君だけのヴィンテージTube Screamer

 

思わせぶりなタイトルです。

僕の中でひとつ仮説があって、それは「性能の良いオーバードライブとか、用途に適したオーバードライブは存在するが、『ヴィンテージのオーバードライブ』などというものは存在しない」というものだ。

これはギターでもそうだし、あらゆるものに共通して言えることかもしれないが、「ヴィンテージサウンド」みたいなものは幻のようなもので、それは人が作り出したり、演奏する手が作り出したり、場が作り出したり、そのように心の中にあるものではあっても、決まった形はない。そしてたぶん、その定義は人によってまったく違う。

 

僕は、ある程度の年齢になってから、自分にとっての『ヴィンテージ』と言える音を探していたのかもしれない。
ギターやアンプ同様に、「ヴィンテージ」と言えるオーバードライブを、僕も無意識に探していたのではないかと思う。
けれども、「自分にとってのヴィンテージ」は確かにあったかもしれないが、一般的な意味での「ヴィンテージサウンドが出るオーバードライブ」なんてものは、たぶん存在しないのではないか、という考えに行き着いた、かもしれない。
あるいは、この意見は、また変わるかもしれないけれど。

 

エレクトリックギター、エレキギター、という楽器には多様性がある。
そもそも形からして決まっていない。構造も必ずしも決まっていない。なおかつ、電気的な処理によって音が大きく変わる。使用するアンプやスピーカーキャビネットによっても大きく変わるし、必ずしもアンプで出力せずとも、ライン入力で録音することも出来る。

ひとくちに「ギター」「エレクトリックギター」と言っても、人によって想像する音は様々だ。
これは、形も構造も基本的に決まっている一般的な楽器からすると、考えられないような多様性だと思う。

 

オーバードライブ、オーバードライヴ、は、ギタリストにとってもっとも多用するエフェクターだと考えられる。
けれども、ギターの音がそのように多様性のあるものである以上、オーバードライブと言ってもその使い方は人によって様々だ。

 

僕のオーバードライブの使い方はこんな感じだ。
僕は基本的に、自分のバンドにおいては、古臭いタイプのハードロック、ヘヴィメタルを演奏している。
それはモダンなメタルというわけではないので、ハイゲインのアンプは必ずしも必要がない。むしろメタルコア系のバンドが使っているようなハイゲインアンプでは演奏のニュアンスが出しにくい。

なので、ローゲインとは言わないまでも、ミッドゲインくらいのアンプ。
自分は「クランチ」と呼んでいるが、このクランチという言葉の定義も、人によって随分と違うみたいなので、JCM800程度、ないしは、それにプラスアルファくらい、のゲインがあればいい、という言い方になると思う。

その「ミッドゲイン」くらいの適度に歪ませたアンプを、オーバードライブ/ブースターでプッシュしてハイゲイン領域まで持っていくのが、僕のスタイルだ。
オーバードライブで単純に無駄な帯域をカットするだけではなく、ペダルでもある程度歪ませて、キャラクターを作り、強めにブーストすることになる。

 

ハイゲインアンプをTS系のオーバードライブでプッシュ(シェイプアップ)する使い方は有名だが、そういった使い方よりも、ペダルのゲインの割合が多いぶん、僕のスタイルでは、ペダルの色が出音により影響することになる。
なので、どのような個性を持ったペダルを選ぶのか、それは、僕がギターの音作りをする上では、かなり大切な要素だ。

なので、僕は、だいたいいつも、より良い、より自分の用途に適した個性を持つオーバードライブを探している。

けれども、自分にあったものはなかなか見つからない。
ものすごく見つからない。
はっきりいって、ぜんぜん無い、というのが正直な感想だ。

 

こんなにも「無い」とは思わなかった。
だって、世の中には、「オーバードライブ」のペダル、エフェクターなんて、星の数ほど存在するのだ。
オーバードライブは、エフェクターの中でもいちばんの花形と言える分野だ。
世界中のメーカーが、ビルダーが、規模の大小を問わないそういった作り手の人たちが、数知れないオーバードライブのペダルを作り出している。

だから、よりどりみどりじゃないか、と思うのだが、現実には、僕の用途に適したものは、本当に、全然ない。

 

では、これまで、どうやって音楽を作ってきたかと言うと、なんかの縁で、直感みたいなもので、たまたま、自然と、別に探さなくても、手元に「特別なもの」があったのだ。

それは、運命の導きとか、偶然と言えるし、あるいは神の導きかもしれない。

それらは大抵、有名なもの、とか、定番、とか、高価なもの、ではなく、世間一般であまり知られていない製品が多かった。

それらは、なんか、似てるものが全然ない、といったような個性を持つ製品だった。

 

そういった、運命とか偶然とか神の導き、で出会えたものは、特別なのだろう。

けれども、「それだけじゃつまらないよな」と思って、もっと探してみよう、追及してみよう、と欲が出る。
それで、自分でいろいろ調べて試してみるのだけれど、そうすると、自分に合うものは、本当にびっくりするくらいに世の中には無い、ということがわかり、愕然としてしまうのだ。

 

 

世の中にある、マーケットに出回っているオーバードライブは、いくつかの種類や、タイプに分類することが可能であると思う。

いちばんメジャーなのはTS系と言われるものではないかと思う。
要するに、Ibanezのチューブスクリーマーと、そこから派生した、それに類するタイプのオーバードライブのことだ。
なんというか、言うまでもない、というやつである。

身も蓋もない結論から言ってしまうと、僕は、このTS系ってやつで、いいんじゃないかと思っている。これが、いちばんギターにとっては自然なのではないかと思っている。
ただ、僕はいわゆる普通のTube Screamerでしっくりきたことは無いし、TS系のもうちょっとモダンなものと言われる製品を弾いてみても、やっぱりしっくりこないことがほとんどだ。

だけれども、結局僕は、このTS系を、もうちょっと自分の用途と好みに合わせてチューンナップしたものが、一番いいのではないかと考えている。
ただ、自分の好みや用途に合うものはすごく少ない、というだけの話だ。

そんでもって、世の中には、このTS系を様々なテイストにチューンナップしたものが、数え切れないほどあるので、探すのが大変なのだった。

 

それと似たようなところで、OD系というものがあると思う。
これはBOSSのOD-1やSD-1を起源にしているものではないかと思う。
僕はあまり詳しくないのだが、これは回路とか、実際はTS系とそれほど違いは無いらしい。
クリッピング回路が、非対称、だっけ? なんかそういう違いあるらしい。僕は知らん。
ただ、自分の認識では、TS系よりも、SD-1の方が、若干クセが強いのではないかという印象を持っている。
そのせいで、ブースターとして使う場合には、TS系の方がしっくりくることが多いように思う。

僕はこのSD-1というやつは所有していない。定番だし、値段も安いのだから、ひとつくらい持っておいていいのではないかと思うけれど、そもそもあまりお金がある方ではない。
パソコンの中にはPlugin Alliance/brainworxによるシミュレーターのプラグインが入っている。結構優秀なシミュレーターではないかと思う。それを弾くと、いいな、凄いな、さすが定番だな、と思うものの、やはりちょっと自分には合わない感じがするのだ。ちょっと上のミッドに邪魔な成分があって、それが鬱陶しい、という感じかな。いかにもロックぽい、それっぽい音を出すにはいいかもしれないが、でも、なんかやっぱり自分には違う感じがする。
MOD品も含めて、YouTubeとかでデモ演奏を見てみても、やはり好みではない、という感想になってしまう。

これほどの定番なのだから、ギター弾きである以上は一台所有するのは義務かもしれないが、それでも、好きでもないものを狭い部屋に置いておくのにはなんか抵抗があるのだ。ごめん、偏屈で。

 

あとは、なんかしらんが、トランスペアレント系というものもあるように思う。
これはつまり、ギターの音をそのまま、変えずに出力する、という趣旨ではないかと思う。
なぜトランスペアレント、透明、かと言うと、ギターの音をあまり変えずに出力する方が、ギター本来の音が生きる、だから良い、とされているのだと思う。

だが、僕のような使い方、音楽性、ジャンル等の方向性から言うと、これはほとんどの場合、逆になってしまう。
オーバードライブの利点のひとつは、ギターの無駄な音域を削ってくれるところにある。
たぶん、トランスペアレント系のオーバードライブは、この無駄な音域を、あまり削らないものが多いのではないだろうか。
その結果、僕は逆に、「不自然」だと感じてしまうのだった。

また、「いかにも自然ですよ」というキャラクター付けが、逆にあったりするようにも思う。それは、全然自然ではないではないか、というように僕は感じてしまう。
結論から言えば、僕はTS系の方が、ギター本来の表現として、自然に近いのではないかと思うのだ。

だが、もっといろいろ試していけば、トランスペアレント系のペダルの中にも、自分に合ったものがあるのかもしれない。
トランスペアレント系と言われるオーバードライブは、なんかわりと、「ブティック系」と言われる小規模メーカー、個人ビルダーの作品が多いように思われ、それらのものは、大抵、見た目がかわいかったり、魅力的なものが多いので、購買意欲をそそられるのも事実だ。

 

またよく言われるものにクローン系というものがあるかと思う。
これはKlon Centaurを起源とするものだと思う。
これも説明するまでもなく、定番かと思うが、なんかしらんが僕は縁が無いようだ。
ジャンル的に違うのかもしれない。

楽器屋さんで、ケンタウルス系とか、klon cloneと言われるものを弾いたことは何度もあるはずだが、比較すると僕はだいたいいつもTS系のペダルに軍配を上げてしまう。
悪くないな、と思うのだけれど、なんかいまいち違う感じがするのだ。
それは、確かに程良いレンジ感であるものの、ハイエンドはなんか落ちているようだが、そのぶんハイがちょっとうるさいと感じたり、迫力はあるがちょっと音圧も押し付けがましいな、と思ったり、全体にちょっといなたいな、と感じたり、そういうところかもしれない。
どちらにしても僕にはドンピシャとはいかないのではないだろうか。

 

あとはBlues Breaker系っていうのもあるように思う。
これは、1990年代に作られたMarshallのBlues Breakerペダル(初代)を起源とするものかと思う。
有名なところでは、JHSのMorning Gloryとか、Analog ManのKing of Toneとかがあるらしい。
これも、ギター本来の音をそれほど変えない、プレイのニュアンスが出る、いいものである、とされている。

これについては僕はよくは知らない。覚えている限りでは、Morning Gloryも試したことはない。
ただ、手元に、オリジナルのMarshall BluesBreakerのペダルがあるので、それは知っている。
とても良いものだが、自分のバンドで使うには音が細すぎる、あるいは軽過ぎる、という結論になってしまっている。
なので自分には合わないんだろうな、と考えて、それ以上追及していない。
ただ、好きか嫌いかで言えば、結構好きな音である。
こういう言い方はアレかもしれないが、趣味のいい音だなと感じている。(逆に言えば、僕にとっては趣味の領域に存在する音なのかもしれない)

 

他にもいろいろあるんだと思うが、僕は知らない。あるいは忘れた。

 

大手のメーカーや、老舗のメーカーが出しているものもあるけれども、
なんか、ブティック系、みたいなものもある。

また、そのブティック系の中にもいろいろあると思う。

 

ブティック系の、値段がお高いやつの中に、すごいキラキラ系があると思う。
これは、どちらかというと日本のビルダーさんに見られるテイストだ。
理由はしらないが、なんかキラキラした見た目のものが多いように思う。
キラキラステータス系、と呼んでいいだろうか。

いくつか試してみたことがあるが、ものすごい性能だ。
高域の反応がものすごく良くて、シャキっとしていて、ものすごく音が抜ける。
すごくハイファイで、かといって、音も太い。
出力も高いものが多い。
なんか足元が数センチ、浮いたんじゃないか、っていう感覚すらある。

基本性能が高く、これはさすがに日本人ならではの突き詰めた製品作りだと思わせる。
日本人はこういうの好きなんだと思う。

だが、残念ながら、これらのキラキラステータス系の高性能なペダルも、僕にとっては実用性はあまり無いものだ。

これらはどちらかといえば性能のための性能という感じがする。
僕のギターに必要な表現、必要な帯域は、たぶんそこじゃない。
確かに音圧はあるかもしれないが、僕に必要な、ハードロックやメタルに必要な音圧は残念ながら無かったりする。
それに、僕はもうちょっと素朴な音でいい。
どうだ、すごい性能だろう、ってやるためにギターを弾いているわけではないので。

音楽性とか、アンサンブルとか、スタイルとか、そういった条件が合えば、すごく良いものなのだろうけれども、たぶん僕には縁がない。

 

 

また、それらのブティック系や、トランスペアレント系などにも見られる現象だけれど、
キャラクターが完成されてしまっているオーバードライブ、というものが結構ある。わりと、ちょくちょくある。

これは、EQの感じとか、コンプレッションの感じとか、なんかしらんが、最初から「完成品の音」が出てしまうペダルのことだ。

これは、やっぱり、時代というか、すごく多いと思う。
で、なんか、世間で評判のいい流行りのペダルって、だいたいそんな感じのように思う。

これはどういうことかというと、ペダルビルダーにとって、こういった、いかに完成品の音を作り上げるか、そしてその方向性を、いかに売れ線の、世間一般のギタリストたちに受けるものにするか、というのが、商売上の秘訣であり、また能力や才能の基準になっているのだと思う。

だがそういうのは、僕は、なんかキャラクターが鼻についてしまって弾く気にならない。
最初からそういうキャラクター付けとか、表現の方向性が作られてしまっていると、自分の表現が出来なくなってしまう。

用途に合えばいいのだろうけれども、現実には合わないことが多い。
でも、こういう製品が多い、ということは、世の中は、「そういう方向性」の音楽を鳴らす人しかいない、ということを示しているのかもしれない。

音を鳴らす前から、人の目を気にしているのであれば、僕は別にロックを鳴らす必要は無いと思う。
ユーチューバーやインスタグラマーになればいいのだと思う。
あ、だから世間には、ユーチューバーや、インスタグラマーが溢れているのか。

 

できれば、というのか、弾き手に対して、挑戦してくるような製品は好きだ。
挑戦、なんていうとおこがましいかもしれない。
弾き手に対して、「おまえはこれをどうやって使うんだ」と、課題を投げかけてくるような、難しい道具が好きだ。

だから、僕が好きになるオーバードライブは、(アンプでもギターでもそうだが)、わりと、セッティングや使い方が難しいものが多い。
それは別に、ツマミやコントロールの数が多いという意味ではなくて、用途や使いこなしに対して、課題を投げかけてくる、みたいな意味だ。

でも、結局は、単純に相性の問題だと思う。

 

僕は、若い頃から、自分の音を出すために、Albit/Cranetortoiseの製品に何度となくお世話になってきた。あそこの製品は、とても個性的であると思う。真面目で実直だが、かといって、結構ぶっとんでいてエスクトリームだ。こんなのどうやって使えばいいんだよ、みたいな製品が多い。

また、2016年以降は、足元にあるメインのオーバードライブは、Shoals Overdriveというアメリカの個人ビルダーが作ったやつが、ずっとメインで居続けている。
これは、なんか、よくわからん。音の傾向はTS系とOD系の中間のどこかにあるような気がしている。ある意味、使いやすくしたOD系なのかもしれないとも思う。

 

そのShoalsが、実に自分に合っているので、問題は無いのだが、「もっと」と思って、「より良いものはないだろうか」と思っているので、このShoalsの「元ネタ」があるのであれば、ぜひ知りたいし、似たような傾向の製品があるのであれば、ぜひ知りたい。
けれども、現在のところ、僕は、似たような傾向の製品を知らない。

(設計をコラボレーションしたとされる悪名高いビルダーScotty Smith氏の”Manticore”に興味はあったが、操作系統は似ているものの、やはりケンタウルス系ということで、自分の用途とは違うようだし、レビューを見ても「ハイファイで冷たい音」ということで、それは可変幅の広いハイファイなCentaur系のお化け、なのだろうと推測している。なのでやっぱり、違うかな、と。そう思っているうちに、Scotty氏のProAnalog Deviceは、またも問題を起こしてクローズしてしまったようだ。)

 

より、その先の「未来の音」を作り出したいと思っているので、試行錯誤しているし。
また、”Nabeshima”を作るにあたって、その前に、2017年から2019年にかけて、厳選しながらいくつかのODペダルを手に入れた。(あまりお金ないインディのバンドマンだから、ほんのいくつか、だけなんだけれども。これが本当に凝る人だったら、100個くらい集めてしかるべきだろう。)

 

過去にもブログで、その手持ちのオーバードライブについて、こんな感じ、とかレビューぽいことを書いたことはあるが、
今にして思うと、あまりわかっていなかった、あるいは、もうちょっと弾き込んだ今なら、もう少しわかっていることがあるので、書き記しておきたい。

 

まずはShoals Overdriveだ。
Heavy Lid Effectsというブランドのものだ。
このブランドは、このShoals Overdriveと、Sheffield Fuzzなる製品を販売した後、数年たたずに姿を消してしまっている。

YouTubeなどで動画を見ると、このSheffield Fuzzっていうのも、すごく好みの音をしているので、機会があれば手に入れたいくらいだが、今のところ、その予定も、予算もない。あるいは僕は生涯ファズには縁が無いかもしれない。(もちろん過去にいくつか所有したことはあるが)

 

これも何度も書いているが、Shoalsはすごくセッティングが難しいペダルだ。
自分は、かなりの広範囲で、どんな音でも出る、と感じているが、その逆に、繊細にセッティングしていかないと、あまり良い音が出ない。
なので、ほとんどの人は、このペダルの可能性に気付かないままで、「なんかぱっとしない」と判断してしまうのではないかと思う。

僕が思うに、しょせんオーバードライブなんてものは、基本的にはどれも似たようなもので、あとはセッティング次第で、性能を引き出すかどうか、みたいなところがあると思う。演奏内容そのものが大切、と言ってしまえばそれまでだが。
逆に言えば、簡単なセッティングで使える音が出る機材は、重宝される、とも言える。定番とされる機材のほとんどは、そういったものだろう。

で、Shoalsは、そうした「重宝される」機材とは、まるで逆だ。
繊細に丁寧にセッティングを詰めれば、どんぴしゃでニーズに合った音が出るが、セッティングを詰めないと、多くの場合にはぱっとしない音になってしまう。(その意味ではライヴ向きではないかもしれない)

 

Shoalsの気に入っている点は、まずはレンジ感として、低音の削り方が絶妙であること、および、ハイエンドの出方/削り方も絶妙で、あたたかい音をキープしていることだ。
決して、めっちゃ抜ける音というわけではないが、かといって必要十分には抜ける。かといって、いなたいキャラクターで、あたたかい出音だ、ということだ。

ローはかなり削れるのだけれど、かといって、メタル的なローミッドや、メタル的なローエンドは、「なんか知らんけれどもある」のだ。これは、よくわからん。
コンプレッション感も絶妙で、ダイナミクス的な反応自体は悪くないのだが、かといって、メタル的なパワー感につながるコンプレッションは、ドンピシャでそこにあるのだった。これも、よくわからん。

気に入っているのは、わりとがっつり歪んでくれることだ。
単なるクリーンブースターではなく、クランチアンプの歪みを、さらに密度の高いものまで追い込みたい僕のスタイルとしては、これくらい「がっつりと」歪み成分を乗せてくれるブースターは貴重だ。そのキャラクターが、また僕の注文通りのものなのだ。理由はよくわからない。

決してクリーン系が苦手なわけではないが、けれどもやっぱり、クリーンなセッティングにしてもキャラクターが付いてしまうと思う。いなたい系のキャラクターが。だが僕はそれも好きだ。

操作系統が独特で、また、出力も決して大きくないと思う。これは、逆に言えば、無理していない、ということだと思う。クリーン系の音を作ろうとすると、出力は小さくなる。けれど、そこを理解して使えば、可能性はすごく広がっていると思う。

何度も書いているが、もっとも特徴的なのは、DRIVEのつまみで、歪みの深さと同時にローの出方をコントロール出来ることだ。これが、僕にとっては、あらゆるジャンルに対応できるような、無限のキャラクターを作り出す可能性を与えてくれる。
これが、なんかしらんが、どのセッティングにしても僕の好みとニーズに合っていて、「どの曲でもこれでいける」と思えるのだ。つまり、自分の最近の曲でもいけるし、昔の曲でもいける、メタルぽい曲でもいけるし、グランジぽい曲でもいけるし、軽い曲でもいける、バラードもいける、みたいな。

 

僕はこれを、”Jesus Wind”アルバムでメインとして初めて使い、”Overture”でも使い(でも、壊れていた状態だった、笑)、そして、これから発表する”Nabeshima”でも使った。

“Nabeshima”の24曲中、たぶん19曲のバッキングで使っている。2曲はアコースティック/インストで、3曲で他のペダルを使った、だけだ。
ギターソロでも、ソロのある19曲中、17曲はShoalsを使ってしまった。

ただ、”Nabeshima”の録音を前にして、オペアンプを標準的なJRC4558Dから、より高性能で自分の好みにも合ったLT1498に変更して、より「未来的」にしたことは事実だ。そのことは以前にもブログに書いたと思う。

 

このように録音制作においては、あまりにも自分の好み、ニーズ、注文に答えてくれるので、このままいくと、なんだかんだ、こいつをメインで使い続けることになってしまうと思う。
いや、気に入っているから、いいんだけどね。
ただ、ずっとこのままで、いいのかな、みたいな(笑)

あとは、レコーディングではばっちりなんだけれども、ライヴで使う際に、音抜けやパワーの面で、他の高性能なペダルと比較して、「やや引っ込む」きらいがあるのも事実で。

これは、Shoals特有のキャラクターや暖かみを得るために、音を「プラスしている」「足している」のではなく、「マイナスして」「カットして」作っているからなのではないかと推測している。

これは必ずしも悪いことではない。
結局、音なんていうものは、不要な部分を削って作るものだと思うから。
それに、すべてにおいて完璧、とかじゃなくて、なんか欠落があるから、それが個性になる、みたいな方が、人でも道具でも自然だと思う。

 

けれども、そのように自分にぴったりなキャラクターがあると同時に、ライヴの場においては、そのキャラクターを引き換えにしても、もっと結果につながるものがあるかもしれない、と思っているので、試行錯誤を今後もすることになるだろうと思う。

また同時に、今後、さらに作品を作っていくために、より「未来の音」を求めていきたいと思っている。

それらの候補として、いろいろ探しているし、また下記の、手持ちものに関しても、その候補であり、それらの使い方を研究しているところだ。

 

 

さて、僕は”Nabeshima”を作るために2017年から2019年にかけて、オーバードライブについて試行錯誤していたけれど、その中でうっかり手に入れてしまったのが、この”Baked Mod”というやつだ。

TS9のKeeley Mod、厳密に言うとMammoth ElectronicsのKeeley Modの、Baked Modだ。ややこしい。

で、これは、なんで「うっかり」手に入れてしまったかというと、結局、その”Nabeshima”の制作において、僕はこのBaked Modを一回も使わなかったからだ。

僕の中では、ボツになっていた。
それは、僕はこのBaked Modに対して、「低音が出過ぎる」「その結果、ミッドの突出に味が無く、野暮ったい」「なので、使えない」と判断していたのだ。

 

しかし振り返ると、僕はこのBaked Modや、Keeley ModのTSに対して、かなり気に入って手に入れたはずだ。

僕は何日もかけて、楽器屋さんをいろいろと巡り、結構それなりに、オーバードライブを試したように記憶している。店員さんごめん。

その中で、TS系、モダンTS系、かっこいい系、売れてる系、新しい系、トランスペアレント系、ブティック系、国産系、ケンタウルス系、とか、いろいろ試したが、「どれも違うな〜」とか言っていて、最後の方で、TS9の「Keeley Mod」(Mod PluSだったと思う)ってやつを弾いたら、なんかしらんが、そのケンタ系とかブティック系とか、それらと比較しても、「こっちの方がいいじゃん」と思ったのだった(笑)

これって、たぶんギャグとして通用する話だと思う。たとえMOD品とは言っても、TSってあまりにも定番なわけだから。結局それかよ、みたいな。

で、店員さんに「ハードロックだったら、もっとゲインの高いのありますよ」と言われて、Baked Modを紹介されて、弾いてみたら、「うん、確かにこっちの方がいい」って、なった。笑。

 

だから、それくらい、色々試してたどりついた物、のはずなんだけど、実際に現場で使ってみると、「低音ちょっと出過ぎ」と感じた。

なので、うちでは、結局補欠だった。

 

でも、最近、やっと気が付いた。
オペアンプ替えてみよう、って思い立った。
なぜ、今までそれを試さなかったのだろうか。

 

蓋を開けてみたら、案の定、オペアンプはソケットに載っていた。

で、この”Baked Mod”ってやつは、もともと、Robert Keeleyさんの趣味で、RC4558Pっていうオペアンプが載っている。

でも、僕は、これじゃない方がいいと思った。
確かに、低音も太いし、音もスムーズだし、密度の高い音が出るし、ギター本来の音を出してくれる、凄みみたいなのはあるんだけれども。

でも、僕はなんか、低音が邪魔なので、いろいろ替えてみたら、そっちの方が良かった。
ぶっちゃけ、普通のJRC4558Dの方が、僕はまだいいと思う。
そのへんは、なんでこれにしたんすか、って、キーリーさんにちょっと聞いてみたいところだ。

 

で、ハイファイなやつとか、色々試したんだけど、結局やっぱり「あれ」が一番いいという結論になった。あれですよ。秘密ね。でもモダンなやつだよ。

そしたら、ほとんど自分にとっては理想のチューブスクリーマーになっちゃった。笑。

ハイファイだし、音は太いし、かといってギター本来の素直な音を、高い密度で出してくれるし。
普通のTSよりレンジ広いし。低音出るし。かといって出過ぎないし。
しかもBaked Modeはゲインが高いから、僕のニーズに合うし。
なんか、今までは、ゲインを上げていくと、「むしろ使えない」と感じていたけど、なんかしらんけど、今ではゲインをフルアップしても、「いいね」みたいになった。理由は不明。

あと、なんかやっぱりBaked Modは、ベイクト、っていうくらいだから、「焼けた」感があって、そのハイゲインの焼けた感じが、良い感じの飽和感や、「味」「キャラクター」につながるようで、僕の用途には合っているみたいだ。

 

オペアンプもモダンなやつだから、間違いなくハイファイ系のTSなんだけれども、これはある意味、僕にとってのヴィンテージかな、と感じた。

なので、うわ、ただオペアンプを変えれば良かったのか、と、それにやっと気付いて、爆笑している。

たぶんこれは、僕にとっての決定的なTSだ。決定的な一台だ。
録音での音作りを考えると、Shoalsには及ばないかもしれないけれど、ライヴではこっちが勝つかもしれない。
それくらいに良い。

 

ただ、ひとつだけ気に入らない点があった。
それは、見た目だ。

僕は、TS9の、カエルみたいな、なんかのっぺりとした緑色の見た目が気に入らない。

なので、自分でレリック加工を施してみた。
なぜなら、ネットでヴィンテージのTube Screamerを見ると、なんかみんな、ボロボロになっていていい感じではないか。

なので、自分でちょっと、ヤスリとか使って、ほんのりレリック加工してみたのである。

 

僕は、ギターなんかにレリック加工を施すこと、そんなギターを販売すること、等について、どちらかといえば反対していた方だ。馬鹿らしい、って。

でも、こうして手持ちのエフェクターにレリック加工を施して、「うん、これで愛用できる」という気持ちになったので、たぶんもう、ギターにレリックしている人を笑えない。

立場とか、年齢とか、好みとか、いろんなものがあると思うんだけれど、時にはこういうのも必要らしい。
僕としては、つるっとした緑色一色の新品の(中古だけど)TSの見た目が、受け入れ難かったのだった。

 

で、このオペアンプをモダンなものに替えた”Baked Mod”に、わざわざヴィンテージっぽいレリック加工を施した、っていうのは、たぶんこれは僕なりの皮肉でもあり、ジョークでもある。

モダンな音になっているMOD品のTSを、ヴィンテージっぽい見た目にする、っていうのは、僕なりの「ヴィンテージ」っていう概念についてのジョーク、サイトギャグであって。また同時に、僕なりの、自分の考えるヴィンテージっていうものに対するひとつの答えではないかと思う。

 

そして、ヤスリでレリック加工を施しながら、なんとなく思ったぜ。
ひょっとして、売る立場の人も、こんなふうにレリック加工をすることがあるのではないか、って。

もちろん、1980年代とかの古いエフェクターは、何もしなくても、ぼろぼろになっているかもしれない。でも、全部が全部、そうそう都合よく「いい感じ」になっているとは限らない。

「いい感じ」にすることで、高い値段がつき、お客さんが喜んで買っていくのであれば。
楽器業界のことだから、わざとレリック加工することも、ぜんぜんあり得るんじゃないか、って、そんなふうに想像してしまったぜ。でも、これは単純にそう思っただけで、本当はそんなことは誰もしていないかもしれない。

もっとも、僕がやったレリック加工は、ほんの微妙な、ほんのりしたもので、写真では、あまり伝わらないかもしれないけれど。

あとは、実際に使って「レリック」していくぜ。

 

 

相変わらず長い記事だけれども、
手持ちの不憫なオーバードライブについてもう一件。

Maxon OD808X Extremeのことだ。
あの赤い、スポーツカーみたいなやつだ。

この赤い子も、結構不憫な子ではないかと思う。
性能はとても良い。だけれども、いまいち立ち位置が中途半端だし、世間からも余り理解されていないように思う。

 

僕は、これも”Nabeshima”の制作に向けて、有力候補のひとつとして入手した。
結果、2曲のギターソロで採用されることとなった。
本当はもっと使う予定だったんだけれども、実際に現場で録る段になったら、多くの場合、やっぱりShoalsの方が勝ってしまって、2曲のソロで採用されるに留まった。
それでも、実際に採用されたんだから、これは優れたものには違いない。

 

この子が、良くも悪くも、宿命的に背負っている運命は、緑色の定番、Maxon OD808と比較されてしまうことだ。

言うまでもなくOD808は定番だし、また、ヴィンテージ品のみならず、現行のOD808も、非常に実用性に優れた強力な製品であると思う。

この赤い子は、その不動の地位を持つ緑の巨人と比較される運命にある。

で、どうしても、その緑のやつとくらべて、使い方が難しいのだ。その立ち位置も中途半端だ。

 

このOD808Xの最大の特徴は、すごく抜けがいいことだ。ハイがすごく出ることだ。
だから、ウェブサイトであれ、紙の説明書であれ、マニュアルにはまず、一言書いておくべきだ。
「この製品はすごくハイが出ます。ですので、ブースターとして使用する場合には、通常はToneはゼロでオッケーですよ」と。

普通の感覚で、Toneを12時くらいにして使うと、ものすごくハイがギラギラしてしまうのだ。すごくトレブリーだ。
その結果、逆に、なんかローが物足りないように感じてしまう。

見た目的にも、名前的にも、いかにもメタルギタリスト向けですよ、みたいな感じのこの製品からすると、それはマイナスだったと思う。

で、Toneが12時とか、そういう普通のセッティングで、緑のOD808と比較して、「うん、やっぱ定番の緑のやつの方がいいな」となってしまうことがほとんどではないかと思う。
だから、ほとんどの場合には、Toneを上げる必要は無いので、Toneは下げていって、ゼロから少しずつ足していく方向で調整すべきだ。

 

もうひとつの特徴は、反応の良さだ。
それは、コンプレッション感が、比較的少ないということでもある。
僕は、このペダルにひとつ不満があって、それは味付けがちょっと薄味過ぎる、ということだった。メタル的なパワー感が(いかにもメタル用ですよ、みたいな名前のわりに)、いまいち足りない、ということだった。

だが、それは、コンプレッション、コンプ感が少ないことに起因していたようだ。

詳しい人には当たり前のことなのだろうが、オーバードライブや、歪みを語る上で、このコンプ感、コンプレッションというのは、とても重要な要素のようだ。

なので、書き記しておくと、このOD808X(赤いやつ)は、わりとコンプ感が少ないようだ。
逆に言えば、それだけ反応がいい、ということでもある。ピッキングのニュアンスは非常によく出てくれる。

“Nabeshima”の制作で、2曲のギターソロで採用した、と書いたが、それらは、やはりこの反応のよいOD808Xの、まるでかきむしるかのようなピッキングのニュアンスの反応の良さと、トレブリーな特性が生かされたものだ。この「エクストリーム」な特性があったからこそ、それらのソロがイメージ通りに弾けたのだ。

そういう意味では、このペダルには、確かに、これでなければいけない、という出番はある。

 

良い面の特徴を言えば、それらの反応の良さや、トレブリーな抜けの良いサウンドという特性を持っているが、だが出音のキャラクターはあくまで素直なものだ、ということだ。どこかのブティック系みたいに、作られた音とか、いかにも高級ですよ、みたいなわざとらしいキャラクターではなく、とても素直で素朴なキャラクターだ。

しかも、あくまでMaxonというか、あくまでOD808の延長の「なんか丸い音」である。ゲインは高くなっても、やっぱりマイルド、という感じだ。
これがまた、中途半端というか、使い方が難しいところであると思う。

歪みの質は、グラッシーで上品だが、意外ときめが荒い感じで、それは、ある程度のワイルドなキャラクターにもつながっている。DRIVEを上げていけばそのキャラクターはより強くなる。
けれど、上記の「丸い」「素直な」キャラクターもあって、メタル用として考えると、決してキャラクターは強いとは言えない。その意味では、メタラーのニーズを必ずしも満たしているとは言えないところがある。

 

なんか「国産のスポーツカー」みたいなニュアンスなのだ。
よくわからない言い方だが。

僕は車は詳しくないし、スポーツカーも全然知らんけれど。
性能はとても高い。
ステアリングの操作性とか、剥き出し、繊細。
でも、キャラクターは真っ直ぐで実直、みたいな。

間違いなく良いオーバードライブであり、性能もとても高いのだけれど、こうした立ち位置やキャラクター特性のおかげで、使い方は必ずしも簡単ではない。むしろ難しい。

だが僕は、こんなふうに、まるで使い手のセンスを問いかけるような、「どうだ、ぶっちぎりの性能の道具を作ったぜ。チューニングもピーキーにしてあるぜ。お前、これを使いこなせるか」みたいな挑戦してくる道具は、なんかしらんが大好きだ。

なので僕は、なんとかしてこいつを使ってみたい、と感じているのである。
また、このモダンだが素直なキャラクターは、僕にとって「未来のあるべき音」を感じさせる。
とても夢とロマンのある音だと感じるのだ。

 

Toneを下げればいいっちゃあいいのだが、どうしても、ハードロック用途だと低音のパワー感の不足を感じることが多い。
なので、EQとかつないで試してみたのだけれど、どうやら、上記のとおり、パワー感の不足の原因は、周波数帯域よりもむしろ、コンプレッション感に原因があるようなので、後ろにコンプを繋いでみたところ、そっちの方が結果が良かった。

具体的には、安物の黄色いコンプレッサーを、試しにつないでみたところ、ばっちりな音になったのである。コンプ感が増して、メタル的な音の密度が増し、低音も充実して感じられるようになった。(赤と黄色で、見た目は眩しいが)

うん、これでいいのかもしれない。

 

他に方法としては、単純にDRIVE(ゲイン)を上げて使用すれば、そのぶんコンプ感も増える、ということも言える。だが、ブースター用途で使うには、DRIVEを上げていくにもやはり限度があるかもしれない。

 

また、このOD808Xについても、オペアンプを交換してみようか、と考えないでもなかった。
だが、Maxonのこのタイプ、筐体を開けるには、トルクスレンチとか言うちょっと形の違うドライバーが必要らしい。
それはそれで面倒だ。

いや、工具のひとつくらい、買えば済む話なんだけれども、このOD808Xのデフォルト状態の、コンプ感の少ない反応の良さも捨て難い。だからこそ実際に”Nabeshima”でも2曲で使用したのだ。

これはこれでキープしておいて、必要なコンプ感は、後段にコンプレッサーを繋いで対処すれば、その方が生産的ではないだろうか。
なので、僕はトルクスレンチは買わないことに決めた。
手元にあったら、絶対に蓋を開けて、オペアンプを交換したくなるからだ。
(それで壊してしまう可能性も高い、汗)

たぶんそういう意味では、Maxonさんの、普通のネジでない、トルクスレンチのネジを使っているという方針は、正しいのだろう。
裏蓋を開けるのに、もうひとつ、ハードルを高く設定しておいてくれているのだと思う。

 

そんなふうに、「あるべき未来の音」を求めて、僕はオーバードライブとか、自分なりに試行錯誤しているが、
いろいろ苦労してリサーチして、いくつも試してみても、だいたい却下されてしまうので、自分に合うものは思った以上に少なく、しかし現在手元にあるものもとても良いものであるから、手持ちのチームに新たなペダルが加わる、というのは、よほどのものでないかぎり、難しいのではないかと思う。
(潤沢な予算と、保管する場所があれば別だが。笑)

そんでもって、ヴィンテージ、という概念も、だいたいそんな感じだ。
たぶん僕のヴィンテージは、ハイゲインの形をしているのだろうと思う。

ていうか、本当にヴィンテージな音を出そうと思ったら、むしろアンプに直結する方が早いと思わないか?

 

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