業界と比べ、日本とか(たぶんお隣の国も)の音楽業界は、クローズドで閉ざされて縦の関係だ。

話がそれたが、カンファレンスと言えば、来年はどっか何かの機会にアメリカを訪れなければいけないと思っている。
それで、本当に本当にひさしぶりにSXSWに行くなんてのはどうだろう、とも考えたのだが、
この時期にして既にレジストレーションフィーがすげえ高いし。
10年前の感覚から更新されていなかったから、うわ、高っ、って(苦笑)

もう今では昔のようなオープンなインディバンドの祭典という感じではなく、映画、マルチメディア、ゲーム、コンピューター、起業家、等の大きなビジネスイベントになっているだろうから、今の世界の状況を考えても、企業はともかくとして僕らみたいなインディバンドの人はもはやSXSWには行くべきではないのかもしれない。

たぶん行ってもひどい目に会いそうな気がする。

どっちにせよ、昔の感覚だと費用はすべての面でもっとかかるだろうから、アメリカを訪れるにしても他のルートを考えた方がいい気がしている。

 

奇しくも「日本の企業もSXSWに参加すべき」みたいな講演が今回のインタービーでも行われていたようだ。満席だったけど。

企業が行くような場所に、最先端のインディのバンドの人がきっと行くべきではない(笑)

で、今ではそういったインディのアーティストが集まる場所ってどこなんだ。

もう誰も真面目にバンドなんてやってないんだろ、きっと。
そうじゃない、って言って欲しいが。

まぁこの話はまた別の機会にしよう。

 

 

ともかくも、別に録音や機材に詳しいわけでは全然ない貧乏バンドマンが、ふらふらとInter BEEを見に行った、というだけの話だ。

– マイクを色々試すことが出来て良かった。人前で声を上げるのみんな苦手だと思うけど。俺はそういうの平気だったりするから(笑) もっともあの環境で、フェアな比較が出来るとは思わないが、ぱっと聴きの印象はわかるじゃん。

– ヘッドホンも色々試せた。

– モニタースピーカーも色々聴けた。

– 機材をいろいろ見れた。見るだけ。プラグインでいつも使ってるやつの実機を見て、「おおー、実機だぁ」と感動し、つまみをぐいぐい回すことが出来た。

– 多少は各ブースのスタッフの方のお話を聴けた。だが、どこまで意味のある会話が出来たのかは、自分の修行不足もあり、よくわからない。

– なんか色々のVRとかメディアなんちゃらとかの展示を色々見れた。

– 時代のせいかもしれないし、もともとそういうものかもしれないが、録音関係、音楽制作、プロオーディオ、よりは、映像制作のホールの方がにぎわっている印象だった。

– 会場にいるのはきっと、オーディオ業界の人とか、そういう人たちなのだろうから、そういう人たちの姿を拝見し、人を見ることが出来ただけでも、なんか貴重だった。

– なんか腕のいいバリスタらしいお姉さんに多少コーヒーの講釈をしてもらって、もう閉店なのに無理矢理飲ませてもらって勉強になった。

 

写真、少しは撮ってきたから載っけてみよう・・・

 

SPL Passeqの実機。
プラグインは相当愛用してるから、おおー、ってなった(笑)
なでまわしてスタッフの人に白い目で見られた。

 

SPL Iron Mastering Compressor
これも誰かプラグイン化してくれないかな・・・

 

SPL PQ
これも誰かプラグイン化してくれないかな・・・

他にも色々あった。普段プラグインで使ってるやつの実機。全部つまみぐりぐりしてきた。普段は画面上でしか触れないから(苦笑)

 

64 Audioのイヤモニ。
もう何年も前になるが、ここの社長さんのバンドと対バンしたことがあった。アメリカのアイダホ州のどっかで。これもクリスチャンバンド関係だ。
先日FBのポストで、社長やめて次のことをやる、みたいな投稿を見た気もするが、この方は、YouTubeで、ギターのペダルとか機材のレビューの動画ですごい有名になっている人だ。きっと君も、彼のレビュー動画を見たことがあるに違いない。

 

なんか慶應の人たちだと言っていた気がするが、いわゆる障がいのある人というのか、腕とか義手が必要な人に向けて、義手にする楽器。を、3Dプリンターで実験的に作ってみた、みたいなやつ。
MIDIになっていてBluetoothでガレージバンド上のソフトウェアインストゥルメントを鳴らしていた。
なんでも、使用者であるお子さんというか生徒さんから、「かっこいいのがいい」「武器みたいのがいい」と言われてこういうデザインになったらしい。しかし学校側から「武器はちょっと」みたいに言われて、ある程度おとなしいデザインに落ち着いたらしい。

突っ込みどころは多々あるし、楽器としてもどうかと思うところは多々あるのだが、その「武器みたいな」発言といい、義手を楽器に、という着想といい、考えさせられる要素が多かった。
つまり、理想の楽器って何なのか、ってことについて。

3Dプリンタで作ったものがダメとは言わないが、もっと官能的に楽器としての芸術性とかクオリティを高めていってもらえたら、とか思わないでもない。その意味で、本職の楽器を作るメーカーさんとかの中で、頭の柔らかい人が、手を貸してあげられたら、と、願ってしまったりする。

ああ、これだね。ここにあるMusiarmっていうのだと思う。
http://embodiedmedia.org/

演奏の動画とか載っけておいてくれよ、とは思うのだが。

でも、現状でも、これでソフトシンセとか鳴らしたら、パフォーマンス的に面白いと思うから、使いたいっていうアーティストさんはきっといるんじゃないかな。(誰かImogen Heapあたりに教えてあげたら良いんじゃないか・・・)

 

かの有名な(海外で評価が高いのか?)Sankenのマイク。
確かに今日いろいろ試した中では、かなり印象良い方だった。(偉そうに言ってスミマセン)
だが、かといって自分の声や用途に合うかと言えば、それは別の話・・・

 

マイクの展示の中で、後、記憶に残っているのは、見た目のインパクトのせいかもしれないが、Aston Microphoneってやつ。値段もわりと安かったし・・・

でもね、やっぱり正直なところ、自分に合うマイクって、定番も含めて、やっぱりなかなか無いなっていうのが率直な印象かな。
定番のやつ、過去に使ったことのあるやつ、いろいろあったけど、あの環境でフェアな比較なんて出来ないのはあるけれども、やっぱり、「ああ」って。でもそれらはここには書かない。

 

それはたとえばモニタースピーカーひとつ取っても同じでね。

素朴な疑問なんだけれど、モニタースピーカーってやつは、本来、フラットで正確な音、であるはずなのに、それぞれにまったく音色が違うのは、どういうことなのかね。それは、同じメーカーのモデルであっても、それぞれに全然音が違ったりするから、どういうことなんだ、と。フラットで正確だったらどれも同じような音がしてしかるべきじゃないのか、っていう。現実にはそうはいかない、ということなのか。

もちろんその理由はなんとなくわかってて、ひとつは音ってのはそんなに簡単なものじゃない、っていうこと。
あとは、何をもって「正確」と言うのか、つまり、人によって、作る音楽によって、聴きたい音のポイントはそれぞれに違うってことだろ? たとえ「フラット」なんて言っても、そのフラットの「焦点」の合わせ方は、それぞれにあるわけだ。これが周波数の話でなければ、位相の話なのか、そのへんは俺はわからん。で、それが、その人の音の作り方であり、イメージであるわけだ。その完成像をしっかりと見ることのできるスピーカーが、その人が仕事がしやすいスピーカーなんじゃないか。もちろん、いわゆる定番っていうのはあるにしても。

 

僕の生活上の希望というか願望の中に、部屋に置いてあるスピーカー、もうちょっと大きめの良いやつが欲しい、っていう希望があって。
それこそ、昔は、もうちょっとおっきなモニタースピーカー持ってたんだけど。
それは結構気に入ってたんだけど。とっくに手放しちゃって。

今はFostexのちっちゃいやつで全然問題なくやれている。音も決して悪くない。ぶっちゃけ音は見えるし、バランスも取り易い。部屋のせいもあるとは思うが。

どうせ「本当の低音」なんてのは、ちゃんとしたスタジオのでっかいやつじゃないと聴こえないしね。だったら低音がちゃんと出るヘッドフォンで確認する方がまだいいじゃない。距離感とかわかんないから怖いけどさ。

でも、もうちょっとおっきなモニタースピーカー欲しい、って言っても、まずは出世して、もうちょっといい部屋に引っ越す方が先だから、なんとも・・・つらいです、かなり。
かと言って引っ越したとしても、そこで部屋の鳴り方が合うかどうかは、わかんないしね。合う部屋を見つけないと。

ある程度おっきな音で、ちゃんとしたスピーカーで、音楽を聴くってことは、すごい贅沢ですよ、やっぱり。
それだけあれば幸せに人生やれるって気がするもの(笑)

でも、じゃあ、これっていうモニタースピーカー、今日聴いた中であったかって言われると、どうかな・・・Focalの中でひとつ、これならまあ、っていうのがあったくらいか。(すごい偉そうですみません)

 

あとはバリスタのお姉さんに、コーヒーの真髄を教えてもらおうと思ったけど、大して答えてくれなかった(笑)
いや、いきなり真髄を聞く方が間違っているが(汗)
店に3年くらい通えば少しは教えてくれるかもしれないが、それなら自分でバリスタ志してコーヒー屋で働くとか修行する方が早いしな。

たとえ安い豆とか粉でも、おんなじような方法で淹れても、淹れる人によって味がこんなにも味が違うのはどういうことだ、と。

でもそれを聞くなら茶道のお師匠さんとかに聞いた方がいいのか。

愛があれば美味いのか。
嫁が作ってくれたコーヒーはなぜ美味いのか。
「そんなのわかりきったことじゃない!」
笑われるよな。
でも、不思議だと思わないか。

 

オーディオの機材や性能や使い方にしても、ブースで説明をするスタッフの方は別に本職のオーディオエンジニアってわけじゃないだろうし、そもそも100回その店に通うか、さもなくばやっぱり弟子入りする方が早いという話だが、スタジオでインターンやるには歳を取り過ぎているし。だから若い頃の教育は貴重なのだよね。最近、身に染みる。

誰に聴いても、基本とか定番のメソッドは教えてくれても、もっと本当のところは教えてくれない。そりゃそうか。

答えはとっくにわかってて、音の向こう側にいるのは人間だってこと。
こういう場に来てもそう。
ブースにいるオーディオ機器のメーカーの方々。
イベントに来ているその業界の方々。
僕はダメ人間のバンドマンだから、ビジネスなんて出来ないし、そんな大人のビジネストークに混じることさえ出来ないが、
そういった人たちを見て、多少はわかることもある。

だから、人に聞くよりはやっぱり、人の上にある「霊」(スピリット)に聞く方が僕にとってはよっぽど早い。
コーヒーでも同じことだ。

バリスタの姉ちゃんがコーヒーについて実際それほど真剣でなかったとしても、その姉ちゃんの人となりがコーヒーの美味さを引き出す才能であるのと同じだ。

だから、道具を選ぶ際にも、道具に込められた人となりや、そこに込められた「霊」を見極める方がよほど早いし、その後ろ側にいる人を見極める方がいい。

そのために人間的なコミュニケーションを取るのが本道だとは思うが、自分の場合はそういったコミュニケーションがまったく取れないため、霊を通じた方が早いというおかしな状況に、昔っからずっと置かれている。

でも、要するに、そう考えるとわかる。
人と人とのコミュニケーション、必要な情報のやり取り、そもそも自分自身の中ですら、必要なものの分析と把握、が、出来ていないから、人は定番とか、おすすめ、人気のもの、に頼ることになる。
本当に必要なコミュニケーションと情報のやり取りが、人と人との間で行うことが出来れば、もっとそれぞれに本当に必要としているものが見えてくるはずだ。

 

みんな、その「官能」とか「欲求」については、追求、みたいなものに関しては、もっと真剣に、貪欲になった方がいい。
それは、他人の目から見てどうこうではなく、自分の中にある欲求ってことに対して。
もちろん僕だってぜんぜん偉そうなことは言えないが。

自分自身の魂の声が聴けないやつに、
「音」なんていう計り知れない手強いものが聴けるだろうか。
霊の声を聴くことなしに、
「音」に込められたメッセージを正しく扱うことなど出来るだろうか。

オーディオ的に正しい、間違ってる、ってことじゃない。
その「声」を伝えるってこと。
に、重点を置いてきたつもり。

そう思うと、僕に必要なものって、やっぱりかなり、限られる。
定番とか標準は、あんまり必要ない。
安いものでいいんだけどね。

録音機器の歴史や変遷についても、
ロックの歴史ってものについても、
そういう目線で捉えて、いつでも見直す努力をしているつもりだし、そう努力したい。

こういう話をわかってくれる人がいたら、たとえ無名のバンドマンの戯言だと笑ってくれてもいいから、ぜひ友達になってほしい。

 

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