Sakura Day 桜のラブソングMV

さて、”Nabeshima”アルバムから、また新たなミュージックビデオが生まれました。

これは季節ものです。
なにしろ桜の曲なので。

“Nabeshima”の収録楽曲の中でも、この”Sakura Day”は、自分たちでも思い入れの強い曲ではありますが、ビデオをどうするかについてはずっと迷っていました。

けれど、思いのほか、世界中に散らばるファンの皆さんから、この曲に対する反響が大きかった。

そして、もうすぐ春がやってくる。桜の季節がやってくる。
なので、MVを作るなら今しかない、と思い立ち、時間のない中でなんとか計画しました。

早咲きの桜を求めて、2月の後半に、伊豆を訪れ、満開の河津桜をバックに撮影しました。

 

こちらになります。

 

Videography: Shinichi Ohara (photoshin.com)(Except for personal cellphone footage)
Direction: Tak Nakamine

 

さて、昨年リリースした”Nabeshima”アルバムの中でも、この”Sakura Day”は、たくさんの人に「この曲がお気に入りだ」と言ってもらうことの多い曲でした。
それは僕たちにはちょっと驚きで、なぜかというとこの曲は日本語で歌っていて、とても日本的な繊細な感覚に基づいた曲だったからです。それが海外のファンにも好評だったことに、少し驚きました。

“Nabeshima”に収録されている楽曲はすべて特別なものです。どの曲も、それぞれの形で自然に、「イエス・キリスト、または、ロックンロール」についての信仰を表現しています。

けれどこのSakura Dayは非常に個人的な曲です。
少し前にこれもミュージックビデオを発表した”The Garden”も同様に、パーソナルなラブソングであり、その意味では歌詞が日本語と英語という違いはありますが、この2曲は対になっている内容の曲だと言えます。

これは、伊万里音色(Imari Tones)の音楽の起源を考えると、ごく自然なことでもあります。伊万里音色の音楽は、ToneとMarieがティーンエイジャーの頃に出会った瞬間に生まれたものだからです。

それと同時に、これはこの日本という美しい国で、信仰を持って生きるということについての曲でもあります。
それは日本のキリスト教の、時に悲劇的な歴史を下敷きにしたものだと言うことも出来ます。

 

それらの感情を、桜に託して曲にしたものです。
桜というのは、日本では儚い美しさの象徴であり、生と死を象徴するものでもあります。すぐに散ってしまうものだからこそ、桜は美しいものなのだということを、日本人は理解しています。けれども春が巡ってくるたびに、桜はまた咲き誇り、巡り行く営みと、命の甦りを象徴するのです。

人間の歴史には悲劇がたくさんあり、世界は様々な悲劇で満ちています。けれどもそこにはいつだって希望があります。永遠に続くものは何もない、それは確かに事実です。しかし、たとえ失われたように思えたとしても、愛は生き続けます。春が訪れ、桜が咲き誇るたびに、その淡い美しさは、私たちにそのことを思い出させてくれるのです。

 

そしてまた、この曲はハードロックやヘヴィメタルではない、素朴なポップソングですので、日本語で歌った、ごく日本的な内容の楽曲ということもあり、ぜひ日本の皆様に届くといいなと願っています。

 

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